難民

難民と移民の違いは?定義や環境、問題の違いとは

難民問題がニュースで取り上げられますが、

  • 移民とはどう違うのか
  • 難民の定義
  • 難民が過ごしている環境

について、あまり知らない方が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、難民と移民の違いなどについて詳しく解説します。

世界の難民問題の原因や解決策とは?受け入れ国での生活や日本の対応、支援協会の活動は?

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難民と移民の定義とは


難民と移民は一見すると、同じような意味に捉えてしまいますが、それぞれには自分の国や故郷を離れた理由に大きな違いがあります。

難民の定義

難民の定義は国連難民高等弁務官事務所によると、「迫害のおそれ、紛争、暴力の蔓延など、公共の秩序を著しく混乱させることによって、国際的な保護の必要性を生じさせる状況を理由に、出身国を逃れた人々」と定めています。

移民の定義

移民とは国連経済社会局によると、「国際移民の正式な法的定義はないが、多くの専門家は移住の理由や法的地位に関係なく、定住国を変更した人々を国際移民とみなすことに同意している。3カ月から12カ月間の移動を短期的または一時的移住、1年以上にわたる居住国の変更を長期的または恒久移住と呼んで区別するのが一般的」としています。

(出典:国連公式サイト)

難民と移民の違い

それぞれの定義を示しましたが、難民と意味についてもう少し簡単に説明します。

難民

自ら、または家族の生命や安全に恐怖をもつため、他に選択肢がなく、国を逃れる人々

移民

ある場所から別の場所に、生活のために一時的、または永久的に移動する人々

つまり難民は強制的に止むを得ず国を出ますが、移民は、ある程度は自分の意志で国や地域を離れていると言えます。
難民は生命や安全を危険に晒されているという点で、移民よりも重大な問題です。

世界でも深刻化している難民問題


世界では紛争などの国際問題により、多くの難民が生み出されています。とりわけ特に深刻な問題になっている紛争や難民について紹介します。

ロヒンギャ難民

ロヒンギャとは、約100万人のイスラム系少数民族で、ミャンマーの西部・ラカイン州に暮らす人々のことを言います。
国籍が与えられておらず、1990年代から数十年にわたって差別と激しい迫害にあっているのが現状です。
そのため多くの人が海外へ逃れ、難民となっています。

現在は、ラカイン州以外に

  • サウジアラビア
  • バングラデシュ
  • パキスタン
  • タイ
  • マレーシア
  • インド

などにも居住しています。

最近では2017年に、ラカイン州北部で激しい衝突が発生しました。
ロヒンギャの人々は一斉に、隣国のバングラデシュへの避難を余儀なくされます。

その結果、バングラデシュへは約70万人以上が避難をしました。多くは女性や子どもです。
難民キャンプは受け入れのキャパシティーを超えており、厳しい状況が続きました。

(出典:国連UNHCR協会 公式サイト)

シリア難民

2011年のシリア危機をきっかけに多くのシリア難民が生まれています。
内戦前のシリアの人口は約2,200万人でしたが、そのうちの半分におよぶ約1,100万人の人々が国内外で避難生活を送っている状況です。

海外に逃亡した難民は、主にトルコ、ギリシャで生活をしています。
しかし、逃亡先のトルコでも、初めは歓迎して受け入れてくれたものの、徐々に周囲のトルコ人と不仲になり、暴力事件が起こるなど不安定な状態です。

また、トルコには難民キャンプがありますが、9割は難民キャンプの外で暮らしています
難民キャンプでは食料がありますが、外で生活していると、自分たちで住む場所を借り、食べ物を得なければなりません。

そのため、トルコの最低時給以下の安い給料で働きながら、生活を送ってます。
しかし、お金がなくなりトルコで生きていけなくなって、治安の悪いシリアに戻っていく人々も多くいるのです。

(出典:国連UNHCR協会 公式サイト)

イエメン難民

イエメンは2015年に内戦が起きて以降、人口の約3分の2の人々は外部の支援に頼らなくては生きていけなくなりました
そのうち約300万人は長く住んだ慣れ親しんだ家からの避難を余儀なくされ、難民化するのです。
海を渡って、韓国の済州島まで逃れた人々もいます。

イエメン難民が生まれたことで、とにかく問題視されているのが資金不足です。
現状では、資金が足りなく十分な支援ができていません。
支援活動できるお金があれば苦しむ人々が減るので、イエメン難民に対して積極的に支援を行うべきでしょう。

(出典:国連UNHCR協会 公式サイト)

人道支援が必要な難民の生活とは

難民生活では食事や衛生面など多くの問題があり、人道支援を必要としています。

食糧・栄養問題

難民は生きていくために、常に食糧の不安と隣り合わせです。
食料や栄養を満たすためには、2種類の支援方法があります。

直接食べ物を支給する

緊急時は栄養失調になっているケースも多いため、飢餓の危険度が高い人々に最も効果的です。
生きていくのに必要なカロリーやタンパク質を含む米や豆類、トウモロコシなどその地域にあったものを支給します。

妊婦や子どもには特別な栄養補助食を与える必要もあり、大勢の人がいる難民キャンプで全ての人に食料を配り続けるには、多くの援助が必要です。

自分たちで食糧を生産できるようにする

食事を受動的にもらうだけでは、支援が終わってしまったら元の状態に戻ってしまう可能性が低くありません。
また自立心を損なうなどの問題もあるため、長期的に自分たちで生産するための指導や支援は必至です。

具体的には農機具や種子などの提供や、作物を収穫するための技術指導などを行います。

衛生・水問題

衛生面では安全な水を飲めるかどうかで、病気や感染症の発症率は大きく変わるでしょう。
それらを整備する方法として、以下の方法が挙げられます。

  • 避難先で衛生用品を購入するための引換券や、少額の現金支給
  • 難民キャンプでのトイレやシャワー、洗濯場などの設置
  • 病気の流行を防ぐための、衛生指導
  • 飲料水用のフィルターを提供し、きれいな水を飲めるようにする

衛生環境は身体だけでなく精神面にも影響があるため、このような支援は非常に大事だと言えます。

医療不足・感染病

人口密度の高い難民キャンプなどで、感染病の影響は非常に大きく深刻な問題です。
感染病の発症や蔓延を防ぐためには、積極的に医療面の支援を行う必要があります。

  • 予防接種
  • 保健センターの設立
  • 医療物資の提供
  • 健康教育
  • 心理面のケア

などが必要ですが、資金が足りず十分に行えていないのが現状です。

教育問題

生きていくために緊急度の高い問題ではないですが、長期的に考えると教育は必須です。

教育が重要視されるのは以下の理由があるためです。

  • 難民が生まれる原因の紛争を止めるため
  • 大人にいいように利用されない知識をつけるため
  • 難民から脱した後、自立した生活を送るため

難民は長ければ10年近く、あるいはもっと長い間その状態を抜け出せないことがあります。
そのため、特に子どもの場合は教育を長い期間受けられないと、将来的に大きなハンデとなってしまうのです。

そのために行われている具体的な支援は、以下の内容です。

  • 学校の設立
  • 先生の教育・給料支給
  • 教科書の配布

私たちの支援が難民の人々を救う

難民に対して、日本も世界の国々も援助をしていますが、まだまだ現状は不足しています。
特にイエメンなどでは、資金不足が主な原因で飢饉の瀬戸際にあるそうです。

遠く離れて暮らす私たちにできることは寄付ではないでしょうか。
一人ひとりの寄付が少額でも、大勢の寄付が集まれば多くの人を救う力となります。
まずは難民に対して支援を行っている団体のサイトから寄付金を送ってみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
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