森林火災

日本でも森林火災に注意!発生頻度や考えられる二次災害とは

森林火災は世界の様々な国や地域で起こります。日本でも昔から年間で多くの火災が起こってきました。
今でこそ発生件数は減りましたが、それでも件数としては多いです。
この記事では日本の森林火災の発生頻度や、二次災害について紹介します。

森林火災とは?地球温暖化との関係や発生の原因について解説

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日本での森林火災の発生状況

森林火災とはその名の通り、木々に火が燃え移り、周辺の木を巻き込んで火災が発生することを言います。

山火事や山林火災、林野火災とも呼ばれますが、記憶に新しいのは2019年から発生しているオーストラリアの大規模な森林火災です。

日本でも森林火災は発生しており、大小様々な森林火災が毎年起こっています。
2018年に発表されたデータでは2013年から2017年までの5年間で、日本で起こった森林火災の発生状況がまとめられていました。

区分/年次 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 平均
出火件数 2,020 件 1,494 件 1,106 件 1,027 件 1,284 件 1,386 件
焼損面積 971 ha 1,062 ha 538 ha 384 ha 938 ha 779 ha
損害額 2億3300万円 13億6900万円 2億5500万円 1億5700万円 9億円 5億8300万円

このように日本でも年間で1,000件以上の森林火災が発生していることが分かります。
平均から考えると1日に約4件、約2ヘクタールの森林が燃える火災が発生し、1,600万円の損害が生じている計算になります。

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過去には年間で8,000件を越える年も

現在の森林火災の件数も多いですが、過去の日本の森林火災の記録を見てみると、昭和40~53年にかけて非常に多くの森林火災が発生していた時期があります。
特に昭和49年には発生件数が最も多く、約8,300件もの森林火災が発生しています。
また昭和22年には長野県飯田市、昭和27年には鳥取県鳥取市、昭和31年には秋田県能代市で大規模な森林火災が発生しています。

なぜこの時期に森林火災が多発したのか、あるいは大規模化したのか、その原因は湿度にあったと分析されています。

例を挙げると、昭和51年中の湿度が50%未満だった火は74日あり、この間に森林火災は2,824件発生しています。
これに対して湿度が70%以上だった日は173日あり、この間に2,286件の火災が発生しました。
1日あたりに換算すると湿度が高い日は13件、低い日には38件発生していることになり、湿度が低い日のほうが高い日より3倍に近い火災が発生しています。

乾燥が森林火災に大きな影響を与えていることが見て取れますが、特に大規模な火災になった年は異常乾燥などの気象条件の悪化も観測されています。

風の影響も顕著です。風が吹くことで延焼方向が変わるだけでなく、火の粉が飛ばされ、違う場所から再び火災が発生することもあり、大規模化につながります。

実際にアメリカのカリフォルニアで起こる森林火災では、フェーン現象と呼ばれる気象現象が、大規模化に影響を与えています。
高温で乾燥したフェーンという風が風下に向けて吹く減少であり、日本でもこのフェーン現象が起こることがあります。

  • 2013年から2017年までの5年間で、国内では年間1,000件以上の森林火災が発生している
  • 乾燥は森林火災に大きな影響を与えているが、大規模な火災になった年は異常乾燥などの気象条件の悪化も観測されている
  • 風の影響も大きく、風向きで延焼方向が変わったり火の粉が飛ばされ、違う場所から再び火災が発生することもあり、大規模化につながる
  • (出典:農林水産省 林野庁「日本では山火事はどの位発生しているの?」,2018(2019改定))
    (出典:東京消防庁「火災と気象」,2015)
    (出典:気象庁「気温について」)

    森林火災による二次災害

    森林火災 
    森林火災は消火したあとも二次災害が起こる可能性があります。火災が起こることによって木々が燃やされるため、荒廃した焼け野原となります。

    樹木はその土壌を支える役割もあることから、森林火災が発生した場所に雨が降れば、土壌を支えきれず、土砂災害が起こる危険性が考えられます。

    また森林火災が起これば、火災により二酸化炭素やメタンなどが発生します。これらの温室効果ガスと呼ばれる気体や、有毒物質が地球温暖化や大気汚染を悪化させる原因となります。

    樹木は二酸化炭素を削減する上でも重要な役割がありますが、火災により焼失して数を減らし、燃えることで二酸化炭素を増やしてしまいます。
    地球温暖化や大気汚染はすぐには影響を及ぼさないものの、長期的に見れば私たちの生活する環境が破壊されてしまうため、これも二次災害と言えます。

    (出典:郡上市「事故災害対策計画」)
    (出典:世界気象機構(気象庁訳)「温室効果ガス年報」,2018)

  • 森林火災は消火したあとも二次災害が起こる可能性がある
  • 森林火災が発生した場所に雨が降れば、土砂災害が起こる危険性が考えられる
  • 火災により地球温暖化や大気汚染を悪化させる二酸化炭素やメタンなどの有毒物質が発生する
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    森林火災の直接的な要因


    森林火災は主に2つの要因で起こると言われており、自然発火人為的要因のいずれかです。
    自然発火は落雷や、乾燥した環境下において枯れ葉が擦れ合い、火を起こしてしまい、それが引火して火事になるケースです。
    地球温暖化や気候変動の進行により、昔より自然発火が起こりやすくなってはいますが、それでも直接的な要因の大半は人為的な要因によるものです。

    焚き火や火入れ(野焼き)、たばこなどの人による火の不始末が森林火災を起こしており、日本での森林火災もその多くが、人為的要因とされています。

  • 森林火災は自然発火か人為的要因のいずれかで起こると言われている
  • 地球温暖化や気候変動の進行が原因で昔より自然発火が起こりやすくなってはいるが、大半は人為的な要因によって森林火災が発生している
  • 人為的な要因として焚き火や火入れ(野焼き)、たばこなどの人による火の不始末などがある
  • (出典:気象庁「1.2 世界の最近の異常気象と気象災害」)
    (出典:農林水産省林野庁「山火事の直接的な原因にはどのようなものがあるの?」,2018)
    (出典:電気プラン乗換.com「地球温暖化が原因?世界で起こる森林火災」,2018)

    森林火災への対策や今後の課題

    森林火災はひとたび発生すれば、早期に消火を行わないと大規模化する可能性があり、損失も大きくなります。
    そのため、森林火災の速やかな消火及び発生を防止するための対策が行われています。

    森林火災が発生したときにはヘリコ消火戦術があるため、広域応援や地上の消火活動と連携することで迅速かつ効果的な消火を実施する必要があります。

    そのための消火戦術、そして広域応援・空中消火体制の整備などを行い、迅速な応急対応や資源の集中投入、そして自衛隊との連携による早期消火と延焼拡大防止を図っています。

    また森林火災そのものを起こさせないためにも、人為的要因による出火防止対策の徹底や森林火災用消防施設などの設置も行われています。
    ただし、まだこれらが十分とは言えないのが課題でもあります。

    現状課題に対して講じられているのは、早期の偵察や空中消火を行うために迅速な連絡や派遣要請を行うこと、空中消火と地上の効果的な消火戦術の徹底を図ること、ヘリコプターの活動拠点の整備促進を図ることなどです。

    特にヘリコプターの導入経費や維持管理経費などは高額であり、経費が大きく嵩むといった課題があります。

    また防火水槽など消防水利の整備を図ることも講じられており、現状では十分に整備できていない状態にあるのも課題です。

    (出典:総務省消防庁「林野火災対策」,2018)

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    森林火災を防止することで私たちの生活を守ろう


    森林火災は、火災そのものも恐ろしいですが、二次災害も大きな影響を与えます。

    特に地球温暖化や大気汚染につながるものは、例え山林の近くに住んでいなくても影響を受ける事になります。

    現在は早期の消火などに効果が出ており、大規模な森林火災になることはほとんどありませんが、そもそも森林火災を起こさないようにすることが大切です。

    森林火災の原因は人為的なものがほとんどであることから、山で火を使う時に防災を意識することも重要です。

    私たちにできる防止対策を実施し、森林火災を未然に防げるようにしましょう。

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