ユニセフのCM「つなぐよ子に」をきっかけに、寄付を考えた方も多いのではないでしょうか。しかし、
「本当に子どもたちに届くのか?」
「寄付は役立つのか?」
と疑問に思う声もあります。
この記事では、口コミや寄付の実績、募金の使い道まですぐわかるように整理しました。寄付を検討する際の参考にしてみてください。
ユニセフのCM「つなぐよ子に」への口コミ・評判:批判・賛同の声
ユニセフのCM「つなぐよ子に」には、寄付の透明性や活動内容に疑問を抱く批判的な声と、支援を後押しするきっかけになったという前向きな声の両方があります。
寄付を検討する上で重要なのは、実際に寄せられている反応を知ることです。
ここでは賛否それぞれの口コミを紹介します。
ユニセフのCM「つなぐよ子に」への批判の声
まずはユニセフの「つなぐよ子に」に対して、ネガティブな口コミを紹介します。
活動実態や寄付の使い道に対して疑問を持つ人が多く見られました。
つなぐよ子に!
ユニセフなど立派な
活動されてますが、
政府からも援助あると
思いますが!どのように
援助活動されておられるのか全くわからない!(Xより)
「つなぐよ子に」も日本ユニセフですよ。
莫大なコマーシャル打って、集めた募金の使い道は?
募金から手数料を引いて、本当に子らに渡っているのか疑ってしまいます。(Xより)
ユニセフのCM「つなぐよ子に」への賛同の声
一方で、CMをきっかけに寄付を始めた人もいます。支援は子どもたちの食糧や医療につながり、一定の評価を得ています。
それは最高だね!
俺はユニセフに毎月3000円だけ
寄付してる
子供たちの為に
5歳まで生きられない国があって
食べ物とか水とか医療に役立てようと思って
「つなぐよ子に」で検索してみて
(Xより)
つなぐよ子にってユニセフのやつ夫と
ほんまに海外の子供にお金が渡るなら
始めてもいいなぁって言ってるねんけど
実際問題どんな感じなんやろうちもお金に超余裕があるって訳じゃないけど
3000円からなら無理無くサポートできるし
それで子供の食糧支援とかに
繋がるならいいなって思う(Xより)
ユニセフのCM「つなぐよ子に」に出演する子どもたちの背景は?
2025年3月に公開されたユニセフの「つなぐよ子に」シリーズCMには、実在する3人の子どもたちが登場します。
パレスチナ・ガザに暮らす13歳のアルマは、爆撃によって家族を一度に失い、安心できる居場所や学ぶ機会を奪われました。
イエメンの少女ゴーン(1歳10か月)は、深刻な食料不足により重度の栄養不良に陥り、命の危険にさらされていました。
同じくイエメンに暮らす12歳の少年アナスは、父親を亡くして家族を支えるために工場で長時間労働を強いられ、教育や遊ぶ時間を失っています。
これらの映像は演出ではなく、ユニセフが現地で直面している現実の断片を伝える一次情報として制作されています。
子どもたちの状況を知ることが、寄付を考えるときのひとつの参考になるでしょう。
CMの信ぴょう性や子どもたちの境遇については、以下の記事で解説しています。
>>ユニセフの「つなぐよ子に」は怪しい?口コミ・評判やCMの信ぴょう性、寄付金の使い道を徹底調査
ユニセフへの寄付は本当に効果的?活動実績をチェック
ユニセフへの寄付は、子どもたちの命を守る確かな成果につながっています。資金は安全な水や栄養治療食、ワクチンの提供に活用され、世界各地で実績を上げてきました。
実際に数億人規模の子どもたちが支援を受けています。その具体的な成果を見てみましょう。
過去20年間で20億人以上が安全な水を利用できるように
ユニセフへの寄付は、安全な水を世界中に届ける活動に直結しています。清潔な水は命を守るだけでなく、衛生環境や教育の改善にも欠かせません。
実際に2024年だけで3,300万人以上が新たに水を利用でき、過去20年間では20億人以上に支援が届きました。
この成果は寄付の力が大きな変化を生み出す証といえます。
重度の栄養不良から年間数百万人の子どもを救済
ユニセフは、栄養不良の子どもを救うための活動を続けています。命に関わる栄養不良は早期対応が不可欠であり、治療食や医療体制の提供が命を救います。
2024年には930万人の子どもが回復し、さらに2億5,100万人の5歳未満児に早期発見支援を実施しました。寄付が子どもの命を守る具体的な力になっているのです。
28億回分のワクチン供給で感染症による死亡を減少
感染症から子どもを守るため、ユニセフは世界最大規模でワクチンを調達・供給しています。はしかやポリオは予防可能な一方で、多くの命を奪ってきました。
2024年には28億回分のワクチンを99カ国に届け、1億人以上に接種を実施。世界の5歳未満児の約45%にワクチンを届けた実績は、寄付が確実に命を救っていることを示しています。
ユニセフ募金で子どもたちを支援する方法
ユニセフへの寄付は、子どもたちの命と未来を守る具体的な支援につながります。具体的には、以下の2つです。
- ・継続的に支えるなら「マンスリーサポート・プログラム」
- ・自分のタイミングで支援するなら「単発寄付」
状況に合わせて選べる仕組みが整っています。ここでは代表的な2つの方法を紹介します。
マンスリーサポート・プログラム(定額寄付)
ユニセフへの継続的な寄付を検討している方には、毎月一定額を支援できる「マンスリーサポート・プログラム」がおすすめです。
- ・毎月の引き落としで、無理なく安定的に支援できる
- ・寄付金控除の対象となり、確定申告を通じて税制上の優遇を受けられる可能性がある
- ・解約や金額変更が自由にでき、経済状況に合わせて調整できる
さらに、参加者には年4回発行される広報誌「ユニセフ・ニュース」や活動レポートが届けられ、寄付がどのように役立っているのかを実感できます。
長期的に子どもたちを支える仕組みとして、多くの方に利用されている寄付の方法です。
ユニセフのマンスリーサポート・プログラムの申し込み方法は、以下の記事で詳しく解説しています。
>>UNICEF(ユニセフ)のマンスリーサポート・プログラムの活動内容や申込み方法とは?
1回だけの寄付(単発寄付)
「継続は難しいけれど、できるときに支援したい」という方には、1回限りの寄付がおすすめです。ユニセフの公式サイトから簡単に手続きでき、金額も自由に設定可能。
まずは単発寄付から始めてみるのも良い選択肢です。
ユニセフ募金の使い道は?
日本ユニセフ協会では、集まった募金の大部分が海外での人道支援に活用され、一部は国内での広報や募金活動に充てられています。
2024年度の収支報告書によると、
- ・約86%がユニセフ本部へ送金され海外支援に活用
- ・14.4%は募金活動や広報・人材育成など国内での活動に活用
ユニセフ募金の使われ方を詳しく見ていきましょう。
約86%がユニセフ本部へ送金され海外支援に活用
2024年度、日本ユニセフ協会に寄せられた約294億円のうち、およそ85.6%(251億円超)がユニセフ本部へ送金されました。
これらの資金は、ガザやウクライナをはじめとする紛争地域や、干ばつや洪水など自然災害の被害を受けた国々での人道支援に充てられています。
予防接種、栄養治療食、安全な水や教育の提供など、子どもたちの命と生活を守るための支援活動に活用されています。
14.4%は募金活動や広報・人材育成など国内での活動に活用
一方で、残りの約14.4%は日本国内での募金活動や広報、アドボカシー、人材育成に使用されました。
例えば、寄付者への領収書や申請書類の発行費用、振込や決済に伴う手数料、ユニセフの活動を広く知ってもらうための広報活動などです。
事務運営費や人件費はわずか2.1%に抑えられており、透明性の高い資金運用が行われていることが特徴です。
出典:日本ユニセフ協会「2024年度 収支報告概要」
ユニセフ募金の使い道については、以下の記事で詳しく解説しています。
>>ユニセフ募金の使い道は?寄付金の使われ方や寄付募金の方法を4つ解説!
ユニセフを通して子どもたちの未来を支えよう
ユニセフのCM「つなぐよ子に」には批判と賛同の両方の声がありますが、実際に寄付は水・食糧・医療など子どもたちを守る活動に使われています。
寄付の方法や使い道を知ることは、安心して支援を始める第一歩です。
あなたの思いが世界の子どもたちの未来につながるかもしれません。まずはできる範囲で支援を検討してみてはいかがでしょうか。