字の読み書きができる能力のことを「識字」といい、識字率は文字の読み書きができる人の割合を指します。
2017年の時点で世界では約6,100万人の子どもが小学校へ通えていないため、学校で文字の読み書きを学ぶ機会もありません。
そして、学校に通えないまま大人になったため文字の読み書きができない人は約7億5,000万人(世界の15歳以上の6人に1人)いることがわかっています。
今回はアフリカの識字率や教育の水準について説明します。
アフリカの教育の現状とは?男女格差や支援の内容、私たちにできること
また、教育に関心があるという方は、簡単30秒でできるアンケートに応えて、問題について理解を深めながら支援してみませんか?
約30秒のアンケートに回答いただくと、質の高い教育を届けるために活動する団体に10円の支援金が届きます。記事を読み進める前にぜひお試しください!
\たったの30秒!/
アフリカの教育水準と識字率
識字率と1人当たりのGDPの関係をみると、識字率が低い国の中に、1人当たりのGDPが高い国は存在しないことが分かっています。
また、子供白書2017の識字率を見てみると、サハラ以南のアフリカの国は世界の中でも識字率が低い傾向にあります。
識字率(%) | ||
男 | 女 | |
世界平均 | 92 | 85 |
サハラ以南のアフリカ | 79 | 72 |
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「世界子供白書2017」
以下はサハラ以南のアフリカでも識字率が低い国を表にまとめたものです。
国名 | 識字率(%) | |
男 | 女 | |
ニジェ-ル | 35 | 15 |
南ス-ダン | 44 | 30 |
ギニア | 57 | 37 |
ブルキナファソ | 57 | 44 |
セネガル | 61 | 51 |
マリ | 61 | 39 |
エチオピア | 63 | 47 |
ス-ダン | 69 | 63 |
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「世界子供白書2017」)
このように、サハラ以南のアフリカの国々では世界平均よりも識字率が低い国が多いことがわかります。特に西武・中部アフリカの識字率は男が69%、女が55%と特に深刻です。
アフリカが経済成長を実現するためには、識字率の向上等や教育水準の向上が大きな課題だと言われています。
(出典:経済産業省公式サイト)
ハンディキャップのあるクリエーターの商品に特化した通販サイト。お買い物で障がい者福祉や作り手を応援
アフリカの子どもたちに教育を公平に受けさせるために必要なこと
アフリカでは労働や学校・教員不足、親の認知不足などが原因で教育を受けられない子どもが多くいます。
アフリカのすべての子どもたちが平等に教育を受けるためにはどのような対策が必要なのでしょうか。
親や周囲の大人に教育の大切さを理解してもらう
アフリカでは何世代にも続き貧困が連鎖しています。
そのため、子どもを学校へ行かせるよりも家事や労働を優先させたり、収入を得るために働きに出す傾向にあります。
親にとっては自分たちも満足な教育を受けてこなかったことから、親が教育の重要性を理解していないことも多くあるのです。
そのため、学校に水道や井戸を設置したり、給食を配布することで子どもが学校へ来る理由をつくる支援や、親や子どもに教育の重要性を教える支援活動が行われています。
水汲みや家事の労働から解放する
子どもたちが教育を受けられないのは、労働も大きな要因です。
労働のひとつに、水汲みがあります。アフリカはインフラ設備が整っていないため、きれいな水を確保することができません。
子どもたちは、数十kmの長い道のりを、重い水を持って移動しなければなりません。家族の分も水を汲む必要があるため、何往復もすることもあり、帰ってきた頃にはクタクタです。
そのため時間と体力を奪われて、学校へ行ったり勉強をする時間を確保できません。
また、小さな子どもたちの面倒を見るのも子どもの仕事です。
免疫が弱い小さな子どもは、劣悪な環境や不衛生な水により体調を崩したり下痢などを患いやすいのです。
子どもたちはその看病や面倒を見るために家にいなければなりません。
このような現状を改善するべく、水道やトイレなど水・衛生に関する支援が行われています。
(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会)
ハンディキャップのあるクリエーターの商品に特化した通販サイト。お買い物で障がい者福祉や作り手を応援
全ての子どもが平等に教育を受けるためには私たちの支援も必要
アフリカで教育を受けられない子どもたちが多いすべての要因に「貧困」が関係しています。
そのため、私たちもアフリカで貧困に対する支援を行っている団体への寄付により、アフリカの子どもたちへ貢献することができます。
支援活動をサポートするには寄付のほか、ボランティア活動や情報を拡散する認知活動などが挙げられます。
特に寄付は気軽にできて支援への貢献度もわかりやすいため、多くの人が行っています。
寄付は1,000円などの少額から行えるため、無理のない範囲で継続的にできる金額を選ぶのが良いでしょう。
寄付した金額は、アフリカで支援を行う団体が、現地の環境や子どもたちの状況に合わせて最適な形て活用します。
これからの地球の未来を担う子どもたちのため、私たちができることから始めてみませんか?