教育

識字率とは?日本や世界を比較し、教育の重要性や現状を知ろう

日本では100%の割合で子どもたちが義務教育を受けているため、文字の読み書きについても問題なくできる人がほとんどです。

しかし、世界では文字の読み書きができない人が多く、2017年時点で約7億5000万人(世界の15歳以上の6人に1人)いることがわかっています。

この記事では日本や世界の識字率を見ながら教育の重要性について解説します。

(出典:日本ユネスコ協会連盟公式サイト)
(出典:ユニセフ「世界子供白書2017」)

世界で深刻な教育問題。各国の制度や男女格差、必要な支援について知ろう

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識字率とは?


文字の読み書きや理解する能力を「識字」と呼び、識字率は文字の読み書きができる人の割合を指します。

日本にいれば字の読み書き、文章の理解をできる人がほとんどですが、これは義務教育により学習することができるからです。
日本では初等教育の純就学率は男女ともに100%、そのため識字率についても世界でも上位の水準ですが、世界では識字率が80%に満たない国や地域も多くあります。

現に2017年時点で文字の読み書きができない人は約7億5000万人(世界の15歳以上の6人に1人)いることがわかっています。

この問題に対して世界では大きな課題として認識されており、解決すべき問題として取り上げられています。持続可能な開発目標として定められたSDGsでもこの教育分野について取り上げており、目標4に掲げられています。

ここでは「すべての人々に包摂的かつ公平で質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を促進する」ことをゴールとし、「質の高い教育をみんなに」には、「2030年までに、すべての青年と大多数の成人が男性も女性も含めて、識字と簡単な計算ができるようにする」という目標が定められています。

識字率の低さはその国や地域の教育水準に大きく関わっているために、識字や計算能力を高めることが求められているのです。

(出典:日本ユネスコ協会連盟公式サイト)
(出典:世界子供白書2017)

識字率が高い/低い国や地域

識字率の高い地域と低い地域は先進国か開発国で大きく分かれる傾向にあります。
北アメリカやヨーロッパ、東アジアの地域では識字率が高い国が多く、対してアフリカ地域では識字率がまばらであり、世界子供白書2017によると最も識字率の低い国はニジェールとなり、若者(15–24歳)識字率は男性が35%、女性は15%となっています。

識字率が低い国の背景

識字率の低さには歴史的、地理的問題があります。後発途上国の多くは第二次世界大戦後独立した国が多く、その後も紛争や差別によって経済的にも困窮している国が多いのが特徴です。

そのため教育に力を入れることができず、学校に通えない子どもが多く存在します。また女子よりも男子の教育に力を入れる傾向があるのも問題です。

他にも地域的に独自の言語しか取り扱っていない人々もおり、その言葉を用いて子どもへ教育を行う教師が不足するなど様々な要因で教育を受ける機会が奪われているのです。

(出典:ユニセフ「世界子供白書2017」)

文字が読めない・教育を受けていないことは危険な目にあう可能性も


途上国の国々を中心に、文字の読み書きや計算など最低限の教育が受けられない子どもが多くいます。

文字読めない、教育を受けられないことにより起こりうる問題の中には危険な目にあう可能性を持っているものもあります。
では、どのような問題が起こってしまうのか、見ていきましょう。

危険が認識できない

私たちが身の回りの危険を認識するために文字などによる情報が大きいとされています。文字が読めれば警告など予め危険を知り、避けることが可能だからです。
裏を返せば、文字が読めなければ危険であることがわからず、命を危険にさらしてしまう可能性が上がるのです。

例えば薬品の取り扱いや摂取については一歩間違えれば命に関わることもありますが、文字が読めないことで誤った飲み方をしてしまい命を落とすこともありえるのです。

あるいは紛争が起こるアフリカでは地雷原が残る場所もあります。警告の看板などが置かれている場所もありますが、それすら理解できず足を踏み入れ地雷の脅威に晒されることも少なくないのです。

計算ができない

計算ができないということは少なくとも2つの不利益を被ります。
1つは就職をする上で計算ができないことが不利に働くことがあるということです。仕事に必要な技術の習得や情報の取得に計算が欠かせないことがあります。

もう1つは計算できないことにより、騙されてしまう可能性があることです。計算できないということは数字などをいじっても気づかれず騙されやすいということにもなりかねません。
そのため物を高く売られる、賃金を安くされるなど悪質な詐欺行為にあっても気づけないことが多いのです。

仕事を選ぶことができない

必要な知識や技術を持てないどころか、識字さえままならないことで仕事に必要な能力を身につけることができず、仕事を選ぶことができない状況に陥ることも多々あります。

これにより収入が安定した仕事を希望しても就職できず、子どもたちの世代まで貧困が続いてしまうという負のスパイラルに陥ることも少なくありません。

社会から取り残される

字の読み書きができず、情報や知識を得られないと言うことから社会に取り残されることも少なくありません。

例えば必要な資料が読めない、選挙に投票にいけない、自分の意見を相手に伝えられないといった問題が起こりえるのです。こうなると公共サービスを受けることもままならなくなってしまい孤立する可能性もあります。

(出典:独立行政法人 国際協力機構JICA公式サイト)

識字率・教育の重要性を知り世界の現状を理解しよう!


世界では学校に行けない人、文字が書けない人が今もたくさん存在します。

これは子どもたちを取り巻く環境などが大きく影響しているのですが、就学できない、できても途中でやめざるを得なくなる状況を改善することから始める必要があります。

識字率が低い国や貧困が深刻な国では、親が教育の大切さをわかっていないために子どもに労働や家事をさせ、学校へ通わせないケースも多くあります。
そうした国では学校で給食を配布したり水汲みの必要がなくなるよう水道を設置するなど、子どもが学校へ来る理由を作り改善に向けた支援活動を行っています。

すべての子どもたちに教育を受ける機会を平等に与え、文字の読み書きができることを増やすことが、環境に変化をもたらし、将来の貧困からの脱出を促して、国や世界経済そのものの発展にもつながります。

これからの将来を担うすべての子どもたちが教育を受けられるよう、私たちにもできることを考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
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