猛暑

猛暑になる原因は?どんな対策が必要?

  • 2020年7月22日
  • 2020年7月27日
  • 猛暑

夏になると発生する猛暑日は私たちの命を危険にさらします。
このような高温の日は、昔はそれほど発生しなかったと記録されており、このように頻発するようになったのはここ数十年の期間です。

ではなぜ危険な暑さの日が増加してしまったのか、その対策とともに紹介します。

猛暑の原因とは?気候変動について見直そう

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気候変動によって猛暑日が増加


日本での気象観測において、猛暑日の日数が年々増加傾向にあります。
猛暑日とは35℃以上を記録した日を指し、生物にとって危険な気温です。
これまでのデータによると、1994年を境としてそれ以前とそれ以降では猛暑日の日数に差ができつつあります。

1910年から1993年までの83年間のうち、猛暑日が2日以上あった年は6年でした。それに対して1994年から2019年までの25年間のうち、猛暑日が2日以上あった年も6年でした。
年数としては同じですが、1994年以降は25年という短い期間に6年もあり、うち1994年は6日以上、2018年は7日以上の猛暑日が観測されています。

1994年以前では1942年に5日以上を観測した程度で、あとは観測しても2~3日程度、多くは1日以下であることから、年間の猛暑日の日数が増加していることが分かります。
実際に気象庁からの発表では、猛暑日の平均年間日数が1990年から2019年の30年間だと約2.3日、1910年からの30年間だと約0.8日であり、比較すると2.9倍も増加していることが分かります。

猛暑日は確実に増加しており、その影響は世界中で出ていることから、早急な対応が必要であると考えられています。
猛暑日を減らすためにはその原因について理解し、対策を行わなければいけません。

  • 日本では猛暑日の日数が年々増加傾向
  • 1910年から1993年までの83年間のうち、猛暑日が2日以上あった年は6年で、1994年以降は25年間という期間の間に猛暑日があった年が6年
  • 世界中でも猛暑日は増加している
  • (出典:気象庁「大雨や猛暑日など(極端現象)のこれまでの変化」,2019)

    猛暑になる原因とは


    なぜ猛暑日が増えてしまったのか、その原因として考えられる現象が2つあります。
    それが「地球温暖化」と「ヒートアイランド現象」です。
    どちらも気温の上昇に関して度々取り上げられる現象であり、私たちのごく身近で行われていること、あるいは人間が構築した社会活動によって起こっている現象です。

    それぞれの現象とはどのようなものなのか、どうして起こってしまうのか、その原因について改めて確認してみましょう。

    地球温暖化

    現在、日本だけなく世界全体の年間の平均気温が上昇しています。

    気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告書によれば、陸域と海上を合わせた世界平均地上気温は、1880年から2012年の期間において0.85℃上昇しています。
    これは温室効果ガスが原因であり、その主たる気体である二酸化炭素の増加が大きな問題となっています。

    この温室効果ガスがどのように作用するのか、メカニズムも明らかにされています。
    地球では太陽からの太陽光エネルギーを受け、地上が温められます。この地上に吸収された熱は夜間に放出されるため、太陽が出ない夜間には熱が溜まらず気温が下がる傾向にあります。
    それが本来の姿なのですが、温室効果ガスは地上から放射する熱を吸収し、再放射するので大気が温まってしまいます

    もともとこの効果によってある程度の熱が大気内部に残ることで、地球全体の温度は生物が住む温度に保たれていますが、温室効果ガスの濃度が上がればこの効果がより強くなり、地上の温度が上昇することになります。
    これにより、地球温暖化が進んでしまったと見られています。

    人間の生産やエネルギーを利用した経済活動は産業革命以降、飛躍的な進化を遂げました。
    同時に石油や石炭などの化石資源を燃やして経済成長を果たしたことから、大気中の二酸化炭素濃度は、産業革命以前と比べて40%も増加したと言われています。
    その増加傾向は顕著であり、このまま有効な温暖化対策を行わなかった場合、21世紀末における世界の平均気温は2.6~4.8℃も上昇し、厳しい対策を取ったとしても0.3~1.7℃上昇する可能性が高くなるとされています。

    また平均気温が上昇するということは、真夏日や猛暑日の日数や最高気温の上昇はもちろんのこと、冬における最低気温の全体的な上昇などが見られ、海水温の上昇から膨張が起こり、平均海面水位も上昇する恐れがあります。

    2018年には埼玉県熊谷市で観測史上最高気温となる41.1℃を記録しましたが、この気温すら塗り替える猛暑日が訪れる可能性や、各地で40℃を超える猛暑日が現れる危険性もあるのです。

    ヒートアイランド現象

    ヒートアイランド現象も気温の上昇に影響を及ぼしています。
    草地や森林、水田、水面などの植生域では高い保水力により、水分の蒸発による熱(気化熱)の消費が多く、地表面から大気への熱の供給が少なくなるため、主に日中の気温が上昇するのを抑えられます。

    これに対して都市化が進む場所や舗装されている土地ではアスファルトやコンクリートなどによる人工被覆域が多くなっています。
    人工被覆域は植生域と比べ、日光による熱の蓄積が多く、温まりにくく冷めにくいという性質である熱容量が大きいことから、日中の熱を蓄積して夜間にも保持し、大気へ放出するため、夜間の気温の低下を妨げる効果があります。

    特に高層ビルなどが高密度で並ぶ都市部では、天空率が低下して、地表面からの放射冷却が弱まり、風通しが悪いことで地表面に熱がこもりやすくなるので、さらに気温が低下するのを妨げることになります。

    加えて都市部では産業活動や社会活動に伴って、熱が排出されます。エアコンの室外機自動車などの廃熱などはその一例であり、人口の集中する都市部では昼間の廃熱量が局所的に100W/㎡を超えると見積もられています。
    こういった原因で気温を上昇させる現象をヒートアイランド現象といいます。

    気候変動と猛暑日の関連が証明されたのはごく最近

    地球温暖化などの気候変動やヒートアイランド現象が気温の上昇の原因となっているのは確かですが、特に地球温暖化が猛暑日と関連していることが証明されたのはごく最近のことです。
    それまではおそらく影響しているだろうという予想はあったものの、自然である大気の偶発的な揺らぎが重なったという考えは否定できず、猛暑日の発生は偶発的なものである可能性が示唆されてきました。
    しかし2018年7月に日本を襲った記録的な猛暑に対して、気象研究所などが新たな手法を開発し、地球温暖化との関連を裏付ける評価を可能としました。

  • 猛暑日が増えた原因として地球温暖化とヒートアイランド現象が考えられる
  • 世界平均地上気温は、1880年から2012年の期間で0.85℃上昇した
  • 地球温暖化が猛暑日と関連していることが証明されたのは最近
  • (出典:環境省「地球温暖化の現状」,2017)
    (出典:気象庁「歴代全国ランキング」,2019)
    (出典:気象庁「ヒートアイランド現象」)
    (出典:国立環境研究所「平成30年7月の記録的な猛暑に地球温暖化が与えた影響と猛暑発生の将来見通し」,2019)

    猛暑日を減らすために対策が必要


    地球温暖化やヒートアイランド現象を原因として、地球の温度は上がり続け、最高気温が35℃を超える猛暑日が生まれました。
    猛暑日が増加すれば、人々の中から熱中症になる人が増加し、救急搬送される件数が増えることになります。
    熱中症は危険な病気であり、死に至ることもあるため、猛暑日の増加は人間にとって由々しき事態です。

    気温の上昇や猛暑日の増加は環境にも影響します。
    気温が上昇することで高温に耐えられない植物や動物は生息域を移さざるを得ず、適応できない生物は個体数を減らし、やがては絶滅するしかなくなります。
    陸海空すべての生態系に影響を与えるため、これまで行ってきた農業、畜産、漁業が行えなくなる可能性もあります
    このままいけばさらなる気温の上昇が見られるため、早急に対策を行う必要があります。
    では実際にどのような対策を行っていけばいいのか、いくつか例を紹介します。

    二酸化炭素の削減

    地球温暖化の主の原因となるのは温室効果ガス、その中でも二酸化炭素が原因となっています。
    そのため、二酸化炭素の排出量を減らすことが地球温暖化を緩めるための1つの対策となります。
    これは夏だけでなく年間通して行わなければならないことですが、日本において二酸化炭素の排出量の約2割が給湯や冷暖房、調理のためのガス使用、電気製品の使用、自家用車の使用など、私たちの生活から排出されています
    そのため、冷暖房機の温度を控えめに設定することやシャワーを使いすぎない、燃料や電力の消費を抑えることで二酸化炭素の排出を抑えられます。

    ここで注意なのは、冷房を使わないというのは猛暑日においては大変危険です。
    使わないのではなくカーテンによる温度調節や服装の軽装化、扇風機や送風機との併用で電力消費を抑えつつ、室外機による熱の放出を防ぐことが大切です。

    他にもポットや炊飯器、炊飯ジャーの保温を控えること、電化製品の主電源をこまめに切ること、長時間使わない際はコンセントを抜くこと、通勤通学や買い物では自家用車ではなくバスや鉄道、自転車を使うことなどが取り組みとしてあります。
    自動車を使う際にもアイドリングストップを行い、エコドライブを心がけるのも良いでしょう。このように私たちにできる対策はいくつもあります。

    クールビズとグリーンカーテンの導入

    都市部でのヒートアイランド現象への対策はなかなか難しいものがあります。
    現在もアスファルトやコンクリートの改良、新しい素材の開発などは進んでいますが、導入はまだ時間がかかります。
    そのため、すぐできる対策としてはオフィスを含む屋内での冷暖房の過剰な温度設定を抑えるためのクールビズやウォームビズの導入が挙げられます。

    また、グリーンカーテンを導入するという手もあります。
    グリーンカーテンは太陽光を遮り、わずかでも室内温度を下げる効果や、二酸化炭素を吸収する効果が期待できます。
    加えて保水力による気化熱の効果により、周辺気温の低下も望めます。ビル群に多くの植物を植えることはできず、建築法なども関係してくるので限界はありますが、これらの導入により、わずかでもヒートアイランド現象を和らげる効果が見込めます。

  • 気温が35℃を超えた日は猛暑日
  • 熱中症は危険な病気であり死に至ることもある
  • 気温の上昇の原因となっている二酸化炭素の排出を減らす取り組みが必要
  • (出典:地方独立行政法人筑後市立病院「暑さに負けるな~熱中症予防と対策~」)
    (出典:気象庁「地球温暖化を緩やかにするために私たちにできること」)
    (出典:環境省「グリーンカーテンプロジェクト」)

    猛暑になる原因を知り、みんなで対策をしよう


    猛暑日は地球温暖化を主とした気温の上昇により、その日数が増加しています。
    そのため、地球温暖化のこれ以上の進行を防がなければ、猛暑日全体の日数はさらに増加し、最高気温が更新される可能性もあります。

    猛暑日や真夏日の日数増加は地球に住む生物と環境にとって非常に危険であり、何も住めない星に変わってしまう危険性が垣間見えます。
    ここまでの傾向を見ると、気温が上昇する頻度は高く、数年中には猛暑日のさらなる増加や、気温上昇の恐れがあります。
    そうならないためにも、私たちは地球温暖化に対する取り組みをすぐにでも始めていくことが重要です。

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