ベネズエラ難民の受け入れ国が抱える問題、どんな支援が必要?

ベネズエラ(難民)

ベネズエラ難民の受け入れ国が抱える問題、どんな支援が必要?

南米で最も深刻な難民問題へと発展したベネズエラ難民の流出は、難民を受け入れる周辺諸国にも大きな影響を与えることになりました。
この記事では、そんなベネズエラ難民の受け入れ国が抱える問題について紹介します。

ベネズエラ難民の増加は今や世界的な問題です。ベネズエラ難民や難民受け入れ国に今どのような支援が必要なのか、この機会にぜひ理解していきましょう。

ベネズエラの難民問題とは?難民が増加するベネズエラの現状や周辺国が抱える問題

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ベネズエラ難民を多く受け入れている国

ベネズエラ難民を多く受け入れている国
ベネズエラ難民や移民の数は、2019年時点ではすでに400万人以上にも膨れ上がっていました。
ベネズエラ難民の多くはベネズエラ近隣の中南米諸国に避難をしている状態です。

特にベネズエラの隣国であるコロンビアは最も多く、約160万人にもおよぶベネズエラ難民を受け入れています。続いてペルーで約86万人、エクアドルでは約38万人、ブラジルでは約22万人を受け入れており、ベネズエラ周辺国は多くのベネズエラ難民に対して広く門戸を開いています。

  • コロンビアは最も多い、約160万人にもおよぶベネズエラ難民を受け入れている
  • (出典:外務省「ベネズエラ周辺国における避難民に対する緊急無償資金協力」)
    (出典:外務省「コロンビアに対する無償資金協力に関する書簡の交換」)

    ベネズエラ難民の受け入れ国が抱える問題

    ベネズエラ難民の受け入れ国が抱える問題
    ベネズエラ難民の多くはコロンビアやブラジルといった、中南米諸国に受け入れられています。しかし、ベネズエラ難民の受け入れ国は決して裕福なわけではありません。
    難民の大量移動によって、ベネズエラ難民受け入れ国のインフラや医療サービスにも大きな負担がかかってしまい、受け入れ側の人々にも影響が出ているのです。

    また2020年には新型コロナウイルス感染症の流行によって、ベネズエラ難民の受け入れ国でも国境封鎖や外出制限など、経済ダメージを負っています。
    コロンビアやブラジルなどの難民受け入れ国に避難したベネズエラ難民の立場は非常に弱く、難民として他国に渡っても住む場所や生活手段を失う状況では、避難先での生活も厳しいです。

    難民に関するグローバル・コンパクト

    ベネズエラ難民の数が急速に増えている今、難民問題は世界的な問題として私たち一人ひとりも考えていく必要があります。

    国連では2018年12月に難民を支援するための「難民に関するグローバル・コンパクト(Global Compact on Refugees)」が採択されました。
    以下ではその目的について説明します。

    難民受け入れ国の負担軽減

    難民に関するグローバル・コンパクトでは、難民受け入れ国への負担の軽減を図っています。
    大量の難民の移動は、難民受け入れ国のインフラや公的サービスに多大なる影響を与えてしまい、大きな負担となります。
    そのため、早期に人道的支援と開発支援を行い、難民流出国と難民受け入れ国のどちらにも効果的な支援を行うことが重要です。

    第三国定住の拡大

    第三国定住とは、難民として避難した先で難民としての保護が受けられず、他国(第三国)が難民として受け入れる制度のことを指しています。

    難民に関するグローバル・コンパクトでは、第三国定住の拡大を行い、難民としての保護が受けられる環境を目指しています。
    第三国定住の拡大では受け入れ人数の増加や人道ビザの発給、奨学生として受け入れるといった柔軟な対応を行い、多くの難民を保護する目的があります。

    安全かつ尊厳ある帰還に向けた環境整備

    難民流出国の多くは、難民が帰還したくてもできない様々な問題を抱えている状態です。ベネズエラでも治安の悪化や情勢不安定化によって、食料不足や暴力が蔓延し、自国に戻っても命の危険性を伴う生活が待ち受けています。

    難民に関するグローバル・コンパクトでは、そんな難民たちが、ふるさとに安全に帰還できる環境整備に向けた取り組み拡大を目指しています。

  • ベネズエラ難民の大量移動により、受け入れ国の人々にも影響が出ている
  • 難民に関するグローバル・コンパクトでは、難民受け入れ国への負担の軽減や第三国が難民として受け入れる制度、ふるさとに安全に帰還できる環境整備に向けた取り組みなどの目的がある
  • (出典:外務省「難民に関するグローバル・コンパクトとジャパン・プラットフォーム」)

    ベネズエラ難民受け入れ国に対する日本の支援

    ベネズエラ難民受け入れ国に対する日本の支援
    ベネズエラ難民を受け入れている中南米諸国は裕福な国ではありませんが、ベネズエラ難民の大多数を受け入れている、数少ない難民受け入れ国です。
    難民を受け入れるということは、難民を受け入れた国側にも大きな負担がかかってしまうため、必ずしも難民が安全かつ安心できる生活が待ち受けているわけではありません。

    日本では国際機関と連携を図り、ベネズエラ難民や移民を受け入れている国々に対して、緊急無償資金協力を行っています。
    2019年度にはブラジルに368万ドルの資金援助を行い、2020年度にはコロンビア360万米ドル、ペルー350万米ドル、エクアドル340万米ドル、ブラジル250万米ドルの計1,300万米ドルの資金援助を行うことになりました。

    日本からの資金提供によって、各国のベネズエラ難民や移民に対してシェルターの提供、必要な援助物資の調達が行われるようになります。
    また、ベネズエラ難民の影響を受けてしまいやすい、受け入れ国の住人にも適切な支援を行っているのです。

  • 日本はベネズエラ難民や移民を受け入れている国々に対して、緊急無償資金協力を行っている
  • (出典:外務省「コロンビアに対する無償資金協力に関する書簡の交換」)
    (出典:外務省「ベネズエラ周辺国における避難民に対する緊急無償資金協力」)
    (出典:外務省「無償資金協力 案件概要」)
    (出典:在ブラジル日本国大使館「平成30年度対ブラジル無償資金協力「ベネズエラ難民・移民人道支援計画(UNHCR連携)」事業の視察」)

    ベネズエラ難民の受け入れ国に対して私たちにできること

    ベネズエラ難民の受け入れ国に対して私たちにできること
    ベネズエラ難民への支援はもちろんですが、難民受け入れ国が減少しているなか、ベネズエラ難民を受け入れている国々に対して目を向けることもとても大切なことです。
    苦しい生活を強いられているベネズエラ難民と、そんなベネズエラ難民受け入れ国に対して、私たちにできる支援は何でしょうか。

    例えば、難民支援活動を行う機関に対して寄付を行うことが挙げられます。
    一人ひとりの寄付によって、ベネズエラ難民やベネズエラ難民受け入れ国を間接的に支援することができ、多くの人々の命を救うことにつながります。

    また、ベネズエラ難民や難民受け入れ国に対する理解を深め、周りの人に伝えることも私たちにできる支援の一つです。一人でも多くの人々が難民の現状や支援活動を知るきっかけを作ることで、共感してくれる人が増えることにつながるでしょう。

    一人ひとりの力は小さなものですが、多くの人が賛同することによって大きな力に変えることができるのです。
    ぜひこの機会に、ベネズエラ難民やベネズエラ難民を受け入れている国に対して、私たちにできる支援を始めてみてはいかがでしょうか。

    『途上国の子どもへ手術支援をしている』
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    今回の支援はジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ様の協賛で実現。知るだけでできる無料支援に、あなたも参加しませんか?

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