シリア難民が行う難民認定申請とは?難民申請が認められるとどうなる?

寄付

苦境にある難民に寄付するには?おすすめ支援団体を6つ紹介!

  • 2021年8月30日
  • 2024年10月16日
  • 寄付

1億2000万人ーーーー。これは、紛争や迫害が原因で故郷を追われた難民の数です。(2024年5月末時点)。

難民一人ひとりの人権を守り、生活をサポートするためには支援が必要です

しかし難民支援に貢献したいと思っているものの、
・どのような団体が支援活動を行っているの?
・寄付の方法は?
・どんなものを寄付できるの?

と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、難民支援について以下の内容をご紹介します。

  1. 難民の置かれている状況と行われている支援
  2. 難民支援を行うNPO団体
  3. 難民支援に寄付する方法

難民支援への寄付を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

ウクライナの子どものために支援を考えているあなたへ

ウクライナ現地では様々な団体が、幼い子どもやその家族のために支援活動を行っています。遠く離れた日本に暮らす私たちにも、出来ることがあります。

どのような支援活動が行われているか、詳しく解説します。

難民に寄付できる団体をいますぐ知りたい人はこちら
>>難民支援を行うNPO支援団体を6つ紹介!

目次

世界の難民が置かれている状況と行われている支援

世界の難民たちを支援するために各国が政策などを用いて対処していますが、それだけでは難しいところもあります。
そこで様々なNGOが各地の難民キャンプなどにおいて支援活動を行っています。

ここでは、以下の難民を取り巻く状況とともにそれに対応する支援活動を紹介します。

  • 食糧問題
  • 衛生問題
  • 医療、感染病の問題
  • 教育問題

食糧問題

世界では栄養不良の子どもたちがあふれている地域もあり、そのどれもが満足な食事を取れない食糧問題に直面している地域ばかりです。
難民の多くは、明日の食事も得られるかどうか分からない状況にあります。このような状況を打開するために、栄養強化ペーストや緊急食糧支援などを行い、食糧問題を解決する活動を継続中です。

ワールド・ビジョン・ジャパンは、南スーダン国内で避難生活を余儀なくされる「国内避難民」へ食料支援を展開。
最もぜい弱で支援の手が届きにくいコミュニティを対象に、フード・フォー・アセット(地域のインフラ整備のための労働に参加してもらう対価として食糧を支援する方法)を実施しています。
>> ワールド・ビジョン・ジャパンについての解説へ移動する

衛生問題

難民キャンプでは衛生問題も深刻です。不衛生な環境で過ごしている難民が多く、排泄などは野外でしていることも少なくありません。

そのような場所に衛生的なトイレを設置し、また衛生意識を高めるため難民にトイレの清掃や、石鹸による手洗いの習慣を身につけさせています。

AAR Japan[難民を助ける会]ではエチオピアの難民支援として水衛生環境改善事業を展開。
学校の給水タンクと手洗い場の設置、衛生用品の配付、衛生啓発活動を現地協力団体とともに実施しています。
>> AAR Japan[難民を助ける会]についての解説へ移動する

医療、感染病の問題

不衛生な環境や栄養不良は、難民、特に子どもたちの健康状態を悪化させています。

そのため5歳を迎えることなく亡くなる子どもも少なくありません。そのような子どもを1人でも減らすために、ワクチンの摂取や栄養不良の治療なども積極的に行っています。

ユニセフでは、ロヒンギャ難民キャンプにおいて栄養・保健の支援活動を行っています。
難民キャンプの子どもたちに、栄養不良の治療、予防接種、保健カウンセリングなどを実施しています。
>> 日本ユニセフ協会についての解説へ移動する

教育問題

難民の多くは日々の生活に追われ、水の確保のために何時間もかけて汲みにいくといった作業をしなければいけません。その担い手の多くが子どもです。
また難民居住区には満足に教育を受ける施設もありません。そのため勉強をしたくてもできない子どもたちがたくさんいるのです。

この問題を解決するため、学校の開設や修繕の支援、そして教科書などを支給し教育を受けられる機会を少しでも多く設けようと取り組んでいます。

日本に来る難民が置かれている状況と行われている支援

日本での難民認定は非常に少ないのが現状です。 難民認定率はわずか0.2%で、他の先進国(15~50%)**と比べても圧倒的に少ないです。

難民をより積極的に受け入れるという政治的な意思が不十分である、難民認定制度が難民を「管理する」という視点が強いことなどが背景にあります。

一方で難民申請を支援しようとする動きも見られます。

日本での難民申請はハードルが高く、日本に逃れてきた人が簡単に通るようなものではありません。そこで申請を支援する人たちがそのような難民をカウンセリングしたり、生活に関する相談に乗ったり、援助をしたり、コミュニティー支援などを行っています。

また認定を受けても就労がなかなかできないといった問題や、子どもの教育など定住するうえで直面する問題についての支援も行われ、難民であってもできるだけ日本での生活に困らないような活動も行われています。

難民支援協会では、就労前日本語プログラムの提供や、企業と難民とのマッチングにより、難民の就労支援を行っています。

>> 難民支援協会についての解説へ移動する

NPO法人WELgeeでは、日本にいる難民一人ひとりが社会参画とエンパワメントをできるよう活動を行っている団体です。学び直しやキャリア教育を受けられる機会を提供したり、就労支援を行ったりしています。

>>WELgeeの評判について確認する

*出典:令和2年における難民認定者数等について(「認定数÷(処理数合計ー申請/不服申立てを取り下げた者等の人数)」)
**出典:UNHCR Refugee Deta Finder

難民を支援するなら寄付先はどこが良いのか、選び方を紹介!

厳しい状況に置かれている難民のために私たちができることとして、支援団体への寄付があります。
その中でも、支援団体が使いみちを柔軟に決められ、迅速に支援を届けられるお金の寄付がおすすめです。

寄付先としておすすめの支援団体を紹介する前に、どのような視点で選んだら良いかNPOの専門家に解説していただきます。

寄付アドバイザー :河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
寄り添って伴走する第三者として、各団体(NPOなど)の支援に取り組んでいます。

はじめまして。寄付アドバイザーの河合です。
ここから、みなさんの寄付先選びをサポートしていきますね。
はじめにお伝えしたい重要なことは「寄付に失敗はない」ということです。
寄付とは誰かにあなたの想いを託すこと。
それに良いも悪いも、成功も失敗もないのです。
また「何にあなたの想いを託すか」という点が寄付の奥深い魅力的な部分です。
信頼性や活動内容、実績や成果、挑戦、コミュニケーションなど様々な価値観があります。
また、あなたの原体験を軸に考えるのも素晴らしい選び方だと思います。
その上で、これから寄付を始める人のために、3つの選び方を解説します。

おすすめする団体の選び方3つ

  1. 信頼できるところに寄付する
  2. 自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付する
  3. 寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する

もちろん、選び方に該当しない団体を否定する訳ではありません。あくまで選び方の一例としてご覧いただければ幸いです。

難民支援を行うおすすめNPO支援団体を6つ紹介!


ここでは、「難民支援活動へ寄付したい」と考えている方へ向けて、寄付アドバイザーの河合さんのおすすめコメントとともに、難民支援活動を行っている5つの団体を紹介します。

【寄付先1】WELgee:日本にやって来た難民の若者たちと誰もが活躍できる未来を作る

<PR>

WELgeeは、日本にいる難民申請者の社会参画とエンパワーメントを目指し、難民のキャリア教育や就労支援、難民と日本社会の共創事業などを行っています。

難民が、専門性や関心のある仕事につくことで「ありたい自分のまま」暮らせるように伴走支援しています。

代表の渡部カンコロンゴ清花さんは、「ICCサミットFUKUOKA 2022 ソーシャルグッド・カタパルト」で優勝するなど、若手ソーシャルアントプレナーとして高い評価を得ています。

活動を通し、自らの境遇により未来を奪われた難民たちが、 自らの境遇を乗り超え未来を描ける社会の実現を目指しています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 日本に逃れた難民を、働き手として企業に紹介する
  2. 難民のキャリアや人間力を活かす支援
  3. 月1,000円からのWELgeeファミリー(賛助会員)になると活動報告やファミリー限定イベントへ参加できる

ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら:【実際どう?】WELgee(ウェルジー)の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

【寄付先2】認定NPO法人難民支援協会:日本に逃れて来た難民を支援

<PR>

難民支援協会はこんな人にオススメ!

  • ・日本は誰もが安心して暮らせる国であってほしい
  • ・困窮している人の支援もその状況を生んでいる制度の改善も、どちらも大事だと思う
  • ・誠実な団体を応援したい

難民支援協会は、日本に逃れてきた難民に対し、難民認定のための法的支援、生活支援、就労支援、コミュニティ支援と、よりよい難民保護を目的とした、制度改善のための政策提言や広報活動を行っています。

日本の難民支援の第一人者で、2500人以上が継続的に活動を支援しています。

また、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のパートナー団体であり、難民支援に関する国連での会議にも参加している、国際的に認められている団体です。

活動を通じて難民の尊厳と安心が守られ、ともに暮らせる社会を目指しています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 国内の難民支援専門、20年以上の活動実績
  2. 「難民」と「社会」に向き合い、寄り添う支援の特徴
  3. 1日50円からの「難民スペシャルサポーター」になるとニュースレター・年次報告書を通じて、支援の現場からの活動の報告がある
寄付金控除の対象団体です

>>難民支援協会に関する記事一覧はこちら

【寄付先3】特定非営利活動法人 難民を助ける会(AAR Japan):世界14カ国で難民を支援

<PR>

AAR Japan[難民を助ける会]はこんな人にオススメ!

  • ・日本発の難民支援活動を行っている団体を応援したい
  • ・40年の長い歴史がある信頼できる団体に寄付したい
  • ・国連に公認・登録されているなど国際的に評価された団体に安心を感じる

AAR Japan[難民を助ける会]は世界14カ国で紛争・自然災害・貧困などにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。現在は日本の他にアジア、中東、アフリカの12の国に事務所を持ち、難民支援や地雷不発弾対策などの活動を行っています。

1979年に「困ったときはお互いさま」という日本の善意の伝統に基づき日本で設立されました。

現在は日本の他にアジア、中東、アフリカの12の国に事務所を持ち、難民支援や地雷不発弾対策などの活動を行っています。

活動を通し、一人ひとり多様な人間が、各々の個性と人間としての尊厳を保ちつつ共生できる、持続可能な社会を目指しています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 1979年に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり
  2. 1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている
  3. 「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、AAR Japan[難民を助ける会]が大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる
寄付金控除の対象団体です

ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】AAR Japan[難民を助ける会]の気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

>>AAR Japan[難民を助ける会]に関する記事一覧はこちら

【寄付先4】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に

<PR>


ユニセフはこんな人にオススメ!

  • ・子どもが笑顔でいられる社会になってほしい
  • ・世界の色々な国で多くの問題があるので、どこを支援したらいいかわからない
  • ・活動歴が長い団体には安心を感じる

ユニセフは190の国と地域で子どもたちの命と健やかな成長を支えるため、保健、栄養、水と衛生、教育、児童労働などからの子どもの保護、緊急支援・人道支援の分野で活動しています。

難民支援活動としては、ロヒンギャ難民キャンプにおいて栄養不良の治療、予防接種、保健カウンセリングなどを行っています。

命を守る基礎的な支援を、遠隔の村や都市のスラムなど最も貧しく厳しい環境で生きる子どもたちへ優先的に届けています。また、子どもの人生を大きく変える安全な水の供給、貧困家庭のための生計向上支援まで幅広い支援が特徴。

活動を通して「すべての子どもの権利が実現される世界」を目指しています。

寄付アドバイザー河合さんの注目ポイント3つ!

  1. 国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
  2. マンスリーサポートでできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
  3. 著名人、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在が活動を支えている
寄付金控除の対象団体です

ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
>>【実際どう?】ユニセフの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

>>ユニセフに関する記事一覧はこちら

【寄付先5】認定NPO法人ワールド・ビジョン・ジャパン:恐怖の中にいる子どもたちを支援

<PR>

ワールド・ビジョン・ジャパンはこんな人にオススメ!

  • ・戦争や内戦の被害を受ける子どもの命を守りたい
  • ・パレスチナをはじめ世界の最も危険な地域での活動を支援したい
  • ・サポーターとして世界の子どもを継続的に支援したい

ワールド・ビジョン・ジャパンは、約100カ国において保健、水衛生、生計向上、教育、栄養の分野での開発援助や緊急人道支援を通して、困難な状況で生きる子どもたちのために活動しています。

国連機関に公認・登録された世界最大級の子ども支援専門の国際NGOです。

gooddo編集部の注目ポイント3つ!

  1. パレスチナ、ウクライナ、シリアなどで緊急の支援を必要とする子どもたちの命を守り、未来を救うための活動に特化している
  2. 「病気・栄養不良、教育機会の損失、児童労働・児童婚・搾取など、自然災害や紛争の影響を受けた子どもたちのニーズに幅広く対応している
  3. 世界各地で185以上の事業で成果をあげており、各国政府や国連とも連携事業を行う信頼できる団体
寄付金控除の対象団体です

ネットの口コミ評判を知りたい方はこちら
【実際どう?】ワールド・ビジョン・ジャパンの気になる評判は?寄付先として信頼できるかを徹底解説

【寄付先6】認定NPO法人 国連UNHCR協会:ノーベル平和賞受賞団体


2019年末の時点で7,950万もの人々が難民として世界に存在しており、UNHCRは、難民の保護や支援に取り組んでいます。

国連UNHCR協会は、UNHCR公式支援団体として日本社会と難民や最前線で援助活動に従事する人々をつなぐことを使命とし、日本国内でのファンドレイジング活動と世界の難民問題に関する知識の普及と啓発活動をしています。

寄付アドバイザーが見た注目ポイント!

  1. 1954年と1981年にノーベル平和賞を受賞するなど活動への国際的評価がなされている
  2. 2020年の寄付は総額57億9487万円に達し、寄付金の96.8%を占めるUNHCR寄付金のうち約84.5%にあたる47億4637万円をUNHCR本部に送金している
  3. 1991年2月から2000年12月までの10年間で組織規模も予算も2倍の成長。国連難民高等弁務官として人道危機の最前線で活動し、難民支援の新しい枠組みを作りあげた緒方貞子さんの功績。
「自分の死後、残った遺産を社会のために活かしてほしい」
このように考えている方は、この機会に遺贈寄付を考えてみませんか?
生前に手続きを済ませるだけで、自分の遺産を支援団体に寄付(遺贈寄付)できます。
遺贈寄付先の選び方をチェックする

【ウクライナに寄付するなら?】支援を行っている団体を紹介!

現在多くのウクライナの方が、国内外への避難を余儀なくされています。
様々な支援団体が医療、教育、物資、シェルターなどの支援を行っています。さらに、今後復興にも中長期的なサポートが必要となってきます。

ここでは「避難生活を送るウクライナの人のために寄付したい」と考えている方へ向けて、ウクライナの人々の支援活動をしている団体を紹介します。

団体による活動内容の説明もご一読下さい。

【寄付先1】認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン:難民支援や災害救援の分野で20年以上の経験を持つ団体

<PR>

ピースウィンズ・ジャパンは、ロシアによる侵攻開始直後から、ウクライナの隣国ポーランドとモルドバにスタッフを派遣し支援を開始しました。

▼侵攻発生時に行った具体的な支援内容の一例
・仮設診療所で避難民への診療を継続
・モルドバの避難所で環境整備と物資支援を実施
・ペット連れの避難民にペットフード等を支援

▼現在継続して行っている支援の一例(2024年10月時点)
ウクライナ国内
・心理社会・保護支援
・病院への医療機器提供
・食料・日用品の配付
モルドバ
・教育支援や食料支援

皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。

寄付金控除の対象団体です

【寄付先2】認定NPO法人 ワールド・ビジョン・ジャパン:長期的な支援活動をする国際NGO

<PR>


ワールド・ビジョンは、ロシアによる軍事侵攻開始後、ウクライナからルーマニアに逃れた難民への支援活動を強化し、その他の周辺国でも子どもたちへの心理的応急処置と、難民への基本的な支援物資の提供を行ってきました。

また子どもたちが家族から引き離され、暴力や搾取、虐待の危険性が高まることに懸念を表明し、国際社会が連携して継続的に支援を届ける必要性を訴え続けています。

ウクライナ国内、および隣国のモルドバ、ルーマニア、ジョージアなどで以下の活動を継続中です(2024年10月時点)。
・食料支援
・現金やバウチャーの配付
・メンタルヘルスや心理的ケアの提供
・子どもたちへの教育支援

今後も、変化する難民の生活に柔軟に対応した支援を行っていきます。

現地のNGOと連携協定を結び、難民の受け入れ活動を支援しています。また、ウクライナ国内においても、関係諸団体の活動をサポートしています。

寄付金控除の対象団体です

【寄付先3】認定NPO法人 難民を助ける会:世界14カ国で難民を支援。特に弱い立場に置かれた方をサポート

<PR>


AAR Japan[難民を助ける会]は、世界16カ国で紛争・自然災害・貧困・障がいなどにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。

ロシアの軍事侵攻が始まった直後は、戦禍から逃れて戦禍を逃れて周辺国に流出した難民・避難民への緊急支援を実施。AAR Japanスタッフが現地入りし、調査・支援活動を行いました。

【これまでの活動例】
・難民・国内避難民への緊急物資の配付(食料、医薬品、衛生用品など)
・子どもたちが避難先で学習するためのパソコンやプロジェクターの設置
・遊び場を開設、人形やおもちゃの提供

【現在行っている活動】※2024年10月時点
ウクライナ国内に留まる人の支援:自宅での生活を続ける高齢者や障がい者世帯への食料配付や現金給付などの支援
モルドバで困窮している避難民の支援:食料や衛生用品の配付
地雷・不発弾対策:ロシアの軍事行動の一環として道路沿いや農作地に埋められた地雷の撤去作業
障がい者支援:カウンセリングや介護者へのレスパイト・ケアの提供など、国内にとどまる障がい者を支援

ニーズの高い支援活動を継続するとともに、中長期的な活動を見据えて、モルドバに事務所を開設し、障がいのある方々や子どもたちへの支援などに力を入れて活動しています。

AAR Japanは、日本における難民支援の先駆けとして1979年に発足し、国連に公認・登録された国際NGOです。シリア難民支援、アフガニスタン避難民支援など、これまでの緊急支援の経験を活かします。

寄付金控除の対象団体です

【寄付先4】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に

<PR>


8年にわたって続く東部地域の紛争や、昨今の武力行為の激化の影響を受けるウクライナの子どもたちのために、ロシアによる軍事侵攻開始後もユニセフは現地にとどまり、安全、保健、教育、心理社会的支援、保護、水と衛生などの分野で支援活動を継続しています。

水や電気を絶たれたり教育の機会を奪われたり、避難を余儀なくされるなど、紛争による直接的・間接的な影響を受ける子どもたちをはじめ、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ユニセフではウクライナ緊急募金へのご協力を呼びかけています。

寄付金控除の対象団体です

難民支援に寄付する2つの方法

シリア難民が行う難民認定申請とは?難民申請が認められるとどうなる?
難民支援活動に寄付するには、以下の2つ方法があります。

  1. 難民支援を総合的に行う団体を通じて寄付する
  2. 国を指定して難民支援に寄付する

「難民を支援している団体は分かったけど、そもそも難民支援への寄付ってどのような方法があるのだろう」と悩んでいる方は、ぜひチェックしてください。

【方法1】難民支援を総合的に行う団体を通じて寄付する

多くの国で難民支援を行う団体があります。

難民支援を総合的に行う団体に寄付するメリットは、より幅広い国や地域での難民支援活動に、あなたの寄付金を活かせること。難民支援を総合的に行う団体を通じて寄付することで、世界中の難民を支援できます。

「難民支援に寄付したいけど、具体的にどこの国を支援したいといった思いはあまりない」
「自分の寄付を、より多くの国や地域で役立てて欲しい」
このように考えている方は、総合的な難民支援を行っているNPO団体への寄付を考えてみませんか。

多くの団体ではその時にだけ寄付をする「都度寄付」と毎月定額を寄付する「継続寄付」が用意されています。
難民の支援活動は長期間にわたります。それを可能にする継続寄付はおすすめの支援方法です。
>>難民支援を行うNPO支援団体を6つ紹介!

【方法2】国を指定して難民支援に寄付する

団体によっては、特定の国への寄付を実施しているところもあります。特定の国の難民支援をしたい場合には、以下のような団体をチェックするのがおすすめです。

  1. ホームページで活動内容をチェックして、特定の国や地域でのみ活動している団体
  2. 「この寄付は〇〇の支援活動に活用されます」など、寄付の活用方法が具体的に明記された団体

難民支援活動への寄付でよくある3つの疑問


ここからは、難民支援活動への寄付を検討するときによくある3つの疑問を紹介します。

  1. 服や文房具など、モノの寄付はできる?
  2. 寄付は途中でやめてもいい?
  3. 日本の難民を支援することはできる?

1.服や文房具など、モノの寄付はできる?

支援団体によっては、お金以外にも服や文房具といったモノの寄付を受け付けているところもあります。

ただし、どのようなモノを寄付として受け入れているかは団体によって異なります。また、モノを直接持ち込みできなかったり、郵送する際には送料が寄付者持ちになったりする場合もあります。

そのため寄付をする前に、寄付先の団体をホームページ等で確認することをおすすめします。

服や文房具が必要とされる場合もありますが、団体にとっては保管や管理にコストがかかる場合があります。また、必要な時に必要な量を届けることはなかなか難しいです。

その点お金の寄付は、その時に一番必要な支援を効率的に提供できるのでおすすめです。モノの寄付と同時に、お金の寄付も検討してはいかがでしょうか。
>>食料や服の寄付は支援に役立てにくい?実際のところを専門家が解説!

2.寄付は途中でやめてもいい?

寄付は途中でやめても大丈夫です。

単発の寄付をしている方はもちろん、定額寄付をしている方も、途中でやめても問題ありません。団体にもよりますが、一般的には寄付先の団体に問い合わせるとすぐに定額寄付をストップできます。

寄付は必ずしも継続しなければならない訳ではありません。ご自身のペースに合わせて無理のない寄付を行いましょう。

3.日本の難民を支援することはできる?

日本の難民を支援することも、もちろん可能です。上記で紹介した中では、難民支援協会(JAR)が日本に逃れてきた難民を保護・支援するために活動しています。

日本に逃れてきた難民に「日本を好きになってもらいたい」「日本に移住できてよかったと感じてもらいたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。

>>難民支援を行うNPO支援団体を6つ紹介!

難民支援のために私たちにできること

アフガニスタン難民の数は?必要な人道的支援とは
ここまでの内容をまとめます。

  1. 様々な団体が国内外で難民支援を行っている。これらの団体へ寄付することで難民支援ができる
  2. 支援方法の一番のおすすめは必要とされる支援にすぐ対応できるお金の寄付。その中でも特に長期的に難民を支援できる継続寄付がおすすめ。
  3. 寄付は途中で止めても大丈夫。経済的に無理のない範囲で寄付するのがおすすめ

難民支援への寄付を検討している方は、ぜひ今回ご紹介した情報を参考にしてみてくださいね。

また、具体的な寄付方法や寄付できるものは、各支援団体によって異なります。疑問点がある場合は、電話やメールで直接問い合わせてみましょう。

▼この記事で紹介したおすすめ団体

団体名 寄付アドバイザーが見た注目ポイント
WELgee ・日本に逃れた難民を、働き手として企業に紹介する
・難民のキャリアや人間力を活かす支援
・月1,000円からのWELgeeファミリー(賛助会員)になると活動報告やファミリー限定イベントへ参加できる
難民支援協会(JAR) ・国内の難民支援専門、20年以上の活動実績
・「難民」と「社会」に向き合い、寄り添う支援の特徴
・1日50円からの「難民スペシャルサポーター」になるとニュースレター・年次報告書を通じて、支援の現場からの活動の報告がある
難民を助ける会(AAR) ・1979年にインドシナ難民支援を目的に日本で発足以来、活動地域や分野を広げながら65を超える国・地域で支援を展開してきた実績あり
・1997年には、AARが主要メンバーである地雷禁止国際キャンペーン(ICBL)がノーベル平和賞を共同受賞。1999年に読売新聞国際協力賞、2008年に沖縄平和賞を受賞。1998年には、国連経済社会理事会(ECOSOC)の特殊協議資格を取得し、国連に「公認・登録」されている
・「人道」「公平」「独立」「中立」の人道4原則に則り、「人道支援の行動規範」のほか、人道支援関連の諸基準を遵守しつつ活動するといったAARが大切にする「行動規範や社会的責任・人権方針」を掲げる
日本ユニセフ協会 ・国連機関ならではのスケールの大きな質の高い支援ができる。2019年のワクチンの供給数は24億回
・マンスリーサポート(月2,000円など、寄付額は任意)でできることが具体的に示され、支援の成果の報告が充実
・著名人(親善大使を担う人もいる)、企業・団体などユニセフの多くの支援者の存在
ワールド・ビジョン・ジャパン 【gooddo編集部の注目ポイント3つ!】
・パレスチナ、ウクライナ、シリアなどで緊急の支援を必要とする子どもたちの命を守り、未来を救うための活動に特化している
・「病気・栄養不良、教育機会の損失、児童労働・児童婚・搾取など、自然災害や紛争の影響を受けた子どもたちのニーズに幅広く対応している
・世界各地で185以上の事業で成果をあげており、各国政府や国連とも連携事業を行う信頼できる団体

難民支援以外にも、NPO団体は世界で起きている様々な社会問題に対して支援活動を行っています。寄付先を悩んでいる方は、こちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね。

>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が徹底解説!

寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー

大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

この記事を書いた人
gooddoマガジンはソーシャルグッドプラットフォームgooddo(グッドゥ)が運営する社会課題やSDGsに特化した情報メディアです。日本や世界の貧困問題、開発途上国の飢餓問題、寄付や募金の支援できる団体の紹介など分かりやすく発信しています。 なお、掲載されている記事の内容に関する「指摘・問い合わせ」「誤字脱字・表示の誤りの指摘」につきましては、こちらの報告フォームよりご連絡ください。

- gooddoマガジン編集部 の最近の投稿