いじめ

いじめをなくすために私たちにできることとは?

  • 2020年9月18日
  • 2022年7月28日
  • いじめ

いじめは、コミュニティが存在するところならどこでも起こり得る問題です。
そのため子どもだけでなく、大人の間でも起こることがあります。そのような難しい問題を、子どもだけの力で解決することは困難と言えるでしょう。

いじめを解決するには、周囲の大人の力も必要です。
この記事では、いじめをなくすために私たちができることは何か解説します。

いじめとは?原因を知り、対策や支援に取り組もう

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いじめをなくすには周りの人の協力が必要


いじめとは、いじめられる被害者といじめる加害者だけの問題ではありません。
いじめが起こるのは、加害者の心理だけでなく周りの環境や状況が複雑に絡み合い起こるのです。

加害者にいじめを起こさせるような条件が整うことで、被害者をいじめ始め、止まらなくなり長期化や過激化が進んでしまいます。
たとえいじめが起こってしまう条件が整っていても、踏みとどまれる心を持っていれば、いじめは起こらないかもしれません。

いじめの発生を防ぐには、そもそもなぜいじめは発生するのかについて知っておきたいところです。
いじめが発生する原因について理解を深めたい方は、問題の本質を詳しく解説している下記の本をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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また、いじめをなくしていくためには、防止、早期発見、対処のそれぞれの観点で行わなければいけないことや、できることを知っておく必要があります。
では周りの人は、いじめをなくすためにどのようなことをしていかなければいけないのか、何ができるのか見ていきましょう。

  • いじめとは、いじめられる被害者といじめる加害者だけの問題ではない
  • いじめをなくしていくためには、防止、早期発見、対処のそれぞれの観点での対応が必要

いじめを防止するためにできること


いじめをなくすには、まず防止の観点からできることを日頃から行っていく必要があります。
加害者がいじめを起こす心理の中には、家庭のストレスの発散から行うこともあり、中には誰かに認められたい、褒めてもらいたいという自尊心からくるものもあるのです。

子どもが加害者にならないようにするためには、子どもを認め、必要な心の栄養を十分に与えてあげることが大切です。
子どもを丸ごと受け止め、自分を大切に思う自己肯定感や、相手を思いやる気持ちを育んであげましょう。

そのためにも子どもを抱きしめたり、話すことや行うことを認めたり、褒めてあげるなど、温かい言葉を投げかけてあげることが必要です。
また、親であっても、子どもに「ありがとう」や「ごめんなさい」など感謝や謝罪の言葉を投げかけるだけで自己肯定感は高まり、子どもも必要なときにこれらの言葉を使えるようになります。
加えて、子どもの成長に合わせて家庭内での役割を持たせることも、自己肯定感につながりるのです。

いじめが発生する原因について理解を深めることも、いじめ予防に役立ちます。いじめが発生する原因について理解を深めたい方は、ぜひ下記記事もチェックしてみてください

>>いじめの原因にはどのようなものがある?

いじめは親子で向き合える関係を築くことも大切

加害者も被害者も誰かに相談できる環境がないことが、いじめの発生や長期化などにつながっています。
家族で過ごす時間があり、親が自分の話を目を見て話を聞いて共感してくれることで、ストレスなども減り、人のことを考えられるようになるのです。
また普段から家族が話を聞いてくれる環境ができあがっていれば、被害者となってもすぐに相談してくれる可能性が高まるので、いじめの早期発見にもなります。

いじめに発展させないためにも、子どもをすぐに否定せず、じっくりと話し合いながら、何が問題なのか、何がいけないのかを一緒に考えることが大切です。
子どもと話す際は、注意を向け、しゃがむ、腰掛けるなど子どもと目線を合わせ、子どもが話したことをそのままオウム返しをしてから、詳しく話を聞くようにしましょう。
その上で、子どもの主体性を大切にして、温かく見守り、ものごとの良し悪しを教える必要がある場面では、子どもを否定しないようにしながら話し合ってください。

良いことや正しい行為をすれば感謝されること、逆にされたときは感謝をすること、悪いことや間違ったこと、相手の気持ちを考えない行為は、きちんと謝ることを伝えることが大切です。
またいじめは、人の尊厳を傷付け、絶対にしてはいけない行為であることも伝え、なぜそれがいけないのか、共に考えると良いでしょう。

  • 加害者がいじめを起こす心理の中には、家庭のストレスの発散、認められたい、褒めてもらいたいという自尊心からくるものもある
  • 子どもが加害者、被害者にならないようにするためには、子どもを認め、必要な心の栄養を十分に与えてあげることが大切
  • いじめは、人の尊厳を傷つけ、絶対にしてはいけない行為であることも伝える

(出典:可児市「みんなでいじめをなくそう」)

いじめを早期発見するためにできること


いじめを早期発見する上で妨げとなるのは、被害者が心配をかけたくないという理由から、親に話さないことです。
特に思春期には多い傾向にあるため、日頃の生活で子どもが発信するいじめのサインに気付き、気になることがあれば、学校に様子を尋ねてみるようにしましょう。
いじめのサインに気付くことは難しいかもしれませんが、いくつかチェックできる項目があります。いち早く気付くためにも日常生活で、子どもの様子をできる限り見守ることが大切です。

下記は子どもがいじめられているときのサインとも言われている症状になります。

  • 口数が少なくなる
  • 食欲や元気がなくなる
  • 情緒不安定になり、家族や物に八つ当たりする
  • 急に甘えだす
  • 朝起きにくくなる
  • 腹痛・頭痛・微熱・吐き気・倦怠感などを訴え、学校に行き渋る
  • 友達と遊ばなくなる
  • 誰も遊びに来なくなる
  • 急な外出が多くなる
  • 寝言でうなされる
  • 歯軋りがひどくなる
  • 安眠できない
  • 持ち物の紛失や破損、衣服の汚れ
  • お金をねだったり、こっそり持ち出す、お小遣いの減りが早くなる

このようなサインは自身の子どもだけでなく、近所の子どもにも現れることがあります。
いじめられているサインはできれば親が気付ければ良いのですが、周囲や地域の人であってもいじめかもしれないと思ったら、学校やいじめ防止のための関係機関などに情報の提供を行うことで、早期発見につながるでしょう。

  • 日頃の生活で子どもが発信するいじめのサインに気付くためにも子どもの様子をできる限り見守ることが大切
  • 学校やいじめ防止のための関係機関などに情報の提供を行うことで、早期発見につながる

(出典:可児市「みんなでいじめをなくそう」)

いじめに対処するためにできること


いじめが起こってしまった、発見できた場合、被害者・加害者あるいは回りにいじめにあっている子どもがいるという3つのケースで対処が変わります。
どのケースでもいじめをなくすために、私たちができること、しなければいけないことを理解しておくようにしましょう。

いじめの被害者の親にできること

自分の子どもがいじめにあっていたとき、まず親は落ち着かなければいけません。その上で冷静になって子どもの話を聞きましょう。
聞き方も先述したように、目線を合わせて、子どもの話に注目する必要があり、否定をしないよう心がけます。
子どものプライドと意思を尊重し、気持ちに寄り添って一緒に考えることが大切です。

子どもからは学校生活や友達関係全般について聞き取り、学校の担任の先生に親が気付いた様子なども合わせて具体的に説明し、相談するようにしましょう。
このとき、なかなか話さなくても無理に聞き出そうとはせず、心配していることを伝え、温かく見守ってあげてください。

また子どもに先生に相談してもいいか確認するようにします。「言わないで欲しい」という場合は、その気持ちを尊重してあげることも大切です。
ただし、いじめを解決するためには先生に相談することも必要であることは伝えて、話し合うようにしてください。

話してくれた際には、子どもの味方であることを伝え、最終的にはいじめ行為は絶対してはいけないことだと毅然とした態度をとることも重要です。
またいじめが解決するまでは、学校に行かないことも一つの選択肢として考え、子ども危険から守り、絶対に守るという姿勢で対応してあげましょう。

周りの子どもがいじめにあっているときは

もし自分の子どもではなく、「〇〇ちゃんがいじめられている」などの訴えがあった場合や、いじめられている子どもの様子を見て気付いた場合も、親子で話し合い学校の先生に相談するなど、一緒に解決する方法を考えてあげてください。

どうしたら良いのか、何かできることがないのか、子どもと考えることが、今後のいじめ防止にもつながります。
その際に、いじめに加わらないことを話し合うことも大切です。
また先生ではなく、まずはいじめられている子どもの親に話してみることも一つの手ですが、これも状況に応じて考え、行動していくようにしましょう。

いじめの加害者の親にできること

もし自分の子どもがいじめをしている場合、頭ごなしに叱る、否定することはしないようにしてください。
多くの場合、被害者が心の傷からいじめ後に後遺症などを発症するケースがありますが、加害者であっても対処によっては心の傷を負うことがあります。それが次のいじめにつながることもあり、危険です。

いじめをしている子どもの心理の中には、いじめを後悔する心や親や先生に叱られたらどうしようという不安を抱いている子どももいます。
それを見極めるためにも、子どもと向き合って話を聞く時間を設けてください。
その上でどうしてこのような行為をしてしまったのか、まずは心情や背景をつかむようにしましょう。
そして子どもが傷付けた被害者の気持ちなどに気付けるように、根気強く話し合いをすることが重要です。
いじめる行為そのものの意味に気付いたら、これからどうしていけばいいのか、話合いをするようにしましょう。

また、いじめの解決に向けた指示を学校やいじめ防止の関連機関などに相談する、親子の生活の構築、子どもを認めて褒める、親子で被害者に謝罪するなどの対応を行います。
その上で、再発させないためにも被害者だけでなく加害者側も、しばらくは子どもたちへの見守りをしていくようにしましょう。

  • 子どものプライドと意思を尊重し、気持ちに寄り添って一緒に考えてあげることが大切
  • 加害者の心情や背景をつかみ、傷付けた被害者の気持ちなどに気付けるように、根気強く話し合いをすることが重要
  • いじめの解決に向けた指示を学校やいじめ防止の関連機関などに相談する、親子の生活の構築、子どもを認めて褒める、親子で被害者に謝罪するなどの対応を行う

いじめは家族や社会全体の問題


いじめはどのようなコミュニティでも起こる可能性があります。
しかしそれは家族や周囲、地域などの環境や条件を整え、いじめを起こさせない、いじめを起こすような環境や状況を作らないことを日々心がけていれば、いじめが起きる可能性はかなり低くなります。
それはいじめをなくすために行うだけでなく、子どもを健やかに成長させるために必要なものばかりです。

自己肯定感を高め、相手を思いやり、ありがとうやごめんなさいを当たり前に言える人物形成は成長にとって何よりも大切になります。
子どもがいる場合は、しっかり見守り、認め、愛情を注いであげてください。また子どもがいなくても周辺や地域の子どもにも優しく接して、良い人間関係を構築するようにしましょう。
一人ひとりの行いが、いじめを起こさせない、いじめをなくすことにつながります。

いじめを受けるとPTSD(心理的外傷後ストレス障害)やうつ病、パニック障害といった症状を発症する可能性があります。具体的にどのような症状なのか、克服するにはどうしたら良いのかは下記記事で解説しているのでぜひチェックしてみてください。

>>いじめによる後遺症とは?どんな影響、克服方法があるの?

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この記事を書いた人
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