「保護猫を殺処分から救うにはどうすればいい?」
「信頼できるおすすめの寄付先はどこ?」
このように考える方のために、本記事では以下の内容を解説します。
- ・保護猫を殺処分から救う活動している団体
- ・信頼できる寄付先の選び方
- ・寄付の方法や寄付金の使われ方
- ・寄付以外で保護猫を救うためにできること
寄付先を選ぶ際は、活動実績、寄付金の使い道、保護猫の飼育環境を確認することが重要です。
寄付方法としては、毎月定額の「継続寄付」をおすすめします。日々の餌代や治療費など、継続的な支援が求められています。また、多くの保護猫を救う活動には時間がかかるため、継続的な支援が効果的です。
信頼できる動物愛護団体の選び方を参考に寄付先を選び、保護猫を救うための行動を起こしてみませんか?
保護猫を殺処分から救う!おすすめの寄付先5選
保護猫の殺処分をなくすために、多くの支援団体が保護猫たちのために日々活動を続けています。まずは、寄付という形で支援できるおすすめのNPO団体を5つ紹介します。
公益財団法人どうぶつ基金:保護・避妊・啓発を通じて殺処分される猫を減らす
公益法人どうぶつ基金は、野良猫の繁殖を抑制するための無料不妊手術事業「さくらねこ活動」を中心に活動しています。また、多頭飼育崩壊の救済支援や保護猫の里親マッチング、動物愛護に関する普及啓発活動を通じて、人と動物が共生できる社会を目指しています。
35年以上の長い歴史があり、活動報告書や会計報告書を詳細に公開していることから、信頼性の高い活動実績を持つ団体です。殺処分ゼロを目指し、多様なボランティアが協力して取り組む点が大きな特徴です。
- 無料不妊手術を通して殺処分をなくすことに共感する人
- 積極的な広報とロビー活動に賛同する人
- 行政や他団体、獣医師、ボランティアとの連携・協働に関心がある人
どうぶつ基金の口コミが知りたい方はこちら
>>どうぶつ基金は怪しい?活動実態や口コミ評判を調べてみた
ピースニャンコ(認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン):医療支援をもとに保護猫ボランティアをサポート
ピースニャンコは、保護猫ボランティアを医療面からサポートする活動を行っています。
自然災害や紛争の被災地支援活動を行う、特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンが運営しているプロジェクトです。保護犬を支援するプロジェクトにはピースワンコがあり、既に蓄積されたノウハウがあります。
ピースニャンコでは、動物病院での診療費支援や避妊去勢手術の費用援助を実施。ピースワンコの譲渡センターを活用した医療支援を通じて、保護猫の健康管理をサポートしています。
保護猫ボランティアの負担軽減を図りながら譲渡促進にも取り組み、1匹でも多くの保護猫が新しい家庭で幸せに暮らせる未来を目指しています。
- 医療面から猫の保護活動を支援したい人
- 災害時に保護猫の支援をしたい人
- 保護猫ボランティアとともに活動を広げていきたい人
保護犬を殺処分から救うピースワンコの口コミを知りたい方は、こちらをご一読ください。
>>【怪しい?】ピースワンコ・ジャパンの口コミ評判は?専門家に詳しく聞いてみた
特定非営利活動法人 犬猫みなしご救援隊:行き場のない犬猫専用の「終生飼養ホーム」を運営
一般家庭では飼養が困難な、引き取り手のない犬猫たちを積極的に保護し、命が尽きる時まで責任を持って育てる「終生飼養」や猫の譲渡活動、野良猫の不妊手術などを行っています。
動物と人間が共生できる明るい未来の実現を目指しています。
- 引き取り手のない犬・猫たちにの受け皿として、犬猫専用の「終生飼養ホーム」の運営を支援したい人
- 犬や猫だけでなく、ウサギ、鹿、ハクビシンなどの多くの動物を救いたい人
- エコバッグ、Tシャツなどオリジナルグッズの購入を通して活動を応援したい人
公益財団法人 日本動物愛護協会:人と動物が共に生きられる社会を目指す
幸せな動物を増やすため、犬や猫の譲渡会の開催、災害時の動物救援、動物愛護講座の開催を始めとした啓発活動、日本動物大賞・動物愛護表彰などを通した提言活動を行っています。
1948年に設立され、70年以上も動物愛護の活動を継続している歴史と実績のある団体です。
「今を生きている命は幸せに、不幸な命は生み出さない!」をスローガンとした活動を通し、人と動物が共に生きられる社会を目指しています。
- 動物愛護活動を通じて、人と動物が共生できる社会を支援したい人
- 譲渡活動や災害時の動物救援に関わりたい人
- 動物愛護活動に長年実績のある団体を支援したい人
NPO法人犬と猫のためのライフボート:20,000頭以上の里親探しの実績あり
NPO法人犬と猫のためのライフボートは、保健所からの保護犬・猫の救命と譲渡を20年以上行う団体であり、今までに22,477頭の譲渡実績があります。
保護から医療、譲渡までを総合的にケアし、施設内には動物病院も併設。全国7か所の保健所と連携し、殺処分を防ぐ活動に取り組んでいます。
- 動物病院の併設により健康面のサポートに共感できる人
- 里親探しの実績を重視する人
- 幅広い地域で活動している団体を支援したい人
信頼できる寄付先の選び方
保護犬猫のために寄付をしたいと考えても、どの団体を選べばよいのか迷うものです。信頼できる寄付先を見極めるためには、以下のポイントをしっかりと確認することが大切です。
- ・飼育・保護環境を確認する
- ・活動実績を確認する
- ・寄付金の使いみちを確認する
ここでは、寄付先選びの3つのチェックポイントを紹介します。
飼育・保護環境を確認する
寄付先の動物保護施設では、動物たちが適切な環境で飼育されているかを確認することが重要です。
清潔で十分なスペースが確保され、動物のストレスに配慮した設備が整っているか、また獣医師による定期的な健康管理や緊急時の医療体制が整備されているかをチェックしましょう。
これらの情報は、団体のホームページにある施設紹介や、SNSに掲載されている写真、団体が行う活動報告から確認できます。
活動実績を確認する
寄付先の信頼性を測る上で、活動実績の確認も非常に重要です。具体的には、過去の活動報告書やウェブサイトで、どのようなプロジェクトや活動を行い、どのような成果を上げているかを確認しましょう。
単に活動内容だけでなく、目標達成度や具体的な数値データが示されているかを見ることで、団体の透明性や実効性を判断できます。
活動実績が明確で、目標達成に向けて着実に努力している団体は、信頼性が高いと言えるでしょう。
寄付金の使い道を確認する
寄付をする際、そのお金がどのように使われるのかもきちんと確認しましょう。
例えば、具体的なプロジェクト内容や活動費の内訳を公開しているか、会計報告書を提示しているかなどが判断材料になります。
寄付金の使い道をきちんと説明している団体は、透明性が高く、安心して寄付を託すことができるでしょう。可能であれば、会計報告書にも目を通し、団体の運営状況やお金の流れを把握することをおすすめします。
保護猫を救うために寄付が必要とされる背景
猫の殺処分数は年々減少しているものの、いまだに多くの命が失われています。この現状を改善するためには、保護団体による救助活動が不可欠ですが、医療費や施設の維持費など、相当な資金が必要となります。保護猫を救うために寄付が必要な背景を考えます。
殺処分される猫は年間9,472頭(2022年度)
環境省の発表では、2022年度に全国の保健所などで引き取られた猫は3万401頭に上りました。そのうち9,472頭が殺処分となり、特に生後間もない仔猫の殺処分は5,878頭でした。
飼い主が見つからない猫や、飼育を断念した飼い主から依頼を受けた猫たちが、保健所や動物愛護センターに持ち込まれています。
これらの施設は税金で運営されているため、保護できる期間が限られており、その期限を過ぎると殺処分せざるを得ません。
そうした猫たちを保護し、新たな飼い主を探す活動をしているのが動物愛護団体なのです。
出典:環境省統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」
動物愛護センターの取り組みについては、以下の記事をご一読ください。
>>動物愛護センターの殺処分ゼロに向けた取り組みとは?
猫の保護活動には活動費が必要
猫の保護活動を継続的に行うためには、餌代や医療費など相当な資金が必要です。
行政からのサポートがあるのが理想ですが、保健所は既存の業務で手一杯で、残念ながら行政からの支援は現状では期待できません。
そのため、動物愛護団体は現実的に個人からの寄付金に頼らざるを得ず、多くの保護活動は善意の支援者たちによって支えられているのが実情です。
動物愛護団体については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>動物愛護団体とは?活動内容や寄付の方法を紹介
猫を保護する団体への寄付金の使い道
保護猫団体に寄せられた寄付金は、保護された猫たちの命をつなぎ、幸せな未来へ導くために大切に活用されています。
食事から医療ケア、暮らす場所の整備、そして新しい家族との出会いまで、さまざまな支援活動を支える重要な資金となっているのです。
ここでは、寄付金が具体的にどのように役立てられているのかを詳しく紹介します。
- ・猫の食事や生活用品の購入
- ・猫の健康を維持する医療費
- ・施設の運営や維持
- ・保護猫の里親探し
- ・殺処分の現状を知らせる啓発活動
猫の食事や生活用品の購入
保護猫たちの食事には、ドライフードやウェットフードの他に、療養が必要な猫には腎臓サポートなどの療法食が必要です。これらは猫の健康維持に欠かせません。
トイレ用品としては、猫砂やペットシーツを用意し、清潔な環境を保つことで、猫の健康と快適さを守ります。
その他、猫の投薬時に使用する缶詰や、清掃に使うタオル、ゴミ袋なども毎日使う消耗品です。寄付金は、これらの猫たちの生活に必要な物資の購入に充てられます。
猫の健康を維持する医療費
猫の保護団体への寄付金は、保護された猫たちの健康維持に不可欠な医療費として活用されます。
具体的には、繁殖を防ぐための避妊去勢手術、感染症予防のためのワクチン接種、病気や怪我の治療費などが挙げられます。加えて、怪我や病気の治療費、定期的な健康診断費用も必要です。
また、猫たちの健康を支える医薬品や、ノミ・ダニ対策用品などの購入にも充てられます。
施設の運営や維持
保護された猫たちが安心して過ごせる施設の維持にも活用されます。
猫たちが快適に生活できる空調設備の維持や、清潔な環境を保つための清掃用品、そして施設を運営するスタッフの人件費などに充てられます。
これらの費用は、猫たちが安全で健康的な生活を送るために不可欠であり、寄付金はそれらを支える重要な財源となります。
保護猫の里親探し
保護猫の里親探しは、新たな家族を求める猫たちと、愛情を注ぎたい人々を結びつける重要な活動です。そのために、まず猫の存在を広く知らせる必要があります。チラシやウェブサイトでの広報、譲渡会開催など、様々な方法で情報発信します。
印刷費や会場費、スタッフの人件費、イベント保険料、交通費、ウェブサイトの運営管理など、里親探しの広報活動全般で多くの費用が発生するため、継続的な支援が求められます。
殺処分の現状を知らせる啓発活動
保護猫団体への寄付金は、殺処分という悲しい現状を広く社会に知らしめる啓発活動にも活用されます。
広報誌の作成や講演会、写真パネルの展示を通じて、現状に対する理解を深め、関心を高めることを目指します。
これらの活動は、単に現状を伝えるだけでなく、「捨てる」や「殺す」のではなく「増やさない」という観点からの不妊手術の重要性も訴えかけ、動物愛護の意識向上を促すものです。
保護猫を救う団体に寄付する方法
保護猫を救う団体への寄付は、温かい手を差し伸べる確かな方法です。しかし、保護猫活動を支援したくても、どのような方法があるのかわからない人も多いのではないでしょうか。具体的には以下の方法があります。
- ・継続寄付
- ・単発寄付
- ・ふるさと納税
- ・クラウドファンディング
それぞれの寄付方法を詳しく紹介します。
継続寄付
保護猫を救う団体への継続寄付は、団体の活動を安定的に支える重要な手段です。毎月定期的に一定額を寄付することで、団体は継続的な収入を見込めるため、計画的に保護活動を進めることができます。
多くの団体が月々1000円程度から継続寄付を受け付けており、無理のない範囲で支援を続けることが可能です。
先述したように、猫には毎日の食事や治療費など、安定した支援が欠かせません。また、保護猫を救う活動には時間がかかり、長期的な取り組みが必要です。
継続寄付をすることで、愛護団体が安定した資金を基に計画を立てやすくなり、保護猫の生活を持続的に支えられます。さらに、活動を見守りながら、問題解決に向かう変化を実感できる点もメリットです。
退会はいつでも可能なので、気軽に始めることができます。
単発寄付
単発寄付は、金額やタイミングを自由に選べる支援方法です。多くの団体では、500円や1,000円といった少額から寄付を受け付けており、中には1円単位で寄付できる団体も存在します。
単発寄付は、毎月継続するような定期的なものではないため、自分の経済状況や気持ちに余裕がある時に、いつでも気軽に支援できるのが魅力です。無理なく、自分のペースで保護猫活動を応援できます。
ふるさと納税
ふるさと納税でも保護猫を救う団体への寄付が可能です。この制度は、応援したい自治体や団体を選んで寄付することで、所得税や住民税の控除が受けられる仕組みです。
自治体によっては動物愛護活動を支援する寄付先が用意されており、寄付額に応じて返礼品を受け取れる場合もあります。ふるさと納税のポータルサイトや、支援したい団体の公式サイトで寄付が可能かを確認してみましょう。
クラウドファンディング
クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を募る仕組みです。保護猫支援においては、医療費や施設の運営費など、具体的な使途と目標金額を設定して支援を募ります。
支援者は共感できるプロジェクトに対して、自由な金額で寄付することができ、支援の進捗状況や成果も確認できます。
寄付以外で猫を救うためにできること
猫を救いたい、でも寄付は難しい…そんな思いを抱える方は少なくありません。しかし、お金以外にも猫たちを助ける方法はたくさんあります。ここでは、ボランティア活動への参加や物品の寄付など、誰でも気軽に始められる支援方法を紹介します。
- ・ボランティアに参加する
- ・物品を寄付する
ボランティアに参加する
保護猫支援のボランティア活動には、猫のお世話や施設の清掃、イベント運営など、様々な関わり方があります。動物愛護団体のホームページで募集内容を確認し、自分にできる活動を見つけましょう。
直接猫と触れ合える機会も多く、やりがいを感じられる支援方法です。また、活動を通じて同じ志を持つ仲間とのつながりも広がります。
物品を寄付する
猫を救うための方法として、物品の寄付も有効です。具体的には、キャットフード、猫砂、毛布、おもちゃなどが挙げられます。
寄付をする際は、事前にNPO団体などに連絡し、本当に必要なものを確認してから送付するようにしましょう。そうすることで、より効率的に猫たちの支援に繋がります。
保護猫を救うために寄付を通じて命をつなごう
本記事では、以下の内容をお伝えしました。
- ・保護猫を救う活動をしている動物愛護団体
- ・寄付先を選ぶ際には、飼育環境や活動実績、寄付金の使途を確認することが大切
- ・寄付には継続寄付・単発寄付・ふるさと納税・物品寄付がある
現在、日本では年間約9,400頭の猫が殺処分され、その中でも特に生後間もない子猫が多くを占めています。猫を保護するには、餌代や医療費、施設の運営・維持費など多額の活動費が必要です。
継続寄付なら動物愛護団体の活動を安定的に支えられ、結果としてより多くの保護猫を救うことにつながります。
今回をきっかけに、寄付を含めた様々な形で保護猫を救う活動に参加してみてはいかがでしょうか。
団体名 | gooddoマガジンの注目ポイント |
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どうぶつ基金 | ・無料不妊手術(TNR)で殺処分をなくし、動物が人や自然と自由に幸せに共生することができる世の中をめざしている ・広報とロビー活動を積極的に行い課題を発信している ・行政や他団体、獣医師、ボランティアとの連携・協働により活動を広げている |
ピースニャンコ | ・医療面から猫の保護活動をしている ・災害時に保護猫の支援が可能 ・保護猫ボランティアとともに活動を広げている |