森林破壊

森林破壊を止めるための対策とは?どんな活動や取り組みがあるのか知ろう

人間の暮らしによって、世界中で森林が減少しています。
近年、地球環境の悪化による災害なども相まって様々な国や地域で森林破壊が進行しており、その影響は私たちだけでなく、動物や植物などの生態系にまで及びます。

この記事では森林破壊を抑制するための対策や取り組みについて紹介します。

森林破壊の原因と対策は?身近にできることから考えよう

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森林破壊の現状

20世紀前半、熱帯地域、亜熱帯地域の開発途上国では人口が増加しました。これに伴い開発途上国では貧困や飢餓といった問題を抱えていました。増加する人口を養うための食料に乏しく、森林を伐採し、畑や農地、牧草地に変える現象が起きました。これにより森林が減少したとも言われています。

現在、世界では急速に森林が破壊されています。1990年時点で、世界には41.28億ヘクタールの森林面積がありましたが、2015年になると39.99億ヘクタールまで森林面積は減少しました。つまり、25年間で1.29億ヘクタールもの森林が減少したことになります。

これは南アフリカの国土面積と同じくらいであり、南米やアフリカにおいて大規模な森林の減少が起こっています。また、世界全体で森林植生と森林減少を合わせても、毎年730万ヘクタールの森林が地球から失われています。

森林火災も森林破壊の要因

経済発展による森林伐採も森林破壊の一つですが、森林火災も破壊の一つの要因です。2019年に発生したオーストラリアの森林火災は約半年間燃え続け、多くの動植物が被害を受けました。このオーストラリアの森林火災は2019年9月から続く森林火災が年末にかけて悪化し、オーストラリア史上最悪の森林火災となりました。

他にも、ブラジルを中心とするアマゾンの熱帯雨林地域でも森林火災が発生し、2019年8月1日から8月24日にかけて4,000件近くの森林火災が確認されました。この森林火災はブラジルの熱帯雨林だけではなく、パンタナールの大湿地帯や、ボリビア、パラグアイにかけて広がるチキターノ森林、草原地帯などでも発生しました。

アマゾンの熱帯雨林では世界最大の熱帯林が残っており、数千から数万種とも言われる野生動植物が住んでいます。
また、そこには先住民族も野生動物とともに共存しています。生物多様性の宝庫とも言われるアマゾンの熱帯雨林の森林火災で先住民族の暮らしも変わってしまうことが考えられます。

  • 熱帯地域、亜熱帯地域の開発途上国では、増加した人口を養うために森林を開墾し、畑や農地、牧草地に変えていた
  • 森林破壊の要因は、経済発展による森林伐採や森林火災などによるもの
  • 1990年から2015年の25年間で1.29億ヘクタールもの森林が減少した
  • (出典:環境省 国際的な森林保全対策)

    世界では森林破壊抑制のためにどんな対策が行われている?

    森林破壊が問題となっている中で、どのような取り組みや対策が行われているのか見てみましょう。

    初めての世界的合意:UNCED

    1992年に国連環境開発会議(UNCED)、通称地球サミットが開催されました。このサミットでは、森林破壊は地球規模の課題として認識されています。

    地球サミットでは、「森林原則声明」が採択されました。これは世界で初めての世界的合意でした。森林原則声明は、「全ての種類の森林経営、保全及び持続可能な開発に関する世界的合意のために法的拘束力のない権威ある原則声明」です。

    持続可能なパーム油のための円卓会議

    現在、世界中では持続可能な経済発展を遂げるため様々な取り組みが行われています。
    森林破壊への対策としてパーム油を例にとります。パーム油は、アブラヤシの実から絞り採れる植物油です。パーム油は約8割が食品油としてマーガリンや揚げ油、ショートニング、アイスクリームなどの食品に用いられており、残りの約2割は、石鹸や洗剤、化粧品、インクなどの原料として用いられています。
    しかしアブラヤシのプランテーション(※)が原因でもとの森林に生息する動物が減少しています。

    パーム油は私たちの生活に欠かせないものであり、生産や使用をやめることは難しいです。
    特にインドネシアにとっては、輸出産業として経済面でも重要な役割を担っています。
    そこで、「持続可能なパーム油利用」のため、2001年に持続可能なパーム油のための円卓会議(Roundtable on Sustainable Palm Oil:RSPO)が作られました。パーム油に関係する企業や金融機関、NGOが集まった組織であり、規則を制定するなどして持続可能なプランテーションを目指しています。また、違法伐採を取り締まることのできる法令・条約があります。

    現在、先進国には違法伐採された違法な材料(木材)が輸入されることが少なからず発生しています。そして違法に輸入された木材もまた、その先進国の経済を支えているのです。これを改めるため1990年代以降、輸入国側における違法材対策として、取引での合法性確認(デューディリジェンス)を要求する制度を作る動きが生まれました。
    この中には例えば、欧州連合のFLEGTおよびEU木材規則、米国の改正レイシー法、日本のグリーン購入法およびクリーンウッド法などがあります。

    持続可能な経済発展:SDGs

    さらに包括的な取り組みとして持続可能な開発目標(以下SDGs)があります。
    17のゴールと169のターゲットから構成されており、地球上の「誰一人取り残さない」ことが目標です。 SDGsは開発途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり、日本としても積極的に取り組んでいます。

    SDGsの目標15には「陸の豊かさも守ろう」という項目があります。企業や私たちにとって今求められているのは、森林からの資源を過剰に消費しないようにすることです。他にも持続可能な経済活動が証明された製品を使うことや、違法伐採されず合法性が証明された木材を使用するなどが私たちがすぐに取り組めることです。

    ※プランテーション:国際的に取引価値の高い単一作物を大量に栽培する大規模農園。またはその手法のこと

  • 森林原則声明は、「全ての種類の森林経営、保全及び持続可能な開発に関する世界的合意のために法的拘束力のない権威ある原則声明」
  • パーム油は私たちの生活に不可欠なものであり、生産や使用をやめることは難しい
  • 森林からの資源を過剰に消費しないようにすることが重要
  • (出典:環境省「RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)」)
    (出典:環境省「第4節 グリーン経済を支える自然資本」)

    森林破壊抑制のために私たちにできる取り組みや活動とは?

    次は個人レベルで今すぐに始められることを紹介します。それはFSC認証マークの付いた製品を買うことです。国際的な森林認証制度を運営するFSCは、保全と持続可能な利用に対する考えや市民の環境意識の高まりを背景に、1994年に正式に発足しました。
    これは国際的な森林保全機関の認証を受けている木材で作った商品であることを示しているマークです。

    大手消費財メーカーや木材メーカーも積極的に動き出しています。
    ドラッグストアやホームセンターで商品を選ぶ際に、木が目印のFSC認証マークを見かけたら積極的に選んでみるのはいかがでしょうか。

    もう一つ私たちにできる取り組みとして紹介することは多くの人にとって難しいことかもしれません。それは肉を食べることを控えることです。
    肉や卵をはじめとした動物性の食品・食事を一切摂取しない人々をヴィーガンと言いますが、ではなぜ肉を食べることを控えることが地球環境の破壊や森林破壊を食い止めることになるのでしょうか。

    豚や牛をはじめとする多くの家畜は森林の中ではなく牧場で育てられます。そしてその牧場を開墾するのに森林が伐採されているのです。森林が伐採される上に、牛のげっぷのメタンガスによって地球温暖化が助長されます。
    ヴィーガンでなければいけないということはありませんが、地球環境のために魚や大豆に変えるなどの工夫をしてみることも一つの取り組みです。

    森林破壊を抑制する対策や取り組みを知ってできることからはじめよう


    森林破壊は世界中で問題となっており、その影響は地球規模で大きくなっています。国や地域によって差はありますが、森林破壊の原因は私たち人間が作り出しています。

    世界では様々な取り組みや対策が行われていますが、森林を伐採することで経済を回している国や、そこで栽培されている作物を必要としている人々がいます。そのため、今すぐ森林破壊をなくすことはできませんが、少しずつでも改善させることはできます。

    先述したように、個人レベルでできる取り組みを一人ひとりが行っていくことでそれが大きな力となり、地球環境が良い方向へつながるはずです。
    まずは私たちに何ができるのか考えてみてはいかがでしょうか。

    年間約50万人が参加、
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