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アフリカの教育の男女格差は?女子教育の必要性や女性が進出しているルワンダの取り組みを紹介

この記事を要約すると

子どもたちに質の高い教育を与えることは 、社会全体の発展と個人が豊かな暮らしを実現させるために必要だと言われています。

しかし、世界には必要最低限の教育を受けられていない子どもたちがたくさんいます。

2017年の時点で、約1億2400万人の子どもが学校に通うことができていません
このような事実は、特にサハラ以南のアフリカで目立っています。

そんなエリアの子どもたちに男女平等の教育を提供するために、様々な非営利団体が献身的な支援活動を行っているのです。
(出典:日本ユネスコ協会連盟 公式サイト)

アフリカの教育の現状とは?男女格差や支援の内容、私たちにできること

アフリカの教育の男女格差とは


世界における男子の初等教育純就学率は90%、女子は89%というデータが出ています 。

その一方で、サハラ以南のアフリカの初等教育純就学率は、男子が82%、女子は78%と男女の格差が出ていることがわかります。

中等教育純就学率になるとサハラ以南のアフリカでは男子が32%、女子は31%とあまり差がないように受け取れますが、世界の平均でみると男子が66%、女子が68%であることからアフリカの教育水準が世界の中でも低いことが読み取れます。

(出典:ユニセフ「世界子供白書2017」)

以前よりは 教育格差はなくなったが…

世界中の組織や団体の支援により、アフリカの子どもたちは以前に比べると質の良い教育を受けられるようになりました。

それと同時に、教育の男女格差も少なくなっています。

しかし、依然として約3,200万人の女子が小学校に通えていない現状があり、 男女格差が完全になくなったわけではありません。

もっとこの格差をなくすための行動を起こす必要があります。

(出典:日本ユネスコ協会連盟 公式サイト)

女子が教育を受けられない要因

どうしてアフリカの女子は教育を受けることができないのでしょうか。そこには、以下のような理由があります。

  • 文化的な習慣
  • 女性に不利な法整備
  • 家庭の貧困問題
  • 男女別のトイレがない
  • 暴力や体罰にあう可能性
  • 女性教員の不足

など

このように 、アフリカには、女子における理不尽なしきたりや都合があるのです。

例えば「女性は教育を受けるべきではない」という慣習や「家事をするのに教育は不要である」、「早く結婚して家庭を守るべきである」といった、伝統的な差別や習慣が根強く残っています。

さらに女子が通学するための安全や衛生が確保されていないという、国全体のインフラが整備されていないことも、女子が学校に通えない理由の一つです。

これらの問題を解消しない限り、 アフリカの女子たちが男の子と同じように安心して学校に通うことは難しいでしょう。

ジェンダー平等への取り組みが積極的なルワンダ


前述したように、アフリカはジェンダー平等に対して厳しい背景があるのです。

しかし、そんな中でもジェンダー平等に積極的に取り組んでいる国がルワンダです。

ルワンダは、世界経済フォーラムが「ジェンダー・ギャップ指数2017」で4位に入るほどジェンダーに対して積極的な取り組みを行っています。

以下に具体的な取り組みや事例を挙げました。

(出典:世界経済フォーラム「ジェンダー・ギャップ指数2017」)

女性議員の割合は56%と世界第 1 位

ルワンダでは、新国家建設と人権擁護の立場から、 ジェンダー平等の取り組みが積極的に行われています。

女性の意思決定機関への進出にも力を入れており、2012年には女性議員の割合は56%に到達し、世界第1位の割合を誇ります。

ルワンダでは 、女性議員の活躍の元、ジェンダー平等に向けた法改正が着実に進んでいます。

(出典:独立行政法人 国際協力機構JICA公式サイト,2012)

ジェンダー平等に取り組んでいる背景

ルワンダでは1994年に紛争から派生した大虐殺(ジェノサイド)後が起こりました。その後、新政権が発足したことで政府は民族による差別撤廃や経済開発に取り組みました。

新国家となった後は人権擁護の立場からジェンダー平等への取組みが積極的に進められ、ジェンダー平等のための法改正・整備及び政策・戦略策定なども進められています。

ルワンダの教育への取り組み

ルワンダでは2003、4年度から基礎教育の無償化が行われたことで、教育機会の平等化が進み女子の就学率が向上しています。

2017年の初等教育純就学率では男子の94%より女子の97%の方が高いという結果も出ています。

(出典:独立行政法人 国際協力機構JICA公式サイト,2012)
(出典:世界子供白書2017)

女子への教育は必要


今までのアフリカでは 「 女子に教育はいらない」 という慣習や女性を軽視する風習がありました。しかし、アフリカの経済成長のためには女子への教育は必要だと言われています。

女子への教育がもたらす効果とは?

女子への教育が広まれば、全ての子どもが持つべき権利を守ることができます。同時に、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の達成やアフリカ経済の向上にも貢献するのです。

世界銀行が2018年7月11日に発表した報告書「Missed Opportunities : The High Cost of Not Educating Girls」によると、女子の教育機会の欠如による生涯生産性と生涯所得の損失は15兆ドル〜30兆ドルにものぼるとしています。

報告書では、中等教育を受けた女性は平均すると教育を受けていない女性のほぼ2倍の収入を得ていると記しています。さらに早産のリスクを軽減し、出生率の減少が世界人口の減少もつながることが期待できます。

また、女子が教育を受けることで、病気などの知識も増えて将来に役立てることが できるのです。

こうした理由から、アフリカの教育水準を向上するために、国連組織や非営利団体などが現地で様々な支援活動を行っています。

(出典:世界銀行「世界の貧困に関するデータ」,2018)

男女の格差をなくすことがアフリカの経済発展へもつながる


長い間の習慣により構築されたジェンダー格差は、簡単に払拭できるものではありません。

しかし女性の社会進出が重要視されてきた昨今、女子の教育に対する注目も高まっています。
アフリカの教育水準は世界でも低い位置にある一方で、ルワンダのように女性が大きく社会へ進出している国もあります。

男女ともに、一人でも多くの子どもが教育を受けられるために現地で支援活動を行う団体について知り、応援してみてはいかがでしょうか。

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