健康福祉

三大感染症(エイズ・結核・マラリア)はどんな病気?感染者を減らすためには

世界では年間950万人が感染症で死亡しています。
感染症が蔓延すると、大きな社会・経済的被害をもたらします。こうした現状を改善するために、国際社会はSDGsのゴール3に「すべての人に健康と福祉を(Good Health and Well-being)」を掲げました。

ここでは世界の3大感染症である、HIV/エイズ、結核、マラリアについて、まず、どんな病気なのか、どこで多く発症しているのか、感染者・感染による死者を減らすためにはどうすればよいのかをお伝えし、そして医療支援・水/衛生支援・食料支援についてご説明します。

(出典:国際連合広報センター公式サイト)

SDGs「すべての人に健康と福祉を」の達成のために、感染症になる子どもたちに必要な対策や支援とは

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世界の三大感染症とは


世界的に問題になっている三大感染症のHIV/エイズ、結核、マラリアはどんな病気なのでしょうか。
感染とは、人間や動物の体内に様々な病原体が侵入し、増殖することです。感染を起こす病原体には、ウイルス、細菌、真薗(かび)、原虫、寄生虫などがあります。

感染の経路は主なものに、空気感染、接触感染、経口感染、媒介動物感染、性行為感染、血液感染があります。
結核は空気感染症、マラリアは蚊による媒介動物感染症、エイズは性行為感染症です。

HIV/エイズ


エイズとはacquired immunodeficiency syndromeの略で、後天性免疫不全症候群のことです。
それは、HIV(human immunodeficiency virusヒト免疫不全ウイルス)感染によって生じ、適切な治療をしないと全身性免疫不全に陥る病気です。

この病気はHIVウイルスに感染した人の血液、母乳、体液によって感染します。キス、ハグ、握手、また個人で使用する物、食品、水を共有することでは感染しません。

潜伏期間が長く、感染して数週間から十数年後に発熱、のどの痛みや倦怠感などの症状が出ることもあります。リンパ節の腫れ、発熱や下痢を発症し、さらに進行すると肺炎や皮膚病になったり、腫れものができたりします。

近年、治療薬が進歩したことで、HIVに感染しても早期に服薬すれば通常の生活を送ることが可能になりました。
とはいえ2017年の時点で、180万人が新たにHIVに感染し、世界全体では3,690万人(成人3,510万人で、子ども180万人)がHIVと共に生きています。

新規のHIV感染は1996年の340万人というピーク時に比べると、47%減少し、 2010年の190万人からも2017年は10万人減少しています。
子どもの HIV 新規感染は、2010 年の 27万人から18万人へと35%減少しています。

(出典:国連合同エイズ計画UNAIDS公式サイト)

感染者・感染による死者が多い地域

サハラ以南のアフリカ、ロシア、アジア、ラテンアメリカとカリブ諸国で流行しています。

結核


結核は空気感染によって人から人に広がります。

肺結核の人が、くしゃみや咳をしたり、つばを吐いたりした時に、空気中に結核菌が飛び、周りの人が少量の結核菌を吸い込んだだけでも感染します。

結核は、HIV感染者の死亡の第一原因で、2016年には、HIV感染者の死因の40%が結核でした。

2016年には1,040万人が結核になり、170万人が死亡しています。
WHO の推計によると、世界人口の約1/3にあたる20億人が結核に感染し、そのうち毎年800 万人の新たな結核患者が出ており、その99%は開発途上国に集中してます。

感染者・感染による死者が多い地域

結核が蔓延している国はインド、インドネシア、中国、フィリピン、パキスタン、ナイジェリア、南アフリカ共和国の7か国で、全体の64%を占めています。

(出典:厚生労働省検疫所FORTH公式サイト)

マラリア


マラリアは世界中の熱帯・亜熱帯地域で流行しており、2018年11月の統計によると、1年間に約2億2000万人が感染し、推計43万5,000人が死亡しています。
日本でも60人前後が輸入感染症として届け出られています。

マラリアとは?

マラリアは、寄生虫(原虫)によって起こされる生命を脅かす疾患です。
原虫を保有した雌のハマダラカに刺されることで人に感染しますが、予防も治療も可能です。

マラリアの症状は1週間から4週間ほどの潜伏期間をおいて、発疹、呼吸困難、息切れ、咳が続いている、意識もうろう、内出血など異常な出血がみられます。

その他にも下痢・嘔吐が続き、熱帯熱マラリアは発症から24時間以内に治療しないと重症化し、死に至ることがあります。脳症、腎症、肺水腫、出血傾向、重症貧血など、様々な合併症がみられます。

マラリアの流行地域

アジア、オセアニア、アフリカおよび中南米の熱帯・亜熱帯地域で流行していて、感染者数も感染による死亡者数も大変多いです。

(出典:「World malaria report 2018」)
(出典:厚生労働省検疫所FORTH公式サイト)

感染者・感染による死者を減らすためには?


感染症は不衛生な生活環境が原因であることが多いです。

万が一感染してしまった場合、回復を良好にするためには医療面、清潔な水などの衛生面、栄養ある食事面からの支援が必須です。

世界では国連をはじめ、様々な団体が懸命な支援を行っているため、ここで紹介します。

医療支援

独立・中立・公平な立場で医療・人道援助活動を行う民間・非営利の国際団体は、紛争や自然災害の被害者や、貧困などの理由で保健医療サービスを受けられない人々を対象に医療活動を行っています。

予防接種や治療、栄養失調の人のケアや母子保健・産科医療や心理ケアなど一人でも多くの人を救うために多岐にわたる医療支援を包括的に行っているのです。

水・衛生に関する支援

世界は6億6,300万人 が清潔な水を利用できずにいます。

31%の学校で清潔な水を利用できず、1分に1人の新生児が、清潔な水がないことや、不衛生な環境が原因の感染症で命を落としています。
また、20億人 が適切なトイレを利用できず、それは全人口の4人に1人が外で用を足していることを表しています。

水や衛生に関する支援を行っている団体は、人々が健康な生活を送るうえで不可欠な清潔な飲み水、適切なトイレ、手洗いなどの衛生習慣に向けて支援行っています。

衛生的な環境やきれいな水が利用できる設備を整えることで、病気の予防にもつながります。また、清潔な衛生環境がどれほど大切か理解してもらうための指導を行うことも重要です。

(出典:日本ユニセフ 公式サイト)

食糧支援(栄養)

2018年の世界の飢餓人口は8億2,160万人(9人に1人)で、アジア5億1,390万人、アフリカ2億5,610万人、ラテンアメリカ・カリブ海地域4,250万人です。

食料危機や紛争、自然災害等により、今も世界中で多くの子どもが重度の栄養不良に苦しみ、十分な治療を受けられずにいます。

誰もが清潔で安全かつ栄養がある食物へアクセスでき、健康を維持することは基本的人権です。
世界中の子どもに対する支援活動を行っている団体では、世界各地で重度栄養不良の治療を行い、治療食や医薬品の提供、定期的な発育観察や栄養指導など、危機に強い環境づくりを進めています。

また、飢餓・貧困と闘いながら懸命に生きようとする人々に協力し、飢餓のない世界の実現のために、世界にある物心両面の飢餓撲滅への取り組みも行われています。

政情不安定なソマリアでは、すでに数万人以上が餓死し、国連では「飢饉」と認定し、支援が急がれています。人々は水と食料を求めてケニアなど周辺諸国に流入していますが、すでに食糧危機にあるケニアでは50万人の難民をかかえ、食料援助を必要とする人々が350万人に達するといわれています。

この事態に対し、日本の機関では緊急食料パックや小麦粉の配給、予防接種などの緊急援助活動を行っています。

(出典:国連WFP 公式サイト)
(出典:特定非営利活動法人 ハンガー・フリー・ワールド公式サイト)
(出典:日本ユニセフ 公式サイト)

感染症の怖さを知り、私たちにできることを考えてみよう


世界で3大感染症と言われるHIV/エイズ、結核、マラリアについて説明しました。

1990年以来、予防可能な病気による死者は大幅に減少しています。HIV/エイズ、結核、マラリアなどの感染症疾病対策の分野では、歴史的な成果が得られたといっても過言ではありません。

新規HIV感染は1996年の340万人というピーク時に比べると、47%減少し、 2010年の190万人からも10万人減少しています。 こどもの HIV 新規感染は、2010 年の 27万人から18万人へと35%減少しました。

しかしながら、依然としてHIVが猛威を振るうサハラ以南のアフリカでは、エイズが思春期の若者世代で最大の死因となっています。UNAIDSによると、世界には1220万人のエイズ孤児がいます。

予防や治療ができる病気が原因による死亡者数が多いということは、世界ではまだまだ医療サービスにアクセスできない人が多いことを示しています。
これらの人々を救うために、私たちができることを行動に移してみてはいかがでしょうか。

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