つくる責任つかう責任

SDGsで重要なエコロジカル・フットプリントとは?

環境資源をどの程度使用しているのか、可視化することはとても大切なことです。そんな環境負荷を確認する方法として、エコロジカル・フットプリントがあります。
この記事ではエコロジカル・フットプリントの基本的な概念・世界の現状、また具体的な持続可能な開発目標について解説します。

持続可能な開発目標・SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」のターゲットや現状は?

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エコロジカル・フットプリントとは

エコロジカル・フットプリント(Ecological footpront)とは、人間生活がどれほど自然環境に依存しているのかを伝える指標のことを指します。人が持続可能な生活を送るのに必要である生産可能土地面積と表すことができます。
エコロジカル・フットプリントは次の4項目から成り立ちます。

  • 化石燃料の消費によって排出される二酸化炭素を吸収するために必要な森林面積
  • 道路、建築物等に使われる土地面積
  • 食糧の生産に必要な土地面積
  • 紙、木材等の生産に必要な土地面積
  • これらを合計した値を指標としています。
    エコロジカル・フットプリントの指標を見ることにより、人間が地球環境に及ぼす影響の大きさを知ることにつながります。
    「地球の自然生態系を踏みつけた足跡(または、その大きさ)」とも呼ばれています。
    開発したのは、アメリカの環境シンクタンク、グローバル・フットプリント・ネットワーク代表のマティース・ワケナゲル氏です。
    マティース・ワケナゲル氏は、現在もエコロジカル・フットプリントの活用や普及のために様々な取り組みをしています。
    エコロジカル・フットプリントの意味を理解した上で、世界でどれだけの数値が出ているのかにフォーカスしていきます。
    (出典:環境省「「持続可能な未来をつくるエコロジカル・フットプリント」〜マティース・ワケナゲル氏来日講演会(全3部)〜について」)

  • エコロジカル・フットプリント(Ecological footpront)とは、人間生活がどれほど自然環境に依存しているのかを伝える指標のこと
  • エコロジカル・フットプリントの指標を見ることにより、人間が地球環境に及ぼす影響の大きさを知ることが可能である
  • 「地球の自然生態系を踏みつけた足跡(または、その大きさ)」とも呼ばれている
  • 世界や日本の現状は?

    前述した通り、エコロジカル・フットプリントは、人1人が紙や食料等の資源を生産するのに必要な面積のことを表しています。
    各国ごとにエコロジカル・フットプリントを算出していますが、先進国は平均値よりも高い傾向にあります。
    世界のエコロジカル・フットプリントは1970年代前半からはバイオキャパシティ(地球が生産・吸収できる生態系サービスの供給量)を超え、2013年時点で地球1.7個分に相当しています。

    日本のエコロジカル・フットプリントは減少傾向にあり、アメリカの0.6倍、中国の1.4倍となっています。しかし、2013年時点で世界平均の1.7倍にあたり、日本人と同じ生活を世界の人々が行うと地球2.9個分が必要になるとされています。
    また、日本のエコロジカル・フットプリントの分布において環境負荷超過率の面積割合が最も高いのは東京となっており、次いで大阪、神奈川、埼玉、愛知、千葉となっており、人口が集まりやすい場所に集中していることが分かります。

    世界中で環境問題が課題となっていますが、特に日本は資源を大量生産・大量消費・大量廃棄しており、エコロジカル・フットプリント年々減少しているとはいえ世界の地球環境の悪化に影響を及ぼしています。

  • 先進国のエコロジカル・フットプリントは平均値よりも高い傾向にある
  • 世界のエコロジカル・フットプリントは2013年時点でバイオキャパシティを超えた
  • 日本人と同じ生活を世界の人々が行うと地球2.9個分が必要になるとされている
  • (出典:環境省「国際的な議論の潮流」,2020)
    (出典:環境省「第3章 地域循環共生圏を支えるライフスタイルへの転換」)

    持続可能な暮らしのために必要なこと

    人類が地球で生活していく限り、環境資源の循環を実現した持続可能な消費・生産の在り方が必要不可欠となります。
    例えば下記のような取り組みが挙げられます。

  • 持続可能な消費行動
  • 物やサービスをシェアする
  • 食品ロスの削減
  • 働き方がかわることによる環境保全
  • これらの取り組みは地球環境の改善や一人ひとりの行動や意識の変化につながっていきます。具体的な内容を下記で説明します。

    持続可能な消費行動

    SDGsの開発目標に「持続可能な生産・消費」とあり、環境汚染につながる汚染物質を最小限に抑えることを目指しています。また、倫理的消費(エシカル消費)というものがありますが、これは私たちが商品を買ったりサービスを利用する際に環境に配慮したものを積極的に選択し、一人ひとりが環境問題などを考慮して消費行動することです。

    日本では環境汚染の原因となる二酸化炭素の15%が家庭から排出されています。身近にあるもの、当たり前に利用しているものが地球環境に影響を及ぼしていることを意識して行動する必要があります。

    物やサービスをシェアする

    近年では、新品の商品を購入するのではなくリユース品の買取りや販売が普及しています。インターネットやスマホの普及により、まだ使用できる商品を売買したり譲ったりするなど、素材に戻すリサイクルでなく時間が経っても製品の価値を可能な限りそのまま活用するといったビジネスモデルも浸透しています。
    サービスのシェアに関しては、カーシェア(車の貸し借り)やサイクルシェア(自転車の貸し借り)などがあります。現在は東京都内9区で自転車ポートから自由に貸し借り・返却できる広域相互利用実験をしており、スマホで手軽に手続きが行えることから観光や買い物などで利用する方が増えています。
    また、環境省でクール シェア(涼しい場所をみんなでシェアするという考え方)を呼びかけ、商業施設や図書館などに行き、節電に取り組むことを推奨しています。

    食品ロスの削減

    国連食糧農業機関(FAO)によると、世界の栄養不足人口は、7億8,900万人とされており、世界人口の約10人に1人の計算となります。(2014年から2016年の3年間の平均)
    日本では2015年に、646万トンのまだ食べられる食品が廃棄されました。これは食品関連事業者や家庭から出たものであり、約半分の289万トンは一般家庭からのものです。
    これらは廃棄するにもお金がかかり、地球環境の悪化にもつながります。食べ物は残さない、食べられる分だけ買うなど、消費者の意識が必要となってきます。

    働き方が変わることによる環境保全

    上記の他にも働き方によって環境保全につながることがあります。近年注目されているテレワークにおいては、移動に使われる車の利用が減ることで二酸化炭素の排出量削減やペーパーレス化、交通混雑の緩和が期待されます。

    また、宅配便の再配達削減も二酸化炭素削減につながります。通信販売の普及などにより宅配数も増え、2006年度では約29.4億個、2016年度には約40.2億個でした。さらに取扱数の2割が再配達となっているのです。人手不足も相まって、労働時間の延長や再配達による二酸化炭素の排出が増加しており、年間42万トンにものぼります。

    環境省や経済産業省などでは、一回で受け取ろうというような様々な取り組みを行い再配達の削減を目指しています。私たちも暮らしの中でもこういった小さなことに取り組むことが求められています。

  • 物やサービスも環境に配慮した選択が必要
  • 様々な物をシェアすることで環境保全につながる
  • 食事や暮らしなど、軽い気持ちで身近に行っていることも地球環境悪化につながる
  • (出典:環境省「第3章 地域循環共生圏を支えるライフスタイルへの転換」)

    私たちの暮らしと街を守るためにできることから始めよう

    人類は多くの資源を使っています。しかしSDGsを達成するためには、資源の使用を抑え、持続可能な開発を目指す必要があります。
    そこで重要となるのが、エコロジカル・フットプリントです。私たちが普段の生活でどの程度地球環境に悪影響を与えているのか知ることができます。
    SDGs達成に向けて、まずは自分の生活を見直し持続可能な生活を心がけてみましょう。

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