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海洋プラスチックのごみにはどんな種類がある?

この記事を要約すると

海洋プラスチックごみは現在、海洋を汚染し、生態系を壊している原因の一つとして問題視されています。

しかし一言に海洋プラスチックといっても種類があり、与える影響なども変わってきます。
この記事では海洋プラスチックごみの現状やその種類と影響などについてご紹介します。

海洋プラスチックごみ問題とは?日本や海外の取り組み、私たちができることを解説

海洋プラスチックごみ問題の現状とは


世界では海洋を漂うプラスチックごみが問題になっています。

プラスチックでできた製品がそのままの大きさで漂うものや、5mm以下の細かい粒子となった「マイクロプラスチック」として海を汚染しているのです。

海の汚染は海洋生物にも多大な影響と被害を与えており、海の生き物を食べる私たちの健康や、観光業や漁業などへの影響も表れています。

現在、海には1億5000万トンものプラスチックごみがあると推計されており、今も年間800万トンが海に流れ込んでいます。

このプラスチックごみにより絶滅危惧種を含む700種類の海洋生物が傷つけられ、最悪の場合は死んでしまうケースもあると報告されています。
またマイクロプラスチックは北は北極、南は南極まで地球規模で広がっているのです。

2014年にドイツの研究チームが北極で行った調査では、海水1リットル当たり最大1万2000個ものマイクロプラスチックが含まれていることがわかり、北極の海まで侵食・汚染していることが確認されています。

これらが地球温暖化で溶け、再び海洋に流出すれば汚染拡大や生物への悪影響が深刻化すると考えられているのです。

(出典:環境省公式サイト)
(出典:WWFジャパン公式サイト)

日本の海の現状は?

日本の近海にも大量の海洋プラスックごみが漂っていると考えられています。

実際に日本全国の海岸にはおよそ31~51万トンもの海洋ごみが流れ着いたと推計されています。
そのうちの大半がプラスチック類であったとの報告も挙がっています。

日本では2010年に発表された世界のプラスチックごみ発生量は2~6万トンと推計されており、その一部はこのような海洋プラスチックごみとなってしまったと考えられます。

しかし日本だけでなく近隣諸国、あるいは遠くの他国から流れ着くような海洋プラスチックごみも流れ着いているのです。

(出典:環境省公式サイト)

海洋プラスチックごみの種類は?


プラスチックはその性質から成型がしやすく様々な形になり、軽量で丈夫であることから使用用途も多いのが特徴です。

しかし先述したように、プラスチックには5mm以下のマイクロプラスチックという形で存在しているものもあります。

例えば歯磨き粉や洗顔剤です。この中には成分表にスクラブ入りという表記がされているものがありますが、これらはマイクロビーズと呼ばれる細かくなったプラスチックです。

このように微細な状態のプラスチックで海洋ごみに含まれているものをマイクロプラスチックと言い、生成の過程で2種類に分けることがあります。

一次マイクロチップ、二次マイクロチップ

一次マイクロプラスチックは先ほど出てきたようなスクラブなどのマイクロビーズなどマイクロサイズで製造されたプラスチックのこといいます。

この状態で製造されてしまうと、排水などによって流出した場合、視認することはできず回収することはほぼ不可能になります。
それに対して二次マイクロプラスチックはペットボトルやビニール袋など、大きなサイズで製造されたプラスチックが自然環境中で紫外線や衝突などの影響を受け、破砕され細分化されてマイクロサイズになったものを言います。

これらはこのような状態になる前に、廃棄管理やリサイクルなどを行うことで発生を抑制することや、マイクロ化する前であれば回収も可能なため、ある程度の対策ができます。

(出典:環境省公式サイト)

プラスチックごみの多くは容器包装

海洋プラスチックごみの多くは陸から流れ着いたものです。

そのほとんどは使い捨てを想定したプラスチック容器包装であるといわれ、全体の47%と推計されています。

このプラスチック容器包装とは私たちの身近に存在するものです。
買い物の時にもらうレジ袋、飲み物入れたペットボトルとそのラベル、タッパーの代わりに用いられるプラスチックの使い捨て容器、お菓子などを包む透明な包装袋、食べ物を包み込むラップなど様々です。

これらが陸から流れ着き、あるいは海岸で捨てられ波に流され、海洋プラスチックごみとなって悪影響を及ぼしているのです。

また容器包装ではありませんが、海で発生するプラスチックごみの中には釣り糸も含まれます。釣りをする際に切れてしまった釣り糸はそのまま海洋プラスチックごみとして漂うことになるのです。

(出典:環境省公式サイト)
(出典:WWFジャパン公式サイト)

海洋プラスチックごみのほとんどは陸で発生


上記でも触れましたがプラスチックごみやマイクロプラスチックは陸から海へと流れきます。

私たちが使い、ポイ捨てされたペットボトルやレジ袋などが雨や風によって川へと流れ着き、そのまま漂流ごみとして流され、海へと行き着きます。

砂浜に打ち上げられることもありますが、海流や潮流によって遠くまで運ばれることもあり、その過程で波や岩礁にぶつかるなど破砕されていき細かくなったものが先ほど紹介した二次プラスチックです。

スクラブなどの一次マイクロチップが生活排水となって適切な処理がなされないと陸から海に流れ込むことになります。
河川は海へと繋がっており、軽くて沈みにくいプラスチックはどんどん海へと流されてしまうのです。

環境省の調査によると、2016年度に日本国内で回収した漂着ごみはおよそ3万トンです。
そのうちプラスチックごみが最も多くなっており、外国から流れ着いたプラスチックごみもありますが、多くは日本国内から出たプラスチックごみとされています。

つまり、私たち自身が捨てたプラスチックごみが、日本の海岸を汚したり、海の生き物に悪影響を与えたりしている原因になっているのです。

(出典:政府広報オンライン)

海洋プラスチックごみを減らすためにできることをしよう!


プラスチックは便利な素材である反面、私たちの身近なところからごみとなり、海を汚染しています。
実際に海岸には日本で製造されたものを含め、多くのプラスチックごみが流れ着いているのです。

このようなプラスチックごみを減らすには政府、企業、そして私たち自身が意識して取り組む必要があります。

私たちはプラスチックを使用する消費者であり、使用を減らすことや分別して確実にリサイクル出すなどの行動だけでも海洋プラスチックごみを削減することにつながります。

まずは今すぐ何ができるのか考え、それを行動に移すことが大切なのです。
現在、そして未来の海を守るためにも、私たちができることを積極的に取り組むことをおすすめします。

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