「募金詐欺にはどのような手口があるのだろう?」
「信頼できる寄付先との見分け方が知りたい……」
このような考えはありませんか?
善意につけ込む募金詐欺の手口は、年々多様化してきています。
災害や紛争の被災者支援など、話題のニュースに便乗して行われやすい点が特徴です。
誰しも被害者になり得る募金詐欺ですが、「出来ることなら被害に遭いたくない」と思う方がほとんどでしょう。
そこでこの記事では、募金詐欺について知っておきたい以下のことをまとめました。
- ・募金詐欺の手口3選
- ・募金詐欺と信頼できる寄付先の見分け方
- ・おすすめの寄付先5団体
「募金詐欺の被害に遭いたくない」と考えている方は、ぜひご一読ください。
また信頼できる寄付先の見分け方を今すぐ知りたい方は、以下をチェックしてみましょう。
ウクライナの子どものために支援を考えているあなたへ
ウクライナ現地では様々な団体が、幼い子どもやその家族のために支援活動を行っています。遠く離れた日本に暮らす私たちにも、出来ることがあります。
どのような支援活動が行われているか、詳しく解説します。
募金詐欺にはどんな特徴がある?
募金詐欺は、災害の被災者支援や難民支援など話題になっているニュースに便乗して行われることが多いです。
被害者は匿名かつ少額で募金協力することが多く、誰がどの程度の被害を受けているのか特定しにくいという特徴もあります。
ホームページ上や街頭での募金活動、戸別訪問などやり方はさまざまです。手口が多様化しているため、騙されないように注意しなければなりません。
続いて、実際にあった手口を見ていきましょう。
募金詐欺の手口3選
ここで、募金詐欺の手口を3つ紹介します。
【募金詐欺の手口3選】
- 被災地への災害支援募金を装った詐欺
- 支援団体・機関を装った募金詐欺
- 街頭募金詐欺
【手口1】被災地への災害支援募金を装った詐欺
災害が発生した際は、被災地への災害支援募金を装った詐欺に注意が必要です。
電話でボランティアを名乗りながら口座へお金を振り込ませようとする手口、町会の世話役を装いながら個別訪問して義援金を求める手口などが過去にも起きています。
また、被災地の親族を装い「親族全体で義援金を送りたいから協力して」とお願いしてくる振り込み詐欺にも注意しましょう。
【手口2】支援団体・機関を装った募金詐欺
NPO法人を装った募金詐欺も起きています。
過去には、ありもしないNPO法人の募金先が書かれたチェーンメールが出回る事例もありました。
また、大手新聞社に似た名称を名乗って寄付集めをしようとした事例、市役所などの公的機関や公的団体を装う事例もみられています。
【手口3】街頭募金詐欺
街頭で、実在または架空の団体を装い募金箱を持ち歩き、寄付を募る詐欺もあります。緊急時や、人が大勢いる大きなイベントで多く見られます。
怪しいと感じたら、団体のパンフレットなどをもらうようにしましょう。また、その場で寄付せずに、家に帰ってからHPなどを確かめ、オンラインで寄付するとよいでしょう。
ここまで募金詐欺の事例を3つお伝えしてきましたが、もちろん世の中には信頼できる寄付先もたくさん存在します。
続いて、募金詐欺と信頼できる寄付先の見分け方について見ていきましょう。
募金詐欺と信頼できる寄付先の見分け方
信頼できる寄付先を見つけるために、ここでは以下の内容をお伝えします。
- 怪しい団体か見分けるポイント
- 信頼感のある団体か見分けるポイント
怪しい団体か見分けるポイント
怪しい団体か見分けるポイントとして、団体ホームページをチェックする方法があります。
事業(活動)報告書や活動実績など、定期的な情報開示が行われているかを確認してみてください。
もしホームページが存在しない場合や更新が数年単位で滞っている場合、寄付先を考え直す必要があります。
また、ホームページを見る際は寄付の使い道が公開されているかもチェックしましょう。
寄付の使い道が書かれていなかったり目的と使徒の整合性が合っていなかったりする場合、寄付先として本当に相応しいか、より慎重に判断することをおすすめします。
信頼感のある団体か見分けるポイント
信頼感のある団体か見分けるポイントとして、活動内容の見えやすさ、活動歴の長さが判断材料になります。
信頼感のある団体の中には、頻繁にSNSで情報発信していたり定期的にホームページ上で活動内容を報告していたりするところも多いです。
あくまで目安に過ぎませんが、活動歴を見る際は「法人格があり3年以上運営している団体か」をチェックしてみてください。
また、企業からの支援を受けているかどうかや他団体と連携しているかどうかも信頼感のある団体か見分けるポイントの1つです。
なお、「寄付先を選ぶときのポイント」については以下の記事でも詳しく紹介しています。
>>寄付してはいけない団体は本当にある?寄付先を選ぶときのポイントを3つ紹介!
募金詐欺に遭遇した場合の対処法
被害に遭わないのがベストですが、誰もが募金詐欺に遭遇する可能性はあります。寄付先として検討していた団体が「怪しいな」と感じた場合、以下の窓口へ相談しましょう。
【募金詐欺に遭遇した場合の相談先】
- 消費生活センター(188番)
- 警察署または警察相談専用番号(#9110)
また、もし口座情報やアカウント情報などを伝えてしまった場合、銀行や金融機関へ連絡することをおすすめします。
gooddoマガジンおすすめの寄付先を4つ紹介
ここからは、寄付アドバイザーである河合さんのコメントとともに、おすすめの寄付先を4つ紹介していきます。
【おすすめの寄付先団体4つ】
【寄付先1】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
ユニセフはこんな人にオススメ!
- ・子どもが笑顔でいられる社会になってほしい
- ・世界の色々な国で多くの問題があるので、どこを支援したらいいかわからない
- ・活動歴が長い団体には安心を感じる
ユニセフは190の国と地域で子どもたちの命と健やかな成長を支えるため、保健、栄養、水と衛生、教育、児童労働などからの子どもの保護、緊急支援・人道支援の分野で活動しています。
命を守る基礎的な支援を、遠隔の村や都市のスラムなど最も貧しく厳しい環境で生きる子どもたちへ優先的に届けています。また、子どもの人生を大きく変える安全な水の供給、貧困家庭のための生計向上支援まで幅広い支援が特徴。
活動を通して「すべての子どもの権利が実現される世界」を目指しています。
- 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
- マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
- 著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>ユニセフに関する記事一覧はこちら
【寄付先2】認定NPO法人 カタリバ:ナナメの関係で支援者と伴走
カタリバはこんな人にオススメ!
- ・教育の可能性や重要性を信じている
- ・実績や社会的な信頼は大事だと思う
- ・家庭や学校で困難を抱える子どもでも、成長の機会を得られる社会になってほしい
カタリバは、自身ではどうすることもできない家庭環境などの課題を抱える子どもたちを対象に、居場所・学習・食事を地域と連携しながら届ける活動などを行っています。
日本中の子ども達が、生まれ育った環境や家庭などの格差によって、可能性を閉ざされてしまうことが決してないように支援を続けています。
活動を通じて「すべての10代が意欲と創造性を育める未来」の実現を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- 「ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み
- 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探求学習の実践支援などの活動を、全国で展開
- 活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】カタリバの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>カタリバに関する記事一覧はこちら
【寄付先3】NPO法人 Learning for All:包括的な支援に特徴あり
Learning for All はこんな人にオススメ!
- 質の高い学習支援をこどもたちに届けたい!
- 全国のたくさんの子どもの役に立ちたい!
- 専門家やメディアの評価が高い活動を支援したい!
Learning for All は、さまざまな理由で生きづらさを抱える子どもたちに学習支援、居場所提供、食事提供などを行いながら、保護者たちのサポートも行っています。さらに、支援のノウハウを展開したり、ノウハウを共有するしくみを構築しています。
今まで、延べ6000人以上の子どもを支援、延べ2000人以上のボランティアが参加した実績を持ちます。自治体との連携は10か所です。
活動を通して「子どもの貧困の本質的解決」を目指しています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ
- 困難を抱えた子どもたちへの包括的支援、人材育成、普及啓発・アドボカシーの活動に特徴
- 「月1,000円で一人の子どもに1時間分の勉強」など、寄付金でできることが分かりやすい
- 企業、自治体などのパートナー、学生ボランティア卒業生のアラムナイ(同窓会)といったコミュニティの存在
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】Learning for All の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>Learning for All に関する記事一覧はこちら
【寄付先4】認定NPO法人 全国こども食堂支援センター・むすびえ:全国約5,000箇所の「こども食堂」と協働
むすびえはこんな人にオススメ!
- ・子どもにとって食べることは大事だと思う人
- ・子どもの頃から多様な価値観に触れる方が良いと思う人
- ・子どもが食を楽しめる社会になって欲しいと思う人
むすびえは、各地域のこども食堂ネットワークの支援、社会に貢献したいと考えている企業・団体と協働でこども食堂の支援、こども食堂に関する調査・研究を行っています。
「こども食堂」を、地域・社会の担い手としてより「あたりまえ」のものにしていきたいという想いで活動している団体です。
こども食堂の支援を通じて、誰も取りこぼさない社会をつくることをめざしています。
寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!
- こども食堂の実態・効果・課題の調査や、協力関係にある全国の地域ネットワーク、企業や団体との連携協働を通して全国のこども食堂を応援している。
- 食材や物品を提供する企業や支援者の情報が一旦むすびえに集まることで、全国のこども食堂に対して公平に情報が届けられる
- 「こども食堂全国箇所数調査」や『こども食堂白書』の出版など団体自らが行う調査研究が充実している。全国のこども食堂の状況を知りたいと思ったらまず、むすびえの調査に目を通すのがおすすめ
ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】むすびえの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説
>>むすびえに関する記事一覧はこちら
このように考えている方は、この機会に遺贈寄付を考えてみませんか?
生前に手続きを済ませるだけで、自分の遺産を支援団体に寄付(遺贈寄付)できます。
遺贈寄付先の選び方をチェックする
【ウクライナに寄付するなら?】支援を行っている団体を紹介!
現在多くのウクライナの方が、国内外への避難を余儀なくされています。
様々な支援団体が生活必需品の支援などを行っています。さらに、今後復興にも中長期的なサポートが必要となってきます。
ここでは「ウクライナのために寄付したいけど、信頼できる寄付先がいい!」と考えている方へ向けて、ウクライナで支援活動をしていて信頼できる団体を紹介します。
団体による活動内容の説明もご一読下さい。
ウクライナの子どもたちを支援している団体
【寄付先1】認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン:難民支援や災害救援の分野で20年以上の経験を持つ団体
ピースウィンズ・ジャパンは、ロシアによる侵攻開始直後から、ウクライナの隣国ポーランドとモルドバにスタッフを派遣し支援を開始しました。
▼侵攻発生時に行った具体的な支援内容の一例
・仮設診療所で避難民への診療を継続
・モルドバの避難所で環境整備と物資支援を実施
・ペット連れの避難民にペットフード等を支援
▼現在継続して行っている支援の一例(2024年10月時点)
ウクライナ国内
・心理社会・保護支援
・病院への医療機器提供
・食料・日用品の配付
モルドバ
・教育支援や食料支援
皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。
【寄付先2】認定NPO法人 ワールド・ビジョン・ジャパン:長期的な支援活動をする国際NGO
ワールド・ビジョンは、ロシアによる軍事侵攻開始後、ウクライナからルーマニアに逃れた難民への支援活動を強化し、その他の周辺国でも子どもたちへの心理的応急処置と、難民への基本的な支援物資の提供を行ってきました。
また子どもたちが家族から引き離され、暴力や搾取、虐待の危険性が高まることに懸念を表明し、国際社会が連携して継続的に支援を届ける必要性を訴え続けています。
ウクライナ国内、および隣国のモルドバ、ルーマニア、ジョージアなどで以下の活動を継続中です(2024年10月時点)。
・食料支援
・現金やバウチャーの配付
・メンタルヘルスや心理的ケアの提供
・子どもたちへの教育支援
今後も、変化する難民の生活に柔軟に対応した支援を行っていきます。
現地のNGOと連携協定を結び、難民の受け入れ活動を支援しています。また、ウクライナ国内においても、関係諸団体の活動をサポートしています。
【寄付先3】認定NPO法人 難民を助ける会:世界14カ国で難民を支援。特に弱い立場に置かれた方をサポート
AAR Japan[難民を助ける会]は、世界16カ国で紛争・自然災害・貧困・障がいなどにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。
ロシアの軍事侵攻が始まった直後は、戦禍から逃れて戦禍を逃れて周辺国に流出した難民・避難民への緊急支援を実施。AAR Japanスタッフが現地入りし、調査・支援活動を行いました。
【これまでの活動例】
・難民・国内避難民への緊急物資の配付(食料、医薬品、衛生用品など)
・子どもたちが避難先で学習するためのパソコンやプロジェクターの設置
・遊び場を開設、人形やおもちゃの提供
【現在行っている活動】※2024年10月時点
・ウクライナ国内に留まる人の支援:自宅での生活を続ける高齢者や障がい者世帯への食料配付や現金給付などの支援
・モルドバで困窮している避難民の支援:食料や衛生用品の配付
・地雷・不発弾対策:ロシアの軍事行動の一環として道路沿いや農作地に埋められた地雷の撤去作業
・障がい者支援:カウンセリングや介護者へのレスパイト・ケアの提供など、国内にとどまる障がい者を支援
ニーズの高い支援活動を継続するとともに、中長期的な活動を見据えて、モルドバに事務所を開設し、障がいのある方々や子どもたちへの支援などに力を入れて活動しています。
AAR Japanは、日本における難民支援の先駆けとして1979年に発足し、国連に公認・登録された国際NGOです。シリア難民支援、アフガニスタン避難民支援など、これまでの緊急支援の経験を活かします。
【寄付先4】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に
8年にわたって続く東部地域の紛争や、昨今の武力行為の激化の影響を受けるウクライナの子どもたちのために、ロシアによる軍事侵攻開始後もユニセフは現地にとどまり、安全、保健、教育、心理社会的支援、保護、水と衛生などの分野で支援活動を継続しています。
水や電気を絶たれたり教育の機会を奪われたり、避難を余儀なくされるなど、紛争による直接的・間接的な影響を受ける子どもたちをはじめ、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ユニセフではウクライナ緊急募金へのご協力を呼びかけています。
募金詐欺でよくある5つの疑問
ここからは、募金詐欺でよくある5つの疑問について解説します。
- 駅前や街頭で募金活動をしている人達って怪しい?
- 募金詐欺の件数は?増えている?
- 募金をしつこく迫られた場合、どうやって断ろう?
- 未成年の子どもが募金詐欺で逮捕された場合、家族はどうすればいい?
- 募金詐欺での量刑は?
【疑問1】駅前や街頭で募金活動をしている人達って怪しい?
大前提として、駅前や街頭で募金活動をしている人達の中には安心できる団体もあります。
ただ、「募金先の団体名が分からない」「団体ホームページが存在しない」などのケースでは、募金を避けたほうが無難です。
なお、怪しい団体か見分けるポイントを詳細に知りたい方は、以下をご確認ください。
>>募金詐欺と信頼できる寄付先の見分け方
【疑問2】募金詐欺の件数は?増えている?
募金詐欺単体の件数推移を報告したデータは確認できていませんが、金融庁では「自然災害発生時の義援金詐欺が多数発生している」と注意を促しています。
同様に、消費者庁からも「新型コロナウイルスの流行に便乗して金銭をだまし取る行為」への注意喚起がなされました。
募金詐欺は、災害発生後の被災者支援をはじめ、話題になっているニュースに便乗して行われることが多いので気を付けましょう。
(参考:金融庁「義援金等を装った詐欺にご注意ください!)
(参考:消費者庁「便乗悪質商法の注意喚起!」)
【疑問3】募金をしつこく迫られた場合、どうやって断ろう?
募金をしつこく迫られた場合、まずは無視することをおすすめします。無視することで、「この人は相手にしてくれない」と諦めてくれることがあるからです。
もし無視し続けても後をつけてくる場合、警察への連絡も視野に入れてください。
【疑問4】未成年の子どもが募金詐欺で逮捕された場合、家族はどうすればいい?
未成年の子どもが募金詐欺で逮捕された場合、子どもの心のケアを最優先に行いましょう。
逮捕後、子どもは数週間〜数ヶ月間に及んで身柄を拘束されてしまう可能性があります。
拘束期間に子どもが受ける精神的負担は大きなものがあるため、家族からのサポートが大切になるのです。
その他、被害者との示談交渉や行き過ぎた刑罰が科されないために、少年事件に詳しい私選弁護人を選ぶことも検討してみてください。
【疑問5】募金詐欺での量刑は?
募金詐欺は、「詐欺罪」として扱われます。成人なら10年以下の懲役、未成年なら少年事件として少年法に基づいた処分を受けることになります。
なお、詐欺罪は罰金刑の規定はなく、懲役刑のみです。
募金詐欺と思ったら専門窓口へ相談しよう
ここまで、募金詐欺について解説しました。ここで、紹介した内容をまとめます。
- ・募金詐欺は災害の被災者支援や難民支援など話題になっているニュースに便乗して行われることが多い
- ・募金詐欺の手口は多様化してきている
- ・信頼できる寄付先の見分け方として、団体ホームページをチェックする方法がある
募金詐欺だと思った場合、消費生活センターや警察署など専門機関の窓口へ相談するのがおすすめです。
募金詐欺の被害に遭わないためにも、ここで紹介した「信頼感のある団体か見分けるポイント」を参考にしてみてください。
なお、今回おすすめの寄付先として紹介したのは、いずれも知名度が十分で活動実態もある団体です。
もし「信頼感のある団体へ寄付したい」とお考えの方は、この機会に今回挙げた団体をチェックしてみてはいかがでしょうか。
▼(おすすめの寄付先団体)
団体名 | 寄付アドバイザーが見た注目ポイント |
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日本ユニセフ協会 | ・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回 ・マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実 ・著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている |
カタリバ | ・「ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み ・安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供や学習支援、探求学習の実践支援などの活動を、全国で展開 ・活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる |
Learning for All | ・困難を抱えた子どもたちへの包括的支援、人材育成、普及啓発・アドボカシーの活動に特徴 ・寄付金でできることのわかりやすさ「月1,000円で一人の子どもに1時間分の勉強」「月3,000円で1日分」「月10,000円で高校進学」など ・企業、自治体など子どもの貧困を本質的に解決するためのパートナー、学生ボランティアを経験したOB・OGのアラムナイ(同窓会)といったコミュニティの存在 |
むすびえ | ・全国約5,000箇所のこども食堂を、協力関係にある全国の地域ネットワーク、企業や団体との連携協働を通して応援 ・公平・中立な支援を行っている ・「こども食堂全国箇所数調査」など調査研究が充実している |
記事の内容は以上です。もし、今あなたが
「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」
とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。
気になる方はぜひ以下のリンクからどうぞ!
>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が徹底解説!
寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。