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ウクライナへ義援金を送るには?寄付の方法やおすすめの支援団体を紹介!

  • 2022年4月26日
  • 2024年10月16日
  • 寄付

ロシアによる侵攻で大きな混乱が続くウクライナでは、多くの人が国内外へ避難しています。

一部の地域では医療機器や医薬品が不足しています。また、多くの教育施設が破壊され、多くの子どもたちが対面で授業を受けられる環境にありません。さらに、心理的サポートを必要とする人が多くいます。

この記事では、

  • 義援金を送りたいと思っている
  • 支援方法を知りたい
  • ウクライナへの支援方法を知りたい

という方に向けて、寄付を受け付けている団体や支援方法を紹介します。

「ウクライナを支援するため、義援金を送りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか。

しかし結論からいうと、ウクライナへの「義援金」はありません。

なぜなら義援金とは、“日本国内”の災害が起きた時に被災地をお金で支援する手段の主なものだからです。

日本国外の被災者を救援する目的で募集する寄付金は「救援金」と呼ばれます。

ただし義援金と違い、個人に分配されるのではなく、寄付を受け付けた支援団体によって各国で必要な物資や支援に変えられ役立てられます。

今私たちがウクライナの人々のためにできることの1つとして、支援団体への寄付があります。

この記事では

  • ウクライナに義援金を送れない理由
  • 詐欺に合わないための寄付先の選び方
  • ウクライナを支援する方法、支援している団体

について解説します。

なお「ウクライナを支援している寄付先の団体を先に知りたい」という方は、以下をチェックしてください。

>>ウクライナを支援したい!おすすめの寄付先団体を紹介!

ウクライナに義援金は送れない!代わりにできるのが支援団体への寄付


冒頭でも説明した通り、ウクライナへの「義援金」はありません。

ここでは、

  • ウクライナへ義援金を送れない理由
  • 義援金を送る代わりに私たちにできること

を説明します。

ウクライナへの「義援金」は募集していない

ウクライナへ義援金を送れない理由を説明します。まず義援金とは何かについてご紹介します。

【義援金とは】

  • 日本国内の被災地の方へお悔やみの意味を込めて贈るお金
  • 寄付の100%が公平・公正に被災者に配布される
  • 内閣府、自治体、赤十字、赤い羽根募金、TV局などによって集められる

つまり、義援金は国内向けの寄付金です。

海外の被災者を救援する目的で募集する寄付金は「救援金」と呼ばれます。ただし義援金と違い個人に分配されるのではなく、各国で必要な物資や支援に変えられ役立てられます。

よって、ウクライナ向けに「義援金」はないのです。

義援金と支援金の違いやメリット・デメリットについて、詳しくは以下の記事をチェックしてください。

>>義援金・支援金を送るにはどこがいい?寄付との違いも分かりやすく解説

ウクライナの人々を支援するには支援団体への寄付がおすすめ

ウクライナで困難にある人を支援したい方は、支援団体への寄付がおすすめです。

  • 支援団体が現地のニーズを調査しているため、寄付金が適切な支援に使われる
  • 寄付金控除を適用できる可能性がある
  • 継続寄付なら長期的にウクライナで困っている人を支援できる

といったメリットがあります。

どうしても個人に現金が行き渡るための支援をしたければ、ユニセフやワールド・ビジョン・ジャパンなど現金支給の計画がある支援団体への寄付がおすすめです。

ただし現金支給を指定しての寄付は受け付けていません。

>>ワールド・ビジョン・ジャパンについての解説へ移動する
>>日本ユニセフ協会についての解説へ移動する

義援金詐欺に遭わないために


支援団体に寄付をしてみたいけれど、
「信頼できる寄付先の見分け方がわからない。」
「詐欺には合いたくないので躊躇してしまう。」
という方も多いのではないでしょうか。

善意につけ込む募金詐欺の手口は、年々多様化してきています。
また、義援金詐欺は話題のニュースに便乗して行われやすい点が特徴です。

世界的に注目されているウクライナ危機。これに便乗した詐欺には気を付ける必要があります。

ここでは、寄付を募っている団体が信頼できるか、見分け方のポイントを紹介をしていきます。

怪しい組織・団体か見分けるポイント

怪しい団体か見分けるポイントとして、団体ホームページをチェックする方法があります。

事業(活動)報告書や活動実績など、定期的な情報開示が行われているかを確認してみてください。
ホームページを見る際は寄付の使い道が公開されているかもチェックしましょう。

信頼感のある団体か見分けるポイント

信頼感のある団体か見分けるポイントとして、活動内容の見えやすさ、活動歴の長さが判断材料になります。

信頼感のある団体の中には、頻繁にSNSで情報発信していたり定期的にホームページ上で活動内容を報告していたりするところも多いです。
なお、「寄付先を選ぶときのポイント」については以下の記事でも詳しく紹介しています。

>>寄付してはいけない団体は本当にある?寄付先を選ぶときのポイントを3つ紹介!

寄付先のNPO団体の選び方

おすすめの支援団体を紹介する前に、どんな視点で寄付先を選んだら良いか、NPOの専門家に解説していただきます。

寄付アドバイザー:河合将生(まさお)さん
非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載

はじめまして。寄付アドバイザーの河合です。
ここから、みなさんの寄付先選びをサポートしていきますね。

はじめにお伝えしたい重要なことは「寄付に失敗はない」ということです。
寄付とは誰かにあなたの想いを託すこと。
それに良いも悪いも、成功も失敗もないのです。

また「何にあなたの想いを託すか」という点が寄付の奥深い魅力的な部分です。
信頼性や活動内容、実績や成果、挑戦、コミュニケーションなど様々な価値観があります。
また、あなたの原体験を軸に考えるのも素晴らしい選び方だと思います。

その上で、これから寄付を始める人のために、3つの選び方を解説します。

おすすめする団体の選び方3つ

  1. 信頼できるところに寄付する
  2. 自分が問題だと思うことに取り組む団体に寄付する
  3. 寄付の使い道がわかりやすいところに寄付する

もちろん、選び方に該当しない団体を否定する訳ではありません。あくまで選び方の一例としてご覧いただければ幸いです。

ウクライナを支援したい!おすすめの寄付先団体を紹介!

ここでは、「ウクライナを支援したい!」と考えている方へ向けて、ウクライナの人々の支援活動を行っている団体を紹介します。

【寄付先1】認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン:難民支援や災害救援の分野で20年以上の経験を持つ団体

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ピースウィンズ・ジャパンは、ロシアによる侵攻開始直後から、ウクライナの隣国ポーランドとモルドバにスタッフを派遣し支援を開始しました。

▼侵攻発生時に行った具体的な支援内容の一例
・仮設診療所で避難民への診療を継続
・モルドバの避難所で環境整備と物資支援を実施
・ペット連れの避難民にペットフード等を支援

▼現在継続して行っている支援の一例(2024年10月時点)
ウクライナ国内
・心理社会・保護支援
・病院への医療機器提供
・食料・日用品の配付
モルドバ
・教育支援や食料支援

皆様のあたたかいご支援をお願いいたします。

寄付金控除の対象団体です

【寄付先2】認定NPO法人 ワールド・ビジョン・ジャパン:長期的な支援活動をする国際NGO

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ワールド・ビジョンは、ロシアによる軍事侵攻開始後、ウクライナからルーマニアに逃れた難民への支援活動を強化し、その他の周辺国でも子どもたちへの心理的応急処置と、難民への基本的な支援物資の提供を行ってきました。

また子どもたちが家族から引き離され、暴力や搾取、虐待の危険性が高まることに懸念を表明し、国際社会が連携して継続的に支援を届ける必要性を訴え続けています。

ウクライナ国内、および隣国のモルドバ、ルーマニア、ジョージアなどで以下の活動を継続中です(2024年10月時点)。
・食料支援
・現金やバウチャーの配付
・メンタルヘルスや心理的ケアの提供
・子どもたちへの教育支援

今後も、変化する難民の生活に柔軟に対応した支援を行っていきます。

現地のNGOと連携協定を結び、難民の受け入れ活動を支援しています。また、ウクライナ国内においても、関係諸団体の活動をサポートしています。

寄付金控除の対象団体です

【寄付先3】認定NPO法人 難民を助ける会:国内外で難民を支援。特に弱い立場に置かれた方をサポート

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AAR Japan[難民を助ける会]は、世界16カ国で紛争・自然災害・貧困・障がいなどにより困難な状況に置かれている人々を支援しています。

ロシアの軍事侵攻が始まった直後は、戦禍から逃れて戦禍を逃れて周辺国に流出した難民・避難民への緊急支援を実施。AAR Japanスタッフが現地入りし、調査・支援活動を行いました。

【これまでの活動例】
・難民・国内避難民への緊急物資の配付(食料、医薬品、衛生用品など)
・子どもたちが避難先で学習するためのパソコンやプロジェクターの設置
・遊び場を開設、人形やおもちゃの提供

【現在行っている活動】※2024年10月時点
ウクライナ国内に留まる人の支援:自宅での生活を続ける高齢者や障がい者世帯への食料配付や現金給付などの支援
モルドバで困窮している避難民の支援:食料や衛生用品の配付
地雷・不発弾対策:ロシアの軍事行動の一環として道路沿いや農作地に埋められた地雷の撤去作業
障がい者支援:カウンセリングや介護者へのレスパイト・ケアの提供など、国内にとどまる障がい者を支援

ニーズの高い支援活動を継続するとともに、中長期的な活動を見据えて、モルドバに事務所を開設し、障がいのある方々や子どもたちへの支援などに力を入れて活動しています。

AAR Japanは、日本における難民支援の先駆けとして1979年に発足し、国連に公認・登録された国際NGOです。シリア難民支援、アフガニスタン避難民支援など、これまでの緊急支援の経験を活かします。

寄付金控除の対象団体です

【寄付先4】公益財団法人 日本ユニセフ協会:知名度の高さが信頼に

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8年にわたって続く東部地域の紛争や、昨今の武力行為の激化の影響を受けるウクライナの子どもたちのために、ロシアによる軍事侵攻開始後もユニセフは現地にとどまり、安全、保健、教育、心理社会的支援、保護、水と衛生などの分野で支援活動を継続しています。

水や電気を絶たれたり教育の機会を奪われたり、避難を余儀なくされるなど、紛争による直接的・間接的な影響を受ける子どもたちをはじめ、最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ユニセフではウクライナ緊急募金へのご協力を呼びかけています。

寄付金控除の対象団体です

【寄付先5】認定NPO法人国連UNHCR協会:難民を守り、難民を支える。


2024年5月末の時点で1億2,000万人もの人々が紛争や迫害などが原因で家を追われており、UNHCRは、難民の保護や支援に取り組んでいます。

国連UNHCR協会は、UNHCR公式支援団体として日本社会と難民や最前線で援助活動に従事する人々をつなぐことを使命とし、日本国内でのファンドレイジング活動と世界の難民問題に関する知識の普及と啓発活動をしています。

「自分の死後、残った遺産を社会のために活かしてほしい」
このように考えている方は、この機会に遺贈寄付を考えてみませんか?
生前に手続きを済ませるだけで、自分の遺産を支援団体に寄付(遺贈寄付)できます。
遺贈寄付先の選び方をチェックする

義援金を受け付けている団体

先に説明した通り、ウクライナへの「義援金」は存在しません。

日本赤十字社が普段は義援金募集をしています。
しかし「義援金」は前述の通り国内への寄付となるため、ウクライナに関しては現在「救援金」を受け付けています。

自治体などで赤十字を通した「ウクライナへの義援金」という名目で寄付を募っているところがありますが、内容は「救援金」となります。
義援金と違い個人に分配されるのではなく、各国で必要な物資や支援に変えられ役立てられます。

よって、ウクライナ向けに「義援金」はないのです。

どうしても個人に現金が行き渡るための支援をしたければ、現金給付の計画がある、ワールド・ビジョン・ジャパンや日本ユニセフ協会などへの寄付がおすすめです(ただし使い道を現金給付に指定することはできません)

>>ウクライナに義援金は送れない!代わりにできるのが支援団体への寄付

お金の寄付によってウクライナの人々を支援する2つの方法


お金の寄付方法には、

  • 継続寄付
  • 都度寄付

の2つの方法があります。

継続寄付

毎月決まった金額を、団体のHPなどからクレジットカードや口座引き落としで寄付をします。

選択できる金額の設定は団体によって異なりますが、通常1,000円から10,000円程度の設定金額から選択します。

ウクライナの人々に、持続的な支援を提供できるのが特徴です。

継続寄付者向けの特典を用意している団体が多いです。
ワールド・ビジョン・ジャパンでは、継続寄付者に年次報告書を届けています。寄付者は自分の寄付がどのような活動に役立てられたのか知ることができます。

>>ワールド・ビジョン・ジャパンについての解説へ移動する

都度寄付

継続寄付と同様、団体のHPなどからクレジットカード、銀行口座からの振込などで、好きな金額を自分の好きなタイミングで寄付できます。
特にクレジットカードでの寄付は、思い立ったらすぐその場でできるのでとても手軽で便利です。

継続、都度どちらも団体を通じてお金を寄付をすることで、控除が受けられる場合があります。
寄付金控除を適用すると税金が安くなる可能性があります。

詳しい仕組みや確定申告の方法については、以下記事をご一読ください。

>>寄付金控除の仕組みとは?確定申告の方法も紹介

ウクライナの支援には継続寄付がおすすめ!


ロシアのウクライナ侵攻がいつ終わるのか、先が見えません。

ロシア軍撤退後も、避難先での生活支援、ウクライナ国内の復興支援などが必要になってきます。
先は長いので継続的で安定的な支援が必要です。

継続的な寄付をすることで、ウクライナの人々の安定した暮らしを支えることができます。

さらに先ほど紹介したように、寄付控除を受けられる場合があります。

ウクライナの人々を支援している団体はこちらをご覧ください
>>ウクライナを支援したい!おすすめの寄付先団体を紹介!

ウクライナを長期的に支援しよう!


ここではウクライナへ義援金を送れない理由、信頼できる支援団体の選び方、支援活動をしている団体を紹介しました。

この記事の内容をまとめます。

  • ウクライナの人々への支援は、「義援金」ではなく「救援金」というかたちで寄付できる
  • 寄付先には、水や衛生などの生活面、心のケア、子どもなど社会的に弱い立場にある人々の保護など、様々な支援をしている団体がある
  • どうしてもウクライナの人に現金を届けたい場合は現金配布をしている団体に寄付するのがおすすめ

ウクライナ危機は長引くと考えられています。

今後は避難先での生活支援、ウクライナ国内の復興支援などが必要になってきます。
継続的な寄付をすることで、ウクライナの人々の安定した暮らしを支援することができます。

ウクライナの人々の支援は、寄付を通じて手軽にできます。
「寄付を通じてウクライナの人たちを助けたい」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。

▼ウクライナを支援している団体

団体名 ウクライナの人々を支援する活動内容
ピースウィンズ・ジャパン ・災害発生に「情報」「人」「資金」「モノ」をつなげる役割を果たす「CIVIC FORCE(緊急即応チーム)」を持つ
・紛争や自然災害が発生した際にNGOによる国際緊急援助をより迅速に行うメカニズムである「ジャパン・プラットフォーム」を提案し、その設立に中心的な役割を担った
・全収入の内97.1%(2020年度)という高い比率が事業費に使われている
ワールド・ビジョン・ジャパン 長期的な支援活動をする国際NGO。
ウクライナからルーマニアに逃れた難民への支援活動を強化しており、その他の周辺国でも子どもたちへの心理的応急処置と、難民への基本的な支援物資の提供を計画しています。
難民を助ける会 周辺国に流出したウクライナ難民を支援するため、東欧地域を中心に情報収集を進めています。現地協力団体と連携するなどし、人道支援活動を開始します。
日本ユニセフ協会 現地にとどまり、子どもたちのために、安全、保健、教育、心理社会的支援、保護、水と衛生などの分野で緊急支援を行っています。
最も支援を必要としている子どもたちとその家族に支援を届けるため、ウクライナ緊急募金への協力を呼びかけています。

記事の内容は以上です。もし、今あなたが

「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」
とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。

気になる方はぜひ以下のリンクからどうぞ!
>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が徹底解説!

寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー。
大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。
この記事を書いた人
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