こども食堂

こども食堂が貧困の子どもを救う!始まったきっかけや現状とは

貧困は子どもに深刻な影響を与えます。親が貧困に陥ると、子どもにその影響が及ぶことは言うまでもありません。
特に食は、健康な身体を作り出すのに欠かせない一方で、貧困のために十分な食事が与えられない子どももいます。

そこで、子どもの貧困解決の一環として知られるようになったこども食堂について紹介します。

こども食堂とは?目的やメリット、これからの課題、支援方法などについて解説

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こども食堂の目的は?


たくさんの地域で「こども食堂」として活動する目的は、現在の社会背景に照らした事情が大きいとされています。
2010年以降、マスメディアなどを通して子どもの貧困が取り上げられる機会が増えました。日本では2000年代から母子家庭や非正規雇用の親を持つ子どもが増え始めており、相対的な貧困によって食の問題が何かと話題になったことで注目を集めました。
その中心は主に金銭的な理由や家庭の事情で子どもがネグレクトにあったり、1人でご飯を食べる、あるいは、給食以外ほとんど食事がとれない子どもが存在するなど、実に様々な食の貧困事情が散見されます。

食の相対的貧困を解決することを目的に、地域の大人や非営利の団体が運営しているのが「こども食堂」です。
食の相対的貧困とは、アフリカなどの絶対的な食の貧困ではなく、他の子どもたちと比べると貧困に当たるという意味です。

例えば、ある家庭では家族揃って栄養のしっかりした食事を取っている一方で、ある貧困家庭の子どもは給食以外にインスタントや惣菜弁当などで3食満足な食事をとれていないことです。
食事はできているが、その内容を比較すると貧困に相当するケースが相対的貧困です。

相対的貧困には、家庭ごとにその度合いが異なります。ほとんど食事が与えられないケースや、1人で食事していたり、栄養のない菓子パンや加工食品ばかり取っているケースなどです。

日本で暮らす子どもが理想とすべき食生活を送れていないのであれば、栄養がありバランスの摂れた食事を与えることが必要です。
そういった子どもが直面する食の貧困や家庭の事情を少しでも緩和できるように、地域に根差したこども食堂が運営されています。

こども食堂が始まったきっかけ・発祥は?


こども食堂は2012年に始まったとされています。
東京都大田区の八百屋の店主が、貧困や親の多忙からご飯を満足に食べていない子どもが増加しているということを知り、自らが経営している八百屋の一角に子どもたちが食事をできるスペースを設置したことがきっかけです。

最初は、食の偏りを解消するために、栄養のバランスが取れた適切な食事を振舞われました。それが、子どもの貧困と重なり、地域の50~60代を中心に子どもを見守る一環や地域振興として、人々が子どもと交流する機会を提供する場として広まりました。

SNSの普及で手伝いの人を集めやすくなっていて、地域の中高年層の住人だけでなく、ボランティアや学生が一緒に活動するのも珍しくありません。

どんどん広がるこども食堂

2014年以降もメディアで頻繁に取り上げられ、全国各地でこども食堂を開きたいというボランティアや団体が増加しました。
そして2016年には京都でこども食堂を始めたい人を対象にした講座を開催するなど、運営する人への積極的な取り組みも行われています。
そのかいあって、2016年で300以上だったこども食堂は2018年度時点は2286箇所、そして2019年には3,700箇所以上と急速に数を伸ばしているのです。

現在では、メディアの影響で多くの地域でこども食堂の活動が実施されています。スタートである東京都が最も件数が多く、次に大阪府、神奈川県と続きます。

最近では、行政が積極的にこども食堂を取り上げるなどして、その存在を周知するのに手を貸しています。
農林水産省では、「食育の推進」という形で情報発信や表彰などを団体に対して行っています。

多くのこども食堂は、営利企業や地域の民間企業などからの支援を受けて実施しています。例えば、食材を提供している地域企業に加え、調理を行う人や場所を提供する神社・組合が、一箇所に子どもと大人が集まる取り組みとして機能しています。

しかし、一部では運営費用などの採算が取れずに活動をやめてしまうところもあります。

(出展:NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ
(出典:日本財団「子どもの貧困の社会的損失推計-都道府県別推計-」)

こども食堂はどのように利用できる?


こども食堂は、開催する場所や運営する団体によってことなりますが、月に1~2回指定の場所で開催されることが多いようです。

開催時間

時間帯は特に定まっておらず、指定されている時間帯の中で参加します。土日の場合昼から夕方にかけてが多く、平日の場合は夕方から夜まで開催しているところもあります。
開催時間の長さも運営者によりまちまちです。半日近く開催している場合や2~3時間で終えてしまうなど参加の規模や地域の特色などを反映したものから、運営者側の都合が考慮されているものなど様々です。

参加費・料金

参加費は食堂によって異なりますが、子どもが参加しやすいように無料、もしくは数百円を限度にした費用で参加できます。

その際、子どもだけを参加者にするのではなく、大人でも低額で参加できるようにしています。
大人は数百円程度、18歳以下は無料というように年齢で分けている場合もあり、参加費用は運営者からあらかじめ情報提供されたり、掲示されています。

こども食堂は貧困家庭の子どもの強い味方!


貧困家庭の子どもの食事事情を知らない人は日本でも多くいます。

しかし、日本の貧困問題は深刻な状態にあるのです。
貧困家庭の食事は困窮していて、ほとんど食事をとれていない子どもがいるのも事実です。共働きや仕事で親の帰宅が遅い家庭では、貧困家庭ではなくてもコンビニやスーパーの弁当を購入して食べるなど、栄養の偏る食事を繰り返しているのが現実です。
また、親が不在のために家で子ども一人で食事をとる「孤食」も、子どもの成長に大きな影響を与えます。

こども食堂は、貧困家庭の子どもを参加者として歓迎しています。実際に運営するときの形は地域のふれあいや子どもとの食事会をメインにしていますが、それは貧困を前面に押し出さないことを意識しているためです。

中には子どもや保護者が貧困者を対象にしていることに良いイメージを持っておらず、参加しないことがあるためです。多くの子どもを貧困に限らず広く対象にすることで、貧困家庭の子どもにも参加しやすい状況を作り出しています。

開催する場所や子どものネットワークを通じて集まるため、場所ごとに集まる人数はまちまちです。
しかし、多くのこども食堂では、本当に来て欲しい貧困家庭の子どもやその保護者がこども食堂のことを知らないために参加してもらえないという課題があります。

これをどのように解決していくかが運営を続けていく上で大きなポイントとなります。

こども食堂は食事と人とのつながりを提供する場


今回は、こども食堂の目的や開催経緯、利用方法などについて簡単に説明しました。
取り組みが始まって数年で、こども食堂の数は3,700を超える規模にまで増えています。メディアなどを通じて大きなトレンドを迎えたことで、全国各地で実施される貧困対策としてだけではなく、広く目的を設定して子どもへの食と人とのつながりを提供する場になるでしょう。

今後も課題を解決する中で、さらなる運営の発展と人々の取り組みが期待されます。

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この記事を書いた人
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