台風や大雨などの災害が起こったときの備えとしては防災袋や避難場所の確認、避難の仕方など様々な項目が挙がります。
しかし忘れてはいけないのが、避難や身を守る行動を起こすための冷静な判断の仕方です。これを誤ると、災害の備えをいくらしても危険にさらされる可能性があります。
冷静な判断を行うためには、防災気象情報を入手するのが最も信頼性があると言えます。この記事では防災気象情報の入手方法などを解説します。
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台風・大雨時は頻繁に情報収集しよう
台風や大雨などの災害にあったとき、情報収集は身を守る上で何よりも大切です。
台風や大雨によって河川や山の斜面の状態などは刻一刻と変化していきます。
そういった中で、避難をするかどうかの判断、台風の進路や強さなどの情報は何よりも重要です。特に避難の判断は自己の判断だけでは大変危険です。
避難するかどうかの判断が遅れたことにより避難ができなくなり、浸水など二次災害に巻き込まれる危険もあります。
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状況に応じて早めの避難を
避難をするかどうかの判断は情報を収集してから行う必要があります。手に入れると良い情報としては市町村などの自治体が出す避難情報や気象庁が発表する防災気象情報です。
避難情報では状況を把握しやすくするために「警戒レベル」というものを設定しています。この警戒レベルに合わせて避難するかどうかの判断を行うのが基本です。
警戒レベルは1から5まで設定されており、警戒レベル3が避難準備および高齢者の避難開始とされています。
警戒レベル4になると全ての人が避難対象となり、警戒レベル5になると命を守る最善の行動を呼びかけられます。
避難をするタイミングとしては警戒レベル3や4になりますが、警戒レベル4でも周辺の状況によっては避難が困難で安全に避難ができない可能性が高いです。
そのため避難準備を呼びかけられる警戒レベル3の段階で避難するか判断を下し、早めに避難することを心がけると良いでしょう。警戒レベル5は既に災害が発生しており、安全な避難が難しい場合に発令されます。
この発令が出たときは、避難はせず、2階以上の安全な建物への移動をして身を守る行動を行うことが大切です。
防災気象情報の活用
気象庁からは防災気象情報が発表されます。これは各地の気象情報と一緒に気象注意報や警報、警戒情報、危険情報、災害発生情報を発信することで、自治体の避難
情報の決定や国民の避難の判断材料にできるようにしています。
自治体から必ずしも避難情報が出るとは限らないため、避難の判断に悩んでいるときは、防災気象情報を収集するのも1つの手です。
基本的には大雨や洪水警報、氾濫警戒情報が出ている場合は警戒レベル3相当、高潮特別警報や氾濫危険情報が出ている場合は警戒レベル4相当、大雨特別警報や氾濫発生情報が出ている場合は警戒レベル5相当であるとされています。
情報収集の手段と注意したいポイント
情報収集の手段としてはテレビやラジオ、インターネットなどがあり、気象庁の公式サイトやSNSなどを利用して収集することも可能です。
しかし注意しなければいけないポイントもあります。例えばインターネットやSNSであれば、災害時デマの情報が出てくることが多々あります。このようなデマ情報を鵜呑みにせず、気象庁や自治体など信頼のおける機関や組織からの情報を入手することが大切です。
またスマートフォンでアクセスし使用し続ければバッテリーは消費されます。長期的に充電ができない可能性もあるため、モバイルバッテリーなどの予備充電の準備や、手回し式充電池、乾電池など電力に依存しない充電方法を準備しておくことが大切です。
ラジオも、スマートフォンのラジオアプリを利用した場合では情報が遅れる可能性があります。情報が遅れるとそれだけ身に危険が及ぶ可能性が高いため、直接AM/FMが聴けるラジオを災害用に用意しておくのも1つの方法です。
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情報を得られる信頼のおけるサイト・サービス
SNSでリアルタイムに流れる情報も場合によっては重要ではありますが、気象庁など信頼のおける機関で更新される情報を入手できる手段を準備しておくことも重要です。
主には防災気象情報を得られる環境を知っておくのが良いのですが、気象庁からは以下のサイトやサービスの利用が推奨されています。
気象庁のホームページではリアルタイムで気象警報・注意報、台風情報、解析雨量などの防災気象情報を発信しています。
また国土交通省が提供している携帯電話用サイトも同様の情報の他に、河川情報や降水ナウキャストなどを掲載しています。
気象会社の中には防災情報のウェブサイトを運営、電子メールによる防災気象情報発信サービスを行っているところもあります。
自治体の中にも、住民向けの防災ウェブサイトを開設し、電子メールによる配信サービスを行っているため、これらを活用すると信頼できる情報を集めやすくなるでしょう。
(出典:衆議院「SNSにおけるデマへの対処に関する質問主意」,2018)
(出典:気象庁「防災気象情報などの入手方法」)
身の安全を守るために、正しい情報の収集を意識しよう
台風や大雨などの災害が起こったとき、身を守れるのは自分だけです。そのためには様々な状況において正しい判断を行う必要があり、判断を行うためには経験も必要ですが何よりも正しい情報を得ることが不可欠となります。
災害が起こったときは多種多様な情報が飛び交うため、場合によっては正しい情報であることの判断も求められますが、それだと身を守るための判断が遅れてしまいます。
そうならないためにも日ごろから正しい情報を収集できる手段を確保しておき、いつ災害が起こっても対応できるようにしておくことが大切です。
防災袋の準備や避難場所の確認など、防災意識を高め、自分や家族の身を守れるように準備をしていきましょう。