不登校

不登校の生徒に対するカウンセリングの取り組みと効果とは?

  • 2020年10月5日
  • 2022年7月15日
  • 不登校

不登校となるのは、様々な原因や理由によります。そのため周辺の人々が理解を示し、なぜ不登校になってしまったのか把握し、子どもの心を癒せるように努めなければいけません。
しかしそれは素人には難しいこともあることから、専門家の協力も必要です。

この記事では、不登校の生徒に対するカウンセリングの取り組みや効果について紹介します。

不登校とは?原因と解決のための取り組みについて

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子どもが不登校になってしまう原因は?


不登校は今や珍しいものではなく、どこの学校でも起こる可能性があります。
子どもが不登校になるのは決して甘えや怠けからではなく、それぞれが置かれた環境や状況が影響することがほとんどなのです。
そこには学校におけるいじめや、いじめ以外の友達や教職員との人間関係における問題、学業やクラブ活動・部活動の不振、学校の決まりなどに関する問題や、入学・転編入学・進級時の不適応などが挙げられます。

また家庭における原因や理由においては、両親の別居や離婚、近親者との死別などの家庭環境の劇的な変化や、親子関係の問題、家庭内の不和などが主なものとなっています。
このような原因や理由を1人で抱え込み、負担やストレスが限界を迎え、緊急避難的に不登校に陥ることが多いのです。

もちろん原因や理由は個々によって違うため、深く追求すればより細分化されますが、大まかに分けると以上のように分類されます。
それでも、多くはこのような原因や理由によって課題を抱えていたり、不安や無気力となったり、学校に行く意義を見出せなくなることで不登校になっていくのです。

しかし、不登校になってしまった子ども自身も、そのままではいけない、学校に行けない自分が情けないなどの葛藤を抱えている子どももいます。
また、感情的には学校に行きたくても、行けないという悩みを抱えている子どもたちもいます。

そのような子どもたちに対して最も接する時間が多いのが保護者である親であり、なぜ不登校になってしまったのか、原因や理由を聞くことが求められます。
ただ子どもによっては原因や理由を話せないことや、原因そのものが家庭にあり打ち明けられないという子もいるでしょう。

そのような子どものために、支援制度として整備されているのが、カウンセラーという存在です。

  • 子どもが不登校になるのは甘えや怠けからではなく、ほとんどがそれぞれの置かれた環境や状況といった原因や理由があってなるもの
  • いじめや人間関係における問題、家庭環境の劇的な変化や親子関係の問題などが原因として挙げられる
  • 不登校の子どもへの支援制度としてカウンセラーが整備されている
  • (出典:文部科学省「平成30年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」,2019)

    不登校の生徒に対するカウンセリングとは


    普段から親子の関係が良好で、コミュニケーションが多くとれている家庭であれば、子どもは悩みや不安などを自ら相談してくれるかもしれません。あるいは不登校に陥っても、原因や理由を聞けば答えてくれるかもしれません。

    しかし、冷静に子どもと話ができない可能性も出てきます。そのようなときに、不登校の支援として設置されているカウンセラーを頼ることをおすすめします。
    カウンセラーは学校ごとに置かれている専門のスクールカウンセラーと民間団体とがありますが、まずはスクールカウンセラーを訪ねてみると良いでしょう。

    2020年時点で、スクールカウンセラーは全公立小中学校2万7,500校への設置、特にいじめ・不登校対策のための重点配置を500校にすることが要求されています。
    2014年時点では2万2,013校の設置が行われていることから、さらに設置を充実させることを目指しています。

    (出典:首相官邸「不登校等の子供への教育について」,2014)
    (出典:文部科学省初等中等教育局「2019年度 概算要求主要事項」)

    スクールカウンセラーの取り組み

    スクールカウンセラーは子どもの臨床心理に関して高度な専門知識や経験を有する人のことを指しており、主には臨床心理士や元教育経験者などです。

    悩みのある生徒へのカウンセリングを行いますが、不登校だけでなくいじめや暴力行為などの問題行動、心のケアを要する事象に対して緊急支援として派遣されます。
    そのカウンセリングを元に、家庭や親、教職員に助言や援助を行うのが主な取り組みです。

    スクールカウンセラーは多くの子どものカウンセリングを行うため、主には予約制を取っています。子どもだけでカウンセリングを受けることもできますし、親子で受けることも可能です。また、親だけでカウンセリングを受けることもできるので、状況や予定に応じて予約を取れるというメリットもあります。

    カウンセリングでは、プライバシーや子どもの自主性に配慮して、不登校の原因から現在の生活状況、子どもの考えていること、これからどうしていきたいかといった内容のヒアリングを行います。
    カウンセラーが何かアドバイスなどをするのではなく、あくまで子どもから話してもらう形になります。
    これは、スクールカウンセラーが子どもの心をケアすることを目的にしているためです。

    その後は相談内容などを親と学校に対して行い、今後どのようにして不登校を解決していくか相談していくことになります。
    ケースによっては「ゆっくりと休ませてあげましょう」など、親が思っているものとは違うアドバイスがなされることもありますが、それはカウンセリングのアプローチが子どもに決断させることを主としているためです。そのためにもまずは落ち着かせ、元気を取り戻させることが必要になります。

    子どもの心を軽くし、今後どうしたいか、どうしたらいいと思うか具体的に子どもに決断させることが、自主的に学校に行こうという心理を生み出します。

    カウンセリングの効果はあるのか

    カウンセリングは子どもの心を軽くすることを第一の目的として行われます。
    専門家としての技術があり、子どもから様々なことを聞き出してくれるので、そのような意味では目的としていることを達し、効果があると言えるでしょう。
    しかし、必ず不登校から脱せられるわけではありません。不登校になる原因や理由は細分化すると細かく、一人ひとりの個性や環境・状況もあるため、すぐには効果が出ない可能性もあります。

    またその原因が親にある可能性もあり、カウンセラーに丸投げでは一向に回復しないということもあり得ます。
    親、学校、スクールカウンセラーや専門機関など、すべて協力しなければなかなか解決に向かいません。
    そのため、子どもにカウンセリングを受けさせる前に、まず親から受けることも手です。そこでどうやって子どもと向き合ったらいいか、面談を受けることもできます。

  • スクールカウンセラーは子どもの臨床心理に関して高度な専門知識を有する人を指す
  • カウンセリングでは、カウンセラーが何かアドバイスするのではなく、子どもの心を軽くすることを第一の目的にしている
  • カウンセリングは親も受けることができ、子どもとの向き合い方も相談できる
  • (出典:文部科学省「教育相談体制の充実について」)

    不登校を解決するには専門家によるカウンセリングも重要


    不登校とは心の問題が理由であることがほとんどです。しかしそれは甘えではなく、もっと複雑で難しい問題なのです。
    そのため、様々な経験をして大人になった親でも、その気持ちを理解し寄り添うのは困難なこともあるでしょう。
    だからこそ専門家に頼り、カウンセリングを受けることはとても大切なことです。

    スクールカウンセラーは多くの学校に設置されていますし、民間団体に頼るという手もあります。親と子、それぞれがカウンセリングを受け、心の不安やストレスを軽減して、どうしていけばいいか向き合えるようにしていきましょう。

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    この記事を書いた人
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