冬期期間を適切な温度で快適に過ごすために実施されるのがウォームビズですが、その期間を知っているでしょうか。
冬と言われると12月から2月くらいまでが相場ですが、実際にウォームビズの期間は少し異なります。
この記事では、そのウォームビズの実施期間などを紹介します。
ウォームビズとは?自宅やオフィスでできる取り組みを紹介
地球温暖化がもたらす将来への不安、 解消しませんか?
30秒で終わる簡単なアンケートに答えると、「地球温暖化の解決に取り組む」活動している方々・団体に、本サイト運営会社のgooddo(株)から支援金として10円をお届けしています!
このような支援に参加することによって、少しでも「地球温暖化」の解決に向けて前進できたら、素敵ですよね。
設問数はたったの4問で、個人情報の入力は不要。あなたに負担はかかりません。年間50万人が参加している無料支援に、あなたも参加しませんか?
ウォームビズと地球温暖化対策
ウォームビズとは2005年から導入された冬期の地球温暖化対策の一つです。夏期にはクールビズを行っていますが、その冬版ということになります。
ウォームビズは暖房時の室温の目安を20℃として、快適に過ごすライフスタイルを推奨するものです。
これは日本で地球温暖化への対策として、2030年度までに温室効果ガスの排出量を2013年度比で26%削減することを目標に掲げているため行われています。
もちろん地球温暖化の対策はウォームビズだけではなく様々な取り組みがなされています。
そのなかでも毎年期間を区切って政府が率先し、自治体や企業、関係各所、そして国民が一丸となって取り組めるように分かりやすい取り組みとしてウォームビズが設定されているのです。
なぜ20℃を目安に過ごすことで地球温暖化への対策になるのでしょうか。地球温暖化の原因である二酸化炭素の排出量の多くは化石燃料を使用することで発生しています。
この化石燃料はエネルギーを生成する際に燃焼されるため、私たちが生活のなかで使う電力量が関係しています。
2017年度の環境省による調査では、1世帯あたりが出す二酸化炭素の排出量は年間4.5トンとなっています。そのうちの16%が暖房によるものです。
また気温が6℃のとき、暖房の設定を21℃から20℃に下げると、消費電力が年間53kWh(キロワット時)減り、約1,170円を節約、二酸化炭素排出量は年間約24キログラムも削減できることも分かっています。
そのため室温は20℃を目安にして、快適に過ごせるライフスタイルを推奨しています。
間違えてはいけないのは、無理をして暖房を20℃にしなければいけないわけではありません。
クールビズも同様ですが、建物の状況や立地など様々な条件で室温は変わります。20℃に設定しても場所によっては温度が上がらないこともあり得ます。
あくまでも目安が20℃程度ということに留意しつつ、ウォームビズに取り組むことが必要です。
(出典:気象庁「地球温暖化の原因」)
(出典:環境省「脱炭素型ライフスタイルの施策について」,2020)
(出典:大阪市「エアコン(暖房)使用時の省エネ行動」,2018)
ウォームビズの実施期間は?
ウォームビズは2005年から開始されて以降、毎年期間が決まっており、11月1日から翌年の3月31日までです。
ウォームビズがこの期間に行われるのは、主に気温が関係しています。地球温暖化により全国的に気温の上昇が見られるとはいえ、地域によっては11月に暖房器具が必要となります。
暖冬を除いて毎年11月には北海道の多くの地域で3℃以下、東北地方でも10℃を下回る地域がほとんどです。
また3月も北海道や東北地方はもちろん、関東の茨城県や栃木県、群馬県や東京都などで最低気温が5℃を下回ることがあり、暖房器具が必要となる日があります。
そのためこの期間にウォームビズを設定して取り組むよう進めています。
(出典:気象庁「過去の気象データ・ダウンロード」,2021)
ウォームビズの期間を快適に過ごすためのポイント
ウォームビズでは取り組みを行う期間中に、室温の目安を20℃程度にすることが求められています。
無理のない範囲で行うとはいえ、暖房の設定温度だけで快適に過ごすことは場所によっては難しいということもあるでしょう。
私たちが日常的に取り組むウォームビズで快適に過ごすには衣食住のそれぞれに工夫をすることがポイントとなります。
例えば衣であれば、体を暖かく保つために服装に工夫を持たせることです。基本的に人の体は首、手首、足首の3つの首を暖めることが大切とされています。
これは太い血管が通っており、血液を暖めることで体全体の温度も保たれるためです。
そのためにも重ね着などで温度を調節しやすい服装をすることが必要となります。マフラーや手袋、レッグウォーマーなどの機能性素材の衣類を活用することで、おしゃれを意識しつつ暖まることを心がけると良いでしょう。
またストールは羽織って体を暖めるだけでなく、外出時のひざ掛けにも活用できるので便利です。
食では冬によく食される鍋がウォームビズにも適しているとされています。
鍋に入っている根菜は体を暖めてくれる効果もあり、鍋そのものも蒸気を発することで部屋全体の湿度を上げ暖めてくれます。
2020年以降はコロナウイルスの感染対策として密になることを避けるのが重要なため、あまり推奨はされませんが、鍋を食べるために一つの部屋に集まることでほかの部屋の暖房や照明によるエネルギー消費を抑えることにもつながります。
住では温度計や湿度計を置くことで室内環境の見える化を図りつつ、温度が逃げやすい窓やドアには厚手のカーテンや複層にすることで、暖かさを保つことができます。
リフォームの際には断熱材などの導入も検討すると良いでしょう。
また暖房以外にも湯たんぽや毛足の長いスリッパ、クッションなどを効果的に用いることで、暖房に頼りすぎない工夫を行うこともできます。
ウォームビズの期間には入浴と運動も大切にしよう
湯船に入ることは、冬には特に快適に過ごすうえで重要なものとなります。
ぬるめのお湯に、20分ほどの時間をかけて半身浸かることで、効果的に体の芯から暖めることができます。
またぬるめのお湯を少なめに沸かすことは省エネや節水にもつながるため、二酸化炭素の排出削減にも配慮しつつ、経済的にも優しい入浴方法です。
ほかにもゆず湯やしょうが湯、大根湯などは入浴の効果をさらに高めてくれます。
ゆずやみかんの皮を湯船に浮かべることで、含まれている成分が皮膚を刺激して血行を良くしてくれます。大根の葉は1週間ほど乾燥させて刻んだものを袋に入れて湯船に浮かべることで、葉に含まれるミネラル分により、血行促進と発汗作用が得られるのです。
普段から湯船に浸からない場合には、足湯をするだけでも体を暖めることができます。
体の中でも心臓から最も遠い足は冷えやすく、その血流が体に戻ると全体も冷えてしまいます。足湯はそんな足を暖めつつ、全身にも効果を発揮してくれます。
お風呂に入るのはまだ早い時期にも足湯を活用すると良いでしょう。足湯を行った後は機能性素材の靴下や毛足の長いスリッパなどでしっかりと保温するのも忘れないようにしてください。
体を暖めるには運動も一つの方法となりますが、普段からできない人にも日常のなかで意識して行えることはあります。
例えば通勤や通学などで1駅分歩いたり、階段を使うことで体温が上昇し、新陳代謝が活発になって血流も良くなり、運動不足解消にも効果的です。
家や職場で座っていることが多い人は、足や首のストレッチなどを行い、新陳代謝を高めて冷えやコリを防ぎつつ、体を暖めるのも良いでしょう。
(出典:七尾市「始めよう!ウォームビズで冬の省エネライフ」,2019)
ウォームビズ期間中は最大限の工夫をして地球温暖化防止に貢献しよう
ウォームビズは決して難しいものではありません。日常のなかにある衣服や食事、住居などに冬ならではの工夫を持たせるだけで、暖房に頼りきらない快適な生活を生み出すことができます。
ウォームビズがこれほど推奨されるのは、夏よりも冬のほうが、節電効果が大きいためですが、その分だけ環境だけでなく経済的にも優しい取り組みです。
慣れないうちは大変かもしれませんが、ウォームビズについての知識を身に付けつつ、実際に行えることを見つけて実践していくことが求められます。
地球温暖化対策として、ウォームビズ期間では毎年できることを最大限取り入れる生活を身に付けましょう。
地球温暖化がもたらす将来への不安、 解消しませんか?
30秒で終わる簡単なアンケートに答えると、「地球温暖化の解決に取り組む」活動している方々・団体に、本サイト運営会社のgooddo(株)から支援金として10円をお届けしています!
このような支援に参加することによって、少しでも「地球温暖化」の解決に向けて前進できたら、素敵ですよね。
設問数はたったの4問で、個人情報の入力は不要。あなたに負担はかかりません。年間50万人が参加している無料支援に、あなたも参加しませんか?