「カタリバに寄付しようと考えている。」
「でも怪しい団体ではないか心配。信頼感のある団体なのか知りたい。」
このように悩んでいる方へ向けて、本記事ではカタリバは信頼感のある団体なのか解説します。具体的には下記の内容についてご紹介します。
- ・カタリバは支援すべき団体なのか?
- ・怪しい団体ではないか?私たちの寄付は支援活動に活かされているのか?
- ・カタリバの活動を支援するにはどのような方法があるのか?
先に結論を述べると、カタリバは「困難な状況に置かれている日本の子どもを支援する」ために活動しており、私たちの寄付も支援活動のために使われています。カタリバを支援する必要性について、詳しく解説していきます。
なお「カタリバへの支援を考えている」という方は、カタリバの支援方法をご確認ください。
「貧困状態の子ども」ってどんな暮らし?中学3年生かえでさんの場合
カタリバが支援の対象としている子どもたちの生活とは?
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カタリバは支援すべき?
カタリバは支援すべき団体なのか、3つの観点から解説していきます。
- カタリバを支援すると実現すること
- カタリバの活動は必要なのか?
- なぜ政府や学校の対応だけでは十分ではないのか?
カタリバを支援すると実現すること
カタリバを支援すると、日本に住む子どもたちが学校と家庭以外に安心して過ごせるつながりをつくる、第三の居場所を持つことができます。
- ・学校と家庭以外で他の人と接する機会がない
- ・不登校など様々な悩みを抱えており子どもらしい生活を送れない
- ・外国にルーツがあるため周囲とうまく馴染めない
カタリバはこのような子どもたちの支援を行っている団体です。年齢や育った環境が異なる人と交流する場を用意し、学校と家庭以外の人間関係を持てる場所を子どもたちに提供しています。
経済的な困難さを抱える家庭の子どもでも、十分な学びの機会を得られるよう、学習支援にも取り組んでいます。
カタリバの活動は必要なのか?
カタリバの活動は必要といえます。なぜなら家庭の経済状況の違いを背景に、子どもたちの間に、学習機会や人との繋がりといった成長機会の格差が発生しているからです。
世帯収入と子どもの学力には関係性があることは、政府の調査からも伺えます。
上記のデータは、等価世帯収入(※)と子どもの学力(主観)の相関を表したものです。世帯内の1人あたりの収入が上がるほど子どもの学力が高い傾向にあることが伺えます。つまり、親の所得水準が高いかどうかが子どもの学力に大きな影響を与えてしまうのです。
※等価世帯収入:世帯の年間収入を世帯の人数の平方根で割ったもの。世帯収入を世帯の人数(または規模)に応じて「等価化」することで1人あたりの収入水準に近い形に調整している。
また、生活保護家庭で経済的にあまり余裕のない子どもの保護者は、周囲とのつながりが希薄になりがちというデータもあります。
保護者と周囲の人との人間関係が希薄であるため、その子どもも他の大人と交流する機会を得ることが難しくなりがちです。つまり、親の所得によって子どもの学力や人間関係の豊かさに大きな影響が発生しやすくなります。
そこでカタリバの活動が必要となるのです。経済的に余裕がない家庭の子どもも学習支援を受けられたり異なる年齢層の人と交流したりする機会を提供し、子ども間の成長機会の格差の解消を目指しています。
なぜ政府や学校の対応だけでは十分ではないのか?
子どもの貧困問題を解決しようと、政府や学校も対応に向けて動いています。ただし、それだけで十分とはいえません。
たとえば日本政府は、高校中退の防止や中退後の支援体制の整備、生活困窮世帯の親の自立支援を行う方向で調整を進めています*。学校側も、相談体制を充実させたり外部の専門家と協力したりするなど、支援強化に向けて動いている最中です**。
政府や学校の支援は大規模で広範囲に効果がある点が強いです。一方で問題提起から支援が実施されるまでに時間がかかったり、現場の細かいニーズに応じた柔軟な支援を行いにくいといった難しさがあります。
カタリバなどのNPO団体であれば、状況に応じた素早く柔軟な支援を行いやすいです。しかし支援を行うスタッフの数や財源が限られているなど、課題もあります。
*参考:子供の貧困対策に関する大綱|こども家庭庁
**参考:文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進|文部科学省
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カタリバが支援の対象としている子どもたちの生活とは?
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カタリバは怪しい?信頼感のあるNPOなのか解説
「カタリバが気になっているけれど、怪しい団体ではないか不安」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。結論を先に述べると、カタリバは情報開示を積極的に行っており認定NPOも取得している、信頼感のある団体です。
認定NPOを取得するには、下記の要件を満たす必要があります。
- ・運営組織及び経理が適切であること
- ・事業活動の内容が適切であること
- ・情報公開を適切に行っていること
- ・事業報告書等を所轄庁に提出していること
- ・法令違反、不正の行為、公益に反する事実がないこと
このような基準をカタリバは満たして、認定NPO法人となっています。また年次報告書もホームページで無料公開しており、情報発信にも積極的な姿勢が伺えます。
しかし、「それでも何となく怪しいのではないか?」と感じている方もいるのではないでしょうか。そこで下記の観点からも、カタリバは信頼感のある団体なのかどうか解説します。
- ・どのような支援活動を行っているのか
- ・私たちの寄付は適切に活用されているのか
- ・カタリバの評判はどうなのか
- ・カタリバの代表はどのような人なのか
ちゃんと活動している?活動内容は?
カタリバは「日本に住んでいる、様々な困難を抱えた子どもたちを支援する」ため活動を行っています。たとえば下記の活動が一例として挙げられます。
- ・キッカケプログラム
- ・オンライン不登校支援プログラム
- ・ヤングケアラー支援
どのような活動なのか、一つずつ見てみましょう。
キッカケプログラム
キッカケプログラムでは、オンラインを活用して全国にいる困難を抱えた子どもと親を支援しています。
学びの機会を提供するのはもちろん、「学びへの意欲を育む」ことも重視しているのが特徴です。保護者や子どもとの定期面談を通じて、新しい事を学ぶという挑戦を励まし伴走します。
- ・PCとWi-Fiの無償貸出
- ・子どもや保護者とのデジタルワークショップ(学習支援やカウンセリングなど)
- ・企業と提携し、無償もしくはディスカウント価格でオンライン教材を提供
主に上記の活動を通じて、子どもはもちろん保護者へのサポートを行っています。キッカケプログラムを通じて「世界が広がった」「定期面談の時だけは孤独な生活から解放されて助かる」といった参加者の声も確認できます。
オンライン不登校支援プログラム
オンライン不登校支援プログラムは、様々な理由から学校に通うのが難しい子どもたちを支援する取り組みです。
不登校になる理由は子どもによって様々です。「先生や友達とうまくいかない」「いじめを受けた」といった理由の他にも「病気を抱えているため通学できない」「発達特性がある」など、人によって異なります。
カタリバの不登校支援プログラムでは、下記の支援を行っています。
- ・子ども向けのオンラインの学び場「room-K」
- ・不登校の子どもを持つ保護者が1対1で悩みを相談できるオンライン相談窓口
- ・不登校の子どもを持つ親同士が集まり悩みを相談できる「オンライン保護者会」
子どもだけでなく、保護者へのサポートも行っています。参加した子どもや保護者からは「自宅にいながら参加できるためハードルが低くて助かる」「子どもが目標をもって生活できるようになった」といった声が寄せられていることが、ホームページから確認できます。
ヤングケアラー支援
カタリバでは、最近ニュースでも取り上げられる機会が増えた「ヤングケアラー」への支援にも取り組んでいます。
ヤングケアラーとは、家事や家族の介護などを日常的に担うことで、子どもらしい日常生活を送ることが難しい状況に置かれている子どもたちのことです。友達と遊んだり勉強したりする時間を確保しにくくなるため、人間関係や学業への悪影響が課題視されています。
このような状況を改善するため、カタリバでは「キッカケプログラム forヤングケアラー」という支援プログラムを開始しました。子どもと家族を支援するため、専門家への相談窓口を用意したりヤングケアラー同士で集まって話をできる場を提供したりしています。
また2022年10月には茨城県と、ヤングケアラー支援に関する連携協定を締結しました。ヤングケアラー問題の解決に向けて取り組みを進めています。
「貧困状態の子ども」ってどんな暮らし?中学3年生かえでさんの場合
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私たちの寄付は適切に使われている?
「NPOへの寄付金は適切に使われているのだろうか?」と疑問に思い、カタリバへの支援をためらっている方もいるのではないでしょうか。そこで、寄付が適切に使われているかどうかチェックするポイントを3つご紹介します。
- 寄付はどういう目的で集めているか?
- 寄付金を活動でどのように使っているか?
- 寄付の使途をどのように報告しているか?
1.寄付はどういう目的で集めているか?
ホームページを確認して「寄付がどのような目的で集められているのか」を確認しましょう。
「子どもの教育支援に役立てる」
「食料支援の活動費用に使用する」
このように、寄付がどのように使われるのか公式サイトに記載されているか確認しましょう。
なおカタリバの場合、寄付金の多くは、子どもたちを支援する「プログラム活動費」に充てられています。寄付金の使われ方について詳しく知りたい方は、ぜひ下記記事をご一読ください。
カタリバの寄付の使い道は?寄付金の使われ方や寄付の方法を解説!│gooddoマガジン
2.寄付金を活動でどのように使っているか?
寄付金がどのように活動に使われたのかは、オンラインで確認できます。多くの団体では公式サイト上で「活動報告書」を公開し、どのような支援を実現したのか紹介しています。
活動報告書を確認すれば、団体がどのような支援を実現しているのか、寄付をどのように使ったのかを伺うことが可能です。たとえばカタリバの場合、2022年度の活動報告書によると117,453人の子どもたちに支援を届けました。
また、活動計算書も記載されており、団体の収支も確認できます。全体の支出のうち85.7%がプログラム活動費に使われており、私たちの寄付金が支援に役立てられていることが伺えます。
3.寄付の使途をどのように報告している?
寄付の使途は、カタリバの公式ホームページで無料公開されています。「団体概要」から「年次報告」ページを確認すると、貸借対照表や活動予算書を閲覧できます。
このようにカタリバは積極的に情報公開を行っている団体です。「寄付の使われ方が分かりやすい」という理由で実際に寄付をした人もいます。詳しくは下記記事をご一読ください。
「カタリバに寄付をした理由は“寄付使途の透明性”」寄付の体験談と感想を徹底インタビュー│gooddoマガジン
カタリバの評判はどう?
カタリバの評判はどうなのか、ネットの口コミを見てみましょう。
私がカタリバのボランティアやろうって思ったのは、サイト見た時に「私が高校生の時もこういうの欲しかったなぁ」からだった。もっとこういうの高校生に伝わったらより良くなるって思ってた部分があったなぁ。 #melc2021”(Twitterより)
“カタリバって・・胡散臭い”(Twitterより)
共感する口コミがある一方で、なんとなく胡散臭さを感じている方もいるようです。しかし上述したとおり、カタリバは寄付金を集める目的や使い道、情報公開を行っています。
また上記で解説したとおり、「キッカケプログラム」や「オンライン不登校支援」などを通じて悩みを抱えている子どもや親の支援を実施しています。支援を受けた親子の人からも、感謝の言葉を頂いているなど世の中の役にたっていることが伺えます。
2022年度の活動報告書によると117,453人の子どもたちに支援が届いています。このことから、カタリバは団体としての透明性があり、活動内容も悩みを抱えている人たちの役に立っている事がわかります。
カタリバの評判については下記記事でもご紹介しています。専門家のコメントも付いているため、ぜひ寄付をするか判断するうえでの参考にしてください。
【実際どう?】カタリバの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
「貧困状態の子ども」ってどんな暮らし?中学3年生かえでさんの場合
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カタリバ代表の「今村久美」さんはどんな人?経歴は?
カタリバの代表は「今村久美」さんという女性の方です。
1979年生まれで、慶應義塾大学卒業。2001年にカタリバを設立。2011年の東日本大震災発生時には、被災した子どもたちに学びの機会や居場所を提供し、2020年にはキッカケプログラムを開始しました。
現在はカタリバの代表理事を務めています。
カタリバを支援する方法
カタリバを支援する方法は3つあります。
- 寄付
- インターンシップやボランティア
- 遺贈
寄付
カタリバが安定した支援を行ううえで、私たちの寄付はとても大きな役割を果たしています。
支援活動を継続するには、スタッフの人件費や備品・交通費など資金が必要です。国や自治体からの助成金もありますが、使途が決められているため柔軟な支援を行いにくいです。また金額も十分とはいえません。
一方で支援者からの寄付金は団体が柔軟に活用できるため、現場の細かいニーズに応じた支援活動に役立ちます。私たちからの継続的な寄付は、安定した支援活動に貢献しています。
またカタリバは認定NPO法人であるため、一定の条件を満たした人は寄付金控除を適用できます。寄付する金額は、月1000円、3000円、10,000円、その他(自由に金額を指定)から自由に選択可能です。
カタリバへの寄付は「いますぐ効果的な支援をしたい」という方におすすめです。
「寄付をしようか迷っている」という方は、下記記事もぜひご一読ください。カタリバへの寄付をおすすめする理由について解説しています。
>>悩める10代を支援したい!そんなあなたへカタリバへの寄付をおすすめする理由
「貧困状態の子ども」ってどんな暮らし?中学3年生かえでさんの場合
カタリバが支援の対象としている子どもたちの生活とは?
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インターンシップ・ボランティア
カタリバではインターンシップやボランティアを募集しています。
活動へ実際に参加することで、支援している実感を強く持つことができます。ただしインターンシップやボランティアへの参加は、場所や開催時間によっては参加しにくいものです。
インターンシップやボランティアへの参加が難しい方は、時間と場所を選ばずにできる「寄付」から行ってみてはどうでしょうか。寄付と並行してボランティアに参加することも可能です。
遺贈
遺贈とは、個人や団体に自分の遺産を譲与することです。カタリバでも遺贈を受け付けているため、「自分の死後、遺産を役立ててほしい」という方は検討してみてはいかがでしょうか。
遺贈を考えている方は、カタリバまで相談してみましょう。一方で「遺贈についてもう少し詳しく知りたい」という方は下記記事をご一読ください。
日本の子どもの格差問題に関心がある人にカタリバはおすすめ
本記事ではカタリバについてご紹介しました。ここで紹介した内容をまとめます。
- ・カタリバは「様々な困難を抱えた日本の子ども」を支援している団体
- ・情報開示を積極的に行っており認定NPO法人も取得しているため信頼感がある
- ・寄付やボランティアなど様々な方法でカタリバを支援できる
「貧困」「不登校」といった様々な困難を背景に、子どもたちが新しい気づきを得たり勉強したりする機会が損なわれている現実があります。カタリバではこの問題を解決するため、オンライン・オフラインを駆使して様々な支援活動を行っています。
「日本の子ども支援に関心がある」
「子どもたちに少しでも良い環境を提供してあげたい」
このように考えている方は、このカタリバへの寄付を考えてみませんか。
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