台風や大雨に見舞われたとき、避難をしなければ身に危険が生じることがあります。
近年は短時間での集中豪雨や台風の大型化など、避難を余儀なくされるケースも増えてきています。
避難をしなければいけない状況になったとき、知っておかなければいけない台風や大雨時の避難のポイントがあります。
この記事では避難を行う上でのポイントについて解説していきます。
なお、大雨・台風などの大規模災害の被災地支援に関心があるという方は、まずは気軽に支援に参加してみませんか?
約30秒のアンケートに回答いただくと、救助・救命活動を行う、医療を軸とした災害緊急支援プロジェクトに10円の支援金が届きます。記事を読み進める前にぜひお試しください!
\たったの30秒!/
台風・大雨による災害の避難時は様々な危険が伴う
台風や大雨の場合、避難の判断は難しいと言われています。判断をひとたび誤れば、避難できない状況に陥ることもあり得るからです。
これは台風や大雨により起こる二次災害が非常に危険であることが要因の一つにあります。
台風や大雨で大量の雨が降れば、河川の氾濫を引き起こします。事態は刻一刻と変化していくため、河川の水位が増し、堤防を超えたり決壊を引き起こしたりして氾濫が起これば避難経路が使用できなくなる可能性があります。
それどころか床下・床上浸水が起こり、避難できない状況になる可能性もあります。
実際に増水した河川を見に行って流されてしまった、浸水した道路で側溝の境界線が見えにくく、転落してしまったという事故も発生しています。
また雨によって土砂災害が起こる危険性も高くなります。避難するための道が寸断されるだけでなく、土砂災害そのものに巻き込まれる危険もあるため、容易に避難ができません。
他にも台風による竜巻の発生や、落雷などの危険も起きる可能性は十分にあります。
大雨が降っているときは視界も悪くなり、台風の接近中や通過中には暴風により歩くのさえも困難になるほか、瓦などが飛んできて衝突する危険もあります。
このように台風や大雨のときの避難は、危険が多くあることも知っておくことが必要です。
近年の台風や大雨の被害の拡大から、災害への備えや事前準備をしっかりする人が増えてきていますが、避難時の危険性やポイントも知識として理解しておくことは身の安全を守る上で重要になります。
(出典:政府広報オンライン「大雨や台風の気象情報に注意して早めに防災対策・避難行動を行いましょう」)
【簡単3分スタート】毎日使う電力を節約しながら自動的に社会のために活動する団体に寄付
避難時に注意したいポイント
台風や大雨時に避難をするとき、危険が伴うことを頭に入れた上で気をつけたいポイントも合わせて知っておくことは大切です。
外に出るのは危険だからといって何も行動しないわけにはいきません。比較的安全かつ早期に避難できる状況であれば、指定緊急避難場所に避難することをおすすめします。
それでも身の危険にさらされる可能性はあるため、極力そのような状況を避けるための避難のポイントを押さえておきましょう。
危険な場所に近づかない
台風や大雨により、普段は問題ない場所でも危険な場所になっている可能性があります。
そのため以下の場所には近づかないように注意しながら避難するのがポイントです。
河川や用水路は増水によって氾濫している可能性があります。また激しい水の流れになっていることが多く、体が流される可能性があるため絶対近づかないようにしましょう。
アンダーパスとは地面より低くなっている道のことです。立体交差する道路の中には歩行者用の地下道路など地面より低くなっている場所があります。
大雨になると冠水の危険性があるため避難経路には利用せず、他の道が通れなくてもこのようなアンダーパスを利用しないようにしてください。
同様に地下街も地上からの水が入りやすく、冠水する恐れがあります。やむを得ず避難するときは地下街は避けるようにしましょう。
自宅に地下室がある場合も同様です。水が流れ込みやすいため、速やかに地下室から出て、地上より高い場所に移動する必要があります。
急な斜面は滑落する可能性や、土砂崩れが起こる可能性もあります。雨が降っているときはこのような場所を避けて避難するのがポイントです。
自動車で避難する場合の注意点
自動車で移動する場合は、30センチメートル以上の浸水高になるとエンジンが停止し、浸水高・流速が増すと、自動車ごと流される場合があります。
そうなる前に避難するか、自動車は捨てて3階以上の高い建物に逃げるようにしましょう。
膝が水に浸かる水位になったら避難しない
浸水時に歩行可能な水位の目安は膝下までです。膝が水に浸かる水位になったら無理に避難はせず、自宅の2階以上の安全が確保できる部屋に移動してください。
もし山の斜面に近い場合は、斜面とは反対側の部屋に避難するようにしましょう。
また水位が低くても、水の勢いが強く動けなくなる可能性もあります。避難中にそのような状況になったら、高所へ早急に避難する必要があります。
【簡単3分スタート】毎日使う電力を節約しながら自動的に社会のために活動する団体に寄付
雷から避難する場合
雷が落ちる危険性がある場合、グラウンドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜など開けた場所や山頂、尾根などの高い場所では落雷の被害にあう危険性が高くなります。このような場合早急に移動する必要があるのです。
安全な場所としては鉄筋コンクリートの建造物や自動車、バス、列車の内部などが挙がります。
どうしても近くに安全な場所がない場合は、電柱など高いところから4メートル以上離れた場所に退避し、姿勢を低くして持ち物を高く突き出さないようにしましょう。
竜巻が発生した場合
台風や急発達した積乱雲の下では竜巻が発生する可能性があります。
屋内にいる場合は窓ガラスの破片や飛来物を避けるために、一戸建てなら1階の窓が少ない部屋に移動し雨戸やカーテンを閉め、窓から離れて頑丈なテーブルの下で竜巻が通過するのを待ってください。
屋外にいる場合は、突風や飛来物を避けるため、頑丈な建物の中や地下施設へ移動し、それらがない場合は、物陰やくぼみなど隠れて台風の通過を待ちましょう。
(出典:東京都防災ホームページ「東京防災」)
身の安全の確保を最優先に行動しよう
台風や大雨を含め、災害が発生したときに最も優先されるのは身の安全の確保です。
しかしただ闇雲に動くと、かえって身を危険にさらす可能性もあります。
そうならないためにも、避難のポイントをしっかりとおさえ、防災知識を高めておく必要があるのです。
備えとして避難場所や経路、ハザードマップで危険な場所について知っておくことも大切です。
自分の身を守れるのは自分ですので、日ごろから備えをしっかり行い、必要な情報を得て、防災の意識を高めておきましょう。