飢餓

飢餓ゼロの世界にするには?現状と原因を知り、私たちができる支援を【SDGs専門メディア】

世界の約10人に1人は飢餓に陥っていると言われています*。

先進国で食べ物が溢れている今なお、発展途上国では飢餓に苦しむ人たちがいるのです。

彼らは日々の食事に不安を抱くだけでなく、栄養不良などにより身体に様々な影響が出たり、更に深刻になると命を落とすこともあります。

この記事では飢餓の現状や原因の解説に加え、行われている支援や私たちにできることを紹介します。飢餓に直面する人たちのために何かできることはないだろうか、と考えている方はぜひご一読ください。

*出典:WHO他 「世界の食料安全保障と栄養の現状2022(SOFI)」報告書

また、「飢餓のない社会に貢献したい」「栄養のある食事を全ての人がとれる社会にしたい」と少しでも思う人は、まずは30秒の無料支援をスタートしてみませんか?

約30秒のアンケートに回答いただくと、栄養失調を含む途上国の子どもが直面する問題に取り組む団体に10円の支援金が届きます。記事を読み進める前にぜひお試しください!

\たったの30秒!/

飢餓が人に与える影響とは?現状と共に解説

国連WFP(国連世界食糧計画)などが共同で行った調査によると、2021年の世界の飢餓人口は最大8億2800万人*。世界で10人に1人が飢餓に直面しています。また、前年比でプラス4600万人と、増加を続けています

詳細は後述しますが、飢餓は栄養不良のほか、妊産婦の死亡リスクを高めるなどの影響を身体に与えます。また、飢餓による「肥満」も問題となっています。

特に体力のない子どもたちは、命を失う可能性も大人より高くなります。
2020年の世界の5歳未満死亡数は約5万人*。その内45%の死亡原因は栄養不良に関連しています**。つまり、今あなたが記事を読んでいる間にも日々約300人の子どもが栄養不良が原因で亡くなっているのです。

飢餓が身体にもたらす影響について具体的に解説します。

*出典:WHO他 「世界の食料安全保障と栄養の現状2022(SOFI)」報告書
**出典:WHO fact sheets, Malnutrition

栄養不良を引き起こす

食料が十分に確保できないと栄養不良を引き起こします。

特に子どもの場合、栄養不良は発育に影響を与えます。身体および知能的に十分成長できず身長が十分に伸びなくなってしまうのです。
この症状は発育阻害と呼ばれ、世界の子どもの1億4910万人が該当すると言われています*。

さらに、栄養不良は免疫力を低下させ、病気のリスクも高めます。そのため、5歳未満の子どもの多くが命を落としています。
つまり、今この瞬間にも、1億人以上の子どもに栄養がたりず、5歳未満の子どもの命が失われているのが現状です。

*出典:ユニセフ 世界子供白書2019 子どもたちの食と栄養

肥満の原因となる

意外に思えるかもしれませんが、飢餓は、過体重や肥満を起こす原因にもなります。

子どもは生後6ヶ月前後で離乳食に移行する必要があります。しかし飢餓により十分な栄養を含む離乳食が用意できず、栄養バランスが悪く、安価で高カロリーな食事を与えざるを得ない現実があります。これが肥満を引き起こします。

また、食料を安定的に入手できないと、食べすぎと空腹を交互に繰り返すことになります。
そうすると代謝機能が変化し、脂肪が増え肥満となります。特に、胎児や乳幼児期の栄養不良は代謝機能に悪影響を及ぼし、成人した時の肥満リスクを高めます*。

*出典:国連WFP 肥満と飢餓の「深い関係」

妊産婦や乳児のリスクを高める

飢餓や栄養不良は妊産婦の死亡リスクも高めます。

妊娠中の母体が栄養不良に陥ると、新生児も栄養不良状態で生まれてきます。これにより命を落とす子どもも多くいます。

また妊娠・授乳中の母体は通常より多くの栄養とエネルギーを必要とするため、母親の栄養不良は、母子の死亡リスクを高めます

飢餓のために私たちができることを今すぐ見る
>>飢餓や食糧不足が深刻な地域の人へ私たちができること

飢餓の原因

そもそも、なぜ飢餓が世界的に起きているのでしょうか。

飢餓の主な原因には、以下のものが挙げられます。

  • ・自然災害
  • ・紛争
  • ・貧困
  • ・食糧価格の高騰

4つの原因をあげましたが、自然災害や紛争時の飢餓は貧困が背景に起こります。食糧価格の高騰によって飢餓に直面するのは、経済的に不安定な途上国です。

飢餓の根本的な原因は貧困にあるといえるのです。

順番に解説します。

自然災害

干ばつや洪水などの自然災害が、飢餓の要因の1つとして挙げられます。

自然災害が起きると農作物が被害を受け、食料が手に入りにくくなります。
それだけでなく、農作物や加工品を売って生計を立てている人たちは、収入も途絶えてしまうのです。

近年は地球温暖化や気候変動により、自然災害の被害は深刻化しています。特にアフリカやアジア地域では、気候変動の影響を大きく受け農作物を十分に収穫できず、飢餓が広がっています。

紛争

アフリカや中央・南アジアなどを中心に今も紛争が起こっている地域があります。

紛争で住まいを追われると、難民キャンプでの生活になります。難民キャンプでは満足な食事や十分な水を得ることも困難な状態になります。これにより飢餓状態に陥る人が増えるのです。

また、紛争地に留まったとしても、食料を生産したり調達することもままならず食べるものがなくなってしまいます。

紛争地域には食糧支援が行われますが、地域によっては十分な支援が届かないこともあります。

こうして飢餓が深刻化していきます。

貧困

食糧が手に入らない根本的な原因は、貧困にあります

例えば、自然災害の影響を受けても他の地域から食糧を購入できれば、食糧不足には陥りません。遠方からの食料調達には購入するためのお金が必要です。
また、輸送・保管インフラも必要となり、これらの整備にもお金がかかります

農業を主産業としている地域では、インフラを整える資本がないと効率的な生産システムの構築や、輸送や保存のための施設の整備ができません。このような状況だと、作物を生産しても十分な収入を得られないのです。

加えて、保存手段がなければ、自分たちのために常に十分な食料を確保しておくことさえ難しくなります。

食糧価格の高騰

世界の食糧価格は年々上がっています*。

その背景には穀物などの食料を取り巻く以下の環境が挙げられます。

  • ・牛や豚などの家畜のエサに利用されていて需要が高い
  • ・バイオ燃料の原料としても需要が高い
  • ・食糧価格高騰に備えた先進国の買い抑えが起こっている

さらに、ウクライナ・ロシア戦争により貿易が停滞した影響で、2022年3月には食糧価格は過去最高に達しました。ロシアとウクライナ合わせて、世界の小麦輸出量3分の1のシェアを占めています**。

途上国の食糧問題には私たち先進国も大きく関わっているのです。

今すぐ私たちにできることを見てみる
>>飢餓や食糧不足が深刻な地域の人へ私たちができること

*出典:国際農林水産業研究センター 世界食料価格動向-FAO価格指標は史上最高値を記録
**出典:国際農林水産業研究センター ロシアのウクライナ侵攻による穀物需給への影響

飢餓で苦しむ人々に対し必要な支援

自然災害、紛争、貧困は自国だけでは簡単に解決できる問題ではありません

このような国や地域には、国際機関やNPO・NGOによる支援が必要とされています。

真っ先に思い浮かぶ緊急食糧支援は一時的には有効ですが、根本的な問題解決にはつながりません。飢餓に陥っている人たちが永続的に支援に頼らなければいけない状況を生んでしまうからです。

根本的な解決には、以下のような自立支援や基盤整備の支援が重要になってきます。

  • ・貧困からの自立支援
  • ・災害に強い地域社会の構築
  • ・学校給食支援
  • ・母子栄養支援

緊急食糧支援とともに詳しく紹介します。

緊急食料支援

飢餓の原因となる干ばつや洪水などの自然災害、紛争は突然起こります。

被災地の食糧不足を解決するため、まずは緊急食糧支援が必要とされます。緊急食糧支援により飢餓状態を一時的にしのぐことができれば、生活向上や農産物の増産、生活基盤作りなどの行動を起こすことも可能です。

貧困からの自立支援

食糧の提供だけでは根本的な解決につながりません。貧困からの自立支援が必要です。

外部の助けがなくても安定した地域の経済や家計を維持できるよう態勢や環境づくりが求められています。

  • ・インフラ整備や設備維持のノウハウ提供
  • ・教育機会の提供
  • ・職業訓練
  • ・マイクロファイナンス(貧困層や低所得者を対象にした少額融資)

災害に強い地域社会の構築

自然災害が起きても影響を少なくとどめられる環境や基盤の整備が必要とされています。

具体的には

  • ・災害に強い都市計画
  • ・被災時に迅速に復興・再建できるシステムの導入

などがあげられます。

学校給食支援

学校給食は子どもたちの栄養や健康状態の改善に結びつきます。

それだけでなく、給食が提供されることで出席率が上がり、教育を受ける子どもが増えます。そのため、貧困の連鎖からの脱却にもつながる支援です。

母子栄養支援

妊産婦のリスクや新生児の栄養状態を改善するためにも、母子の栄養支援は重要です。

母子が最も飢餓の影響を受けやすいとされています。緊急支援と自立支援のいずれにおいても、妊産婦への栄養支援や産後のケアが大きな効果を生み出すと考えられています。

飢餓問題に対して各国や国連機関、民間団体が実際に行っている支援

飢餓に苦しむ人たちに対して各国政府や国連機関、NPOなどの民間団体が支援活動を行っています。
さらに、私たち個人にもできることがあります。

今すぐ「私たち個人にできる支援が知りたい」という方はこちら
>>飢餓や食糧不足が深刻な地域の人へ私たちができること

それぞれの取り組みを紹介します。

各国や国連機関が行っている支援

先進各国の政府が、ODA(※)などを通して途上国の飢餓対策支援を行っています。
※Official Development Assistance(政府開発援助=政府による国際協力活動)

例えば日本の外務省は、IFAD(国際農業開発基金)と連携して、開発途上国の農業開発のために資金を提供しています。

また、CGIAR(国際農業研究グループ)と連携し、途上国において

  • ・農業研究・開発
  • ・人材育成
  • ・政策提言

の分野での支援も行っています。

国連機関では、国連WFP(国連世界食糧計画)が、飢餓に直面する地域や国に対し

  • ・緊急食糧支援
  • ・学校給食支援
  • ・農業に適した肥沃な土地の再生

などに取り組んでいます。

政府や国際機関ではカバーしきれない課題もあるため、NPO・NGOと連携して事業を進めるための予算がODAには含まれています。

NPOが行っている支援

国や国連機関は予算も活動範囲も大きなスケールで支援を行う一方、民間団体はそれらでは対応できない現場に密着した細やかで柔軟性の高い支援活動を行っています。

  • ・食糧、栄養治療食の供給
  • ・医薬品の供給や医療チームの派遣
  • ・栄養教育
  • ・貧困からの自立支援
  • ・農業指導

例えば、ワールド・ビジョン・ジャパンでは貧困に陥る子どもたちやその地域の人々に対し自立支援を行っています。
1つの地域に対し15年をかけ、子どもの教育環境の整備、作物の栽培研修、生計向上の環境整備などに取り組んでいます。
>>ワールド・ビジョン・ジャパンについて詳しく見る

飢餓や食糧不足が深刻な地域の人へ私たちができること

世界では毎日約300人もの子どもたちが栄養不良が原因で亡くなっています。また、食糧価格の高騰を通じ、私たち先進国が少なからず世界の食糧不足に影響を与えています。

この状況を改善するには、政府や国連機関の活動だけではとても間に合いません。

私たち個人にできることを考えてみました。

  • ・世界の現状を知る
  • ・支援を行う団体・組織に寄付をする
  • ・ボランティアに参加する
  • ・情報を発信・拡散する

具体的に紹介します。

世界の現状を知る

正しい状況を知ることは、どのような行動、取り組みを行うべきなのか考える上で大切です。飢餓や栄養不良が起こる背景や、改善するための方法を理解することが、私たちができる支援の第一歩でもあります。

以下の記事では世界の貧困について詳しく解説しています。飢餓の根本的原因である貧困について、より詳しく知りたい方はご一読ください。

>>世界中で続く子どもの貧困、私たちにできることは?

世界の飢餓問題について理解をより深めたい方は、下記の本もおすすめです。飢餓の現状をより詳細に知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。

支援を行う団体・組織に寄付をする

飢餓に苦しむ人々を支援するNPO・NGOの活動資金の多くは、寄付で賄われています。寄付金が多く集まれば、より多くの人が助かります

お金の寄付は、時間や場所の制約なくできる支援です。

また、

  • ・今すぐに行動を起こせる
  • ・その時に一番支援が必要とされている人・場所を団体が判断し、寄付金が使われる

という魅力があります。

寄付の方法には毎月継続して決まった金額を寄付する定額寄付と、自分の好きな時に好きな金額を寄付する都度寄付があります。どちらも1,000円程度からの寄付が可能です。多くの団体ではクレジットカード決済や銀行振込を受け付けています。

まずは興味のある団体のホームページを確認してみることをおすすめします。

例えば、日本ユニセフでは栄養価と安全性が高い食事を、子どもと女性が手頃な価格で持続的に入手できるようにする活動を行っています。また、紛争や自然災害時の緊急食糧支援も行っています。
>>日本ユニセフ協会について詳しくみる

寄付先を選ぶときの注意点

支援団体の中には、あまり寄付をおすすめできない、いわゆる「寄付してはいけない団体」も存在します。

以下の記事で、寄付先を選ぶ際の注意点を詳しく解説しているので、ぜひ一度目を通してみてください。
>>寄付してはいけない団体は本当にある?寄付先を選ぶときのポイントを3つ紹介!

ボランティアに参加する

直接的に支援したいという方はボランティアという方法もあります。

支援地での活動だけでなく、団体のイベントや事務局の日常業務のサポートなどがあります。

参加方法は各団体によって異なるため、詳細を事前に確認しましょう。

情報を発信・拡散する

情報を発信、拡散することも私たちにできる支援です。

SNSやブログでは、多くの人に情報を拡散できます。拡散した情報がきっかけとなり、行動を起こす人がいるかもしれません。自分が行動を起こすことで、周りの人を巻き込み支援の輪を広げていくことにつながります。

飢餓で苦しむ人々のために私たちにもできる支援を始めよう

世界中には、今この瞬間、飢餓により命の危機に直面している人々がいます

この状況を改善するために、国際機関や政府が活動しているものの、十分ではありません。残念ながら飢餓人口は年々増加しているのです。

飢餓の根本原因の多くは貧困です。また、少なからず私たちも途上国の飢餓の原因に影響を与えていることが分かりました。

だからこそ、わたしたちに出来ること、個人でできることから始めてみませんか。

この記事を読んで、飢餓に陥る人たちを寄付で支援することを検討し始めた方は、ぜひ以下の記事もご一読ください。

>>信頼できる寄付先は?どこがいい?専門家がオススメNPO団体を徹底解説:貧困(途上国)

まだ寄付はハードルが高いという人は、アンケートにご協力いただけませんか?選択肢から選ぶだけの5つの質問にお答えいただくだけです。

お金はもちろん、個人情報や何かの登録も一切不要で、30秒あれば終わります。

それだけで、飢餓から人々を守る活動をしている方々・団体に本サイトの運営会社であるgooddo(株)から支援金として10円をお届けします。

お手数おかけしますが、お力添えいただけますようお願いいたします。

動画はこちら
この記事を書いた人
gooddoマガジンはソーシャルグッドプラットフォームgooddo(グッドゥ)が運営する社会課題やSDGsに特化した情報メディアです。日本や世界の貧困問題、開発途上国の飢餓問題、寄付や募金の支援できる団体の紹介など分かりやすく発信しています。 なお、掲載されている記事の内容に関する「指摘・問い合わせ」「誤字脱字・表示の誤りの指摘」につきましては、こちらの報告フォームよりご連絡ください。

- gooddoマガジン編集部 の最近の投稿