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ぬいぐるみの寄付先はどこがいい?注意点やよくある疑問を解説

  • 2021年10月25日
  • 2022年12月21日
  • 寄付

どの家庭にもある想い出の詰まったぬいぐるみ。まだ状態は良いけど、子どもが成長し遊ばなくなってしまったものを、まだまだ使えるのに捨てるのはもったいない、喜んでくれる他の子どもに使ってもらいたい、と考える人は多いと思います。

そこで選択肢のひとつとして、ぬいぐるみを必要としている子どもたちへの寄付を考えている人もいるでしょう。

しかしぬいぐるみを寄付したいと思っているものの、

・寄付の方法は?
・寄付をする際どんなことに注意すべき?
・寄付先にはどんな団体があるの?

と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、ぬいぐるみの寄付について以下の内容をご紹介します。

  1. ぬいぐるみの寄付はどんな子どもたちに届けられるのか
  2. ぬいぐるみの寄付を受け付けている団体
  3. ぬいぐるみの寄付に関する疑問

ぬいぐるみの寄付を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

ぬいぐるみを寄付できる?ぬいぐるみ寄付の基本的な事項を解説!

「使わなくなったぬいぐるみを寄付することで、必要とする子どもの役に立ちたい」と思うものの、寄付の方法が分からない、本当に役に立つのか分からない、という方もいると思います。

そこでここでは、ぬいぐるみの寄付はどのようにできるのか、ぬいぐるみがどのようなところに届けられているのかをご紹介します。

寄付されたぬいぐるみはどこに届けられるの?

例えば、ある団体では国内の児童福祉施設、自然災害の被災地の子どもたち、アジアやアフリカ等の発展途上国の学習施設、孤児院、障がい者施設等に届けています。

またHPにぬいぐるみの写真を掲載し、必要としている人を募集して送料無料でプレゼントしている団体や、ぬいぐるみを直接届けるのではなく途上国の販売店等に寄付し、雇用を創出するという支援方法を取っている団体もあります。

ぬいぐるみの寄付方法

ぬいぐるみの寄付方法は、受け入れ団体によりさまざまです。
各団体のHPで、以下のことを確認しましょう。

  • 事前の連絡は必要か(受け入れ可否の確認のため必要な場合もあれば、忙しくて対応できないのでなるべくしないでほしい、という団体もあります)
  • 受け入れ可能な物・不可能なもの
  • ぬいぐるみ以外も受け入れているか(ぬいぐるみを受け入れている団体は、他のものも受け入れている場合が多い)
  • 梱包の方法に指定はあるか
  • 配送業者に指定はあるか

送り主が送料を負担するだけで受け入れてくれる団体がほとんどですが、ぬいぐるみを支援先に輸送、配布するのにはコストがかかります。ぬいぐるみ送付と同時に、お金の寄付も検討してみてはいかがでしょうか。多くの団体が活動資金の寄付も受け付けています。

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>>食料や服の寄付は支援に役立てにくい?実際のところを専門家が解説!

ぬいぐるみ寄付の注意点

中古寄付を受け入れるとはいえ、どのようなぬいぐるみでも寄付できるわけではありません。送る前に各団体のHPを見ながら、どのような点に注意したら良いのか確認しましょう。

【特に確認が必要な点】

  • 損傷や劣化の激しいものは受入不可の場合がほとんど
  • タバコの臭いがついているものは受け入れ不可
  • そもそも新品のみしか受け入れていない団体もある
  • 電池駆動のぬいぐるみは、電池を外して送らなければいけない団体がある
  • アレルギーを理由に受け取りを断っている施設等もあるので、清潔さには十分注意する

条件を満たしていないぬいぐるみは、団体側が費用負担をして処分することも少なくありません。ひとくちに「損傷や劣化」といってもどのくらいのものならば大丈夫なのか判断に困ることもあると思います。
また、ぬいぐるみをきれいにし、梱包して発送という手間もかかります。

状態の判断基準など不安も多く、寄付はなかなかハードルが高いと感じる方は、お金での寄付を検討してみてはいかがでしょうか。お金の寄付は、受け取った団体が支援地のニーズや状況に合った支援方法を選択し、柔軟かつ迅速に支援が必要な人たちのために役立てられます。

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ぬいぐるみを寄付できる支援団体を3つ紹介!

ここでは、「ぬいぐるみを寄付したい」と考えている方へ向けて、寄付アドバイザーの河合さんのおすすめコメントとともに、ぬいぐるみの寄付を受け付けている団体を3つ紹介します。

【ぬいぐるみの寄付を受け付けている団体3つ】

  1. 国際子供友好協会
  2. ワールドギフト
  3. もったいないジャパン
寄付アドバイザー :河合将生(まさお)さん
NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー
寄り添って伴走する第三者として、各団体(NPOなど)の支援に取り組んでいます。

【寄付先1】特定非営利活動法人国際子供友好協会:子供達の手から手へ愛ある国際支援活動のお手伝いを行う


東南アジアの途上国の子どもたちを支援するため、リサイクル用品の回収事業、発展途上国でのボランティア活動イベント、国内外での災害救援活動、子どもの国際交流促進事業を行っています。

未来を担う子どもたちが明るく平和な社会づくりに取り組む事業を展開することで、社会全体の利益につなげることを目指しています

  1. ぬいぐるみ、文具、おもちゃ以外にも自転車やベビーカーなどの乗り物、ジャングルジムなどの遊具の寄付も受け入れ、すべて現地に届けている
  2. 寄付されたものは発展途上国の子どもたちに直接手渡しで届けている
  3. 関わるメンバーはすべて無報酬のボランティアとして活動している

【寄付先2】特定非営利活動法人ワールドギフト:物品の寄付支援を中心に命を守る支援を行う


アジア、アフリカ各国で、物資支援、食事・食糧支援、医療支援、安全な水支援、清掃活動、日本国内で動物支援などの活動を行っています。

「まだ使える不用品」のパワーで世界中の人々を笑顔にしています。

  1. 日用品、学用品、雑貨、ベビー用品、食品などありとあらゆるものの寄付を受け付け。これまで物資寄付で88か国を支援
  2. 物品受け入れ時に、荷物のサイズに応じた寄付金を依頼。受け入れた寄付物資を確実に支援に役立つ仕組みで活動している
  3. インスタグラムは1日に数回更新、動画や写真で現地の様子を丁寧に報告している

【寄付先3】特定非営利活動法人もったいないジャパン:廃棄されてしまう多くのものを「もったいない精神」のもと社会に還元する


「もったいない」の心を活動の軸とし、フードバンク活動、寄付品の受付・送付を行い、国内及び海外の途上国の人たちを支援しています。

「もったいない精神」を普及することにより、明るく健康で笑顔の絶えない社会の実現を目指しています。

  1. 日用品、学用品、生鮮食品を含む食料品、おもちゃ、介護用品、OA機器、インテリアなど様々な種類の物の寄付を受け入れ。自然災害、貧困など様々な事情で困っている国内外の人たちに届けている
  2. 受け入れた寄付物資を選別し、そのまま支援先に送るものと、現金化して団体の運営に充てるものに分けている
  3. 支援先は、国内の子ども食堂、児童養護施設、生活困窮者支援団体からシリアの難民地区、アフリカやアジアの学校や孤児院など幅広い

ぬいぐるみの寄付でよくある3つの疑問

【ぬいぐるみの寄付でよくある3つの疑問】

  1. 保育園にぬいぐるみを寄付したいけどどうすればいい?
  2. ぬいぐるみ以外の絵本や学用品も寄付できる?
  3. どんなぬいぐるみでも寄付できる?

1.保育園にぬいぐるみを寄付したいけどどうすればいい?

まずは、保育園に直接確認する必要があります。近所の保育園や、近隣の保育園のHPを確認して寄付を募っているのか見てみましょう。

しかし、安全上の理由でぬいぐるみをはじめおもちゃの寄付を一切受け付けていない施設も多くあります。

受け入れ可能な場合は、どのようなものが受け入れ可能か、どのように持ち込んだらよいのかも確認すると良いです。また保育園に直接寄付する場合、ぬいぐるみの受け入れや仕分けに慣れた団体が間に入らないので、安全や清潔さにはさらに配慮が必要です。

2.ぬいぐるみ以外の絵本や学用品も寄付できる?

ぬいぐるみの寄付を受け入れている団体は、絵本やおもちゃ、学用品や日用品も受け入れていることが多いです。

詳しくは団体HPをご確認ください。

3.どんなぬいぐるみでも寄付できる?

損傷が激しかったり、喫煙者がいる場所で使われていたもの、電池が入ったままのものは受け入れ不可の場合が多いです。
逆に新品や良い状態であれば、UFOキャッチャーで取ったものや粗品でもらったものでも、受け入れてくれるところがほとんどです。

「損傷が激しく寄付の条件には合わないけど、ぬいぐるみはなかなか捨てにくい」という方は人形供養を検討してみてください。人形供養は神社やお寺で受け付けていることが多いので確認してみてください。

4.ぬいぐるみの寄付は送料無料でできる?

ほとんどの団体において、送料は寄付者の負担になっています。リサイクル業者や企業の社会貢献の一環で行われているプロジェクトでは、専用の送付キットを購入することで送料が無料になる、という仕組みを取り入れているところもあります。

各団体のHPで確認してみてください。

ぬいぐるみの寄付で人の役に立てる!


ここまでぬいぐるみの寄付を受け入れている団体紹介や寄付の方法、よくある疑問の解説をしました。ここで、紹介した内容をまとめます。

  1. 寄付されたぬいぐるみは、国内外さまざまなところで再活用されている
  2. ぬいぐるみを寄付する前に、条件を満たしているか確認する必要がある
  3. ぬいぐるみと一緒に絵本や学用品の気を受け入れている団体がある

まだまだ使えるのに子どもが成長して遊ばなくなってしまったぬいぐるみを、どこかでまた大切に使ってくれる子がいるのは嬉しいものです。まだ状態の良いぬいぐるみが手元にある人は、ぬいぐるみの寄付を検討してみてはいかがでしょうか?

また、ぬいぐるみの仕分け、保管、輸送、配布には経費がかかるため、それぞれの団体では活動費などの寄付も受け付けています。お金の寄付は、受け取った団体が支援地のニーズや状況に合った支援方法を選択し、柔軟かつ迅速に支援が必要な人たちのために役立てられます。

>>食料や服の寄付は支援に役立てにくい?実際のところを専門家が解説!

ぬいいぐるみの寄付に限らず、日本や海外の子どもたちの支援について詳しく知りたい方はこちらの記事もご一読ください。

>>孤児院・児童養護施設の子どもに寄付するには?支援団体を4つ紹介!
>>海外の子どもたちを支援するには?課題別のおすすめNPO団体や寄付の方法を解説

もし、ぬいぐるみを寄付することは決めたけど、

「どの団体に寄付するか決めかねている・・・」
「寄付先の選び方を知りたい・・・」

とお思いなら、寄付アドバイザーが「あなたに合う寄付先の選び方」を解説する人気記事をおすすめします。
気になる方はぜひ以下のリンクからどうぞ!

>>寄付先のおすすめNPO団体は?失敗しない選び方を専門家が一覧から徹底解説!

寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

この記事を書いた人
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