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募金にはどんな種類がある?4つの支援目的別に7つの団体を紹介!

  • 2021年8月31日
  • 2024年2月26日
  • 寄付

「募金ってどんな種類があるの?」
「募金と寄付の違いってなに?」

募金に対し、このような疑問を感じている人もいるのではないでしょうか。まず最初に、募金と寄付の違いについてご紹介します。

  • ・募金:街頭や駅前などで、お金を集める活動のこと
  • ・寄付:お金やモノを贈ること

しかし、一般的には「募金=お金を贈ること」という意味で使われることがあります。本記事では「募金=お金を寄付すること」「募金活動=お金を集める活動」として紹介します。

募金は、支援目的によってさまざまな種類があり、募金先の団体も数多くあります。
そこで本記事では、募金の種類について以下の内容をまとめました。

  • ・支援目的別の募金先7つ
  • ・募金の種類についてよくある疑問

ご紹介する募金先7つは、以下4つの支援目的に分けてお伝えします。

  1. 子どもの支援を目的とした募金先
  2. 教育支援を目的とした募金先
  3. 環境保護を目的とした募金先
  4. 社会福祉・災害支援を目的とした募金先

募金の種類を知ると募金先が選びやすくなるため、ぜひ最後までご覧ください。

もし募金先に迷っている場合は、実績も信頼もあって世界中で幅広い支援を行っているユニセフがおすすめです。

募金を世界の子どもたちのために有効に使ってほしいと考えている方は、活動内容や寄付アドバイザーが見た注目ポイントなど、ぜひ参考にしてください。

>>公益財団法人 日本ユニセフ協会 についての解説を読む

種類1:子どもの支援を目的とした募金先

世界には適切な医療サービスを受けられなかったり、十分な食事を摂れずに困っている子どもたちがいます。また日本でも、災害による被害や家庭環境の悪化などで苦しんでいる子どもたちがいるのです。

そこでここでは、寄付アドバイザーの河合さんのおすすめコメントとともに、「困難な環境で苦しんでいる子どもの支援」を目的としている募金先としてユニセフをご紹介します。

ユニセフは知名度と歴史のある募金先ですので、特徴をお伝えします。

寄付アドバイザー :河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
寄り添って伴走する第三者として、各団体(NPOなど)の支援に取り組んでいます。

1.公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に

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ユニセフはこんな人にオススメ!

  • ・子どもが笑顔でいられる社会になってほしい
  • ・世界の色々な国で多くの問題があるので、どこを支援したらいいかわからない
  • ・活動歴が長い団体には安心を感じる

ユニセフは190の国と地域で子どもたちの命と健やかな成長を支えるため、保健、栄養、水と衛生、教育、児童労働などからの子どもの保護、緊急支援・人道支援の分野で活動しています。

ユニセフ募金にはいろいろな種類があります。

  • ・マンスリーサポートプログラム(定額募金)
  • ・ユニセフの活動全体を支えるユニセフ募金
  • ・緊急・復興支援活動を支える緊急復興募金
  • ・国・地域を指定し支援する分野・地域指定募金

活動を通して「すべての子どもの権利が実現される世界」を目指しています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
  2. マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
  3. 著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
寄付金控除の対象団体です

ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

>>ユニセフに関する記事一覧はこちら

種類2:教育支援を目的とした募金先

家庭環境の悪化などで学校や塾に通えず、自宅で勉強する時間や環境がない子どもが日本にもいます。また海外では、地方に住んでいる子どもは質の高い教育サービスを受けられにくい環境にいるものです。

そこで続いては、「子どもの教育支援に興味がある」という人に向いている、日本や海外の子どもの教育支援を行っている募金先をご紹介します。

家庭環境の問題で進学が難しい子どもや発展途上国の子どもへ、教育機会を与える手助けができます。それぞれの募金先について見ていきましょう。

2.認定NPO法人 カタリバ:ナナメの関係で支援者と伴走

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カタリバ

カタリバはこんな人にオススメ!

  • ・教育の可能性や重要性を信じている
  • ・実績や社会的な信頼は大事だと思う
  • ・家庭や学校で困難を抱える子どもでも、成長の機会を得られる社会になってほしい

カタリバは、自身ではどうすることもできない家庭環境などの課題を抱える子どもたちを対象に、居場所・学習・食事を地域と連携しながら届ける活動などを行っています。

カタリバの子ども募金活動は、東日本大震災や熊本地震などの被災地で、子どもたちの居場所と学びの場をつくるための活動「コラボ・スクール」を運営、維持するための資金になっています。募金以外にも毎月1,000円から継続的に支援する「NPOカタリバサポーター」も募集されています。

活動を通じて「すべての10代が意欲と創造性を育める未来」の実現を目指しています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 「ナナメの関係という共成長モデル」「10代に伴走」「個人の成長を支える強い組織文化」が強み
  2. 安心できる居場所の提供、学習支援、食事支援、災害時の居場所の提供学習支援、探求学習の実践支援などの活動を、全国で展開
  3. 活動に関わった10代の声の紹介、カタリバの仲間紹介、支援者/企業紹介など、いろんな人や支援者の関わりの特徴が伝わってくる
寄付金控除の対象団体です

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>>【実際どう?】カタリバの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

>>カタリバに関する記事一覧はこちら

3.認定NPO法人e-Education:途上国の教育格差をなくすオンライン教育

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e-Education

e-Educationはこんな人にオススメ!

  • ・経済的に貧しい国の子どもの夢を応援したい
  • ・教育の可能性や効果を信じている
  • ・固定観念にとらわれず挑戦する人は素敵だと思う

e-Educationは、バングラデシュをはじめとする途上国の教育機会に恵まれない子どもに映像教育を届け、途上国における教育格差をなくしています。

オンラインを通じて高品質な授業を届け、教育格差の解消を目指して活動中です。また、周囲の理解や生活面などをしっかりサポートすることにも全力を注いでいます。

活動を通じて、「最高の教育を世界の果てまで」届けるために活動を続けています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. バングラデシュの教師不足の課題に、日本の予備校モデルを応用した遠隔型教育を10年以上前に開拓
  2. 若者3人が立ち上げ、日本と海外合わせ約100人のチーム、1,000人以上のマンスリーサポーターを擁する規模にまで発展
  3. 環境の変化に合わせて「最高の教育」を提供する方法を進化させながら、設立から10年で3万人以上の子どもに教育を届ける
寄付金控除の対象団体です

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>>【実際どう?】e-Educationの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

>>e-Educationに関する記事一覧はこちら

種類3:環境保護を目的とした募金先

環境破壊による動物への悪影響や地球温暖化の問題などは、テレビのニュースなどで知っている人もいるでしょう。環境問題は、人間だけで地球や動物にも様々な悪影響を与えています。

そこで次は、これらの問題を改善するため、環境保護を目的としている募金先2つをご紹介します。

4.緑の募金:人と森が共存できる未来に向けて緑化活動を推進

集めた募金は森林ボランティア団体へ提供し、地域の緑化や林業体験イベントへ活かす活動をしています。未来の子どもたちが健やかに育てるよう、緑あふれる社会を目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 1950年から始まる「緑の羽根募金」運動の歴史。1995年に戦後50年を契機として「緑の募金法」が制定され、「緑の募金」を通じてボランティアやNPOによる「森林づくり・人づくり」の国内外の活動の活性化に役立てられている
  2. 「緑の羽根」がシンボル。2020年の募金額は19億円。例年21億円から25億円の募金があり、その募金による国内外の森づくり・人づくりの活動の成果が丁寧に報告されている
  3. 各都道府県の緑化推進委員会などと協力しながら、子どもたちが参加できる森づくり体験も毎年実施している

5.一般社団法人グリーンピース・ジャパン:政府や企業からの支援を受けない独立性に特徴

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グリーンピース

グリーンピース・ジャパンは、世界55以上の国と地域において、気候変動、プラスチック問題などの環境課題への解決策を作り出すために、サポーターやボランティアとともに提言活動、調査・分析活動などを行っています。

日本国内では、福島原発の放射能汚染について継続的に調査・分析を行っています。原発に変わる再生可能エネルギーやサステナブルな農業を推進し、環境や人々の安全を守るための活動に募金を役立てています。

プラスチックごみ問題においては、42か国で239の調査を行い、合計187,000個のプラスチックごみの由来について調べる活動をしました。この情報をもとに国や企業への提案を行っています。
また、アマゾンの熱帯雨林をあるべき姿に戻すために、工場型生産で活動する企業に訴えを起こし働きかけています。

中立性を保つため、国や企業、団体からの寄付や支援を一切受けずに活動しています。
グリーンピース・ジャパンは、「地球の恵みを100年先の子どもたちに届ける」ために活動しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 政府や企業からの財政支援は受けないことを掲げ、個人の寄付のみに支えられている独立性が特徴
  2. 独自の科学的調査によって、目に見えにくい事実を明らかにし、政府や企業、国際社会に働きかけることで、環境問題を解決に導いてきた実績
  3. 報道関係者向けに最新のプレスリリースや写真・映像、国際性・専門性を活かした資料・データの提供が強み

ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】グリーンピースの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

種類4:社会福祉・災害支援を目的とした募金先

最後に、高齢医者や障害者などの社会的弱者への支援を行っている募金先や、大雨や台風などが発生したときに現地に赴いて救助作業など「災害時の支援活動」社会福祉や災害支援をおこなっている募金先をご紹介します。

社会福祉と災害支援は、高齢化社会かつ災害の多い日本では大切な支援活動となります。募金先それぞれの特徴についてご覧ください。

6.認定NPO法人 難民を助ける会(AAR):災害や紛争で困難に直面する人々を支援

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AAR Japan[難民を助ける会]はこんな人にオススメ!

  • ・日本発の難民支援活動を行っている団体を応援したい
  • ・40年の長い歴史がある信頼できる団体に寄付したい
  • ・国連に公認・登録されているなど国際的に評価された団体に安心を感じる

AAR Japan[難民を助ける会]は世界14カ国で紛争・自然災害・貧困などにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。現在は日本の他にアジア、中東、アフリカの12の国に事務所を持ち、難民支援や地雷不発弾対策などの活動を行っています。

地雷が埋められた危険な土地を安全な土地にするための支援や、障がいのある子どもたちへのサポートなど、AAR Japanのめざす社会を作るためには継続的な支援が必要です。
Webからの募金寄付やふるさと納税を通じた寄付など、様々な方法で支援を行えます。

活動を通し、一人ひとり多様な人間が、各々の個性と人間としての尊厳を保ちつつ共生できる、持続可能な社会を目指しています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり
  2. 1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている
  3. 「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる
寄付金控除の対象団体です

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>>【実際どう?】AAR Japan[難民を助ける会]の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

>>AAR Japan[難民を助ける会]に関する記事一覧はこちら

7.空飛ぶ捜索医療団ARROWS:国内外で豊富な災害支援の経験を有する

ARROWS

ARROWSは、医師・看護師・救助チーム・災害救助犬など医療とレスキューのプロフェッショナルとともに、ヘリコプターなどの航空機を有する民間レスキューとして大規模災害の被災地にいち早く駆けつけ、医療を軸とした災害緊急支援活動を展開しています。

支援金額に応じて、ヘリでの患者運搬費用や搬送避難セット、薬の緊急処方など、「一秒でも早く、一人でも多く」救うための活動資金に充てられています。

国内含む33か国で豊富な災害支援の経験を持つ認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンを核に組織されたプロジェクトチームです。
ARROWSは日本における災害支援のパイオニアを目指しています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 国内外で豊富な災害支援の経験を持つ多くの組織が協力する「医療を軸とした災害緊急支援プロジェクト」として類を見ないもの
  2. 経験、機動力、機能、ネットワーク、ホスピタリティの特長を生かした支援の実績
  3. 「避難所生活にかかせない衛生キット」「薬の継続が必要な方の緊急処方」「ヘリで患者1名を搬送した場合の平均費用」など、被災地支援の内容がイメージしやすい寄付金使途の提示がある
寄付金控除の対象団体です
「自分の死後、残った遺産を社会のために活かしてほしい」
このように考えている方は、この機会に遺贈寄付を考えてみませんか?
生前に手続きを済ませるだけで、自分の遺産を支援団体に寄付(遺贈寄付)できます。
遺贈寄付先の選び方をチェックする

募金の種類に関するよくある疑問7選

ここでは、募金の種類に関するよくある疑問を7つまとめました。

  1. 募金と寄付はなにが違うの?
  2. 募金と定額寄付どちらにすべき?
  3. 募金の種類は何があるの?
  4. 募金で集まったお金はどのように使われる?
  5. 募金額はいくらでも大丈夫?
  6. 他に募金・寄付できる団体はある?
  7. 寄付だけじゃなく募金活動にも参加した方が良い?

どういうことか、詳しく見ていきましょう。

1.募金と寄付はなにが違うの?

募金は「お金を募る」こと、寄付は「お金を提供する」ことを指します。お金を募った側は「募金した」といい、お金を送った側は「寄付した」と表現すると分かりやすいかもしれません。

ただし最近は、少額寄付のことを「募金」と表現することもあります。そのため、募金と寄付は厳密には違う言葉ですが、どちらも「お金を寄付する」という意味で使われています。

2.募金と定額寄付どちらにすべき?

募金と寄付は、自分の状況に合わせて実施することをおすすめします。

街頭での募金は「1回寄付して終わり」といった単発の支援になりやすいため、定額寄付の方が長期的かつ安定的な支援に繋げやすいです。

定額寄付とは「毎月1,000円」など金額を定め、定期的に募金をする仕組みのことです。多くの場合、最初に決めた金額をクレジットカードや銀行口座で自動引き落としになるので、手間も掛かりません。

定額寄付なら団体の長期的な支援活動の継続につながりやすいため、支援を受ける人にとっても助かる制度です。

>>公益財団法人 日本ユニセフ協会 についての解説を読む

3.募金の種類は何があるの?

募金には以下のような種類があります。

  • 戸別募金:各家庭を回って寄付を呼びかける募金
  • 個人募金:個人に寄付を呼びかける募金
  • 法人募金:企業へ寄付を呼びかける募金
  • 職域募金:企業や団体が従業員へ寄付を呼びかける募金
  • 街頭募金:通行人へ寄付を呼びかける募金
  • 学校募金:生徒への福祉教育を目的とした募金
  • イベント募金:イベント参加者へ寄付を呼びかける募金
  • 自動販売機型募金:専用の自動販売機でおつりの一部を寄付できる募金

なお赤い羽根で有名な「共同募金」は、募金先の名称です。赤い羽根共同募金の募金のやり方として、戸別募金やイベント募金をおこなうイメージです。

4.募金で集まったお金はどのように使われる?

募金で集まったお金は、各NPOや団体が定めた用途で使われます。募金の使い道を確認するには、募金先団体の活動実績を見てみましょう。

活動実績は団体の公式ホームページや、団体の紹介資料などで確認できます。たとえば日本ユニセフでは、2019年の活動資金総支出のうち88.3%が開発支援事業に充てられていることが確認できます。

具体的にユニセフでは募金がどのように活用されているのか詳しく紹介しています。ぜひ参考にしてください!
>>公益財団法人 日本ユニセフ協会 についての解説を読む
>>日本ユニセフの寄付募金の使われ方について知りたい人は、こちらをチェック

5.募金額はいくらでも大丈夫?

基本的に募金額に決まりはなく、たとえ少額でも問題ありません。ただし、町内会やコミュニティで募金する際は、各家庭500円以上など促される場合があります。またネット型募金では、決まった金額の口数を募金する形式も多いです。

募金は善意の気持ちが大切なため、募金する金額は自分の気持ちに従うのが一番です。

6.他に募金・寄付できる団体はある?

本記事でご紹介した募金先以外にも、募金・寄付できる団体はたくさんあります。各団体で募金目的や活動内容など異なるため、自分が興味のある分野を支援するのも一つの手です。

他の募金・寄付できる団体は以下の記事で紹介しているため、こちらもぜひご一読ください。

>>信頼できる寄付先は?どこがいい?専門家がオススメNPO団体を徹底解説

7.寄付だけじゃなく募金活動にも参加した方が良い?

お金の寄付だけでなく、募金活動(お金を集める活動)への参加もおすすめです。
募金活動に参加することは「募金の必要性や困っている人への理解を深められる」「同じ気持ちを持つ仲間ができる」といったメリットがあります。

また、募金活動も良いですが「時間や場所の影響で募金活動が難しい。でも継続的な支援がしたい」という場合は定額寄付もおすすめです。

まとめ:支援したい団体へ募金してみよう

ここでは支援目的別の募金先や、募金の種類についてよくある疑問をお伝えしました。今回ご紹介した内容を以下にまとめます。

  • 社会福祉や環境保護など支援目的別に募金がたくさんある
  • ・戸別募金や街頭募金など募金のやり方はさまざま
  • ・募金する額は基本的にいくらでも問題ない

募金は誰でも手軽にできる社会貢献です。募金活動は駅前やコンビニなど、私たちにとって身近な場所でおこなわれています。募金に興味がある人は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてくださいね。

▼記事内でご紹介した募金団体

団体名 寄付アドバイザーが見た注目ポイント
日本ユニセフ協会 ・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
・マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
・著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在
e-Education ・バングラデシュの教師不足の課題に、日本の予備校モデルを応用した遠隔型教育を10年以上前に開拓
・若者3人が立ち上げ、多様な経験・経歴のスタッフが参画、100人のチームの規模、1,000人以上のマンスリーサポーターにまで発展
・環境の変化に合わせて「最高の教育」を提供する方法を進化させながら、設立から10年で3万人以上の子どもに教育を届ける。受賞歴も多い
グリーンピース・ジャパン ・政府や企業からの財政支援は受けないことを掲げ、個人の寄付のみに支えられている独立性が特徴
・独自の科学的調査によって、目に見えにくい事実を明らかにし、政府や企業、国際社会に働きかけることで、環境問題を解決に導いてきた実績
・報道関係者向けに最新のプレスリリースや写真・映像、国際性・専門性を活かした資料・データの提供が強み
難民を助ける会 ・1947年に市民が主体の民間の募金運動として誕生し、法律(社会福祉法)に基づき地域福祉の推進のために募金を活用。シンボルである「赤い羽根」で知られ、70年以上にわたって国内の募金活動を牽引する存在
・誰もが住み慣れた地域で安心して暮らすことができるよう、さまざまな地域福祉の課題解決に取り組む民間団体を応援する、「じぶんの町を良くするしくみ。」として取り組まれている。募金をいただいた地域での福祉活動に約7割、市区町村を越えた広域での活動や災害時の備えや支援に約3割が使われている
・年間で集まる募金額は約173億円(2019年度実績)にのぼる
空飛ぶ捜索医療団ARROWS ・国内外で豊富な災害支援の経験を持つ多くの組織が協力する「医療を軸とした災害緊急支援プロジェクト」として類を見ないもの
・経験、機動力、機能、ネットワーク、ホスピタリティの特長を生かした支援の実績
・「避難所生活にかかせない衛生キット」「薬の継続が必要な方の緊急処方」「ヘリで患者1名を搬送した場合の平均費用」など、被災地支援の内容がイメージしやすい寄付金使途の提示がある

寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー

大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

この記事を書いた人
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