2016年から2030年までを視野に、持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されるSDGsは、「地球上の誰一人として取り残さない」をコンセプトに世界で広がりを見せています。
日本においても、SDGsを企業経営に生かそうとする動きが少しづつ増えているのです。
今回の記事では、実際にSDGsに取り組んでいる中小企業・ベンチャー企業の事例を紹介します。
持続可能な開発目標・SDGsとは?17の国際目標やターゲットなどを解説
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中小・ベンチャー企業がSDGsに取り組む意義とは
日本では少子高齢化による人材不足・消費者ニーズの多様化などにより、売上の拡大や事業継承など、様々な課題を抱える企業が増加しています。
企業がより発展していくために必要となるのが、⻑期的な視点で社会のニーズを重視した経営と事業展開です。
そのため、ビジネスの世界では、経営リスクを回避するとともに、新たなビジネスチャンスを獲得して持続可能性を追求するためのツールとして、SDGs(エスディージーズ)の活用が注目を集めています。
(出典:環境省「すべての企業が持続的に発展するために」)
SDGsに取り組むメリット
中小企業・ベンチャー企業がSDGsに取り組むことで、社会課題への対応により「企業イメージの向上」や「新たな事業機会の創出」などにつながります。SDGsにはジェンダー・働きやすさなどの項目も含まれていることから、企業の信頼性が高まり人材確保にも効果が期待できます。
その他、SDGsの取り組みをきっかけに、投資などの条件で有利に動いたり、地域との連携や新規取引先の獲得の可能性が高まるほか、新規事業を新しく始めなくても節水・節電・社員の福利厚生などのゴールを紐づけることで、多大なコストをかけずにビジネスチャンスの機会を創出できる可能性があります。
SDGsの取り組みは大企業であればあるほど、大きな影響を生みます。
しかし、中小企業の場合は、大企業にない「意思決定の速さ」「地域との密着性」「柔軟性」などの強みがあるのです。
このような点を加味しても、中小・ベンチャー企業においても大きな成果を生むヒントになるでしょう。
(出典:環境省「すべての企業が持続的に発展するために」)
中小・ベンチャー企業のSDGsへの取り組み事例
中小企業がSDGsに取り組むべきもう一つの理由は、自社の専門性や強みを生かして取り組むことができることです。
事業規模が小さくても、大きな結果を生むことも十分に可能といえます。
ここでは中小・ベンチャー企業のSDGsへの取り組み事例をいくつか取り上げて解説します。
紙やプラスチックの代替となる新素材を開発
2011年に創業したベンチャー企業は、紙やプラスチックの代替となる新素材を開発しました。
この新素材は世界各地に存在する石灰石を主成分としており、水や木材、石油由来樹脂の使用量削減に貢献。水資源に恵まれていない国でも持続可能な生産モデルを確立できる可能性を秘めています。
そして、新素材を生産する自社プラントを宮城県に建設。
2011年に発生した東日本大震災で莫大な被害を受けたこの地域に、新たな雇用を創出することを狙いとしています。
紙・プラスチックの廃棄が環境面で大きな負荷を生んでいる現状が背景にあったことで始まったプロジェクトですが、この製品は耐水性・耐久性が高いため、飲食店のメニュー表、名刺や冊子他、食品容器などのプラスチックの代替製品として導入が進んでいます。
SDGsを活用した内部組織力強化・新規協働機会の獲得
明治元年に創業し、製版一巻のビジネスモデルを武器としてきたタオル製品製造メーカー。薬剤を使用しない「環境と人に配慮した独自製法」で吸水性と肌への優しさが強みとなる「1秒タオル」を開発しました。
その他、フェアトレードでの原料調達により、国内初となる日本製フェアトレードコットンタオルの製造・販売にも力を入れています。
また、商品に対して活用していたSDGsを、会社の経営資源を振り返るツールとしても応用。工場排出ゴミの固形燃料化、ボイラー燃料の切り替えによるCO2排出量削減などにも着手しました。
このような取り組みを継続して行った結果、社会課題解決型の高負荷価値製品による企業認知度の向上、SDGsを活用した自社経営の振り返りを通じた内部組織力の強化にも生かされています。
SDGsすべてに貢献するバナナペーパーを生産・販売
2012年に創業され、人と地球の持続可能性の追求を経営理念として掲げる企業です。
注目されたのは、貧困問題が深刻なアフリカ大陸にある国・ザンビアでした。この地域で新たな雇用を生み出す事業を探すなかで、廃棄されているバナナの繊維から紙を作ることができることを発見しました。
このバナナの繊維からバナナペーパーを作成したことで、SDGsすべてに貢献する商品として注目を集めています。
そしてバナナペーパーは日本初の紙のフェアトレード認証を取得。フェアトレード商品などを取り扱うオンラインショップもを展開する取り組みも行っているのです。
また、高校の教科書や各種メディアに取り上げられたことで注目も集めています。
エコアクション21での取り組みとSDGsをマッチング
埼玉県にあるアルミ製造メーカーでは、環境省が策定した日本独自の環境マネジメントシステムである「エコアクション21」認証を取得し継続的な環境活動に取り組んでいます。
SDGsの社内活動に力を入れており、社員に仕事やプライベートで取り組みたい目標を考えてもらい、それを社内掲示板で公表するなど、日常的にSDGsに触れる機会を創出したのです。
日々の小さなアクションによって、社内にSDGsを浸透させ、今後は具体的なSDGsに対応した環境活動をスタートさせる予定です。
(出典:経済産業省関東経済産業局公式サイト)
様々な企業の取り組みを知ろう!
SDGsを意識した取り組みが、企業の共感を生み売上に繋がっていく事例も多くあります。
このような取り組みを行っている企業は、まだ多くありませんが、今後はもっと増えていくことでしょう。
中小・ベンチャー企業だからこそできる強みを活かし、積極的にSDGsに取り組んで見てはいかがでしょうか。
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