中東(飢餓)

中東における飢餓の原因は?飢餓が深刻な国に対してできる支援とは

世界全体を見ると裕福な地域と、飢餓状態に陥っている地域の差があることが分かります。日本から遠く離れた中東も、飢餓が深刻化している地域の一つです。

この記事では、中東における深刻な飢餓の原因や、私たちができる支援について紹介します。

中東における飢餓が深刻化、シリア・イエメンにおける世界的な人道危機とは

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中東における飢餓の原因とは


私たちにとって中東は遠く離れた国であり、どのような状況で飢餓に悩まされているのか知らない人も多いことでしょう。しかし、平和な国に住んでいるからこそ、私たちは世界で起こっている現状を知っていかなければいけません。
ここでは、中東における飢餓の原因を紹介します。

中東で起きている紛争

中東における飢餓の原因の一つとして、紛争が挙げられます。
紛争が起きると、大勢の人々が家や農地を失い、難民キャンプなどへ避難せざるを得ません。

また紛争地域に残ったとしても危険とは常に隣り合わせであり、農作業などの仕事もままならず、食糧確保をすることが困難となって飢餓・食糧問題へと発展するのです。
中東では昔から、宗教を発端とした紛争が幾度も繰り返されてきました。そして、今もなお中東では大きな内戦によって苦しんでいる人々が存在します。

シリア内戦

シリア内戦はアラブの春を契機として起きた民主化運動が発展して内戦化したものです。
シリア内戦に国内は疲弊し経済は低迷、物資が底をつく中で価格は高騰することになりました。さらに、戦闘によって家を追われた人々も多く、元の生活を送ることもできないまま国内外へと避難して暮らしています。

(出典:外務省「シリア・アラブ共和国 基礎データ」,2020)

イエメン内戦

アラブの春の影響はイエメンにも派生し、2015年にサウジアラビア主導の連合軍がイエメンを空爆したことで、イエメンの内乱は湾岸諸国を巻き込んだ内戦へと発展し、今も続いています。

イエメンの内戦によって家を失い、避難を余儀なくされた人々もいます。さらに内戦およびサウジアラビアなどによる経済制裁によって、イエメンの食糧・燃料の価格高騰が凄まじく、イエメン国民は思うような食糧も収入も得られず、飢餓状況に苦しんでいます。

(出典:外務省「サウジアラビア等によるイエメンでの軍事行動について(外務報道官談話)」,2015)

中東で起きた災害

洪水や干ばつなどの自然災害が起きると、農作物は被害を受けてしまい、人々は家や農地・仕事といった生活基盤を失ってしまいます。
そのため収入を得られず、十分な食糧確保ができなくなり、飢餓が深刻化しました。

ベイルート爆発

ベイルート爆発は2020年8月4日にレバノンの首都ベイルートで発生した、爆発事故です。ベイルート港の倉庫で発生した爆発によって、多くの死傷者が出ただけではなく、家屋を破壊されて住む場所を失った人もいます。
レバノンの主要な食糧供給ルートであったベイルート港が破壊されたことによって、レバノンは飢餓にさらされています。

(出典:外務省「レバノン共和国 基礎データ」,2020)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

新型コロナウイルス感染症対策による各国での移動制限や国境封鎖によって、中東エリアの各国へ必要な支援を届けることができていない状態が続きました。

新型コロナウイルスのパンデミック以前から中東では深刻な飢餓・食糧問題が起こっていましたが、支援を必要とする国々は国境封鎖による人的・物的資源の交流中断によって飢餓への拍車がかかったのです。

中東における難民問題と慢性的貧困

紛争から逃れる難民が増えると、慢性的貧困化へと発展してしまい、飢餓に苦しむ人々はさらに増加します。

貧しい農民は、難民として避難をしても農業を行うための土地や水、種を確保する資金がないため、自給自足をすることができません。
収入を得ることすら難しく、貧困や飢餓から抜け出せないだけではなく、子どもに教育を受けさせることができずに慢性的貧困化の負の連鎖を引き起こしてしまうのです。

※2020年11月時点

  • 中東における飢餓の原因の一つとして、紛争が挙げられる
  • 子どもに教育を受けさせることができないことで、慢性的貧困化の負の連鎖を引き起こしてしまう
  • 中東において飢餓が深刻な国は?


    中東は宗教や民族間の対立によって、紛争が後を絶たない地域です。
    次に、中東において特に飢餓が深刻な国を紹介します。

    中東エリアの国一覧

    中東はインド以西の西アジアとアフリカ北東部の総称であり、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教などの唯一神信仰の発祥の地として知られています。

    そんな中東エリアの国には、アフガニスタン・アラブ首長国連邦・イエメン・イスラエル・イラク・イラン・オマーン・カタール・クウェート・サウジアラビア・シリア・トルコ・バーレーン・ヨルダン・レバノン・パレスチナといった16ヶ国が存在しています。

    (出典:外務省「地域別インデックス(中東)」)

    イエメンの飢餓

    内戦によって国民の多くが人道支援を必要としているイエメンは、飢餓に陥っている人が非常に多く、中東最貧国と呼ばれています。そんなイエメンの飢餓は非常に深刻な状況に瀕しています。

    (出典:外務省「イエメン共和国 基礎データ」,2019)

    イラクの飢餓

    イラク戦争によって多くの人々が難民となった上、2014年には約3年間に渡って武装勢力に占拠される事態となったイラクも中東の国の中では深刻な飢餓状態です。

    (出典:外務省「イラク共和国 基礎データ」,2019)

    アフガニスタンの飢餓

    イスラム国家として有名なアフガニスタンは、現在でも内政が不安定で紛争や内戦が引き起こされているだけではなく、干ばつといった自然災害によって飢餓・食糧問題が深刻化しています。

    (出典:外務省「アフガニスタン・イスラム共和国 基礎データ」,2018)

  • 中東は宗教や民族間の対立によって、紛争が後を絶たない地域
  • 中東の飢餓を解消するためにできる支援にはどのようなものがある?


    中東は紛争から逃れる難民が増えているため、慢性的貧困化が叫ばれています。そんな中東の飢餓を解消するために、私たちに今できる支援とはどのようなものがあるのでしょうか。
    次に、私たちに行うことができる支援について紹介します。

    中東の飢餓撲滅のために寄付をする

    私たちにできる支援の一つとして、中東の難民支援や飢餓撲滅のために寄付することが挙げられます。
    中東では多くの人々が難民として避難を強いられている状況です。終わらない紛争と食糧難により悪化する飢餓・食糧問題で、人道支援を待ち続けている人々は多くいます。

    とある機関では寄付をすると、緊急用テントなどのシェルター支援や救援物資の支給、現金給付による生活支援、コレラや新型コロナウイルスへの緊急対応といった保健・管理衛生などを支援することが可能です。

    一人ひとりの支援額は少なくても、多くの人々が寄付を行えば、1人でも多くの命を救うことができます。

    中東における飢餓の現状を知り、飢餓問題について考える

    中東における飢餓の現状について考えることも大切です。
    日本の食糧廃棄量は年間約2,759万トンとなり、途上国に住む人々5,000万人分の1年分の食糧となります。日本に住む私たちは飢えに苦しむ人々の食糧を捨てていることと同じことをしているのです。

    中東における飢餓の現状を知ることで、今まで見ようとしてこなかった深刻な世界の飢餓・食糧問題について考え、どんな行動に移すことが大切なのかを考えることができます。
    ぜひ、支援の第一歩として、中東の国々の飢餓・食糧問題について知ることから始めてみましょう。

    フードロスの削減や資源を無駄にしない取り組みをする

    私たちは飢餓・食糧問題の解決のためにも、フードロスの削減や資源をムダにしない取り組みに目を向けなければなりません。

    食料を生産するには水や土地といった資源が多く必要になります。
    しかし、フードロスが増えるということは、地球の限られた資源を無駄にすることになります。つまり、私たちがフードロスを減らす取り組みを行うことで、必要以上の資源を消費することがなくなるのです。

    生きるために最低限必要な食べ物を食べられない人々が多くいることを考えて、私たち一人ひとりが食べ物を無駄にしない取り組みを行っていきましょう。

  • 中東の難民支援や飢餓撲滅のために寄付すること
  • 日本の食糧廃棄量は年間約2,759万トンとなり、途上国に住む人々5,000万人分の1年分の食糧となる
  • 飢餓・食糧問題の解決のためにも、フードロスの削減や資源をムダにしない取り組みが必要
  • (出典:政府広報オンライン「もったいない!食べられるのに捨てられる「食品ロス」を減らそう」)

    中東の飢餓が深刻化している原因や現状を知り、飢餓問題に向き合おう


    飢餓・食糧問題は平和な国に住んでいる私たちにとって、他人事になっています。
    しかし、中東の飢餓が深刻化している原因や現状を知ることは、平和な国に住んでいる私たちにとって大切なことです。

    食糧が十分にあり、紛争のない国に住んでいれば、このような飢餓について考えることは少ないかもしれませんが、私たち一人ひとりがこの問題について理解し取り組みを行うことで、少しずつでも状況は改善するでしょう。

    中東をはじめとした世界で飢餓・食糧問題が深刻なことを理解して、私たちにできることは何かを今一度、考えてみてはいかがでしょうか。

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    この記事を書いた人
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