砂漠化は世界の様々な地域で起こっており、人が住む上で劣悪な環境を作り上げています。
こういった事実から、世界では国連を中心として対策に乗り出していますが、その根本原因は気候的なものと人為的なものがあります。
この砂漠化によりどのような問題が起こっているのか、その原因や現状はどうなっているのか、この記事で紹介します。
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世界で問題になっている砂漠化とは?
砂漠化とはそれまで砂漠ではなかった土地が、砂の大地になることを含みますが、正式には「乾燥、半乾燥、乾燥半湿潤地域における、気候変動および人間の活動を含む種々の要因に起因する土地の劣化」と定義されています。
つまり土地や地域の乾燥が進み、気候変動や人間活動などを様々な要因で土地が劣化してしまえば、それは砂漠化が起こっているということになります。
また乾燥地帯における土地の劣化とは、乾燥地帯の生物学的あるいは経済的生産性の低下もしくは損失として定義されます。
この問題は1970年代から世界で問題となっており、国連環境計画(UNEP)は人間活動によってもたらされた砂漠の面積や砂漠化の影響を受けている人口などの報告を1977年に行いました。
この報告は国連砂漠化防止会議(UNCOD)で行われ、それに伴い砂漠化の定義と砂漠化防止行動計画が採択されています。
さらに1994年には砂漠化対処条約採択が採択され、6月17日を「砂漠化および干ばつと闘う国際デー」と定めています。
それだけ砂漠化は世界の深刻な問題であり、節目に当たる2019年には国連事務総長が毎年240億トンの肥沃な大地が失われていることを指摘しています。
- 砂漠化とは、「乾燥、半乾燥、乾燥半湿潤地域における、気候変動および人間の活動を含む種々の要因に起因する土地の劣化」と定義されている
- 土地や地域の乾燥が進み、気候変動や人間活動などを様々な要因で土地が劣化してしまえば、それは砂漠化が起こっている
- 乾燥地帯における土地の劣化とは、乾燥地帯の生物学的あるいは経済的生産性の低下もしくは損失として定義される
(出典:国際連合広報センター「砂漠化防止」)
(出典:国立環境研究所「砂漠化と人間活動の相互影響評価に関する研究」)
(出典:国立環境研究所「2019年砂漠化および干ばつと闘う国際デー、土地劣化中立達成へ向けた取り組みを呼びかけ」,2019)
砂漠化が起こる原因
このような砂漠化が起こる理由については長年の調査と研究で明らかになっています。
その要因は分けると2つあり、気候的要因と人為的要因に分類できます。
特に人為的要因が砂漠化の主要な原因となっていますが、それぞれどのように砂漠化の原因となっているのか、紹介します。
気候的要因
気候的要因としては地球温暖化とそれに伴う気候変動が主な原因です。
もともと赤道近くの地域は乾燥帯に属しており、サハラ砂漠に見られるように広大な砂漠が点在していました。
しかし近年地球温暖化が進んだことで温度の上昇が起こり、気候変動による影響で異常少雨や干ばつに陥る地域が増加したのです。
これにより、大地の水分が失われてひび割れ、土地の劣化が加速し砂漠化が進行してしまいました。
他にも肥沃な土壌を持ち去って土地を劣化させ、植生の回復が困難となり、農業生産性の低下や農地面積の減少などを引き起こす水食や、地表を吹く風により土壌が分散、運搬される風食なども気候的要因として挙げられています。
地球温暖化や気候変動は元を正せば人間の活動にも原因があるため、間接的には人為的な要因と分類はできますが、直接的な要因は気候による砂漠化の進行として考えられています。
人為的要因
人為的要因は人間の生産活動が大きな要因となっています。
作物を作るための過剰な耕作や開拓による土地の栄養分の消費、許容限度を超えた過剰な放牧による植物や水資源の消費、そして過剰な伐採による樹木の減少です。
また不適切な水管理によって耕作地の土壌表面に塩類が集積する「塩類集積」も人為的要因として挙げられています。
塩類集積が進むと収穫量が低下、または収穫不能となる現象が塩害です。
これらが植生の減少や土壌浸食の増大、表層土壌の塩類集積を引き起こし、土壌の劣化や土地の生産力の減退をもたらしています。
- 砂漠化が起こる要因は、気候的要因と人為的要因に分類できる
- 気候的要因は、気候変動による影響で異常少雨や干ばつに陥る地域が増加したこと
- 人為的要因は、人間の生産活動が大きな要因となっている
(出典:環境省「人々の暮らしと砂漠化対処」)
(出典:環境省「砂漠化する地球」)
(出典:農林水産省「土壌の特徴と管理方法」)
砂漠化問題の現状と影響
砂漠化問題は今も続いており、深刻な問題となっています。
2015年時点で、土地の劣化によって世界の食料生産が2035年までに12%減少すると予測されています。既に地球上の農地の半分以上が劣化しているとされ、そのうち改善している農地はわずか10%ほどです。
このまま砂漠化や土地劣化が進行すれば、毎年1,200ヘクタールの耕作地が劣化していくと言われています。
そして、2005年に発表された資料によると世界人口の65.1億人のうち砂漠化の影響を受ける危険性のある人は10億人、直接影響を受ける人は2.5億人と言われています。
砂漠化の影響は様々です。生息地や生物多様性が喪失し、地下の水資源量や水質、土壌肥沃度の低下が起こります。
また土壌浸食や砂嵐、砂の侵入や堆積の増加も引き起こされます。
これらによって農業生産の減少や水不足が起こり、栄養失調や飢餓、水による感染症や呼吸系疾患、さらには貧困へとつながります。
土地や水資源をめぐる対立も起こる可能性が高まり、突発的な洪水や砂塵などによる障害の増加など人が生きていく上で過酷な環境そのものとなります。
現在砂漠化が起きている地域の多くがこのような問題を抱えており、アフリカ諸国などの開発途上国では深刻化しています。
- 2015年時点で、土地の劣化によって世界の食料生産が2035年までに12%減少すると予測されている
- 2005年に発表された資料では、世界人口の65.1億人のうち砂漠化の影響を受ける危険性のある人は10億人、直接影響を受ける人は2.5億人
- 砂漠化により、土壌浸食や砂嵐、砂の侵入や堆積の増加も引き起こされる
(出典:国際連合広報センター「砂漠化および干ばつと闘う国際デー(6月17日)事務長メッセージ),2015)
(出典:環境省「人々の暮らしと砂漠化対処」)
(出典:環境省「砂漠化する地球」,)
砂漠化の進行を防ぐために、私たちにもできることとは?
乾燥帯を中心に、気候変動による干ばつや地球温暖化による気温上昇で砂漠化が進行しています。
これに伴い、過酷な環境で暮らすことを強いられ、水や食物などを満足に得られない人々がたくさんいます。
こうした状況を改善するため、国連や関連機関が協力して問題解決に向けた取り組みを行っていますが、活動を継続して行うための資金や人材がまだまだ足りていません。
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