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気候変動の原因とは?人為的・自然的な要因などを解説

この記事を要約すると

現在世界では気候変動により様々な影響や被害が起こっています。日本でも、毎年様々な自然災害へと発展し、被害を受けています。

このような状況が続けば、さらに大きな被害へと発展する可能性もあります。

気候変動はなぜ起こるのでしょうか。その要因などについて解説していきます。

気候変動とは?地球温暖化や自然災害など様々な影響が生じている現状を解説

気候変動による被害とは


現在地球全体で問題となっているのが地球温暖化です。この現象は単に気温が上昇するだけでなく、様々な気候変動を起こします。

実際に世界では気候変動による被害が各地で報告されており、その被害は深刻です。

例えば気温の上昇の影響として、北極などの海氷の融解により海面が上昇しています。

近年、海面上昇により高潮の被害などが大きくなっており、赤道直下にある小島嶼(しょうとうしょ:小さな島で国土が構成される国)やフィジー諸島共和国、マーシャル
諸島共和国など海抜の低い島国では海水が田畑や井戸に入り込んでしまい、作物が育たず、飲み水も得られない状態にあります。

そのため平均海抜が1.5メートルしかないツバルでは2002年からニュージーランドへの移民も始まっており、環境難民というものが生まれてしまいました。

日本でも1メートル海面が上昇すれば、砂浜の9割以上が失われると予想されているため、他人事ではありません。

このような海岸侵食や沿岸災害の増加は気候変動の一部でしかなく、他にも温度上昇による熱波の増加で熱関連死亡の増加や干ばつによる作物の減少などの被害も起こっています。

また気温が上昇することで降水量の減少が起こり、水資源が確保できないだけでなく、感染症媒介生物の生息域の変化や感染拡大、大規模な生物種の喪失、高水温などによるサンゴの白化現象など、生物にも影響を与えています。

アフリカやオーストラリア、ニュージーランドではこのまま行けば河川の流量などの減少により、水資源の確保が難しくなり、水ストレスなどの増加の危険性があると予想されています。

さらに水資源が減る地域があれば、水関連の問題が起こる地域もあります。

東南アジアや中央アジア、南アジアでは洪水の頻度の増大が見られる地域や、沿岸地域では高潮被害が増加している地域もあります。住まいを追われる人や作物が不作となってしまうため、大きな被害と言えます。

そして、気候変動の被害は日本でも見られます。近年の大型台風の通過や豪雨被害、猛暑日や暖冬など温度の上昇とそれに伴う気候変動の影響で、自然災害の被害が増えているのです。

  • 地球温暖化は単に気温が上昇するだけでなく、様々な気候変動を起こす
  • 気候変動による被害が各地で報告されており、その被害は深刻
  • 日本でも気候変動の影響で、自然災害の被害が増えている

(出典:環境省「第3章 気候変動による影響」)
(出典:全国地球温暖化防止活動推進センター「1-6 海面上昇の影響について」,2010)
(出典:環境省「このままでは地球が危ない」)

気候変動の要因とは

気候変動の要因は何なのでしょうか。

先述したように地球温暖化は気候変動の主な原因となりますが、地球温暖化も自然に起きたわけではありません。

地球温暖化を引き起こす要因は人為的な要因、自然的な要因の2つに分けられます。それぞれの要因についても見てみましょう。

(出典:気象庁「気候変動」)

人為的要因

人為的な要因としては地球温暖化を引き起こしている温室効果ガス、その中でも二酸化炭素の増加が大きな要因となっています。

二酸化炭素は私たちが行う様々な人間活動により発生します。移動には欠かせない自動車やエネルギーを作り出すための火力発電では多くの二酸化炭素を発生します。

人々の活動が活発になるほど二酸化炭素の量は増大していきます。

他にも冷蔵庫などに使われるフロンガスや湿地や水田から発生するメタンも温室効果ガスの1種となり、これらも人間活動により増えています。

これに加えて森林破壊なども要因となっています。森林を破壊することにより植物によって吸収される二酸化炭素の量が減るため、大気中に蓄積する二酸化炭素の量は増加してしまいます。

森林は水の貯水も担うため、森林が破壊されることで土砂災害や洪水などが起こりやすくなったり、海に吸収される二酸化炭素量が増えるため、海洋酸性化が起こったりします。

(出典:東京都環境局「温室効果ガスはなぜ増える?」)
(出典:国立研究開発法人 国立環境研究所「森林減少の防止による温暖化対策」)
(出典:気象庁「海洋酸性化」)

自然的要因

気候変動は自然的要因でも起こります。
海水と海洋、大気と海水による相互作用で、輸送される水や熱の量が変わります。そうなると形成される雲に含まれる水蒸気が増加あるいは減少し、豪雨や干ばつといった気候変動を起こすのです。

そして海洋だけに限らず、火山の噴火によるエーロゾル(大気中の微粒子)の増加や、太陽活動の変化なども影響を与えます。
特に火山噴火や太陽活動は人の手が及ばない自然的な現象であり、これらは防ぎようがない要因となります。

(出典:気象庁「気候変動」)

  • 気候変動の主な原因である地球温暖化には人為的な要因と自然的な要因がある
  • 人為的な要因としては地球温暖化を引き起こしている温室効果ガス、その中でも二酸化炭素の増加が大きな要因
  • 自然的要因としては、海水と海洋、大気と海水による相互作用や火山の噴火によるエーロゾル(大気中の微粒子)の増加や、太陽活動の変化がある

気候変動に関する日本・世界の取り組み

このような気候変動を受け、日本や世界では様々な取り組みを行っています。

例えば日本では、その要因となる地球温暖化を防ぐために地球温暖化対策推進法の制定や環境基本法による自然の保全などで、進行を防ぐ取り組みがなされています。

また気候変動適応法を制定し、現状起きている気候変動に対応して想定される被害の防止や軽減など、措置を講じて取り組み方針を定めています。

この背景には国際的に行われている気候変動枠組条約締約国会議(COP)で合意された「カンクン適応枠組み」や「パリ協定」の採択が関係しています。

特に2016年に結ばれたパリ協定では、5年ごとに各国の温室効果ガス排出削減目標を報告しつつ、2℃を下回る水準に抑制し、1.5℃以内に抑えるよう努力するという取り組みが決定されました。

日本だけでなくイギリスやフランス、ドイツ、アメリカなどの先進国でも国内向けの法律や戦略目標などを定め、気候変動への適応を目した動きが見られます。

  • 日本では、地球温暖化を防ぐために地球温暖化対策推進法の制定や環境基本法による自然の保全に取り組んでいる
  • パリ協定では、5年ごとに各国の温室効果ガス排出削減目標を報告しつつ、2℃を下回る水準に抑制し、1.5℃以内に抑えるよう努力するという取り組みが決定
  • イギリスやフランス、ドイツ、アメリカなどの先進国でも国内向けの法律や戦略目標などを定め、気候変動を防ぐ為に取り組んでいる

(出典:環境省「気候変動適応法」)

気候変動の原因を知り、私たちにできることをしよう

気候変動の原因は単純なものではなく、様々な要因が複雑に絡み合い起こっている現象です。そうなると即時に状況を好転させることは難しいと言えます。

だからと言ってそのままにしておけば、さらに進行し、より大きな影響や被害をもたらすことになります。

私たち人間だけでなく地球に住む生物の現在、そして未来における生活が危ぶまれます。

気候変動を防ぐために、私たちにできることをしていくのは大事なことです。

まずは二酸化炭素の排出量を抑えるために何ができるか考えたり、自然保全を行っているNPO・NGOの活動内容を調べてみたり、身の回りでできることを探すことから始めてみてはいかがでしょうか。

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