アフリカ(人身取引)

アフリカで女性が人身取引される理由や現状とは

世界規模で起きている「人身取引」は、各国の貧富差などによって生まれてしまう問題です。
具体的に紐解いていくと、貧困層の女性がビジネスの駒として利用されている現状が見えてきます。

今回は、アフリカ大陸での人身取引問題に焦点を当てて、女性が人身取引される理由と現状を解説します。

アフリカで起こる人身取引、その背景や目的とは

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人身取引で多くの女性が被害にあう現状

世界の人身取引被害者の内訳を見ると、約7割が女性と子どもです。
この数値は、年によって数字の違いはあるものの「傾向」としては大きく変わっていません。

この項目では、実際に女性が人身取引に巻き込まれる理由を解説します。

ポルノ制作

近年、インターネットを利用した動画配信サービスなどでポルノ作品を提供し、利益を出す組織も増えています。
この作品に出演するモデルを、人身売買で得ようとする場合があるのです。

インターネットで配信するのはデジタルコンテンツであるため、費用をかけることなく大きなお金を稼げる市場である反面、女性のプライバシーを無視して商品販売することで大きな社会問題となっています。

性的搾取

実際に貧困国に出向き、女性や女の子に対し「稼げる仕事がある」などの甘い言葉で誘惑します。
その言葉を信じた女性や子どもたちはそのまま売春宿に売られてしまいます。

売春宿に売られてしまった女性たちは、不衛生な環境で過ごしたり、満足な食事を与えられないなど厳しい環境下におかれます。
また、1日に何十人もの男性客を相手にしなければならず、性病などを発症すると商品価値がないと判断され切り捨てられる残酷な現実があります。

男性からの需要も高いことから、売春宿は利益の高いビジネスとしてはびこっており、根絶するのが難しい問題です。

強制結婚

日本では女性が結婚できる年齢が現行16歳以上ですが、世界的に見ると13歳などの心身が成熟していない年齢でも婚姻が可能な国があります。

人身売買により知らない男性と強制的に結婚させれられ、10代前半で妊娠・出産を経験する子どもも少なくありません。

また、若い年齢での結婚は自由と未来が奪われます
教育の権利を奪われることで、将来の経済的安定や受けられる社会福祉も限られるのです。

  • 人身取引被害の約7割が女性と子どもである
  • 女性のプライバシーや人権を無視したような扱いを受けてしまう
  • 世界では13歳などの若い女性でも結婚できる国があるため、強制的に知らない男性と結婚させられることがある
  • (出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会 「子どもの人身売買」,2018)
    (出典:ウォークフリー財団(WFF) 「Global Slavery Index (世界奴隷指標) 2018 日本についての記述」,2018 )

    女性が人身取引の被害者となる原因・背景にある問題とは

    女性が高い水準で人身取引の被害にあう原因と、背景にある問題を説明します。

    貧困問題

    人身取引の背景にある一つの理由が貧困です。

    家族が貧困に苦しんでいるために、「お金が稼げる仕事がある」という誘い文句に騙され売春宿に売られてしまう被害は後を絶ちません。
    また、小さな女の子の場合、両親がお金と引き換えに娘を売ってしまう場合もあるのです。

    目先の利益を求めて人身取引をせざるを得ない、騙されてしまうほど、貧困は根深い要因となっています。

    紛争問題

    貧困家庭でなかったとしても、突然の紛争が勃発することによって農地を失い自宅を追われることも珍しくありません。
    そうなると食べる物がなくなり、突然貧困な状態に陥ってしまいます。

    極度の貧困から、「仕事の斡旋」などの誘いで性的搾取をされたり、強制結婚をさせられることで、心身ともにストレスを抱えてしまう場合も多くあります。

    また、紛争地の男性の性奴隷として女性や子どもが人身取引の被害にあうことや、子ども兵士として戦場に駆り出されることもあります。
    人権や命が尊重され難い紛争でも人身取引は行われているのです。

    男女間の人権格差

    アフリカを始め世界的な問題となっているのが男女間での人権格差です。
    男女間での給与所得の違い、男女の社内での昇進率などたくさんの問題がありますが、依然として女性よりも男性の方が権力を持っている地域が少なくありません。

    そのため、男性が女性を力づくで抑える行為は後を絶ちません。
    世界的にも多く残っている問題であり、長期的な目線で解決しなければいけない問題と言えます。

    人身売買で売春宿に売られたり強制的に結婚させられた女性・子どもたちも、反抗的な態度を取れば暴力により屈服させられてしまう現状が影に潜んでいるのです。

  • 貧困に苦しんでいるため、高額な仕事内容につられてしまうことが多い
  • 紛争地域では、人権や命が尊重されづらく人身取引が行われやすい
  • アフリカでは特に男女格差の問題が酷く、暴力によって従わせるなどの問題がある
  • (出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会 「子どもの人身売買」,2018)

    アフリカでも多くの女性が人身取引の被害者に


    アフリカでも多くの女性が人身取引の被害者となっています。

    貧困家庭を狙い、女性を売春宿に斡旋するビジネスも広がりを見せています。

    女性が人身取引の被害にあう要因の多くが、「性奴隷」として使われてしまうことです。
    実際に被害を受けた女性にどんな影響が生じるかをいくつか説明します。

    身体的な負担

    強制結婚などによって、10代前半で出産した場合に、体にかかる負担は想像以上です。
    最悪の場合、命を落とす可能性もあります。

    また、強制結婚による日常的な暴力なども多く報告されています。
    男女の不平等から生まれる身体的な負担が問題視されているのです。

    病気

    売春宿に売られた場合、不特定多数の男性と性交渉を行います。
    この場合、性病などに感染するリスクは高くなると言えるでしょう。
    病気になった場合は、商品価値がなくなったとされ切り捨てられます。

    精神的ダメージ

    仕事を紹介するとされ、売春宿に売られることが多いのが現実です。
    辛く過酷な労働から解放されたとしても、復帰までには長い時間を要します。

    一度、騙されてしまった精神的なダメージは想像以上に大きいのです。
    新たなチャレンジをすることもできなくなり、日常生活すらままならない場合もあります。

    利益を上げるための道具として使われた代償は、計り知れないものがあるのです。

  • 強制結婚による若年齢での出産、男性からの暴力などの身体的負担が発生する
  • 売春宿などに売られた場合、性病に感染するリスクが高い
  • 一度騙され人身取引の被害にあった場合、精神的に大きなダメージを負い日常生活がままならない場合もある
  • (出典:ウォークフリー財団 「Global Slavery Index (世界奴隷指標) 2018 日本についての記述」2018)
    (出典:認定NPO法人 かものはしプロジェクト「人身売買の被害者が抱える『社会的スティグマ』と精神への影響」)

    アフリカの人身取引の被害者を減らすために様々な支援活動が行われている

    人身取引問題を解決するには、長い時間を要します。
    解決までに貧困や紛争などの問題が絡み合っていることで、より難しくなっているのです。

    しかし、多くのNPO・NGOが「シェルター」と呼ばれる施設で、人身取引の被害を受けた女性に対して、社会復帰に向けたプログラムを提供しています。

    また、教育を受ける機会を強制結婚などによって奪われた女性も多く、教育面のサポートも行っています。

  • 貧困や紛争などの問題が絡み合い、人身取引を解決するのは難しいのが現状である
  • 人身取引の被害を受けた女性を支援する「シェルター」と呼ばれる施設がある
  • シェルターでは、社会復帰のためのプログラムや教育を受けることができる
  • (出典: 法務省「犯罪白書第6編/第2章/第3節」2016)

    私たちにできることを考え、行動しよう!


    今回の記事では、アフリカで女性が人身取引される理由に焦点を当てて解説しました。

    女性が人身取引の対象になる大きな理由として、性的搾取などでビジネスを行っている組織があることや根深い貧困などが挙げられます。

    このような現状を解決していくために、まずは現状を知り、募金支援などを継続的に行うことが求められます。

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