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アフリカで女性が人身取引されている現状を知り私たちにできることを考えよう

この記事を要約すると

世界で大きな社会問題となっている「人身取引」問題。とりわけアフリカでは深刻さが増している状況です。
多くの利益を得るために人の命を売買することは人権侵害でもあり、長期にわたって問題視されてきました。

そして被害者の内訳を見ると、全体の約7割を女性と子どもが占めていることから、特に女性の被害が顕著です。

今回は、アフリカで女性が人身取引されている現状と影響や問題を踏まえて、私たちができる支援活動などを取り上げて解説します。
アフリカでの人身取引の現状を知り、私たちにできる支援を紹介します。

(出典:国連薬物犯罪事務所(UNODC)発表の資料,2014)

アフリカで起こる人身取引、その背景や目的とは

アフリカでは強制結婚や性奴隷のために女性が人身取引の被害に


アフリカで女性の人身取引が行われる大きな理由が「強制結婚」や「性奴隷」などで、他国や地域に売られる場合がほとんどです。

強制結婚

強制結婚とは、「女性の意思に反して結婚が強制的に行われる」ことです。
アフリカでは、10代前半の女の子が結婚させられる場合も珍しくありません。

結婚したい男性が、仲介組織に莫大なお金を払うため、一つのビジネスとして成立しているのです。

結婚後に起こる1つ目の問題は、「妊娠・出産」です。
10代前半の出産と妊娠は、身体的にも大きな負担を強いられます。

最悪の場合は、出産に伴って命を落とすこともあるのです。
男性側は望んだ結婚かもしれませんが、少女にとっては心身ともに大きな負担を負うことになります。

2つ目の問題は、「家庭内暴力」です。
恋愛感情なく結婚したことで、女性が反抗的な態度をとった場合、男性は暴力で屈服させようとします。
女性側は、このような逃げることのできない状況で結婚生活を継続するしかありません。

児童買春・性奴隷

女性は、小さい子どもから大人までが人身売買によって性産業に売られるケースが増加しています。

小さい女の子は、人身売買によって児童買春を斡旋する組織に売られ、男性との性的関係を強要されます。
また、大人の女性は、売春宿に売られ、1日に何十人もの男性と性交渉することになります。

性産業は、人間の三大欲求に訴えたビジネスであることから、ゼロにすることは難しいとされています。
そのなかで、人間の欲求を満たすためだけに人身売買された女の子たちが利用される現実があるのです。

強制結婚が女の子に及ぼす影響とは


「強制結婚」が女性に及ぼす影響について説明します。

なせ強制結婚を迫られるのか?

強制結婚は人権を侵害することであり人道的におかしいことが分かっていながら、なぜなくならないのでしょうか。
この項目では、強制結婚を迫られる4つの理由について解説します。

伝統

国として、「15歳以下で結婚するべき」という伝統が根強いこともひとつの原因です。
両親に言われて、伝統を守るために15歳以下で結婚するケースも少なくありません。

ジェンダールール

国によっては、男女格差が大きい場合もあります。
格差が大きく開いていると、女の子は家族のお荷物とまで言われるケースもあり、早く家から出したいという場合もあります。

また女の子の場合は親が決めた結婚について、本人に拒否権がないケースも多くみられます。

貧困

貧困家庭では、娘が生まれたら早く嫁に出して、「娘にかかる生活費を減らしたい」「新郎家からお金が入ってくる」と考える場合も多いのです。

そのため、お金と引き換えに娘を取引することを余儀なくされることもあり、人身取引と貧困は根深い因果関係があります。

安全

何が起こるか分からない紛争地帯にいる場合、年上の男性と結婚すれば安全だと考えている人も多くいます。
命を守るための防御策として結婚が選択肢の一つとなるのです。

強制結婚が女児・女性に及ぼす影響とは?

次に、強制結婚の影響について説明します。

教育を受けることができない

10代前半という若い年齢で結婚すると、将来を見据えた教育を受けられなくなります
教育を受けることができないと、将来的な職業の選択肢が狭くなり収入も不安定になります。

そもそも結婚によって家事・育児に専念しなければならないため「働く」という選択肢もないことが多いとされています。

両親は小さな娘を嫁に出すことでお金を得ることができますが、本人にとっては将来の希望を奪われてしまうのが強制結婚の実態です。

早すぎる妊娠・出産

10代前半で結婚を余儀なくされた女の子は、しばらくして妊娠することになります。
あまりにも若い年齢での妊娠・出産は命の危険を伴います

早すぎる出産によって亡くなった例も数多くあることから、身体への負担は計り知れないのです。

奴隷のような扱いを受ける

強制結婚は、多くの場合結婚相手の男性から奴隷のような扱いを受けます
子どもを妊娠することができなければ、暴力により屈服させられるのです。

数ヶ月後に妊娠できなければ、他の女性と結婚するなど、使い捨てられるような扱いを受けることも多いのです。
このような現実に、多くの女性たちが苦しんでいます。

強制結婚させられる女の子を救うために行われている支援活動


強制結婚から救出された女の子に対して、支援団体が様々な支援を行っています。
例としては、フルタイムの職業訓練を受けた場合に、クーポン券を配布し、近隣のお店で使えるような仕組みを整えることで「社会で働く訓練」を行います。

その他にも、基本的な読み書きから、洋裁・手工芸・服飾デザインなどの専門分野を学び手に職を付けるための教育プログラムがあります。

過去の辛い体験を思い出さないために、個別にカウンセリングをしたり、無利子無担保で少額の融資を行う「マイクロクレジット」などの制度で、自身でビジネスを始める手助けなどを行っている団体もあるのです。

アフリカの女の子のために私たちができることは?


人身売買の対象になってしまうアフリカの女性への支援方法を紹介します。

寄付

各支援団体は、社会問題の根絶に向けて支援を呼びかけています。
「強制結婚」から助け出された女性たちは、社会に復帰するために継続的な支援が必要です。

寄付に関しては、継続的なものから、1回だけのものもあり、無理のない金額で支援することが大切です。

現実を知り情報を伝える

支援する前に、まずは現状を知ることが第一歩と言えるでしょう。
日本に住んでいる場合、リアルな人身売買の現状を知る機会は多くありません。

「どんなことが起きているのか?」
「起きている問題に対してどんな支援が求められているのか?」

まずは、このような情報を収集することが大切です。
日本でも、「人身売買」「貧困」「紛争」などの問題を知ってもらう活動を多くの支援団体が行っています。

自分が知り得たことを周りの人たちに伝えて行くことも、一つの支援の形と言えるでしょう。

私たち一人ひとりの行動がアフリカの女の子を救う力に


人身売買のリアルな現状から、女性が人身売買される理由、強制結婚をさせられることによって起きる問題などについて紹介しました。

10歳前後で結婚を余儀なくされてしまう、日本では考えられない現実が他国には存在します。
その現実を知り、今できる支援をすることが求められています。

gooddoマガジン編集部

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