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フィリピンの貧困の現状は?子どもの教育や暮らしとは?私たちにできる支援方法

この記事を要約すると

日本に住んでいる私たちにも「貧困」という言葉は見え隠れしています。

社会保険料増大、消費税率アップという支払う金額の増加とは裏腹に、ひとり親世帯や非正規雇用層など貧困層は増え続けているのです。

では、日本を離れてフィリピンの貧困の現状はどうなっているのでしょう?
今回はフィリピンの教育や暮らしは、貧困層への支援について解説します。

子どもの貧困問題とは?国内・海外で貧困に苦しむ子どもが増えている現状や支援方法とは

経済成長を遂げているフィリピン

フィリピンは7000以上もの島からなる国です。
人口は2018年12月時点で1億490万人、世界第12位です。
2000年には7600万人程度の人口だったフィリピン。少子高齢化、人口が減少していくという問題を抱える日本とは違い、フィリピンの人口は急速に増加。2025年~2030年には日本の人口を抜くという予想もされています。

フィリピンは熱帯性気候であり、年間を通じて温かいのが特徴です。
年平均気温は26~27℃、6月~11月が雨期、12月~5月が乾期となります。この温暖な気候から、ココナッツやマンゴー、バナナなどの果物が有名。これらの果物をドライフルーツにして販売されていたりとお土産としても定着しています。

「アジアで最も貧しい国」というイメージからの脱却

フィリピンという国のイメージを聞くと、「アジアの中でも特に貧しい国」というイメージを持つ人もいますが、それはもはや過去の話。
2017年度のフィリピンの一人あたりのGDPは約2,988米ドルまで上昇。一般的にこの数値が3000ドルを超えると近代化を迎えたと言われており、家電製品や家具の売れ行きが向上します。

現在のフィリピンの経済成長率を織り込むと、これからフィリピンの経済は、本の高度経済成長をなぞる可能性も十分にあるのです。

(出典:外務省 フィリピン主要経済指標)

 

経済が好調でも貧困問題が解決しないフィリピンの現状

飛ぶ鳥を落とす勢いで成長するフィリピンの経済。
しかし、進む経済化とは対照的にフィリピンでは貧困層が拡大

経済が成長しても貧困問題は解決していません。

Credit Suisseが発行しているGlobal Wealth Databookの最新版を見ると、6000万人を超えるフィリピン成人の2017年の平均資産額は9,773ドル(約107万円)となっています。
急激な経済成長を見せているシンガポールの27万7,000ドル(約3,061万円)と比べると、経済としては発展しているものの、実際にはその影響が国民の資産には反映されていないのが現状です。

フィリピンの中心街にはショッピングモールや高級ホテル、豪華なマンション群が並んでいますが、街から少し離れれば排水設備も整っていない道や簡素な家が多く見られます。
どんなに経済が上向いたとしても、貧困層は貧しいまま、貧富の格差はなくならないという現状がフィリピンにはあるのです。

貧困家庭の子どもたち暮らしとは?

貧困によって引き起こされる子どもたちの問題はとても深刻。食料、児童労働などの問題が根強く残っています。

ゴミ拾いを繰り返して、お金を稼ぐ日々

毎日十分な食事を口にできない日々。弟や妹ができることで圧迫した生活費を賄うために、そのお兄ちゃんやお姉ちゃんが小学校に通うことを諦めてゴミ拾いでお金を稼ぎます。
ペットボトル1キロ25円、空き缶1キロ30円、プラスチック1キロ10円ほど。
休む暇すらなく、小さな子どもたちを守るために自分の将来を捨ててゴミを拾い続ける子どもたちがいるのです。

ゴミとして捨てられた食品を食べる子どもたち

ゴミ山に暮らす子どもたちはあまりの空腹のため、ゴミ拾いをしている中で見つけた腐った食品を口にすることもあります。腐った食品、細菌やウイルスなどが含まれた食品を食べてしまい、下痢に見舞われます。最悪の場合、命を落とすこともあるのです。

止めることができない貧困の連鎖

大きな問題として、この貧困が「永遠に続いていく」ということも考えなければなりません。

ゴミ拾いを行って生きる子どもたちは、教育を受けることができません。それ以外の仕事に就くチャンスすら与えられることはありません。
子どもが生まれてもゴミ拾いをする日々、その子どもも学校には通えずゴミ拾いを手伝う。
このスパイラルが永遠に続く可能性も高いと言えます。

貧困によってあらゆるチャンスすら奪われる子どもたち。そこから抜け出すという選択肢はどこにもないのが現実なのです。

貧困を止めるための具体策とは?

貧困を止めるためには国全体で悪しき仕組みを変えていく必要があります。
例えば、フィリピンの大多数を占める農民が豊かに暮らせるために農地解放を進めることも大切と言えるでしょう。

また、現在のフィリピンでは、大学を卒業したとしてもまともな仕事に就くことはできないと言われています。「大学卒業してもファーストフードで働くのが精一杯」という現状を打破するために、外国資本を招き入れることで国内に雇用を生み出す産業を育てることも大切です。

私たちにできることは?

このように、フィリピンの貧困問題は、簡単に改善することができない深い問題を抱えています。
そんな残酷な現実を生き抜く子どもたちに、日本にいる私たちができることはあるのでしょうか?

児童労働や虐待から子どもたちを守る事業、教育機関などの環境を整え、貧困から抜け出そうとする自立力を育てる活動を行う国際団体があります。

あなたが寄付したお金が、フィリピンの子どもたちのスクールバスの購入や学校の補修などに使われるのです。小さな金額でも、大切なのは「助けたい」という気持ち。

この機会に寄付できる団体をチェックしてみてはいかがでしょうか?

フィリピンの貧困の現状を知り、今できることから支援しよう!

フィリピンの貧困の現状から、教育や暮らしと支援方法について解説しました。

目覚ましい経済発展が進んでいる喜ばしい現実とは裏腹に、広がっていく貧富の差があります。

毎日ゴミ拾いを繰り返しても、今日食べるご飯がないという終わらない「貧困」の連鎖。この連鎖を止めるためにも、国全体の制度や仕組みも変わる必要があるのです。

フィリピンに対する日本の支援として、子どもたちを守る資金として募金を行うことができるほか、ボランティアとしてフィリピンの子どもたちの力になるなど方法は多岐に渡ります。
自分の都合などに合わせて支援する形を選ぶことが大切と言えるでしょう。

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