教育

新型コロナウイルスで学校・教育現場が受けた影響とは?

  • 2020年6月22日
  • 2022年7月15日
  • 教育

2020年6月10日、新型コロナウイルスの感染者数は世界で700万人を突破しました。
2020年6月末時点では、日本では感染の波が徐々に収束へ向かっていますが、依然勢いは衰えていません。

これにより経済活動、人々の生活にも大きな変化を余儀なくされています。

この記事では、新型コロナウイルスによって学校・教育現場が受けている影響をいくつかピックアップして解説します。

世界で深刻な教育問題。各国の制度や男女格差、必要な支援について知ろう

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新型コロナウイルスによる学校・教育現場への影響とは?

新型コロナウイルスによる影響で、学校や教育現場の再開が遅れたり、スポーツ大会や将来に関わる行事なども相次いで中止となりました。

スポーツ・文化大会の相次ぐ中止

新型コロナウイルス感染を避け、子どもたちの安全を守るという観点から数多くのスポーツ・文化大会が中止となりました。

例を挙げると、全国高校野球選手権(夏の甲子園)・インターハイ・NHK合唱コンクールなどが現時点で中止を発表。
この発表は、スポーツにすべての時間を費やしてきた子供達にとっては大きすぎる結果と言えるでしょう。

全国高校野球選手権の場合は、大会で勝つために何年間も辛い練習を積み重ねてきたはず。
「甲子園で野球をする」という目標が失われた失望感は大きなダメージです。

また、このような全国大会は「プロ・実業団などに対するアピールの場」であり、試合で活躍することでその選手の人生を変えることもあります。

「前回大会では勝てなかったから、今年こそは勝ちたい」
「去年の自分を越えるために、今年は頑張りたい」

決意を持って、1日1日を大切にしてきた生徒たちに、練習の成果を発揮できる環境を提供することが求められています。

学校教育の遅れ

2020年5月25日に、東京都など1都3県と北海道の緊急事態宣言が解除。
この決定に伴い、各教育機関が少しずつ学校をスタートさせましたが、通常であれば学校がスタートしている4月上旬から1ヶ月半以上が経過しており、学校全体で教育スケジュールの見直しに追われています。

そんな中で、子どもたちの勉強の仕方は新型コロナウイルスの関係で変化しました。

YouTubeの勉強を教えている動画を用いて勉強を進める子どもや、有名塾講師の授業をオンラインで配信するサービスも浸透しています。
しかし問題点として、学習意欲のある子どもとそうでない子の差が生まれてしまうことが挙げられました。

就職活動への影響

現在の高校3年生・大学4年生は、就職活動に力を入れる時期でもあります。
しかし、新型コロナウイルス発生による景気の状態は多くの業界でマイナスとなり、厳しい就職活動を余儀なくされます。

その他、大手航空会社などが新卒採用休止を相次いで発表しました。
リーマンショックから年々、就活学生にとって有利な状況が続く売り手市場に傾いていた採用
も、今年度は採用人数も大幅に削減されるなどで、厳しくなると予想されています。

また、新型コロナウイルス感染防止の観点から、多くの企業でオンラインでの企業説明会・採用試験などを取り入れることで、就職活動における様式も大きく変化しました。
地方に住んでいる学生にとっては、自宅にいながらオンライン面接などを受けられることから、交通費や宿泊費の出費が大幅に削減される点は、一つのメリットかもしれません。

家族の収入減少による退学

新型コロナウイルスによって受ける影響は、両親の会社の業績にも与えます。

両親の収入が大幅に減少してしまうことで、学校に行くための学費が払えなくなってしまう問題も浮き彫りになりました。
また、生活をしていくためのアルバイトも、新型コロナウイルスの影響によって出勤が減らされたりと苦しい生活を強いられている方も少なくありません。

現状を学校の相談窓口に伝えたり、政府が行っている支援を探してみることも必要です。

感染防止のための「3密」回避

緊急事態宣言解除で多くの教育機関が待ち望んでいた学校の再開です。
しかし、学校生活の中で「3密」になる場面は多く、教育機関も対策に苦慮しています。

例えば、「教室に生徒40人が集まる」という部分においても、「3密」が発生し、ひとりの感染からクラス全体に広がる可能性は十分に考えられます。
各自治体の小中学校などの対策は様々です。

例えば、「更衣室での密を防ぐ」という観点から水泳の授業を中止。その他、運動会や合唱コンクールなどの各種イベントも飛沫防止などの観点から中止を余儀なくされています。

  • 学生のスポーツ・文化大会はその人の人生を変えることもある
  • 新型コロナウイルスの影響で子どもたちの勉強方法が変化した(youtubeやオンライン授業など)
  • 就職活動における様式も大きく変化(オンラインでの企業説明会・採用試験など)
  • 新型コロナウイルスによって起こった外国人留学生への影響は?

    次に、海外から日本に渡って日本の学校で勉強をしている「外国人留学生」の現状と支援について説明します。

    外国人留学生のほとんどが、学費の工面や生活を日々のアルバイトと両親からの仕送りで賄っています。しかし、日本における新型コロナウイルスの影響によってアルバイトが激減しました。

    また、両親が住んでいる国では都市封鎖(ロックダウン)など、日本よりも厳しい感染防止対策が取られている場合があり、両親の収入も激減する例があります。
    これによって、学校に学費を納入できず、勉強を続けられないなどの問題も発生しています。

    「外国人留学生」という理由もあり、日本で提供されている支援制度が利用できないケースもあり、苦しい毎日を過ごしているのです。

    しかし、新型コロナウイルス発生によって新しく創設された支援制度には、外国人留学生に対応しているものも増えていることから、まずは住んでいる自治体に確認することが大切です。

  • 外国人留学生のほとんどが、学費の工面や生活を日々のアルバイトと両親からの仕送りで賄っている
  • 両親が住んでいる国では、日本よりも厳しい感染防止対策が取られていることもあり、両親の収入も激減するため学費が払えなくなる問題も発生している
  • 新型コロナウイルス発生によって新しく創設された支援制度には、外国人留学生に対応しているものも増えている
  • 教育分野における新型コロナウイルスの支援制度とは

    最後に、教育分野における新型コロナウイルスの支援制度について簡単に解説します。

    高等学校における就学支援金

    高等学校における就学支援金に「高等学校等就学支援金制度」というものがあります。
    授業料に充てるための就学支援金を支給することで、高等学校などにおける教育に係る経済的負担の軽減を図り、教育の実質的な機会均等に寄与することを目的としています。

    学生支援緊急給付金(大学・短大・専門学校)

    学生支援緊急給付金」は新型コロナウイルス感染拡大による影響で、世帯収入の減少、アルバイト収入の減少などが顕著となっていることから創設されました。
    学校を中退せざるを得ない事態を避けるために、給付金以外の対応も求められています。

  • 高等学校における就学支援金に「高等学校等就学支援金制度」というものがある
  • 新型コロナウイルス感染拡大による影響で「学生支援緊急給付金」という制度が創設された
  • (出典:文部科学省「高等学校等就学支援金制度」,2020)
    (出典:文部科学省「「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』~ 学びの継続給付金 ~」

    新型コロナウイルスにより大きな影響を受けている教育現場!支援策などを知り、有効活用しよう!

    この記事では、新型コロナウイルスで学校・教育現場が受けている影響と支援策について説明しました。支援策についてはすべて申請が必要であるため、「どのような支援があるか」を知っておくことが大切です。

    新型コロナウイルスによる影響は世界中で起きており、いつ完全に収束するのかは誰にも分かりません。

    教育現場や学生の一大イベントであるスポーツ大会など、様々な場面で影響がでており、一刻も早く収束させるためにも、一人ひとりの感染症に対する行動の徹底が求められます。

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    この記事を書いた人
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