森林破壊

森林破壊によって動物など生態系はどんな危機に面しているの?

森林がもたらす恩恵は私たち人類のみならず、多くの生物にもたらされます。
そのため森林が人の手によって破壊され、そこに生きる動植物に大きな影響を与え、危機に瀕しているものも存在します。

この記事では森林破壊による生態系への影響やどんな危機に瀕しているのかを紹介します。

森林破壊の原因と対策は?身近にできることから考えよう

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進行する森林破壊


様々な地域で広がる森林が、現在も減少し続けています。それは森林破壊によるものであり、地球上の森林が減ることで生態系に影響を及ぼしています。
日本は四季を持ち、降水量も多いことから、樹木が良く育つ風土であることが知られています。
そのため日本は、世界有数の森林大国と言われています。
一方で、世界に目を向けると陸地の森林率は約3割に留まっています。

熱帯林を中心とした森林の減少が世界的な問題となっており、様々な影響が各地で出ています。
森林が豊富な日本においても課題はあります。戦後の復興時に多くの木材が必要となり、供給が追いつかないことから政府の先導による植林が行われました。
しかし生育を待つ間に輸入した木材が安価で大量かつ安定的に供給されることから、海外産の輸入材を使用することが主流となりました。
こうなると価格が高い国産材は余ってしまい、使用するために植林した樹木が伐採されず、国内では森林が荒れ果てたまま放置されているという別の問題が存在しています。
それでも世界全体で見れば、森林は破壊されて減少し、様々な影響を世界にもたらしています。

(出典:環境省「森林・林業分野の国際的取組」,2020)

森林破壊の原因

世界的な森林破壊は様々な原因によって起こっています。
まずはプランテーション(※)の開発など、農地への転用です。世界的に人口の増加による食物の需要の増加により、農作物を生産する土地の開発が進んでいます。
バイオ燃料の需要増加も相まったことで、森林を伐採してパームオイルのためのプランテーションの開発を行ったり、トウモロコシや大豆などの大規模農地への転用を行うことで、森林面積が減少しています。

またバイオ燃料だけでなく、木材そのものも燃料として利用されます。材木としての利用も含め、世界中で需要があることから開発途上国では生活のために森林を伐採しますが、管理されておらず森林の回復を上回る速度で過剰に伐採していることも原因の1つです。
これは法整備を行っている国でも起こっており、違法伐採により森林が減少しているという現実もあります。

農地開発は何も伐採だけに留まりません。地域によっては焼畑農業を行うところもあります。
焼畑農業では森林を焼き払い、短期間農地として利用した後、自然が持つ回復力で森林に戻す伝統的な農業です。
つまり自然環境を見て、森林の回復速度に合わせて農業を行っていきますが、近年は人口の増加などにより、森林の回復よりも早く再び同じ場所を農地として利用することから、土地を劣化させています。

このような非伝統的な焼畑農業が増加していることも森林破壊の原因になっています。
また気候変動による乾燥の増加や異常少雨、落雷による出火、焼畑農業や焚き火、たばこなどの不始末、放火など、様々な理由により大規模な森林の焼失が起こる森林火災も森林破壊の原因として問題視されています。

※プランテーション:熱帯地域や亜熱帯地域の農地で、世界的に取引価値の高い単一の作物を大量に栽培する大規模農園や方法

  • 日本は四季を持ち降水量も多い環境から、世界有数の森林大国と呼ばれているが、世界に目を向けると陸地の森林率は約3割に留まる
  • 森林の回復を上回る速度で過剰に伐採していることも森林破壊の原因の1つ
  • 森林火災も森林破壊の原因として問題視されている
  • (出典:環境省「RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)」)
    (出典:環境省「世界の森林を守るために 森林減少・劣化の原因」)
    (出典:Forest Partnership「世界の森林はいま」)

    森林破壊が動物などにもたらす影響


    人類が生きていくために切り開くようになった森林は、古来より共生していく存在でした。
    しかし私たちが生活していくために伐採され、あるいは焼かれ、自然に回復する間も与えられず、その数を減らしています。
    その影響は私たちの生活にも出ていますが、それ以上に森林に住む動植物など生態系に大きく出ており、危機的な状況に陥っています。
    それは森林が持つ役割が関わってきますが、生態系に及ぼされる影響と、それによる危機について直接的、間接的な視点からそれぞれ見てみましょう。

    直接的な影響

    森林が持つ役割の中には生物多様性の保全というものがあります。
    森林では樹木や草花など、多種多様な植物が生育しています。その植物の花や蜜、実を餌として樹木の幹や地中を住処として生息している動物が豊富にいます。
    動植物は森林の中で、密接かつ複雑な関係を築いており、お互いに支え合い、あるいは食物連鎖の中で息づいています。
    その生物多様性が形成されている森林を伐採や火災、疎林化や断片化など様々な理由で破壊してしまえば、環境は変化してそこを住処とする生物にも大きな影響を与えます。

    生態系を維持できなくなるため、動物や昆虫は住む場所を変えなければならず、動けない植物は枯れるしかありません。
    花粉や種を飛ばすことで子孫を残すことができれば、他の場所で種をつなぐこともできますが、それが叶わなければ個体数を減らすこととなります。
    これは動物も同じであり、それまで森林で形成されていた生物多様性が失われ、代替の適する環境を見つけられないと、個体数が減り、絶滅危惧種となるものや絶滅してしまう危険性もあります。

    生態系にとって森林は貴重な環境です。森林が破壊された場合、植林などによって増やせばいいという考え方もあります。
    しかしそこに生息する樹木でも生態系は変化するため、自然林か人工林かでも形成される生態系は異なるという調査があります。

    つまりわずかな森林構造の変化でも、多様な生物に少なからず影響を与えることから、森林破壊による環境の大きな変化は生態系に多大な影響を与えることが分かります。

    間接的な影響

    間接的な影響としては地球温暖化と気候変動によるものが挙がります。
    地球温暖化は現在の地球において深刻な問題ではありますが、二酸化炭素などの温室効果ガスの増加が原因です。
    二酸化炭素は温室効果ガスの一つですが、二酸化炭素は森林と大きな関係を持っています。

    森林に生息する樹木をはじめとした植物は、二酸化炭素を吸収し、蓄積しています。二酸化炭素を利用して光合成を行い、養分を作り出します。
    光合成後は不要となった酸素を排出し、植物以外の多くの生物が、その酸素を吸収して生きています。

    つまり森林が破壊されることで、酸素が減少する危険性もありますが、それだけではなく、人類を含む生物が排出した二酸化炭素が減少しないという事態が起こります。
    これが生物の呼吸によるものだけなら、それほど問題にはなりませんが、人類は経済活動の中でも多くの二酸化炭素を排出しています。
    森林破壊による減少とともに、二酸化炭素の量が増加し、地球温暖化に影響しているということです。

    地球温暖化や気候変動は、生物にとって多大な被害を与えます。夏場の猛暑日の増加は、植物の生育を阻害し、熱に弱い生物を死に至らしめることがあります。
    また異常少雨や乾燥は森林破壊の原因となる森林火災を起こす原因です。
    台風の大型化や豪雨なども土砂災害や洪水などを起こし、私たちの住む場所を壊すだけでなく、生物の生きる場所を奪うことにもなります。
    森林破壊が影響して起こる間接的な現象と被害が、動植物を苦しめることにもつながっています。

  • 森林に住む動植物など生態系に大きく出ており、危機的な状況
  • 自然林か人工林かでも形成される生態系は異なる
  • 森林破壊により、光合成が減り、二酸化炭素が減少しないという事態が起こる
  • 私たちができることで森林・生態系を守ろう


    森林は私たちを含め、生物にとってなくてはならないものです。それを人々の生活のために伐採し、あるいは焼き払い、切り開いて消失しています。
    森林が破壊されることによる影響はすでに出ています。それは私たちの生活だけではなく、地球のあらゆる環境に対して現れています。

    このような状況を改善するためには、森林破壊を止めなければならず、私たちもできることで協力していかなければいけません。
    森林破壊を止めるために私たちができることは限られますが、その中でも違法に伐採された木材から作られた商品を買わないなど、身近なところで協力できます。
    そのためにも森林破壊について知り、どのような取り組みがなされているか理解し、私たちにできることを考えて、実施していきましょう。

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