シリア難民の人数はどれくらい?日本におけるシリア難民の申請者数は?

シリア(難民)

シリア難民の人数はどれくらい?日本におけるシリア難民の申請者数は?

世界各国で難民の人数が増加しているなか、世界で最も難民の人数が多い国はシリアと言われています。しかし、日本におけるシリア難民の受け入れ人数は非常に少ないのが現状です。

この記事では、世界にいるシリア難民の人数や日本におけるシリア難民の申請者数を紹介します。
ぜひこの機会に、深刻化するシリアの難民問題に向き合い、私たちにできることは何なのかを考えてみましょう。

シリアの難民問題とは?原因や人数、日本におけるシリア難民認定申請の現状

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シリア難民の人数はどれくらい?

シリア難民の人数はどれくらい?
世界中には、難民や国内避難民と呼ばれる人々が数多くいます。
内戦によって居住地や仕事を奪われ、命の危険にさらされ、避難を余儀なくされているシリア難民をはじめ、紛争や迫害によって住み慣れた国を離れざるを得ない人々は2016年末時点で世界各国に約6,560万人存在します。

特にアジア(中東含む)・アフリカ地域では今も難民が増え続ける国が存在しており、シリアは世界でも難民流出国トップの国となっているのです。
そんなシリア難民の人数や、シリア難民を受け入れている国について紹介します。

2018年におけるシリア難民の人数

シリア難民の人数は2018年時点で665万人以上にものぼっています。このシリア難民の人数は、世界の難民流出国のなかで最も多い人数です。
世界で難民流出が2番目に多い国はアフガニスタンで268万人以上、3番目に多い国は南スーダンで228万人以上となっています。

つまりシリアには、世界の難民流出国2位のアフガニスタン、3位の南スーダンの合計難民人数を大きく上回る難民が存在しているということです。

(出典:外務省「難民の出身の多い国」)

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難民を多く受け入れている国

2016年時点で難民を多く受け入れている国はトルコとなっており、約290万人の難民を受け入れています。また、トルコに次いで難民の受け入れ人数が多いのは、パキスタンで140万人、レバノン100万人、イラン98万人、ウガンダで94万人となっており、これらの国々では世界各地で生まれたたくさんの難民が受け入れられています。

このうち、シリア難民を最も多く受け入れている国はトルコです。
またシリアの近隣国であるレバノンやヨルダン、イラクやエジプトでもたくさんのシリア難民が受け入れられています。
しかし、何万人もの数の難民を受け入れる国には、非常に大きな負担がかかります。そのため、受け入れ国で生活する難民の生活は決して楽なものではなく、多くのシリア難民が生活に困窮しているのです。

このような問題を解決するために、世界で各国が一体となって難民保護および受け入れ国への支援を行い、難民の自立支援をはじめとした環境整備、恒久的な課題解決に向けた取り組みの拡大が求められています。

  • シリア難民の人数は2018年時点で665万人以上
  • トルコでは、2016年時点で約290万人と難民を多く受け入れており、シリア難民も最も多く受け入れている国である
  • (出典:外務省「世界の難民・国内避難民等の状況」)

    シリア難民の数が増加した原因は?

    シリア難民の数が増加した原因は?
    シリア難民が増加した原因として、シリア内戦が挙げられます。
    シリア政府と反政府勢力による武力衝突であるシリア内戦によって、シリア国内の主要産業が大きな打撃を受け、国内経済は低迷するようになりました。そして、2011年3月以降、シリアに対して欧米諸国が様々な経済制裁を実施し、シリアの通貨価値は著しく低下することになりました。

    シリア国内で物資が底を突くなか、物価の高騰が起こり、人々の生活は困窮化を極めることになったのです。
    さらに戦闘や空爆によって社会インフラの多くが破壊されるだけではなく、家を追われた人や、難民の数は増加の一途を辿ることになりました。

  • シリア難民が増加した原因としては、シリア内戦が挙げられる
  • (出典:外務省「アラブの春」と中東・北アフリカ情勢」)

    日本におけるシリア難民の申請者および認定者数

    日本におけるシリア難民の申請者および認定者数
    2018年における日本の難民認定申請の処理数は、1万3,502人にのぼります。しかし実際に日本での在留が認められた難民認定申請者は82人であり、そのうちシリア難民は3人と非常に少ない人数です。
    日本は難民認定条件が厳しいと言われており、難民の受け入れに関しては、先進国のなかでも非常に少ない人数に留まっています。

    ただし、難民認定は得られない場合であっても、在留が認められるケースがあります。2018年では、人道的配慮によって40人の在留が認められ、そのうちシリア人は2人でした。
    日本が他国に比べて難民認定が厳しい理由には、難民申請の厳格化がなされたことが背景にあります。2018年には、出稼ぎ目的で訪れる偽装難民が増えたことによって、一律での就労許可が廃止されることになりました。

    また、日本における難民は、認定を受けられる条件が限られた非常に定義の狭いものであるため、難民として認定されない人の数が多い現状があります。
    日本ではシリア難民の受け入れ人数こそ少ないものの、シリア難民に対する国際協力活動として、シリアへの政府開発援助を行っています。

  • 2018年における日本の難民認定申請の処理数は、1万3,502人
  • 日本での在留が認められた難民認定申請者の82人のうちシリア難民は3人、また人道的配慮によって40人の在留が認められ、そのうちシリア人は2人
  • (出典:法務省「平成30年における難民認定者数等について」)

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    人数が増え続けるシリア難民に対して私たちにできる支援とは

    人数が増え続けるシリア難民に対して私たちにできる支援とは
    シリア難民の人数は今もなお増え続けており、人道的支援を必要としています。私たちの住んでいる日本は他国に比べて難民認定が非常に厳しく、シリア難民の受け入れ人数は少ないのが現状です。

    しかし、助けを必要としているシリア難民への資金援助をはじめ、基本インフラの修復支援、医療資機材の提供など、様々な支援を行っています。
    人数が増え続けるシリア難民に対して、私たちにもできることがあります。
    この機会にシリア難民問題に目を向け、私たちに今できる支援とは何かを考えてみましょう。

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