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アフリカの医療事情とは?子どもや妊婦の命を救うために必要な対策とは

この記事を要約すると

貧困、紛争などにより多くの人が支援を必要としているアフリカですが、このような環境に置かれているため厳しい医療事情にあります。

先進国では予防や治療により治せる病気でも、アフリカでは満足な医療サービスを受けられず命を落とす人が多く、特に免疫力が高くない子どもや妊婦がその危険にさらされています。

子どもや妊婦の命を救うために必要な対策や、アフリカの医療事情などについて紹介します。

アフリカの医療の現状を知り、子どもや妊婦の命を守るために必要な支援を考えよう

アフリカの医療事情とは


WHOの調査によれば、全世界を地域ごとに分類したとき、主な保健指標比較において、アフリカはどの項目でも最下位となるほど人々の健康状態が劣悪な状態になっています。

例えばWHOが2015年似発表した資料では、アフリカの感染症疾患での死亡率は6,830万人であり、これは時点の東南アジア地域の2,320万人を3倍も上回る結果です。
非感染症疾患の死亡率でも6,520万人で地域ごとでは第3位の多さであり、外傷では1,160万人と第1位で、全体的に死亡率が高いことが伺えます。

この調査から、5歳児未満時の死亡率は1,000出生あたり90.1となっており1割の子どもしか5歳の誕生日を迎えられません
これは次点の東地中海地方の55.2を大きく上回る死亡率であり、最も少ないアメリカ地域の12.4と比較すると、その格差において歴然とした違いがみられます。

同じように妊産婦の死亡率も酷く、10万出生あたり500という数字が出ており、日本の6や世界平均の210と比較しても群を抜いています。

これは全体的に医療が行き届いていないことが原因であり、それに対する対策がほとんどなされていないため、このような死亡率の高さとなってしまっています。

医師や看護師、助産師、薬剤師と生きていく上で病気や感染症にかかったとき、あるいは出産をするとき、診察や治療、助産を行える環境が足りていないのです。

(出典:経済産業省公式サイト)
(出典:WHO(2015) World Health Statistics)

アフリカで多くの人が医療を受けるために必要な対策とは


アフリカの医療事情を鑑み、多くの人が医療を受けられるようにするため、世界的な取り組みが行われるようになりました。
それがUHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)です。

UHCの促進が進められており、アフリカでも適切な医療を適切な費用で受けられるようにできるよう、様々な組織が動いて改善をはかっています。
まだまだ取り組みは始まったばかりで、今後の進展と改善が望まれるところですが、以下にUHCについても紹介します。

UHC(ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ)とは

UHCとはユニバーサル・ヘルス・カバレッジの略称であり、「すべての人が、適切な健康増進、予防、治療、機能回復に関するサービスを、支払い可能な費用で受けられる」を意味しています。
これはSDGsの目標3「あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」の中で、ターゲット8に盛り込まれており、その達成がゴールと定められています。

SDGs 目標3 ターゲット8
「すべての人々に対する財政保障、質の高い基礎的なヘルスケア・サービスへのアクセス、および安全で効果的、かつ質が高く安価な必須医薬品とワクチンのアクセス提供を含む、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を達成する。」

UHCでは❝医療や介護、ヘルスケア及び健康な生活を支えるあらゆるサービスは、自律的な産業として振興できるようにし、公的な支援と民間の産業活動で協力して取り組むことで、ヘルスケアの充実を図るとともに、民間企業の活性化による経済成長も同時に目指していくものであり、そのためには意欲的なNGOの協力と連携にも期待している、という理念の下に、全ての人が経済的に困難を伴うことなく、保健医療サービスを受けられる❞ことを目指しています。
 

アフリカの地域で行われている医療支援


アフリカ地域ではUHC達成による取り組みは始まっているものの、今も医療を受けられない子どもたちや女性が多く存在します。

1人でも多くの人が医療サービスを受けられる、また健康を取り戻すために、アフリカでは様々な支援が行われています。

例えば食糧不足による栄養不良が病気の原因にもつながっています

成長するために栄養を多く必要とする子どもにとっては深刻であり、5歳未満で栄養不良により亡くなる子どもが後を絶たない状態です。
食事や栄養をしっかり摂ることで免疫力や体力の強化も図ることができるのです。

子どもたちの栄養不良を是正するために、微量栄養素パウダーや栄養治療薬を現地へ持ち込み治療を行うなどの支援が行われています。

また安全な水の確保や衛生面の改善も病気や感染症を防ぐ手立てとして有効です。
井戸を設置し安全な水を確保できる環境の構築や、衛生的なトイレなどの設置を行い、病気や感染症が蔓延しやすい不衛生な環境を改善する支援も行われています。

もっと直接的な病気や感染症の予防として、予防接種ワクチンを用意し、医療機関がない地域などでは子どもたちへの接種を行うと言った支援が実施されています。

アフリカで行われている支援活動を私たちもサポートしよう


アフリカでは満足な医療サービスを受けることができないために、先進国では予防や治療ができる病気が原因で多くの人が命を落としています。

特に子どもや妊産婦は抵抗力が弱いため、そのリスクも高まります。

アフリカでは、多くの人に医療を届けるため、また病気の原因となる環境や水を改善し予防につなげるために様々な支援が行われています。

支援を行う団体の活動資金や支援物資は寄付金から賄われており、それらがなければ支援は継続することが難しくなります。
私たちは支援団体に寄付をすることで、支援活動をサポートしアフリカの人々を救うことができます。

一人ひとりが少額の寄付でも、多くの人が集まれば大勢の人の命を救うことができます。
まずはアフリカの現状を知り、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

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