近年問題になっている子どもの貧困問題。
子どもの貧困対策の推進のために法律が制定されているほど、日本では子どもの貧困対策を行っています。
平成28年の国民生活基礎調査の概要によると、現在日本には約280万人の子どもが貧困状態にあると言われており、多くの子どもを救うため官民挙げて様々な支援が行われています。その中でも国が推進する支援が、こども服みらいファンドです。
こども服みらいファンドについて、利用方法などを詳しく解説します。
子どもの貧困問題とは?国内・海外で貧困に苦しむ子どもが増えている現状や支援方法とは
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子どもの貧困問題の支援活動「こども服みらいファンド」とは?
現在、日本の子どもの9人に1人は貧困状態にある*と言われているなか、子どもの貧困対策として行政により「子供の未来応援国民運動」が行われ、その一環として設立されたのが「子供の未来応援基金」です。
この基金は、子どもの貧困対策のために活動している団体を支援する目的で設立されました。
過去にも多くの支援団体を支援することで、子どもの貧困問題に対応してきました。
この「子供の未来応援基金」に寄付できるのが「こども服みらいファンド」という応援制度です。
簡単に言えば、着なくなった子ども服などをこども服みらいファンドを通じて寄付することで、服の買い取り額が子どもの未来応援基金に寄付され、子どもの貧困対策にお金が使われるようになります。
*出典:2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況|厚生労働省
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子供の未来応援国民運動とは
内閣府や文部科学省、厚生労働省、WAM(独立行政法人福祉医療機構)などが国を挙げて行っている子どもの貧困対策が「子供の未来応援国民運動」です。
教育格差の是正や貧困対策など行政や民間団体などが様々な支援事業を行っていますが、それらを一括して検索できたり、支援をしたい人と企業や団体をマッチングする取り組みなどが行われています。また、子どもが検索してもわかりやすいように作られています。
子供の未来応援国民運動のホームページも用意されていますので、一度見てみてはいかがでしょうか。
- 子どもの貧困対策のために活動している団体を支援する目的で「子供の未来応援基金」を設立
- 「子供の未来応援基金」に寄付できるのが「こども服みらいファンド」
- 不要になった子ども服などを「こども服みらいファンド」を通じて寄付することで、服の買い取り額が子どもの未来応援基金に寄付される
(出典:内閣府公式サイト「子供の貧困対策」)
(出典:子供の未来応援国民運動 公式サイト)
(出典:こども服みらいファンド 公式サイト)
「こども服みらいファンド」に洋服を寄付する方法は?
こども服みらいファンドでは着られなくなった子ども服を全国から提供してもらい、提供された子ども服を査定し、査定額が子どもの未来応援基金へ寄付されるシステムです。
寄付の方法は簡単です。衣類をダンボールに詰めて発送するだけです。
寄付する際の送料もこども服みらいファンドの提携会社が着払いで対応するため、個人で特に負担するものはありません。
それでは具体的な利用方法を紹介します。
発送キットの申し込み
まず最初に子ども服を発送するために発送キットを申し込みます。
発送キットは「こども服みらいファンドお申込みフォーム」の中に発送キットを利用する、利用しないの選択肢がありますので、「利用する」にチェックすることで自宅に伝票と配送に使う袋が届きます。
もちろん、配送キットを使わず自宅にあるダンボールで発送することもできます。ダンボールなどが用意できない時に発送キットを申し込むと良いでしょう。
また、発送キットを利用しない場合も「こども服みらいファンドお申込みフォーム」からまずは氏名や住所、メールアドレス、電話番号、送付予定点数を入力し、発送キットを「利用しない」にチェックをして申し込みます。
申し込みをせずにいきなり子ども服を発送しても、誰の申し込みかわからず査定ができないため必ず事前に申し込んでから発送するようにしましょう。
子ども服の発送準備
発送キットが到着、もしくは家庭でダンボールを用意したら、次は衣類を詰める作業に入ります。
この詰める作業の時、雑に詰めるとしわになったり、しわがダメージになることがあるので、なるべく綺麗に畳んでから袋やダンボールに詰めましょう。
また、ダンボールに詰めて発送するときは、中があまりにスカスカの状態で蓋をして発送すると輸送途中で箱が潰れたり、破れたところから雨が入るなどして衣類にダメージが及ぶことがあります。
そのため、ダンボールで発送するときはなるべく隙間ができないようにして発送しましょう。
そして、冬物のコートなどかさばる衣類が多いときは発送キットの袋には入り切らないことがあるのでダンボールを自分で用意する必要があります。衣類の量が多かったり、かさばる服を発送する時は初めからダンボールを用意しておくと良いでしょう。
子ども服をを発送する
衣類を発送する時は、以下の運送業者を利用してください。
- ヤマト運輸
- 佐川急便
これ以外の、運送業者から発送すると、受け取り拒否となるため注意が必要です。
発送キットを申し込んだ場合は、伝票が入っているためその伝票を利用しましょう。
発送キットを利用しない場合は、自分で伝票を用意する必要があります。この時、着払いの伝票を利用します。送料を負担する必要はありません。
送付先住所はこちらです。
〒108-0071
東京都港区白金台5-3-6 白金台セントラルビル2F
キャリーオン宛
電話:050-3740-5010
発送は運送会社の営業所へ荷物を持参する方法もありますが、電話などで連絡すれば自宅まで集荷に来てくれます。ライフスタイルに合わせて適宜どちらかの方法で発送すると良いでしょう。
発送後は発送完了の連絡をフォームから行います。
少し手間に感じるかもしれませんが、全国から寄付として子ども服が集まるため、誤配や申込者と届いた子ども服を間違えて査定しないためにも必要なことです。
子ども服が査定され、査定結果の連絡
無事に子ども服が到着してから査定完了まで1ヶ月から1ヶ月半かかります。査定完了の連絡まで気長に待ちましょう。
査定結果に応じて子どもの未来応援基金に寄付
査定完了後は登録したメールに査定額の連絡が来ますので、基本的にはそのまま査定額を寄付します。
しかし、何らかの事情で発送した子ども服を返却してもらいたい場合は、「査定連絡から5日以内」にメールで連絡することで、着払いにて返却してもらえます。
- 「こども服みらいファンドお申込みフォーム」から申し込んでから衣類などを着払いで発送
- 利用可能な運送業者は、ヤマト運輸と佐川急便の2社のみ
- 査定後、返却を希望する際は査定連絡から5日以内にメールで連絡すると着払いで返却
(出典:こども服みらいファンド 公式サイト「ご利用の流れ」)
「こども服みらいファンド」に送れるもの、送れないもの
こども服みらいファンドでは、子ども服でも送れるもの、送れないものがあります。
事前によく確認してから申し込むようにしましょう。
送れるもの
- ダメージが少なく綺麗な状態の衣類
- 新生児~140サイズまでの衣類
- 指定ブランドのもの
- 指定カテゴリのもの
- 指定季節で使える衣類
※1~6月到着の衣類は春夏物、7~12月に到着の衣類は秋冬物
送ることができる指定カテゴリは、Tシャツやパーカー、トレーナー、ジーンズ、パンツの他に、スキーウェア、水着、マフラー、手袋、レインブーツ、帽子、バッグ、ヘアアクセサリー、浴衣、甚平、マザーズバッグなど幅広く受け付けています。
衣類だけでなく、妊娠中や子育てに必要なものまで幅広く受け付けているため、使わなくなった子育てグッズを送ることができます。
記名があるものもOK
子どもの衣類や靴に名前が書いてあることもありますが、その場合でも送ることが可能なケースがあります。
子ども服の生地やタグに名前が書かれている場合は、無地のアイロンテープを貼って記名部分を隠すことで受け付けてもらえます。
また、タグの端など記名部分だけカットしても素材や選択表示などに影響がない場合は、記名部分をカットする方法もあります。
名前があるからといって寄付を諦める必要はありません。一度、どのように記名をしているか確認してみてはいかがでしょうか。
送れないもの
以下のような衣類は送れないため、事前によく確認しましょう。
- 洗濯していないもの
- 汗じみ、黄ばみがあるもの
- 股じみがあるもの
- 毛玉がひどいもの
- 色あせ、変色がひどいもの
- 虫食いで穴があいていたり、型崩れがあるもの
- 衣類が縮んでいるもの
- 袖口が汚れているもの
- 裏地が擦り切れているもの
- 革の劣化
- たばこやカビなど匂いが付いているもの
- 紐やボタンなどパーツが欠けているもの
- アップリケをつけたり、あきらかに自身で加工したことがわかるもの
- 偽ブランド
- 下着、靴下、タイツ、肌着
- スクール水着
- 付録やノベルティ
また、指定期日以外の季節の物は受け付けてもらえないので、他の季節の衣類が混在しないように気を付けましょう。
- 衣類以外の子育てグッズなども受け付けているので、送れるものの詳細を確認しよう
- 新品でも送れないものがあるので、詳細を確認しよう
- 指定季節以外のものは受け付けてもらえない
(出典:こども服みらいファンド 公式サイト「お送り頂けるもの」)
(出典:こども服みらいファンド 公式サイト「お送り頂けないもの」)
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「こども服みらいファンド」への参加などできることから始めよう
日本では、子どもの貧困が問題視されています。
現在は、政府を主導に「こども服みらいファンド」のような子どもの貧困を支援する様々な取り組みが行われていますが、継続して活動を行う為にはまだまだ活動資金や人材が足りていません。
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