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福岡県のこども食堂に対する支援や取組事例は?

この記事を要約すると

東京都の八百屋の店主が始めたこども食堂は、全国に大きな広がりを見せています。
元々は、子どもたちの隠れた貧困を問題視し、地域の子どもたちを集めて温かい食事を提供したことが始まりです。
今回の記事では、福岡県に焦点を当てて、福岡県におけるこども食堂事情と、新しくこども食堂を立ち上げる人たちを支援する取り組み事例などを紹介します。

こども食堂とは?目的やメリット、これからの課題、支援方法などについて解説

福岡県のこども食堂事情は?


福岡県における貧困率は具体的には公表されていません。
しかし、福岡県内の調査における「世帯の年間収入(税込み)」は、平均年収が母子家庭では240万円、父子家庭が404万円と公表されています。
その中でも、母子家庭においては、年間収入300万円未満の割合が全体の7割を超えているのです。福岡県におけることも食堂の数は、2018年時点で90箇所確認されています。
この数は、年々増加しており、福岡県内で多くのこども食堂が求められていることが分かります。
「安価な値段で美味しいご飯を食べられる」という目的もありますが、「地域とつながれる場を持てる」というのも子どもを持つ親にとって大きなメリットといえます。
しかし、福岡県では子ども食堂を継続していくにも簡単ではない現状があります。
(出展:福岡県福祉労働部「平成28年 福岡県ひとり親世帯実態調査報告書」,2016)

(出典:NPO法人全国子ども食堂支援センターむすびえ「2018年こども⾷堂全国箇所数調査発表資料」,2019)

こども食堂の継続が難しい事例

2018年3月には、北九州市小倉北区のカレー店が閉店しました。
このお店では、子どもに1杯100円でカレーを提供する活動を行っていましたが、店舗自体の売り上げが減少傾向にあり、閉店に追い込まれました。
その他にも、福岡県大野城市の飲食店を会場に、2016年から大人と子どもが一緒に調理して食べる場を提供してきた食堂も、運営上の問題で活動を辞めました。
「こども食堂は恵まれない子どもが行く場所」というイメージは、行きたくても周りの目が気になっていけないという問題を生み出します。
このような事例から「貧困層を集める」という目的ではなく、「地域を活性化する」という目的で活動を行う団体が増えています。

  • 福岡県の母子家庭では年間収入300万円未満の割合が全体の7割を超えている
  • 福岡県におけることも食堂の数は2018年時点で90箇所
  • 福岡県では子ども食堂を継続していくにも簡単ではない現状がある

(出典:福岡県 「福岡県子どもの貧困対策推進計画」)

(出典:内閣府「「子供の居場所」づくりに対する財政支援の一覧(九州地方)」,2019)

福岡県が補助金を提供するこども食堂に関する事業は?


ここまでは福岡県における貧困率にまつわるデータや、現在のこども食堂の数、こども食堂の活動事情について説明しました。
次に、令和元年度時点で福岡県が補助金を提供しているこども食堂に関する事業を紹介します。

子どもへの食品提供事業

福岡県では、平成28年度から、食品ロス削減(=資源の有効活用)と食に困っている人への支援にもつながる「フードバンク」活動を普及促進するために以下の取り組みを行っています。

  • 食品製造等を行う事業所にフードバンク活動への食品提供を呼びかけ
  • フードバンクの取り組みを検討しているボランティア団体等の把握、運営に関わる支援

こども食堂で使われる食料確保にも、貢献しています。
(出典: 福岡県「フードバンクについて」)

こども食堂のネットワーク団体を運営(北九州市)

北九州市では、こども食堂に関する情報提供や意見交換、衛生管理に関する研修、ボランティアや寄付関係の支援を行うネットワーク団体を運営しています。
こども食堂を新しく立ち上げる人たちを助ける団体として機能しています。
(出典:北九州市「北九州のこども食堂の取組みについて(平成30年度)」,2018)

こども食堂開設支援補助事業(北九州市)

さらに北九州市では、市内にこども食堂の新設を予定している団体や既存団体に対して、活動支援の助成を行います。補助区分は、ハードとソフトに分けられています。
ハードは施設の修繕、改修費用などの開設に関わる費用を最大20万円を上限に保証します。
ソフトは、賃貸料、消耗品費、光熱水費、食材費などの運営に関わる費用を20万円を上限に保証する制度です。
(出典:北九州市「平成30年度 北九州こども食堂開設支援事業補助金の募集」)

こども食堂コーディネーターの設置

北九州市では、こども食堂の開設・運営に関する情報提供を行うコーディネーターを配置する取り組みを開始しました。
こども食堂を新しく開設するのに不明点が多かったり、まず何から始めればいいのかわからない人は少なくありません。
そんな方々の相談に乗り、問題点を解決することで、こども食堂が広がることを支援しています。

子どもの食と居場所づくり支援事業(福岡市)

福岡市内で行われているこども食堂立ち上げ等に対する補助金を支援する制度です。
補助金交付書類を、団体の所在地のある区の社会福祉協議会に申請を行います。
補助上限額は、事業開始に要する経費が10万円、事業実施に要する経費は活動回数が1回〜4回以上で上限額が変わります。
新しくこども食堂を始める方にとって、心強い制度といえます。
(出典:福岡市社会福祉協議会「福岡県子どもの色と居場所づくり支援事業の手引き」,2018)

久留米市こども食堂事業費補助金

久留米市でも、こども食堂を実施する活動団体に対して、運営費や施設整備費を助成しています。補助額には、「運営費補助」と「施設整備補助」があります。
(出典:久留米市「「子ども食堂」の運営に必要な費用を助成します」,2019)

八女市子ども食堂事業費補助金交付

八女市でも、こども食堂を支援する「子ども食堂事業費補助金」の交付を開始しました。
「原則5人以上の団体であり、支援者の協力があること、食品衛生管理者設置が必須」という条件のもと、1団体につき45万円を上限に開設費・運営費を交付します。

  • 福岡県は子ども食堂の事業について補助金制度を設けている
  • 子ども食堂の開設や運営などの事業も対象
  • 子ども食堂に関して様々な事業が行われている

(出典:八女市「こども食堂実施する団体を支援」)

福岡県のこども食堂の活動を応援しよう!


今回の記事では、福岡県におけるこども食堂の現状と、支援や取り組みについて解説しました。
行政もこども食堂に対して積極的に助成金を出し、こども食堂を開設しやすい環境が整っています。
しかし、大切なことは、この活動を行政とこども食堂の運営者だけの問題にしないことが重要です。
こども食堂の現状を私たちが知り、少しでも支援することが大切です。

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