SDGsの17の目標の中に「住み続けられるまちづくりを」というものがあります。
世界的な都市化により様々な経済成長を遂げる一方で、貧困や社会的格差、環境問題などによる都市化問題が発生しており、これらを改善するためにこの都市化問題に対して取り組むことが必要なのです。
都市化問題を理解することで、都市化が発生しているアジアの新興国や地域において、日本は適切に都市開発戦略を行うことができます。
解決すべき都市化問題とは一体どのようなことなのでしょうか?
この記事では、都市化問題やそのメリットとデメリット、世界の主要都市の現状と未来について解説します。
持続可能な開発目標・SDGsの目標11「住み続けられるまちづくりを」のターゲットや現状は?
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SDGsの課題でもある都市化問題とは
SDGsの都市化問題は急速な経済成長により発生します。
都市には産業や情報、人材などが集まり、農村部に比べて賃金が高い傾向にあります。
賃金が高いことによって農村部からの大規模な人口流入による都市化問題が発生しました。
急速な経済成長が起きると、十分な住居やインフラ整備、行政サービスの供給が間に合わず、スラム化や治安の悪化にもつながります。
それ以外にも経済成長がきっかけで都市部に人口が増えるので、渋滞や大気汚染などの環境問題が発生することも多くあります。
都市が発展することと引き換えに、都市部に人口が集まることで環境問題や貧困問題が起きたのです。
(出典:国土交通省「世界で進行する都市化の傾向と都市開発戦略(その1)」,2018)
都市化のメリット・デメリット
都市化問題を解決する上で大切なのが、都市化のメリットとデメリットを理解することです。
ここからは、都市化を行う上で発生するメリットとデメリットについて解説します。
都市化のメリットとは
都市化によるメリットは、GDPに占める割合が人口に占める都市の割合よりも高くなることにより、教育や就業場所が多くなる点です。
都市化を行うと産業が集積するため、強い経済力が生まれます。
経済力があることで、情報や知識の交換をする機会が増え、研究開発やイノベーションを通じた高い生産性が実現します。
その結果、農村部に比べて高所得者層の割合が高くなります。
都市化のデメリットとは
都市化によるデメリットは、物価や家賃が高止まり、インフラ整備が遅れる、教育や就業の機会が限られるということが起こり得る点です。
人口流入のスピードについていくことができず、都市施策が上手くいかないことにより、深刻な状況になることで都市化によるデメリットが起こります。
さらに、都市施策が十分に行われない場合には、スラム化が進行してしまいます。
もし都市部へ出てきても、高い家賃や物価に対応できず生活に困り、スラムへ居住する可能性も考えられます。
また低賃金で過酷な労働を行い、低い生活水準で生活をしなくてはいけないような状態にもなります。
都市化を行うことで、メリットよりもデメリットの方が大きい場合もあるのです。
都市施策がうまく機能しないことにより、貧困問題や治安の悪化、大気汚染による環境問題も発生します。
都市化を効果的に実現するには、適切な政策を行うことが重要です。
世界の主要都市の現状と未来は?
現在の世界の主要都市の現状や未来について解説します。
アジアの地域の国が多い
現在の世界の主要都市の概要は以下の通りです。
順位 | 都市名 | 人口(万人) | 面積(km2) | 人口密度(人/km2) | 一人当たりのGDP(US$) |
---|---|---|---|---|---|
1位 | 東京・横浜 | 3,805 | 8,547 | 4,500 | 38,883 |
2位 | ジャカルタ | 3,228 | 3,302 | 9,800 | 3,604 |
3位 | デリー | 2,728 | 2,202 | 12,400 | 1,742 |
4位 | マニラ | 2,465 | 1,813 | 13,600 | 2,927 |
5位 | ソウル・仁川 | 2,421 | 2,745 | 8,800 | 27,535 |
6位 | 上海 | 2,412 | 4,015 | 6,000 | 8,123 |
7位 | ムンバイ | 2,327 | 881 | 26,400 | 1,742 |
8位 | ニューヨーク・ニューアークなど | 2,158 | 11,875 | 1,700 | 57,608 |
9位 | 北京 | 2,125 | 4,144 | 5,100 | 8,123 |
10位 | サンパウロ | 2,110 | 3,043 | 6,900 | 8,727 |
10位以内に入っている主要都市の多くがアジアの国となっています。
アジアの国が多いのは、政治体制の変化や平和な時期が続いたことなどが理由としてあり、今後も人口爆発や地方と都市部での貧富の差が激しいことにより、大都市に人口が流入すると考えられています。
10位以内にランクインしている人口が1000万人以上の都市はメガシティと呼ばれ、そこで生活している人口は約5億人です。
5億人は世界総人口比の約6%にあたる割合です。
今後も都市化により、所得や就業の面で魅力のある大都市に人口が増えていくでしょう。
(出典:国土交通省「世界で進行する都市化の傾向と都市開発戦略(その1」),2018)
主要都市の今後は
今後、世界の主要都市として10位に入ることが予想されるのが、香港やシンガポール、マカオです。
それぞれの順位は、香港が52位、シンガポールが72位、マカオが796位となっていますが、著しく経済成長しています。
例えば香港では、自由放任から積極的不介入主義へ変化したことによって、大きく都市の姿が変わります。
第二次世界大戦後には中国からの人口流入により、45万人しかいない人口が510万人まで増えました。
その結果、劣悪な環境で生活する人やスラム化された地域もありましたが、現在は都市として姿を変えて、アジアの金融ハブとして発展しています。
都市化の問題と現状について知ることから始めよう
2050年には、都市部の人口は68%に達すると言われています。
都市化を解決するには持続して都市開発を行い、低所得・低中所得国に対して、どのように対応するのかが鍵です。
都市化を継続的に推し進めることは、都市部だけでなく農村部の経済的、社会的なバランスをとることによって生活改善にもつながります。
しかしバランスの取れた政策を行うためには、まずは都市化の問題と現状を理解することが重要です。
SDGsで解決すべき都市化問題を解決するためにも、まずは都市化についての知識を深めましょう。
(出典:国際連合「2018 Revision of World Urbanization Prospects」,2018)
世界の都市化問題を改善するために
SDGs達成は簡単なことではありません。
なぜなら17の目標を達成するために、解決しなければならない項目が多く存在するからです。
その代表的なものが都市化問題です。
今回、本記事で解説した内容は下記の通りです。
- SDGsの課題でもある都市化問題とは
- 世界の主要都市の現状と未来は?
- 都市化の問題と現状について知ることから始めよう
これらの現状を深く知り課題に取り組むことにより、少しずつではありますが、SDGs達成に近づいていくことができます。
私たちの未来のためにも、一人ひとりが行動していくことが大切です。
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