こども食堂

こども食堂の目的や歴史は?どのように広まっていった?

こども食堂は地域の住民や自治体が主体となって、無料もしくは低料金で貧困や孤食の子どもたちに食事を提供するものとして始められました。
近年ますます広がりを見せるこども食堂ですが、これはどのように広がっていったのでしょうか。
ここでは、その目的や歴史について紹介していきます。

こども食堂とは?目的やメリット、これからの課題、支援方法などについて解説

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こども食堂の目的は?


ひとり親の家庭では、保護者が仕事や家事に追われてしまうために子どもが充分な栄養の食事をとれない、孤食状態になるということも増えてきています。
そういった子どもたちに対して「無料」「低料金」で食事を提供することを目的としてはじまったのが「こども食堂」です。

ここでは運営者もしくは運営スタッフが寄付などに集められた食材、寄付金で購入された食材を調理した食事が提供されます。

「栄養」「量」にこだわっており、満足度が高い食事が用意されると評判の場所が多いのも特徴となっています。

こども食堂のはじまりは八百屋の店主の善意


「こども食堂」という名称に関しては東京の八百屋の店主が貧困や親の多忙からご飯を満足に食べていない子どもが増加しているということを知り、自らが経営している八百屋の一角に子どもたちが食事をできるスペースを設置したことがきっかけとなっています。

店主は子どもが気軽に入れる場所でもあり、大人も利用できるような場所という意味を込めて「こども食堂」と名付けたとされています。
また、このころにテレビの特集で繰り返し「見えない貧困」について放送されていたことも、こども食堂の設置の後押しをしていました。

(出展:農林水産省「子供食堂と地域が連携して進める食育活動事例集」)

その後、全国に急速に広まったこども食堂


2012年に始まったとされるこども食堂は短期間で急速に広まっていきました。
これには大きく分けて2つの理由が考えられています。

ひとり親の貧困世帯の増加

ひとり親世帯が増加しているなかで貧困状態にある家庭が急激に増えていることです。

一般的にはひとり親世帯の半数以上が貧困状態にあるとされており、貧困や親の多忙のために食事が満足にできない、常に孤食の状態である子どもが増加しているという現状があります。
こども食堂が始まった2012年に公表された調査では、過去一年間に経済的な理由によって食料が買えなかった経験を持つ世帯が14.8%あるとされています。

その割合は全体の6分の1にもなっており、これがこども食堂が急激に広まった原因となっていると考えられています。

(出展:国立社会保障・人口問題研究所「生活と支え合いに関する調査」)

マスメディアなどの宣伝による周知

こども食堂の開催についてテレビ、新聞、雑誌、ネットニュースなどで盛んに宣伝されたり特集が組まれたりしたことです。
特にNHKでは何度も取り上げられ、わかりやすい名前である「こども食堂」という言葉が認知され始めたのです。

無料、低価格料金での提供

この広がりには安定した開催回数や低い利用料金が大きく関係しています。
安定して月に1度もしくは2度程度開催されることで知名度も広がっていったということもありますし、開催情報が開催場所での掲載や運営団体によるホームページなどでの情報公開がされていることも影響しています。

また、こういったこども食堂の半数以上が無料で利用できるようになっており、中学生以上であれば100~400円程度に設定しているところが多くなっています。
中には大人も利用できる場所もあり、料金は300~500円程度に設定されています。
こういった活動がこども食堂の広がりに関係してきたのです。

こども食堂は3年で10倍以上に急増

こども食堂を支援する民間団体「こども食堂安心・安全向上委員会」の発表によれば2016年時点で300以上、2018年度時点では2286ヶ所と急速な広がりを見せました。

そして2019年6月時点では、3,700箇所以上でこども食堂が運営されているとの発表もありました。
(出展:NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ)

大手コンビニチェーンでの取り組み

2019年には大手コンビニが国内の店舗約2,000店のイートインでこども食堂を開いていくことを発表して話題となりました。

1回の開催につき参加者10人ほどで、小学生までは100円、中学生以上は400円で弁当などが提供されることとなります。
対象になるのは近隣の子どもとその保護者であり、小学生以上は保護者が同意していれば1人で利用できます。
(出展:株式会社ファミリーマート公式サイト)

こども食堂はこのように統一された組織ではないということが良い方向に働いて、その運営の長所を前面に打ち出すということができるメリットがあります。
そのため規模も内容もバラバラなこども食堂があちこちで開催されるようになっているのです。

こども食堂の活動を応援しよう


こども食堂の活動は、様々な方法で応援できます。
例えば、寄付金を送ることができます。
これはそのとき1回限りでも可能ですし、毎月決まった額を送る継続寄付も可能です。

また、食材を寄付するということも可能です。
この場合は、個別の運営者に突然食材を大量に送ると迷惑になる場合がありますので事前に連絡をするとスムーズです。
そのほかにも使用しなくなった書籍やDVD、Tポイントカードなども寄付できるようになっています。

それぞれは小さい寄付であっても、集まれば子どもたちにとって大きな支援となるのです。

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この記事を書いた人
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