海洋汚染

海洋汚染が魚に及ぼす影響と私たちの健康について

四方を海に囲まれた日本は、さまざまな海洋生物に恵まれ、豊かな水産物のおかげで、食の楽しみも、どの国よりも享受できる国です。

しかし、今、プラスチックごみからできる有害物質、マイクロプラスチックが魚を汚染し、その魚を私たちが口にしています。

この記事では海洋汚染が魚に及ぼす影響に焦点を当て、私たちの健康との関係をお伝えします。そして、今、私たちにできることは何か、考えてみましょう。

海洋汚染とは?原因や環境への影響、現状について解説!

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海洋汚染の現状

全世界の海洋魚種資源の割合は、1974年の90%から、2013年には69%へと低下しています。

産業革命の開始以来、海洋酸性化度は現在までに約26%上昇し、汚染と富栄養化により、沿岸水域の環境は悪化の一途をたどっているのです。

このまま対策が講じられなければ、沿岸の富栄養化は2050年までに、大型海洋生態系全体の20%において進むものと見られています。

  • 全世界の海洋魚種資源の割合は、1974年の90%から、2013年には69%へと低下
  • 産業革命の開始以来、海洋酸性化度は現在までに約26%上昇
  • 対策が講じられなければ、沿岸の富栄養化は2050年までに、大型海洋生態系全体の20%において進む
  • (出典:国際連合広報センター 「SDGs報告2018年」)

    魚からマイクロプラスチックが見つかる

    プラスチックごみの90%が、リサイクルされないまま海へと流出し、紫外線や海流などによってマイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片になります。

    マイクロプラスチックには有害物質が付着しやすく、魚や鳥が食べることで、私たちが口にする魚にもマイクロプラスチックが見つかりました。

    何も対策を講じなければ、2050年にはプラスチックごみが魚の量を超えると予測されています。

    東京湾の海洋生物はマイクロプラスチックに汚染されている

    マイクロプラスチックが東京湾のカタクチイワシの内臓から見つかったという衝撃的な事実があります。

    2015年に東京湾で調査を行いカタクチイワシを調べたところ、64尾中49尾80%の消化管から、平均3個、最大15個のマイクロプラスチックが検出されました。

  • プラスチックごみの90%が、リサイクルされないまま海へと流出し、紫外線や海流などによってマイクロプラスチックと呼ばれる細かい破片になる
  • 対策を講じなければ、2050年にはプラスチックごみが魚の量を超えると予測
  • 2015年に東京湾で調査を行いカタクチイワシを調べたところ、64尾中49尾80%の消化管から、平均3個、最大15個のマイクロプラスチックが検出された
  • (出典:環境省 「マイクロプラスチック汚染: 地球規模での汚染、継時的トレンド、 解決への方向性」)

    魚のマイクロプラスチックが私たちの健康に及ぼす影響

    マイクロプラスチックは、PCB(ポリ塩化ビフェニル)などのPOPs(難分解性、高蓄積性、有害性を持つ物質)を吸着します。

    マイクロプラスチックを海洋生物がプランクトンだと思い、誤って食べることでその海洋生物の健康を害します。

    健康を害した魚などの海洋生物を人間が食べることで、人間の健康への影響が心配されるのです。

    マイクロプラスチックについては、2015年にドイツで行われたG7のエルマウサミットでも世界的な対策の必要性について首脳レベルで合意が得られました。

    日本の環境省では、以下の調査研究を進めています。

  • 海洋ゴミが、マイクロプラスチックを含めどれくらい海洋中に分布しているのか。
  • マイクロプラスチックの数が、海洋中で今後どれだけ増加していくのか。
  • マイクロプラスチックに吸着しているPCBなどの化学物質の濃度。
  • マイクロプラスチックが、生態系にどのようにして取り込まれていくのか。
  • マイクロプラスチックは、PCB(ポリ塩化ビフェニル)などのPOPs(難分解性、高蓄積性、有害性を持つ物質)を吸着
  • マイクロプラスチックを食べた魚などを人間が食べることによる人間の健康への影響が心配される
  • 2015年にドイツで行われたG7のエルマウサミットで、世界的な対策の必要性について首脳レベルで合意
  • (出典:環境省 「中央環境審議会環境保健部会」2016)

    生態系のバランスを崩してしまった海洋汚染

    近年、魚の数や種類が減ってきていることに気づいていますか?
    海洋ごみや化学物質、油などが原因で、大量の魚が死んだり、サイズが小さめだったり、産卵場所が確保できず量が減ってきています。

    この状態が続くと、私たちの生活にも影響が現れます。海洋生物が減少するということは漁業にも悪影響を与え、廃業せざるを得ない漁業者も出ています。

    そうなると私たちが食事の中で享受している魚介類が減るばかりか、漁業者は海洋の環境保全も行っているので、漁業者数が減ることで海洋環境はさらに悪化する可能性があります。

    このように、生態系のバランスが崩れることにより、これまで獲ってきた魚介類の数が減るなど、海洋汚染の影響は目に見える形で現れています。

  • 海洋ごみや化学物質、油などが原因で、大量の魚が死んだりして量が減っている
  • 海洋生物の減少により漁業者が減り、海洋環境がさらに悪化する
  • 海洋汚染により生態系のバランスが崩れている
  • (出典:環境省 「海洋の生物多様性及び生態系サービス」)
    (出典:環境省 「プラスチックを取り巻く状況と資源循環体制の構築に向けて」)

    生活排水から出るマイクロビーズが海洋汚染の一因

    マイクロプラスチックには、マイクロサイズで製造されたマイクロビーズなどの一次的マイクロプラスチックと、大きなサイズで製造されて自然環境の中で細分化されマイクロサイズになった二次的マイクロプラスチックの2種類があります。

    一次的マイクロプラスチックであるマイクロビーズは、洗顔料や歯磨き粉などのスクラブ材として使われています。そのため排水溝などを通じて使用済みのマイクロビーズが流れ出て海に行きつき、海洋汚染の原因となっています。

    では、どれくらいのマイクロビーズが使われているのでしょうか。
    2016年の見込み国内販売量は19万トン、全世界では236万トンでした。

    日本では、2016年3月にマイクロビーズ対策として、日本化粧品工業連合会が会員企業にマイクロビーズ使用の自主規制を要請しました。

    各国のマイクロビーズ規制

    諸外国でもマイクロビーズの発生抑制対策を講じています。
    主な国のマイクロビーズ規制を紹介します。

    対象製造禁止流通規制販売禁止
    アメリカマイクロビーズを含むリンスオフ化粧品2017.72018.7 (州際商業への投入禁止)
    韓国マイクロビーズを含む化粧品2017.72017.7 (輸入禁止)2018.7
    フランスマイクロビーズを含むリンスオフ化粧品 (芯にプラスチックを使った綿棒も2020年1月から禁止)2018.12018.1 (市場への投入禁止)
    イギリスマイクロビーズを含む化粧品、衛生用品2018.12018.7
    台湾マイクロビーズを含む化粧品、洗浄剤2018.12018.1 (輸入禁止)2020.1
    ニュージーランドマイクロビーズを含むリンスオフ化粧品 マイクロビーズを含む車や部屋等の洗浄剤2018.12018.1
    カナダマイクロビーズを含む歯磨き粉、洗面剤等2018.12018.1 (輸入禁止)2018.1
    マイクロビーズを含む自然健康製品2018.72018.7 (輸入禁止)2019.7
  • マイクロビーズには、一次的マイクロプラスチックと二次的マイクロプラスチックがある。
  • 2016年のマイクロビーズの見込み国内販売量は19万トン、全世界では236万トン
  • 日本を始め、世界各国でマイクロビーズの発生抑制及び削減に努めている
  • (出典:環境省 「プラスチックを取り巻く国内外の状況」,2018)
    (出典:環境省 「海洋ゴミとマイクロプラスチックに関する環境省の取組」,2016)

    海洋汚染から魚を守るために私たちにできることを始めよう!

    海洋汚染の問題は世界中が取り組み、解決しなければならない大きな課題ですが、私たち個人にもできることはあるのです。それは、3Rの中のreduce(減らすこと)です。

    海中からのマイクロプラスチック回収を行うことはできませんが、マイクロプラスチックになる前のプラスチックゴミを減らすことならできます。

    例えば、海岸に打ち上げられたレジ袋1枚を回収すれば、マイクロプラスチック数千個を回収したのと同じ効果が得られるのです。

    ビニール傘の使用を控え、買い物袋(エコバッグ)やマイボトルを持参し、プラボトル入りの液体せっけんではなく固形を使うなど工夫しだいでプラスチックごみを減らすことができます。

    また、マイクロビーズを含んだ商品の使用を止めることも海洋汚染の防止になります。
    マイクロビーズが入っているか否かの見分け方としては、マイクロビーズの具体的なパッケージの成分表示がポリエチレン、ポリエチレン末、ポリプロピレンと表示されているので、成分表示にそれらの記載がある商品を使わないようにするのです。

    私たち一人ひとりが日々の生活の中で心がけて取り組んでいくことが、海洋汚染を防ぐことにつながるのです。

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