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世界で深刻な教育問題。現状を知り必要な対策や私たちができることを考えよう

この記事を要約すると

日本では貧困で悩む子どもたちが増えており、貧困が原因で教育を十分に受けられない子どもが多くいます。
そして世界では、日本以上に貧困や教育不足が深刻な国もあり、私たちの支援を必要としているのです。

世界で深刻な教育問題や貧困問題について、各国の制度や男女格差、必要な支援についてまとめました。

世界で深刻な教育問題。各国の制度や男女格差、必要な支援について知ろう

世界では1億2400万人の子どもが学校に通えていない


2017年時点で、世界では6~14歳の1億2,400万人の子どもたちが学校に通えていません。
このうち初等教育を受けられていない子どもは約6,100万人にも及びます。

学校に通えない子どもたちは、計算や文字の読み書きができないまま大人になってしまいます。
そのため世界では、学校に通っていない子どもも含めて、約約7億5000万人が文字の読み書きを身につけていないのです。

このような現状が特に目立っている国は、以下となっています。

国名 識字率(%)
ニジェ-ル 35 15
南ス-ダン 44 30
ギニア 57 37
ブルキナファソ 57 44
セネガル 61 51
マリ 61 39
エチオピア 63 47
ス-ダン 69 63

このように見てみると、識字率の低い国にはアフリカ地域の国が多いことが分かります。
東ヨーロッパと中央アジアの識字率は男性が100%、女性が99%となり、識字率は南アフリカなどの途上国が低く、先進国が高い水準を維持している傾向があります。

また、識字率が低い国の特徴としてあげられるのは、男女における識字率の格差が大きいことです。
識字率は教育を受けているかどうかで大きく変わるため、途上国では男女間の教育格差があることも読み取れます。

(出典:ユニセフ「世界子供白書2017」)

教育を受けたくても受けられない理由とは?

家事や子育てなどの労働

途上国の多くの場所では家事や幼児の子育ては子どもが担っています
貧困な家庭が多い途上国では、両親が揃って働いていることも多く、家のことや小さなきょうだいの世話などの労働をしなければなりません。

そのため、学校へ通っている時間がなく、教育を受けられない状況に陥ってしまいます。

水汲みにも子どもの労働に

家事関係の中で多くの時間を要するのが水汲みです。飲み水などを確保するのに水道や井戸がない地域が多く、池や川、湖まで水を汲みにいく必要があります。

水を汲むためには片道何時間もかかる場所に行く必要があり、しかも家族が1日に使う量を確保するために何往復もしなければいけません
この労働の担い手も子どもであることがほとんどです。

一日のうち多くの時間を費やし、さらに家事なども行わなければならず、学校へ行く時間や勉強する時間が確保できないのです。

教師や学校教育の質が不足している

教師の質が高くないことも問題です。教師として子どもたちに教育を教える大人が、十分な知恵や知識を持っているとは限りません。

なぜなら、子どもの時に十分な教育を受けないまま大人になっている教師が多いからです。
そのため、子どもたちが受けられる勉強の質は高くありません。

また、家で話す言葉と学校で教わる言葉が異なる問題もあります。
現地の言葉を理解できる教師が不足していたり、少数民族の言語での授業を受け入れないケースがあるため、言葉の制限がある中で勉強する事になるのです。

学校に通わせる意味、教育の重要性を親がわかっていない

このような背景を受けて学校教育の質が下がった結果、「子どもを学校に通わせたところで意味がない」と考える親が増えて、学校に通わせてもらえない子どもが増えているのです。

このような現状を改善するべく、世界各国で教師の質を上げるための支援や研修が行われています。それについては、後述します。

貧困な家庭事情

貧困であると言うことは何よりも教育を受けることを妨げます。

これにより先ほどのように両親が共働きのケースも多く、それだけでは家族を養えないため年齢が高い子どもは家計を助けるために外で働かなければならないケースも多いです。
また戦争や病気など様々な理由で両親あるいは片方の親が亡くなってしまった家庭であれば、子どもが働きに出なければいけない状況下に置かれやすくなります。

働く必要はなくても、学校に通うお金がない、教材が買えないなどの理由から行かせてもらえないというケースもあり、貧困な家庭事情は教育を受ける機会を失う大きな理由となっているのです。

戦争の影響

学校に通えない子どもが暮らしている国では、戦争が長期化しているケースが多いです。
そのような国では、学校を訓練所や避難所に指定しています。

学校が頑丈に作られていることと、学校が町の中心部に位置しているのが理由です。
軍の訓練が行われているすぐ横で、子どもたちが勉強しています。

そんな最中、学校が攻撃されることがあり、子どもたちが命を落とす事例が後を絶ちません。

学校に通う途中や帰宅する途中で攻撃に巻き込まれることもあり、安心して学校に通える環境ではないのです。

女性だからという理由

貧困層が多い国では、女性よりも男性が優遇される慣習が多く残っています。
そのため、家庭が貧困な場合は女の子よりも男のを優先的に学校に通わせます。

なぜ、女性が教育を受けられないのかと言うと、「児童婚」の文化があるからです。
貧困層の女性は、体が未熟なうちから児童婚を強いられることがあるため、「女性に教育はいらない」という解釈が広まっているのです。

トイレがないのも問題

女性が学校に通えない理由の1つにトイレ問題もあります。
貧困や教育不足で悩んでいる国は、インフラが整っていないため、水を引くことができずトイレがありません。

それを理由に、学校に通えない女性も多いのです。
そのため、多くの子どもが教育を受けられるために行われている支援の中には、学校に女子トイレを設置する取り組みも見られます。

教育を受けないとどんな問題がある?


教育が受けられなかったり文字の読み書きができないと、子どものときだけでなく大人になってからも自らの人生や命を危険にさらしてしまうことになります。

教育を受けられないとどのような問題が起こりえるのかまとめました。

文字の読み書きや計算ができず危険な状況に陥る可能性

学校に通えないことで、文字の読み書きや計算など最低限の教育が受けられない子どもが世界には多くいます。

これは命の危険などに陥ることがあり、特に識字については深刻な問題です。

例えば薬と毒の見分けがつかず誤って毒を口にしてしまうといったことや、地雷があり危険と言う警告が読めず、その地域へ足を踏み入れてしまうということも十分に起こりえるのです。

当然本を読むことも手紙を書くこともできませんし、計算ができなければ仕事に就くこともままならないことが多々あります。

さらに、文字の読み書きや計算、教養がないと詐欺などに引っかかってしまう危険性も高く、自らを守ることができないことが大きなリスクとなります。

必要な知識を得られない

字の読み書きができないことにも繋がりますが、例えば必要な予防接種の情報などを得られないなど、生活をしていく上で重要な知識を得ることができなくなります。

これも将来的な仕事にも関わりますが、不利益を被ることも多く、子どもたちの現在、そして将来にとってマイナスとなる問題です。

また医療や衛生面などへの知識がないことから病気になりやすくなったり、健康を保つことも難しくなる可能性もあります。

仕事を選ぶことができない

必要な知識や技術を持てないどころか、識字さえままならないことで仕事に必要な能力を身につけることができず、仕事を選ぶことができない状況に陥ることもあります。

これにより収入が安定した仕事を希望しても就職できず、貧困が子どもたちの世代へ続いてしまうなどの負のスパイラルに陥ることも少なくありません。

社会から取り残される

字の読み書きができず、情報や知識を得られないと言うことから社会に取り残されることも少なくありません。

例えば必要な資料が読めない、選挙に投票にいけない、自分の意見を相手に伝えられないといった問題が起こりえるのです。こうなると公共サービスを受けることもままならなくなってしまい孤立する可能性もあります。
(出典:独立行政法人 国際協力機構JICA公式サイト)

すべての子どもが学校へ通うために必要な支援とは


教育を受けることができない子どもたちを1人でも減らすために、国連機関や支援団体が様々な支援活動を行っています。

水・衛生環境の改善

水・衛生環境の改善は様々な問題の解決につながります。
教育の分野においても例外ではありません。

例えば、水道や給水所を設置することで子どもたちが水汲みする時間を削減できれば、勉強する時間を確保できるのです。

また安心して飲める水を手に入れられると、家族が病気になったり体調を崩す機会が減るため、家族の看病をする時間を減らすこともでき、空いた時間を、勉強に回すことも可能です。

そして、女子トイレの設置も可能となり、女の子も学校へ通いやすくなります。

教師の育成

教師の質の低下は深刻です。子どもたちに質の高い勉強を教えられるように教師の学力アップにも力を入れなければなりません。
現地の教師のみに注力できれば良いですが、前述しているとおり、教師は年々不足しています。

そのため、外部からボランティアとして教習を招く試みもされているのです。

給食の配布

貧困の進む地域では食糧不足により栄養不良や病気担ってしまう子どもも少なくありません。
そうした子どもたちにとって、給食は大切なライフラインなのです。

また、学校で給食を食べることができれば、教育の必要性を理解していない親も子どもを学校へ通わせるようになります。
給食の配布は子どもを学校へ通わせるためのきっかけとしても有効な手段なのです。

学校の建設

途上国では子どもの人数に対して学校の数が足りていません
1番近い学校まで数十km離れているケースは珍しくなく、子どもたちはその道のりを何時間もかけて徒歩で通っています。

その途中で、事故にあったり、自然災害で命を落とす子どもも多いのです。その現状を変えるべく、学校を建設する支援も進んでいます。

教育の必要性を伝える

学校の建設や教師の質向上を行っても、子どもたちが学校に通ってくれなければ意味がありません。
そのため、現地で暮らす子どもや親に、教育の必要性を理解してくれる試みも大切です。

教育を受けないことの危険さや受けるメリットなどを指導する必要があります。

すべての子どもたちが教育を受けるために私たちにできること


教育は世界中のすべての人にとって人生を変える基盤となるため、なくてはならないものです。

SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」でも言われているとおり、すべての子どもたちが教育の権利を持っています
そのため、教育を受けられない子どもたちのために多くの団体が支援活動を行っています

私たちは寄付やボランティアなどにより支援団体を通し、子どもたちが平等に教育を受ける機会を間接的にサポートすることができるのです。

寄付・募金

子どもたちの教育環境を整えるためには、多くの資金を必要とします。
学校の建設や設備・環境の整備、教師の育成・指導、さらに貧困により学校へ通えない子どもたちには文房具や教材の配布なども必要になります。

私たちの寄付は現地の環境や子どもたちの状況に合わせて、支援団体の判断によって最適な形で活用されます。

継続寄付

寄付には様々な方法がありますが、子どもたちへ教育を届けるためには長期的な努力が必要であるため、私たちも長期的な支援を行うことが大切です。

そして、長期的な支援を無理なく実現できるのが継続寄付となります。

継続寄付では、任意の金額を毎月、継続的に団体に寄付します。
継続寄付は基本的に自動で行われるので、一度手続きさえ済ませてしまえば、後は引き落としやクレジットカード払いなどで簡単に寄付ができるようになります

都度の寄付

寄付の方法は継続寄付だけではありません。継続寄付は継続的に寄付することが前提となりますが、できるときだけ寄付をする都度の寄付という方法もあります。
都合の良い時に、自由な金額を寄付することができる方法です。

定額で毎月寄付することは難しいという人、あるいは、まずはお試しで寄付してみたいという人には都度寄付の方が向いています。
一度寄付をしてみて、その団体の活動報告をみてから、今後寄付を続けるかどうかを考えることもできます。

書籍やCD・DVDを売って寄付

家にある、もう読まなくなった書籍やCD、DVDを売り、販売したお金を寄付へ回すことができます。
家に眠っている書籍やCD、DVDを送るだけで簡単に寄付することができるので便利で簡単、エコな活動にもつながる方法です。

ボランティア

子どもたちへ教育を届けるために、ボランティアをすることも可能です。
日本では募金の呼びかけボランティアや問題について認知を広げるための活動に参加するなどのボランティア活動ができます。

こうした活動は全国各地で行われています。これらの活動に参加するだけでも、多くの子どもが教育を受けるための活動に貢献できるのです。

現状や支援活動の必要性を周りに伝える

学校に通いたくても通えない子どもたちを救うためには、問題への理解を深め、伝えていくことも重要です。

一人でも多くの子どもに教育を届けるには、現状の課題や解決策、必要な支援などの情報を積極的に提供することによって、問題に対する理解を深めることができます。

そうすることで、問題に対して共感してくれる人が増え、支援の輪が広がっていくのではないでしょうか。

未来を担う子どもたちのために、できることから行動しよう!


世界では教育を受けたくても受けられない子どもたちが多くいます。
その背景として、貧困が妨げとなっていることが多く、私たちは教育支援だけでなく、貧困を解決するための支援も同時に行う必要があります。

教育は子どもの人生の基盤となり、教育を受けているかいないかで未来は大きく変わります。
すべての子どもが教育を受けられるよう、私たちができることから始めてみてはいかがでしょうか。

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