寄付

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの口コミ評判は?専門家に実際のところを聞いてみた

「フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへの寄付を考えている」
「でも怪しくない?本当に寄付して大丈夫?」

このように思う方のために、gooddo編集部がフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANについて調べました。ホームページでの活動内容チェックやSNSでの口コミリサーチ、寄付の専門家にインタビューした内容を紹介します。

結論を先にお伝えすると、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは寄付先として信頼できる団体です。

その理由は、

・寄付者や支援者からの口コミ評判は良いものが多い
・様々なNPOを知る専門家からの評判も高い
・編集部で寄付の使い道や活動実績をリサーチしても十分な信頼が得られた

という点です。

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへの寄付を考えている方は、前向きに検討して大丈夫です!

寄付金控除の対象団体です
目次

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの口コミ評判まとめ


フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの口コミ評判を紹介していきます。

カンボジアの看護師さんの赤尾和美さん。とても頭が下がりますわ うちの学校に講師できてる先生がこの人と一緒に活動したこともあるそうで とても素晴らしい女性らしい。うちのクラスにも赤尾さんに憧れて看護の道を目指すことを決めた男の子が… 確かにカッコいい!(Twitterより)

今日は、フレンズJAPANからメルマガ配信されてきました!
リニューアルされたメルマガは、情報満載で楽しい💕
フレンズJAPANのホームページよりぜひ登録してみてください。(Twitterより)

フレンズJAPANさんから寄付金の領収書とお礼の素敵なカードと確定申告の案内が届いたよ。嬉しいな♡ 寄付しない人がイチャモンつけたり騒いだりするのはほんとうにやめてくださいね!(Twitterより)

リサーチした結果
「赤尾和美さんの活動を尊敬する」
「メルマガの内容が充実している」
「お礼の手紙などが届いて嬉しい」

といった口コミが見られました。

根拠のある悪い口コミは見つからず、おおむねフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへの口コミ評判は良いものと確認できました。

>>フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANについて詳しくみる

専門家から見たフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの評価は?インタビューで徹底取材

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANに寄付するとなった場合に、編集部が気になる点は2つ。

  • ・フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの強みや特徴は?
  • ・どんな人がフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへの寄付に向いている?
  • ・根拠があいまいな悪い口コミはどうやって受け止めたらよい?

これらの点について、NPOに詳しい松浦さんにお話を伺いました。

metaLink代表:松浦史典さん
metaLink代表/NPO法人名古屋NGOセンター 理事/認定NPO法人ホープ・インターナショナル 開発オフィサー
アフリカや東南アジアの支援現場をいくつか経験し、活動への寄付集めの仕事を9年間行っている。昨年の2021年度は、新規寄付者を150名近く獲得。また、東海地方の42団体が加盟する名古屋NGOセンターの理事を2015年から兼務し、様々な団体の運営や活動に関わってきた。
※詳細なプロフィールは文末に掲載

インタビュー結果まとめ: フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは地域のニーズに合った包括的な医療支援を行っている。医療の大切さを人一番感じているにおすすめの寄付先

松浦さんへのインタビュー結果を先に紹介します。
問)フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの強みや特徴は?
・包括的な医療支援を行っている
・地域のニーズにあった適切な医療を考えている
・ボランティアとして関われる方法が多様

問)どんな人がフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへの寄付に向いている?
・医療の大切さを人一倍感じている人
・小さな子供を持つお父さんやお母さん

問)根拠があいまいな悪い口コミをどう受け止めたらよい?
ネットの情報に振り回されず自分でファクトを調べることが大事。活動がもたらしているインパクトに注目すべき。

詳しく紹介していきます。

>>フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANについて詳しくみる

インタビュー詳細1: フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの強みや特徴は?

私、松浦が考えるフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの強みや特徴は

  • ・包括的な医療支援を行っている
  • ・地域のニーズにあった適切な医療を考えている
  • ・ボランティアとして関われる方法が多様

です。

詳しく説明します。

包括的な医療支援を行っている

症状のある子供たちの診療を行うだけでなく、包括的な医療支援を行っている点が特徴の1つだと思います。

具体的には以下の点です。

  • ・自立を目標にし、現地スタッフだけで病院を運営できるよう教育している
  • ・アウトリーチ(訪問診療)を行っている
  • ・予防を含めたトレーニングも行っている

特に自立を目標とした医療者教育が大きな強みだと思います。
医療技術・知識面だけでなくリーダーシップ研修を行ったり、団体が運営する病院以外でもスタッフの教育を行ったりしています。

「治療」するだけでなく、医療、保健、衛生に関する活動全般を、現地スタッフだけでの自立運営を目指して包括的に行っている点が特徴です。

地域のニーズにあった適切な医療を考えている

高度な最新技術の医療を提供しながらも、常に地域のニーズに合った適切な医療を考えている点も特徴です。

しかし、一方的に最新の医療を提供するのではなく、HIVケア、栄養失調改善プログラムなどラオスならではの医療問題を大事にしているのです。

活動地のニーズに合った、地に足付けた活動をしていると感じます。

ボランティアとして関われる方法が多様

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANでは他団体ではあまりみない、様々な分野のボランティアを募集しています。団体の活動に関わる入口が多様に用意されているとともに、深く関われる機会も提供されていると思います。

団体のホームページには、在宅、イベント、翻訳ボランティアなど、どのような分野で関われるのか分かりやすく説明されています。

活動地でのボランティアは医療分野が主で、専門性を存分に活かせます。現地のニーズに合った、英語コミュニケーション力、現地スタッフを指導する立場としての知識や経験が求められます。

また、医療関係者でなくても専門知識や経験を活かせるやりがいがある活動が、日本でのボランティア募集分野には多くあります。

もちろん、専門性、経験が少なくともお手伝いできる事務局やイベントのボランティアもあるので、間口が広く多様な人が関わる機会を提供していると感じます。

スタッフ以外に様々なバックグラウンドや知識を持つ人が集まる組織というのは、多様性が生まれます。そのため考えが方よりすぎず、活動自体に柔軟性が生まれるのです。

インタビュー詳細2:どんな人がフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへの寄付に向いている?

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは

  • ・医療の大切さを人一倍感じている人
  • ・小さな子供を持つお父さんやお母さん

に向いている寄付先だと思います。

向いている人1:医療の大切さを人一倍感じている人

自身が医療従事者もしくは身近に医療従事者がいる人、また自分自身が病気にかかったことがあり医療の大切さを実感している人に特に向いていると思います。

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは高度な医療支援を行っており、医療に深く関わったり自身が高度医療の力に助けられた人は、活動の根本部分を理解しやすいのではないでしょうか。

ボランティアを募集している分野の一部は、有償でもよいくらいの専門知識や経験を持っている人を求めています。日頃から医療に真摯に向き合っている専門職の人は、団体の活動に対して理解度が高く心の底から賛同できるのでは、と思います。

向いている人2:小さな子供を持つお父さんやお母さん

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは医療を受けることが困難なアジアの子供たちのために医療を届けています。小さな子供を持つお父さんやお母さんに向いている寄付先だと考えます。

子が産まれたとたんに、病院が身近になったと感じるお父さんやお母さんは多いのではないのでしょうか。

風邪を引いたり、子供の体調で何か気になることが起きた時に気軽に駆け込める施設の必要性を感じている方は活動に共感しやすいと思います。

インタビュー詳細3:根拠があいまいな悪い口コミをどう受け止めたらよい?

憶測が憶測を呼んでいるような根拠があいまいな感情的な口コミに関しては、事実関係をできるだけ自分で調べることをおすすめします。

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANはNPO法人を取得しています。NPO法人には情報公開の義務があります。

事実関係を知りたい場合、事務所に行き、事業報告書等の所轄庁へ提出しているような書類の閲覧も可能なのです。もちろん個人情報保護の観点から、支援者の情報等の公開はどの団体もされていません。

ネットの情報は事実ではなく他人の意見の場合があります。それに振り回されてしまうのはもったいないですよね。

私もNPOの団体職員なので「寄付はちゃんと使われているのか」と聞かれることが多いです。

  • ・現地にとってどれだけ重要な活動が行われているのか
  • ・活動によってどんなインパクトがもたらされているのか

という点に注目してみて欲しい、とお伝えしています。

おのずとその団体の活動が信頼できるかどうかが見えてきますよ。

>>フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANについて詳しくみる

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは怪しい?信頼できるかを調べてみた

gooddo編集部も独自に団体公式ホームページをリサーチし、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの信頼性を確かめました。

以下の3点を調査しました。

  1. 寄付の目的と使途が整合しているか?
  2. 情報開示を行っているか?
  3. 認定NPOを取っているか?

1.寄付の目的と使途が整合しているか

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANでは、寄付を「未来を担う子供たちに医療を届けるため」に使う、「アジアの子供たちのために有効に活用させていただき、正確にご報告します」としています。

寄付の募集ページを見ると、医療現場で必要な物資や医療スタッフの人件費などに使われていると書かれています。

また年次報告書の活動計算書で詳しい支出の報告がされています。

2023年度の年次報告書から、最高品質の医療機器の導入や、スタッフの育成が行われていることがわかり、集まった寄付は適正に使われていることがわかります。

2.情報開示を行っているか

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは、2011年より毎年、年次報告書をホームページ上で公開しています。
過去13年分の年次報告書はこちらから確認できます。

またホームページから、2019〜2023年度分の会計報告書、2017〜2023年度分の貸借対照表を見ることもできます。

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは、FacebookやTwitter、InstagramといったSNSやホームページにて、イベントやキャンペーンの告知、日々の活動報告などを定期的に情報発信。またマンスリーサポーターに向けて、メールマガジンや年次報告書、小児病院からのお手紙で、活動の様子や、支援により現地の人々や社会にどのような変化が生まれたかを紹介しています。

このように、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANはホームページ上やSNSなどを通じて情報開示をしっかりと行っていることが分かります。

3.認定NPOを取っているか

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは認定NPO法人を取得しています。

【認定NPOを取得するための要件】

  • ・運営組織及び経理が適切であること
  • ・事業活動の内容が適切であること
  • ・情報公開を適切に行っていること
  • ・事業報告書等を所轄庁に提出していること
  • ・法令違反、不正の行為、公益に反する事実がないこと

認定NPOを取得するには、認定基準を満たした運営と体制が必要であり、公益性や信頼性などが前提となっています。

つまり認定NPO法人を取得しているフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは公益性があり信頼性が高いといえます。

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの支援方法

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは、医療を受けることが困難なアジアの子供たちが、安心して治療を受けられる環境をめざして活動しています。フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへ支援をすることで、子供たちの医療環境の発展に貢献できます。

主な支援方法は4種類あります。

  • ・継続寄付(マンスリーサポーター)
  • ・都度寄付
  • ・遺贈寄付
  • ・ボランティア活動への参加

継続寄付(マンスリーサポーター)

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへ継続寄付をすることで、アジアの子供たちへの継続的な医療の提供に貢献でき、子供たちが健やかに成長していくまで応援できます。
マンスリーサポーターとは、毎月決まった金額を寄付する、継続寄付の会員です。

マンスリーサポーターになると、

  • ・年次報告書/ラオ・フレンズ小児病院からのお手紙
  • ・スタッフからのThank youカード
  • ・お誕生日カード(お誕生日月にメールで送付)
  • ・マンスリーサポーター限定メールマガジン
  • ・寄付金控除が可能な領収証(年1回、1年間のご寄付を合算)

を受け取ることができます。

500円、1000円、3000円など、指定の金額から選び、クレジットカードで毎月自動的に支払います。
継続寄付については詳しくは下記から確認できます。継続寄付が気になった方は、ぜひチェックしてください。

>>継続寄付について詳しくみる

都度寄付

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへ都度寄付(1回限りの寄付)をすることで、アジアの子供たちへの医療物資の提供に貢献できます。

自分が寄付したいと思ったタイミングで、単発の寄付ができます。支払い方法はクレジットカード払いと銀行振込の2つです。1,000円以上の自分の好きな金額を設定できます。

遺贈寄付

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANでは、寄付者の志に基づく、遺言書による寄付(遺贈寄付)や相続財産からの寄付、ご香典からの寄付を受け付けています。
遺贈寄付について詳しく知りたい方はこちらをご一読ください。

遺贈寄付については下記の記事で詳しく解説しています。
>>遺贈寄付とは?税金は発生する?手続きの方法や5つの注意点を解説!

寄付や税制上の優遇措置についてもっと詳しく知りたい方はこちらもご覧ください
>>寄付の方法や節税メリットなど、寄付・募金のよくある疑問に答えます

ボランティア活動への参加(医療支援・事務局支援)

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの活動を支援する方法の一つとして、ボランティア活動への参加があります。

大きくわけて、以下の2つの方法があります。

  • ・日本でのボランティア活動を行う
  • ・支援現場でボランティア活動を行う

具体的に紹介します。

日本でボランティア活動を行う

日本でのボランティアには、以下の5つの活動があります。

  • ・郵便物の発送作業やイベントの準備などの事務局ボランティア
  • ・使用済み切手の整理などの在宅ボランティア
  • ・東京近郊で開催されるイベントで物販補助や会場設営などを行うイベントボランティア
  • ・活動先やフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー(※)が作成した英語の文書を日本語に翻訳したり、日本語の原稿を英語に翻訳したりする翻訳ボランティア
  • ・チラシの作成やウェブサイトのバナー作成、デザイン、イラスト、広報の補助等、専門的な技術や知識でご協力いただくのがプロボノ活動

※フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー:写真家・井津建郎さんがカンボジアでの病院設立の寄付を集めるためにアメリカで立ち上げた団体。ニューヨークに拠点がある。

詳しくは、団体ホームページより問い合わせてみてください。

支援現場でボランティア活動を行う(医療従事者・病院運営部門)

ラオ・フレンズ小児病院やアンコール小児病院では、現地スタッフを指導する立場として、必要な技術や知識を持ったボランティアを随時募集しています。
医師・看護師・理学療法士等の医療スタッフのほか、病院の運営部門(IT専門家やメンテナンス等)の募集もあります。

それぞれ、詳しくは募集ページをご覧ください。

アジアの子供たちに医療を届けるフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANとは?

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは、医療を受けることが困難なアジアの子供たちのために活動しています。

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー創設者である写真家・井津建郎さんは、聖地や遺跡の撮影のため世界中を旅していました。

設立のきっかけは、カンボジアを訪れたときのことです。たった2ドルが払えないために、適切な治療も受けられずただ死を待つだけの女の子とその父親に出会いました。井津さんは、「自分はアンコール遺跡で “Take(撮る・もらう)”ばかりだったが、“Give(返す・与える)”もするべきではないか」 と考え、非営利の小児病院を設立しようと決意しました。

“Art Can Make A Difference〜アートは世界を変えうる〜”とうたい、「写真家でも、世の中の何かを変えることができる」という信念をもとに活動を開始。アンコール遺跡を撮影した作品等の収益を基金の種として、当時撮影活動の拠点にしていたアメリカや日本の友人有志に支援を呼びかけました。

そして、1995年、ボランティア団体“フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダー”をニューヨークで設立します。1996年には東京にもオフィスを設立。日米を中心に3年間で3,000人を超える人々の支援を得て、1999年2月22日、カンボジアのシェムリアップにアンコール小児病院を開院しました。2015年にはラオスにも非営利の小児病院を設立し、「国際基準に見合った、質の高い、心のこもった医療を提供できる病院」を目指して医療を提供しています。

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの代表 赤尾 和美さんはどんな人?

赤尾和美さんは、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの代表。
日本で看護師として働いた後にハワイを経てカンボジアへ。現在はラオスに駐在し、ラオス人の自立支援と医療活動を行っています。

赤尾さんは、大学受験をする前に父親が倒れたことがきっかけで看護師になり、日本でしばらく働いていました。しかし、自分のやりたいことがあまり見えなくなっていたときに、当時お付き合いされていた彼のいるハワイに飛んでいき、アメリカで看護師免許をとって働き始めました。

ある日、アメリカでお世話になった看護学校の先生に声をかけられて直観でカンボジアへ。アンコール小児病院で看護師の教育に関わります。「2ヶ月の短期間なら何があっても大丈夫かなと思った」というのが思いきって決意できた理由だそうです。

そこで「常に五感を刺激されるような環境」があることに衝撃を受け、カンボジアから「帰りたくない」と思い、ハワイの仕事をやめてカンボジアに移り住みました。その転職先がフレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーが設立・運営していたアンコール小児病院でした。その後も活動に関わっていくうちに、もっと必要な医療を提供したり、人材育成したりするなど、やりたいことがどんどん増え、ラオスでの病院設立・開院にも貢献しています。

赤尾さんは、2017年に「第45回 医療功労賞(※1)」、2018年に「平成29年度 大山激励賞(※2)」を受賞されています。

※1:山間部や離島、発展途上国など、厳しい環境のもとで長年、地域に密着した活動を続けてきた医療従事者に与えられるもの(主催:読売新聞社)
※2:活動実績は短期間ながら、今後とも発展途上国にて医療協力を継続する計画があり、なお一層の活躍が期待される医療関係者に与えられるもの(公益財団法人 大山健康財団)

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの活動内容

フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは、「国際基準に見合った、質の高い、心のこもった医療を提供できる病院」づくりを目指している団体です。

主に、

  • ・ラオス
  • ・カンボジア

の2か国で活動しています。

活動の具体例:ラオスでの活動

2015年にラオスのルアンパバーンに、ラオ・フレンズ小児病院を開院。院内の診療はもちろん、院外でも病気経過観察や予防活動を実施しています。

将来的にラオス人の手で病院を運営できるよう、人材育成にも力を注いでいます

医療

新生児から15歳までの子供たちを対象に、24時間態勢の救急病院として診療を行っています。

教育

病院のラオス人スタッフをはじめ、国内の医療従事者、患者さんやその家族にも医療や衛生などの教育を行っています。

世界中から高度な知識を吸収するだけでなく、地域のニーズに合った適切な医療を考え、提供できる病院になることを目指し、これからのラオスの医療を担う人材を育てています。

予防

定期的にアウトリーチ(訪問看護)スタッフが保健・衛生観念が浸透していない農村部を訪問。病気予防活動を行うとともに、経過観察が必要な慢性疾患の患者さんのケアを継続的に行っています。

ラオスでの活動の成果

各事業での活動の成果を紹介します。

医療

ラオ・フレンズ小児病院では、地域での認知度や信頼度が高まるにつれて患者数も年々増加し、2015年の開院以来、患者数はのべ10万人を突破しています。

近年は、病院のあるルアンパバーン県内外の病院からの搬送が増えており、入院患者数は、年間のべ3,000人にのぼります。

教育

基本的に患者さんのケアを行うのはラオス人の医療スタッフ。コロナ禍でもオンラインと臨床を組み合わせ工夫し、継続的な教育が行われています。

予防

アウトリーチ(訪問看護)件数も年々増加傾向にあります。
予防活動はコロナ禍で大きな制限がされていましたが、患者さんごとに目標の数字を決めるなど、個々の活動の優先順位を明確にするきっかけになりました。

まとめ:フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへの寄付が向いている人はこんな人!


この記事では、フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの評判や活動内容の紹介、専門家へのインタビューなどを行いました。記事で紹介した内容をまとめます。

  • ・フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANは、医療・教育・予防の面から、ラオスを始めとするアジアの子供たちを救っている
  • ・フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANへ寄付をすることで、アジアの子供たちの医療環境の発展に貢献できる
  • ・マンスリーサポーターになると、ラオ・フレンズ小児病院からのお手紙を受け取ることなどができ、貢献している実感が持てる

医療が届かないアジアの子供たちを支援したいと思っている方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

参考:フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPANの基礎情報

団体名 特定非営利活動法人 フレンズ・ウィズアウト・ア・ボーダーJAPAN
所在地 〒101-0031 東京都千代田区東神田1-14-11 ヤマダビル6F
代表者 赤尾 和美 (看護師)
活動内容 アジアの子供たちの支援を目的とした、医療施設運営・教育・予防事業、スタッフ派遣事業、助成事業など
ファンドレイジングアドバイザー/ 社会課題ファシリテーター:松浦史典さん

metaLink代表
国際協力分野のNGOから水と衛生事業のプロジェクトマネージャーとしてエチオピア駐在を経験。2013年9月より現在に至るまで、チャリティーディナーなどのイベント企画、企業連携、クラウドファンディングなど様々なファンドレイジングを実践しノウハウを積んできた。
クラウドファンディングは初めての挑戦で達成率175%で成功。また、2016年より中間支援団体である名古屋NGOセンターの理事として、中部地方の企業とNGOとの連携事業を促進してきた。
「メタファシリテーション」という課題解決手法の認定講師としてNPOや企業向けの研修を経験。本手法はコンサルティングの場で効果的に活用され、大学の非常勤講師として講義も行っている。
この記事を書いた人

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