中東(飢餓)

中東レバノンの飢餓問題が危機的状況に?私たちにできる支援とは

レバノンでは経済危機や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック、さらには2020年8月に起きた中東レバノン大規模爆発によって、深刻な飢餓問題が起きています。
飢餓で自殺者も増えているレバノンの人々に、私たちができる支援としては、どのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、レバノンにおける飢餓問題の現状と支援を紹介します。

中東における飢餓が深刻化、シリア・イエメンにおける世界的な人道危機とは

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レバノンとは


レバノンとは、正式名称はレバノン共和国で、地中海盆地とアラビア内陸部の交差点に位置する国です。北と東がシリア、南はイスラエル、西は地中海に面しています。

レバノン(レバノン共和国)に関する国の情報は以下の通りです。

首都 ベイルート
人口 約610万人(2018年推定値)
面積 10,452平方キロメートル(岐阜県程度)
公用語 アラビア語(フランス語および英語も通用)
人種・民族
  • アラブ人:95%
  • アルメニア人:4%
  • その他:1%
  • ※2020年11月時点

    レバノンの内政や外交・経済状況

    レバノンはイスラム教やキリスト教など異なる18の宗派が入り混じっており、大統領マロン派、首相スンニ派、国会議長シーア派など、各宗派に政治権力の配分がされています。
    多くの宗教や宗派のあるレバノンでは、宗教同士の対立が内戦や紛争を引き起こす原因となり、1975年に起きたイスラム教徒とキリスト教徒の衝突では、15年にも渡る内戦が起こりました。

    また、1970年代にパレスチナの勢力がレバノンに流入してから、レバノンは中東和平問題に巻き込まれました。2006年7月にイスラム教シーア派武装組織ヒズボラがイスラエル軍を襲撃し兵士8名を殺害、2名を拉致したことにより、イスラエルとヒズボラでの戦争が勃発し、軍事衝突を繰り返しています。

    そんな不安定な内政や外交によってレバノンの首都ベイルートは何度も破壊され、多額な振興費用はレバノン財政に重くのしかかりました。さらにレバノンでは、2019年から経済危機によって国民生活が悪化し、反政府デモが頻発しています。
    2020年2月以降、レバノン国内でも新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が流行し、政府は感染対策としてロックダウン(都市封鎖)等の措置を実施しています。

    レバノンの通貨ポンドの価値が下がるのに対して食料品の価格は高騰し、2020年3月には事実上の債務不履行(※)に陥ることになりました。
    そして、ついに2020年8月にレバノン大爆発が起こり、レバノンの内政は厳しい状況に追い込まれています。

    レバノンにおける飢餓の現状

    レバノンでは政治および経済危機によって、国民の生活水準が急速に低下し、国際機関によって近い将来飢餓が発生すると警告されています。これはレバノンでは飢餓状況が深刻化しつつあることを物語っています。

    ※債務不履行:適正な理由がないのに債務に沿った給付をしないこと

  • レバノンでは、宗教同士の対立が内戦や紛争を引き起こす原因になっている
  • レバノンでは飢餓状況が深刻化しつつある
  • (出典:外務省「レバノン共和国 基礎データ」)

    レバノンの飢餓問題を深刻化させた要因とは


    レバノンは2019年から政治・経済が困難に直面してきました。
    抗議デモの過激化により、2020年8月4日にレバノン首都ベイルートの倉庫で起きた大規模爆発を始め新型コロナウイルス感染症の流行によって、レバノン経済は今悪化の一途を辿っています。

    また、レバノンの経済は輸入に依存しているため、ロックダウン(都市部封鎖)などにより国民生活は困窮をきたし、治安もさらに悪化すると懸念されます。

    ※2020年11月時点

  • レバノンは大規模抗議デモや新型コロナウイルスの流行により、経済が悪化している
  • (出典:外務省「レバノン共和国 基礎データ」)

    レバノンの飢餓問題に対する日本の取り組み・支援とは


    日本は飢餓問題が深刻な地域に対して、様々な取り組み行っています。中東にあるレバノンも例外ではありません。
    次に、レバノンの飢餓問題に対する日本の取り組み・支援を紹介します。

    レバノン国内難民への支援

    レバノン・ベイルートによって被害を受けた市民やレバノン国内の難民に対する支援として、日本政府は2020年9月に500万米ドル(約5億5,000万円)の緊急無償資金協力を実施することを決定しました。

    国際機関を通じ、レバノンに対して食料安全保障やシェルター修復支援、保健サービスなどの分野で人道支援を行っています。

    シリア危機の影響を受ける人々への支援

    日本政府は2019年には約14億円の資金援助を行い、シリア危機の影響を受ける子どもたちやその家族に、保健や水・衛生、シェルターおよび非常食援助物資の配布などを行っています。

    レバノンでは劣悪な状況で生活している人々が多く存在していたことから、約4万人のシリア難民やレバノンの人々の生活環境を改善し、パレスチナ難民約28万人の保健医療サービスの提供を可能としました。

  • 日本はレバノンへの支援で、人道支援、非常食援助物資の配布、保健医療サービスの提供などを行った
  • (出典:外務省「レバノン・ベイルートにおける大規模爆発被害に対する緊急無償資金協力」,2020)
    (出典:外務省「シリア及びレバノンにおける人道危機に対する緊急無償資金協力」,2019)

    レバノンで飢餓に苦しむ人々のために私たちができることは?


    レバノンの経済悪化によって、飢餓に苦しむ人々は増加しています。そんなレバノンの人々に対して、すぐに私たちができることは関連機関に寄付を行うことです。
    支援を行っている機関のサイトから寄付ができるようになっており、関連機関が寄付金によって、対象の国に食糧や物資の提供などを行っています。

    そのため、私たちにできる金額の寄付でも寄付する人の数が増えれば多くの人々を支援することもできるのです。

  • 寄付する人の数が増えれば多くの人々を支援することもできる
  • 飢餓に苦しむレバノンの人々のために私たちができることを考えよう


    レバノンは昔から宗教間の争いが絶えない国家のため、多くの国民が飢餓問題にさらされてきました。さらに2019年からレバノン財政は悪化の一途を辿っており、2020年は新型コロナウイルス感染症やレバノン・ベイルート大規模爆発によって、飢餓に苦しむ人々が増えています。

    そんな飢餓問題に直面しているレバノンの人々のために、私たちは今、自分たちにできることを考えて行動をしなければなりません。
    一人ひとりが支援をすることで、大きな力となります。ぜひこの機会に、飢餓に苦しむレバノンの人々のことを知り、自分たちにできることは何かを考えてみましょう。

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