新型コロナウイルスは、世界で感染者増加が止まらず、WHO(世界保健機関)が世界的パンデミックと位置付けました。
各国は「経済活動の抑制」や「外出禁止令の発令」など多様な対策を打っていますが、2020年8月現在も感染者数は増加しています。
日本でも、2020年4月に緊急事態宣言が発令され、その後少しずつ国内の感染者は減少し、経済活動も緩和されました。
しかし、2020年7月時点で、1日の東京都の感染者数は100人を超えたことで、改めて一人ひとりの感染対策強化が求められました。
この記事では、新型コロナウイルスにおける世界的な状況と問題、廃棄物からの感染を防ぐために気を付けなければいけないごみの捨て方などについて紹介します。
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新型コロナウイルスの世界的な状況
2020年に入り、中国・武漢から始まった新型コロナウイルスは、当初は感染拡大に懐疑的だったヨーロッパ、アメリカなどの国々にも、月が経過するごとに感染が拡大しました。
ヨーロッパでは、最初にイタリアで多くの感染者と死者が報告され、その後スペインでも感染爆発が発生しました。
このように続々と増える感染者に対して、人工呼吸器などの医療機器と病床数が急速に枯渇してしまうなど、苦しい戦いが続いていました。
その後、イギリス、アメリカなどでも感染が拡大し、世界では首都封鎖(ロックダウン)と呼ばれる外出を強制的に禁止するなどの措置が取られました。
2020年時点で世界人口第2位を誇るインドや、南米ブラジルで感染爆発が発生しており、今後はアフリカ諸国への感染爆発も懸念されています。
(出典:外務省「各国・地域における新型コロナウイルスの感染状況」,2020)
新型コロナウイルス感染拡大によって起きる問題点とは?
次に、新型コロナウイルス感染拡大によって起こる問題について触れていきます。
活動制限によって生まれる問題
日本を含めた感染拡大国は、多くの人間との感染を避けるため仕事などを含めた外出自粛の呼びかけ・禁止するなどの対策を行いました。
日本においては、政府の外出自粛要請により、多くの企業や教育機関などが活動を自粛しました。
このような状況の変化によって、学校教育の遅れや経済活動自粛に伴う会社の業績悪化などが表面化しており、現在も不安が残っています。
不安が理由で医療機関に駆け込み感染が拡大
新型コロナウイルスについて分からないことが未だに多く、無症状でも人に移す可能性があることから、体調不良を感じたときに「自分は新型コロナウイルスに感染しているのでは」と感じる人が増加しました。
不安を感じた人々が医療機関に事前に連絡をせず、そのまま医療機関に駆け込むことで感染が拡大するケースが増加したため、「外来診療の完全予約制」「病院内の玄関の施錠」などで感染対策を行いました。
使い捨てマスクの増加によって感染が広がる可能性
新型コロナウイルスの流行によって、使い捨てマスクが高値で転売されるなど、深刻なマスク不足に陥りました。
2020年7月時点では街中で多く見かけるようになりましたが、街中で数多くのマスクが捨てられており、ここから感染が広がるケースも考えなければいけません。
使い捨てマスクも、適切な方法で正しく廃棄する必要があり、一人ひとりが知識を持つ必要があります。
新型コロナウイルスの主な感染経路とは?
次に、新型コロナウイルスの主な感染経路について解説します。
飛沫感染
飛沫感染は、新型コロナウイルス感染者の咳やくしゃみなどと同時にウイルスが放出され、そのウイルスが周囲の人の粘膜に付着することで感染します。
具体的に起こり得るシーンは、多くの人が集まるオフィスや満員電車などです。
接触感染
接触感染は、新型コロナウイルス感染者の粘液や唾液が手に付着し、ウイルスが付着した手でエレベーターのボタンや駅の手すりなどを触ります。
別の人が同じ場所を触ることでウイルスが手に付着し、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで粘膜に付き感染することです。
電車のつり革など、不特定多数の人が触るものを避けたり、こまめな消毒を行うことで感染リスクを軽減することが可能です。
(出典:厚生労働省「新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)」,2020)
事業所から発生する廃棄物処理の方法
医療関係機関以外の事業所では、もし新型コロナウイルス感染者がいた場合、感染源となり得るごみとして、鼻水・痰などが付着したティッシュや使用済みのマスクなどが一般廃棄物または産業廃棄物として排出されます。
多くの人が利用する事業所で、感染源となり得るごみを捨てる場合の注意点について解説します。
ごみに直接触れないこと
1つ目は、「ごみに直接触れないこと」が求められます。
使用済みマスクや使用済みティッシュなどを手で触れてしまった状態で、口や鼻を触ると感染する可能性が高まるため、ビニール手袋を利用するなど直接触れないような対策を取りましょう。
ごみ捨て後に消毒を行う
2つ目は「消毒」です。
前述した通り、ごみを捨てる際にはビニール手袋などを付けて、直接ごみに触れないような対策が必要ですが、ごみを捨て終わった後には必ずアルコールなどで消毒を行いましょう。
ごみの密閉性を高める
3つ目は「ごみの密閉性」が求められます。
液体などがごみ袋の中に溜まることで、ごみを処理している最中にごみ袋が破れる可能性もあります。
ごみ袋が破れることで発生する液体漏れなどを無くすために、ビニール袋を二重にするなどの対策も有効です。
また、ごみの密閉性を高めることで、廃棄物回収業者がごみに触れる可能性を大幅に減らせるため、回収する側の感染対策としても大きな効果を発揮します。
(出典:環境省「新しいコロナウイルスの病気を広げないための 家のごみの捨て方」)
新型コロナウイルス感染対策のために廃棄物処理方法を見直そう!
この記事では、新型コロナウイルスの現状から、具体的な廃棄物処理方法などを詳しく解説しました。
基本的に、新型コロナウイルスに感染しない・させないためにも、ごみに触らないことや手指消毒、適切な廃棄物処理が重要です。
日々の感染対策を行っている人でも、廃棄物処理に対しては意識が薄れてしまうこともあるかもしれません。
この記事をきっかけに、ぜひ普段の廃棄物処理方法を見直してみてはいかがでしょうか。
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