こども食堂は、食事を通して子どもたちと地域をつなぐための場を提供する社会活動です。
貧困家庭を視野に入れ、子どもたちに温かい食事を提供することが目的とされています。
こうでなければならないという決まりはなく、地域ごとの様々なニーズに対応し、様々な形の活動が実施されています。
現在全国に3,700か所を超えるこども食堂があり、大きな広がりを見せています。
今では身近なところでも行われているこども食堂でボランティアとして手伝う方法について解説します。
(出典:NPO法人全国こども食堂支援センター・むすびえ「プレスリリース」)
こども食堂とは?目的やメリット、これからの課題、支援方法などについて解説
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こども食堂を支援する方法は?
こども食堂には明確な定義があるわけではなく、登録や許可も必要ありません。
営利目的ではなく、あくまでも子どもたちへの地域社会からの支援活動であり、ボランティアによって運営されています。
こども食堂へ支援をするには、いくつかの方法があります。
- 「ボランティア」として一緒に活動に参加する
- 「食材の寄付」をする
- 「お金の寄付」とする
- 「場所を提供する」
次にこれらの支援をする方法を紹介しましょう。
ボランティア
こども食堂では、ボランティアとして実際に関わってくれる人々が必要です。
まず調理をするボランティアスタッフが必要ですが、食事を作るだけではなく、その他にもボランティアの力が必要とされます。
こども食堂でのボランティアの役割には、以下のようなことが挙げられます。
- 食事を作る調理担当
- 食事を出す、下げるなど食堂での配膳担当
- 子どもたちの話し相手や学習支援
- 食材などの調達や寄付への対応
- ボランティアの募集とその対応
- こども食堂開催のお知らせをする
こども食堂の活動内容は、それぞれの場所で異なります。運営によって必要な支援も違うため、支援したいこども食堂のニーズの確認が必要です。
貧困に直面する子どもたちへの食事の提供もこども食堂の大切な役割ではありますが、それだけではありません。
子どもの「孤食」を防ぐ場として、そして、地域のつながりを作る場として活用されています。
子どもたちへの学習支援、親たちの子育ての不安を解消、食事を作る負担の軽減策としても機能しますし、子どもと大人、様々な年代の人が関わることで地域のつながりや連携をつくりだすのです。
(出典:こども食堂ネットワーク「こども食堂を手伝いたい人」)
食材の寄付
米、野菜、魚・肉などの食材、調味料、調理器具などを寄付できます。
それぞれのこども食堂に直接連絡をとって、必要な食材を支援します。
野菜、魚・肉などの寄付
野菜は鮮度を保たせるためできるだけ開催当日の受け渡しが望ましく、魚・肉など冷蔵が必要なものは、各こども食堂の設備によっても受け入れられるかどうかが異なります。
支援する食材の量や種類は、直接事前の相談することで、必要なところに必要なものを支援できるのです。
子どもたちのほしいものを把握する
地域のこども食堂に食材や調味料、調理器具などを寄付する場合には、必ずそのこども食堂が今求めているものをしっかり確認することが必要です。
ホームページなど、こども食堂の情報やお知らせには「今、ほしいもの」を掲載しているところもあるため、まずはチェックしましょう。
事前連絡が必要
こども食堂に食材を送る際は、必ず事前に連絡が必要です。
こども食堂は、コミュニティセンターなどの公共施設を借りて開催している場合も多く、連絡なく郵便物などが届くと、使用の際に制限がある場合があります。
また、こども食堂の地域ネットワークがある地域では、ネットワークに相談できたり、ネットワークのホームページなどで、食材を必要としているこども食堂を教えてくれるところもあります。
(出典:こども食堂ネットワーク「こども食堂を手伝いたい人」)
お金の寄付
こども食堂は営利目的の事業ではなく、地域の子どもたちの居場所を作ることが目的なため、お金のによる寄付も重要です。
こども食堂各々で違いはありますが、集められた資金は主に次のようなことに使われます。
- 食材費:食材、調味料、食事作りに必要な調理器具
- 食堂の光熱費、家賃
- 保険料:イベントに対して補償される傷害保険料
- 印刷費、通信費など:開催を知らせるチラシを作るなど、子どもや地域社会に知らせるための費用
直接、金融機関への振り込みができるところが多いため、それぞれのこども食堂のホームページやメール、電話などで確認しましょう。
継続的な寄付
毎月決まった額を寄付できる方法です。こども食堂は毎月運営していくために継続的な支援は大きな力となります。
新しい寄付のかたちも
クラウドファンディングを実施しているこども食堂もあり、クラウドファンディングに参加することで寄付できます。
こども食堂の立ち上がりから支援に参加できるかもしれません。
お金による寄付は、全国どこにいてもできます。興味のある活動をしているところ、自分の出身地への支援なども可能です。
各地のこども食堂を検索できるプラットフォームの役割を持つホームページでも各地の活動を見ることができ、連絡先や必要としているものは何かが掲載されています。
場所を提供する
こども食堂として使う場所を提供するのも大切な支援です。
固定的に使用できる場所があると、子どもたちの安心感はぐっと増します。
例えば自宅を提供する場合、保健所への相談と立ち入り検査が必要ですが、調理場、手洗い場など衛生環境が整っていることが確認されればこども食堂として活用できます。
小さな規模で始めることもでき、家賃などがかからず固定費が抑えられます。
空き家での場所の提供
地域の問題になりがちな空き家の活用にもつながります。
空き家の所有者・管理者がこども食堂の開催場所として提供することで、自宅と違いプライベートへの配慮は少なくて済みます。
飲食店の休業日に解放
飲食店の定休日などを利用したり、企業の社員食堂を利用しているケースもあります。
既に飲食店の営業許可を取得し設備も整っているため、比較的準備が早く進みます。
- 「ボランティア」として一緒に活動に参加する
- 「食材の寄付」をする
- 「お金の寄付」とする
- 「場所を提供する」
(出典:農林水産省「子供食堂と地域が連携して進める食育活動事例集」,2018)
こども食堂でボランティア活動をするには?
こども食堂にやってくるのは、子どもだけではなく「シニア世代」「子育て世代」「学生」など様々な世代です。
普段接することのない世代と、こども食堂を通じて知り合い、話し合い、同じ時間を過ごすことは、ボランティア活動をする大人にも、大切な時間になるでしょう。
こども食堂への支援をきっかけに、地域の中での自分自身の居場所ができることもあります。
また、こども食堂は子どもの支援の入り口としても重要です。
こども食堂で一緒に過ごすことで、困りごとを聞くことがあったり、問題を抱える子どもが自然にわかることがあるかもしれません。
親や家族、学校に言えないことも、こども食堂でいつも会うボランティアになら言える、ということもあるのです。
こども食堂のボランティアに申し込む方法は?
具体的に参加したいこども食堂がある場合は、ホームページなどで、ボランティア募集についての情報を見て、コンタクトをとりましょう。
こども食堂ごとにボランティアのニーズは違いがありますので、まずは情報を確認し、直接相談が必要です。
地域の社会福祉協議会のボランティアセンターが発行する「ボランティアセンターだより」には、ボランティア募集の案内が掲載されています。それを利用して、参加先を探すこともできます。
地域のネットワークに申し込むことができる場合もあります。
- こども食堂には子どもだけでなく地域の学生や高齢者など様々な人が集まる
- こども食堂で一緒に過ごすことで、困りごとを聞くことがあったり、問題を抱える子どもが自然にわかることがあるかもしれない
- ホームページなどで、ボランティア募集についての情報を調べ、コンタクトを取ってみると良い
(出典: 農林水産省「子供食堂と連携した地域における食育の推進」)
こども食堂でボランティア活動し、こどもを笑顔にしよう
誰にでも関わることができて、どんな子どもも受け入れられ、社会的な意義が大きいこども食堂は、急速に広がっています。
こども食堂はバランスのとれた食事を十分に食べること、食べることの喜びをみんなと一緒に感じること、地域社会へのつながりを得られることができます。
興味がある方は近くのこども食堂に足を運んだりボランティアとして手伝いをしてみてはいかがでしょうか。