かつて最貧国と言われたバングラデシュですが、近年の経済成長が著しく、その状況を脱しつつあります。
しかしこのような急激な成長には政策が追いつかないことが多く、実際この国では今も多くの問題を抱えており、解決にいたっていません。
この記事ではバングラデシュで起こる問題や現状について解説します。
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バングラデシュの国とは
バングラデシュはインド、ミャンマーに隣接する国であり、正式名称は「バングラデシュ人民共和国」です。
首都はダッカで、面積は14.7万k㎡と日本の約4割の大きさで、2018年時点の人口は1億6,365万人、その大部分をベンガル人が占めています。
政治体制は共和制を採用しており、主産業は衣料品や縫製品産業、農業が行われています。
経済成長率は2018年度の段階で7.86%と高く、現在は経済成長著しい国として注目されています。
(出典:外務省公式サイト)
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最貧国と言われたバングラデシュが抱える問題とは
バングラデシュは、かつては世界最貧国とまで言われていましたが、近年は急速な経済成長とともに所得水準が上昇し貧困率も減少しています。
しかし急速に成長しすぎるあまり、政策が追いつかず世帯間や地域間の経済格差が拡大してしまう結果となりました。これにより農村部では最貧困層が今もなお集中しています。
また多くの問題を抱えたまま経済が成長してしまったこともあり、今もなお根深く残った解決すべき課題があるのです。
ジェンダー
バングラデシュで抱える問題の一つに、ジェンダーによる差別があります。
歴史的あるいは社会的に規定された女性の役割への意識が残っており、これが女性の雇用機会や就学などを阻害する原因となっているのです。
法的な整備も遅れているどころか、差別的な家族法がそのままとなっており、多くの女性が結婚後に別居または離婚をし、その後職に就けないことから貧困に追い込まれることが多いのです。
そのため、貧困を恐れる女性は結婚生活の中で暴力などを受けても逃げられない現状を生んでいます。
児童労働
かつての最貧困国と言われていた時から児童労働はあとを絶ちませんでした。
現在は経済成長により、貧困率は改善しているものの貧困層がいなくなったわけではなく、今も多くの子どもが働かなければ家計が苦しい家庭が存在します。
児童労働をしている子どもたちは、劣悪かつ危険な環境下で働かされ、十分な収入をもらえない場合も少なくありません。
教育
上記のような貧困による児童労働は教育にも影響します。
本来であれば学校に通える年齢であっても家族の生活のため、そして学校に通えるだけの経済的余裕がないことから学校へ行かず、低賃金で働く子どもが多いのです。
これは国の未発達な教育政策も影響しており、子どもたちは教育を受ける機会を失い貧困の連鎖が続く結果となってしまっているのです。
貧困
ジェンダーや児童労働の影響により貧困が未だに続いている世帯も少なくありませ
ん。
貧困率は経済成長とともに低下し、2010年には31.5%だったのが2016年には24.3%となっています。
ただこれは都市部など一部の経済成長の恩恵を受けられた世帯などの貧困状態が改善されただけで、先述したように経済格差は拡大し、農村部などでは今も貧困状態が続いている世帯が多いのです。
また、その貧困率の低下は鈍化してきていると言われています。
これは貧困に影響するのが上記の理由だけでなく、気候変動も含まれるからだと考えられます。
バングラデシュは世界で最も気候変動の影響を受ける国だといわれています。
そのため温暖化の影響などを受け、洪水や干ばつなどが起きやすく、嵐に襲われることも少なくないことから深刻化した環境の脅威が貧困層を直撃し、より生活が困窮していくことになるのです。
(出典:経済産業省)
(出典:独立行政法人 国際協力機構JICA公式サイト)
ロヒンギャ
ミャンマー政府によるロヒンギャ族の迫害により難民となった人々が、隣国であるバングラデシュに流入している問題もあります。
ミャンマーとの国境近くに作られた難民キャンプでは夜間に不法地帯となり暴力が横行しており、バングラデシュ住民の保護と早急な治安回復が急務となっています。
バングラデシュに必要な支援とは
様々な問題を抱えるバングラデシュに対して、現在必要な支援はどのようなものでしょうか。
まず、女性を対象とした読み書き計算などの教育や、スキルトレーニング、性暴力を防ぐための性教育など、ジェンダーの差別に対し女性を守るための支援です。
また、貧困により不当な児童労働をさせられる子どもたちには基礎教育と職業訓練を支援として提供し、農村部での貧困からの脱出を促す必要があります。
またロヒンギャの治安問題も、難民となった不安や物資の不足などが原因の一つになっていることや、実際に難民生活は過酷なものとなっているため、栄養や水、衛生などの幅広い支援も必要となってきます。
つまりバングラデシュの貧困層への支援と、ロヒンギャ難民へ支援のどちらもを対策していかなければいけないのです。
日本からバングラデシュに対する無償資金協力も
そんな中、日本からはバングラデシュに対して無償資金協力も行っています。
これはロヒンギャ難民の問題に関して、日本として積極的な取り組む姿勢を見せており、ロヒンギャ難民を受け入れているバングラデシュへ無償の協力を行うことを決めたことが背景にあります。
避難民が過酷な環境に置かれ、半数以上が栄養状態の危機に陥っていることもあり、それを改善する目的で、WFP(世界食糧計画)を通じて5億5,700万円の無償資金協力を行いました。
しかし、直接ロヒンギャに届けるのではなくバングラデシュに送ったのは、食糧の供給源となる小規模農家の安定化、そして米に偏ったバランスを欠いた食生活改善に向け、緑豆類の栽培や保存と言った技術支援を行うためでした。
これにより小規模農家の生計の向上とロヒンギャ難民の栄養状況の改善の2つが期待されています。
(出典:外務省公式サイト)
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バングラデシュで貧困に苦しむ人々を救うため私たちができる支援
バングラデシュは、急速な経済成長とともに貧困率が減少した国です。
しかしその反面、地域間の貧困格差は拡大し、ジェンダー差別や子どもの労働など多くの問題を抱えているのが現状です。
日本では様々な個人や団体が、このバングラデシュの状況を打破するため支援を行っていますが、一人でも多くの人々を貧困から救うためには資金や人材がまだまだ足りていません。
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