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あしなが育英会に寄付をした理由は「活動のわかりやすさ」 寄付の体験談と感想を徹底インタビュー

  • 2021年6月29日
  • 2021年7月6日
  • 寄付

あしなが育英会に寄付をしようと思っている。

でも、

・私の寄付はきちんと使われるの?
・本当に信頼できるかわからない

と思っている方もいるのではないでしょうか。

そこで、gooddo編集部であしなが育英会の寄付者にインタビューを実施。
さらに、あしなが育英会の信頼性について寄付の専門家にも話をお伺いしました。

この記事を通じて「あなたがあしなが育英会に寄付すべきか」を判断できるよう、以下の点を解説していきますね。

  • ・あしなが育英会の寄付者インタビュー
  • ・専門家から見たあしなが育英会の評価
  • ・あしなが育英会へ寄付募金する方法

先に結論を紹介すると、あしなが育英会は、活動自体が遺児に奨学金を提供する、という支援方法がシンプルで分かりやすい点を高く評価されています。

また、交通遺児の支援から始まり、日本有数の運営歴をもつ非営利団体である点も評価されています。

詳しく説明していきます。

寄付の決め手は「活動のわかりやすさ」 私が”あしなが育英会”に寄付をしようと思った理由

そもそも寄付をしようと思ったきっかけはインターネットの記事

Yさん(30代女性)は2020年からあしなが育英会に寄付を開始しました。

「あしなが育英会の存在は前から知っていましたが、寄付のきっかけになったのは著名な人があしなが育英会を応援している、というニュース記事でした。
その記事を見て私も支援しようと思いました」

Yさんはあしなが育英会を良いと思った理由をこう語ります。

「あしなが育英会の“子どもの学費”を支援するという活動のわかりやすさが良いです。
最後に一番困るのはやっぱり“お金”だろうと思っています」

また、Kさん(30代男性)も2020年から寄付を開始したひとり。

「あしなが育英会が緊急支援としてコロナ禍の子どもに一律15万円を支援した、というニュースを見て寄付をしようと思いました。
子どもが大変な状況にあるのは本人のせいじゃないですよね。ましてやコロナ禍。
みんな苦しいなか、さらに厳しい環境にある遺児を支援したいと思い寄付を始めました」

怪しいかも?という思いを払拭し、”あしなが育英会”へ寄付を決めた理由

Yさん(30代女性)はこども食堂や不登校の子ども支援なども見るなど複数の団体について調査したといいます。特に重視したのは、寄付がどう使われているかでした。

「色んな団体を見るにあたり寄付したお金がどう使われるかを重視しました。
あしなが育英会さんは、会の目的や活動内容がわかりやすくホームページに掲載されていました。
たくさん詳細を比較できた訳ではないんですが、活動が多い団体だと何をしているのかわかりづらいところもあったりしたので」

Kさん(30代男性)も、寄付するにあたってあしなが育英会のホームページを見たといいます。

「ネットでニュースを見てから、あしなが育英会のホームページを見ました。
情報がわかりやすく掲載されていて、迷うことなく寄付の完了まで行くことができましたよ」

あしなが育英会に寄付をしてみた体験談・感想

どんな寄付をした?

Yさん(30代女性)は、毎月の定額寄付をした理由をこう教えてくれました。

「継続していないと忘れそう、というのとぼーっとしているとお金を使ってしまうので、誰かの役に立つようなお金の使い方は、先に枠をとっておいた方が良いと思い毎月の寄付にしています」

また、Kさん(30代男性)も同様の理由から毎月の定額寄付をしているそう。

「せっかく寄付するのであれば、継続したいと思っていました。
毎月の都度寄付だと忘れてしまいそうだったので、経済状況が許される限りは寄付を続けたいです」

※編集部注:あしなが育英会への寄付は、毎月の定額寄付のほか、一回きりの寄付など他の方法もある。詳細は後述

寄付の満足度

Yさん(30代女性)は、あしなが育英会に対して、改善して欲しい点をこう教えてくれました。

(遺児への奨学金提供が貸与以外に給付型(返還不要)もあると聞いて)
「奨学金提供の方法は貸与だけしかないと思っていました。給付型があることを知れてよかったです。
こうした情報はより積極的に発信して欲しいと思います。」

関連リンク:奨学金を利用したい方へ

また、Yさん(30代女性)は寄付して満足している点をこう教えてくれました。

活動報告を冊子で送ってもらえるのが良いですね。毎回楽しく読ませてもらっています」

特に印象に残ったこととして、こんなこともあったそうです。

「今年の頭に年賀状が支援している子どもから届いたんです。高校生の女の子だったんですが、夢に向かって勉強している様子が伝わって嬉しかったです。思わず返事を書いてしまいました(笑)」

専門家から見てあしなが育英会はどう?寄付しても安心?


(公式ホームページより)

ここからは、寄付アドバイザーである河合さんに、

  • ・あしなが育英会は信頼できる団体か
  • ・寄付金は適正に使われているか

について聞いてきました。

寄付アドバイザー:河合将生(まさお)さん

非営利団体の運営支援コンサルタント。寄付の講座を開催しその魅力を伝えている。
数々の団体の経営に携わりながら、自らもNPOに寄付を続ける。
※詳細なプロフィールは文末に掲載

信頼できる団体か


(公式ホームページより)

あしなが育英会は日本で有数の歴史をもつ民間非営利団体です。

痛ましい交通事故の被害者が、交通事故遺児救済の「あしなが運動」を始めて1969年には財団法人交通遺児育英会を発足。

街頭募金や継続的にご寄付をくださるあしながさんに支えられて進学できた交通遺児たちが、「恩返し運動」として1983年に災害遺児の奨学金制度をつくる運動を始め、1988年に災害遺児奨学金制度を開始。
さらに災害遺児が病気遺児の奨学金制度づくりを呼びかけ、1993年の病気遺児奨学金制度開始に合わせて、あしなが育英会が誕生しました。

50年以上の歴史があり、交通事故などの被害者が築き上げた「被害者立」の活動に特徴があります。

遺児らが街頭にたって直接募金を募る活動に象徴されるように、自分たちが受けた恩を後輩たちにも送り届けたいという「恩送りの心」が、この50年間あしなが運動を前にすすめてきたと言われています。

事業モデルの変革と法人化へ

また、2018年には給付型奨学金制度を開始するなど、奨学金を貸与型だけでなく給付型:返済が不要な奨学金と組み合わせて提供し始めています。

また、こうした事業モデルの変革と、団体のHPにも記載があるように、2019年の一般財団法人への切り替えは着目すべき点です。

つまり、社会状況の変化や当事者が置かれた状況と必要な支援内容に合わせて奨学金制度を貸与と給付を組み合わせたり、奨学金だけでなく、遺児の教育支援活動として学生寮の運営やサマーキャンプ、研修、心のケア事業なども行っています。

こうして、「広く社会からのフィランソロピー(やさしい人間愛)精神に基づく支援によって、 遺児へ教育支援と心のケアを提供し、やさしさの連鎖を世界中に広げながら人間の尊厳が脅かされることのない社会をめざす」という理念に表現されるように、支援者と応援する人を増やそう・チャレンジしようという思いと、それを支える組織形態として、法人化を行って基盤を整えたりさらなる信頼性の向上につなげていこうという意図も感じます。

> 事業の大きな柱である、①「アフリカ遺児高等教育支援 100 年構想」候補生事前教育のための「京都志塾」と日本の遺児の大学進学促進のための「京都心塾」建設着工、② 2018 年度に開始した「貸与+給付」奨学金制度の継続、③奨学金に止まらない遺児サポートについての研究着手等の実現にはさらなる社会の信頼を得る必要があるため、法人化に踏み切りました。
(団体公式ホームページより引用)

ちなみに、奨学金は貸与型が一概に悪い訳ではありません。

貸与型は自助努力を促し、本人の成長を促進したり後押しすると考えられていたオーソドックスな手法です。

あしなが育英会さんの奨学金の特徴として、「あしなが奨学金の貸与部分は、20年かけて無利子で少しずつ返せます。進学や生活困難など事情があるときは、返還を先に延ばすことができます。」とされているように、本人の成長に合わせて「恩返し」や「恩送り」を無理なく継続的に行っていくことを大切にしていることがうかがえます。

ただ、昨今の社会情勢を鑑みたときに、貸与型はさらなる貧困を生み出す点を指摘(ローンを返すために過度な負担を強いられる)されており、あしなが育英会もよりよい支援方法を模索しているものと推察しています。

寄付金は適正に使われているか


(公式ホームページより)

あしなが育英会の会計報告は一般会計と特別会計、法人会計などがあったり、収入に貸与金の返済が入っていたり特定資産取崩や運用収入があるなど、少し複雑です。

公益法人や国の制度に基づく事業をしているところは、会計の高い透明性が求められ、内部監査だけでなく、外部の専門家(例えば弁護士や税理士、公認会計士、監査法人など)に監査を依頼するのが望ましいとされています。

その点、あしなが育英会は会計報告について、日本の大手監査法人「あすざ監査法人」による監査を受けた、と記載があり、監査報告が下記のように出されています。

>なお、上記の収⽀に関しては、あずさ監査法⼈の監査を受け、「適正」と認められました。
出典)あしなが育英会|2019年収支報告

あしなが育英会の寄付が向いている人


(公式ホームページより)

ここまでのまとめとして、編集部が思うあしなが育英会への寄付が向いている人は以下のような方です。

  • 活動のわかりやすさを重視したい人
  • 病気・災害・自死などで親を亡くし厳しい環境におかれた子どもを支援したい人
  • あしなが育英会の寄付者のインタビューにあったように「活動のわかりやさ」はおすすめポイントのひとつ。

    交通遺児など厳しい環境にある子どもへ、奨学金を提供するという支援方法がシンプルで明確な点も評価が高いです。

    日本の子どもを支援してみたいけど、どこの団体が良いか・・・と迷っていた人には特におすすめの寄付先です!

    あしなが育英会への寄付募金の方法

    あしなが育英会へ寄付する方法には以下のような方法があります。

    • ・継続寄付
    • ・1回の寄付

    それぞれの特徴を解説します。

    ちなみに、記事執筆時点ではあしなが育英会の寄付は、所得税の寄付金控除の対象外です。ご注意ください。

    継続寄付


    (公式ホームページより)

    あしなが育英会への継続寄付には以下の方法にて継続寄付が可能です。

    先程の寄付者さんのように、

    ・なるべく子どもたちのために寄付は継続したい
    ・忘れそう

    という方にはピッタリな方法です。

    継続寄付の具体的な方法は、

    • 頻度:毎月(年12回)、年1・2・4回のいづれか
    • 方法:クレジットカード、口座振替(自動引落)による寄付

    となっていて、継続寄付を申し込むと、

    • ・機関紙「NEWあしながファミリー」(隔月発行)
    • ・子どもたちからの近況報告(年1回)

    が届きます。

    先程インタビューにあったように、機関紙や近況報告は寄付者にも好評でしたね!

    また、毎月の寄付額と支援内容も公式ホームページには記載されています。
    自分の寄付がどう使われるかイメージ出来るのが良いですね!

    >>継続寄付について詳しく見る

    1回のみの寄付


    (公式ホームページより)

    1回寄付は好きなタイミングで気軽に出来るのが特徴です。
    具体的には以下の支払い方法に対応しています。

    • ・クレジットカード
    • ・ネットバンキング(Pay-easy)
    • ・郵便振替
    • ・コンビニ振込
    • ・銀行振込

    また希望者には機関紙「NEWあしながファミリー」も届きます。

    まとめ:あしなが育英会への寄付はおすすめ


    (公式ホームページ)

    ここまでの内容をまとめます。

    • ・あしなが育英会へ寄付する人が評価するのは「活動のわかりやすさ」。ホームページの情報も整理され充実している
    • ・満足している点は「こまめな情報発信」。隔月で届く機関紙や支援している子どもの近況報告が特に印象に残っていて寄付をしてよかったと思えるポイントになっている
    • ・会計報告が少し複雑なものの、大手監査法人の監査も通っており信頼できる。法人化にともなう今後のさらなる飛躍に期待

    あしなが育英会は、交通遺児の支援から始まり、日本有数の運営歴をもつ非営利団体です。

    誰のための活動か、支援方法など活動自体がシンプルで分かりやすいのが特徴です。

    あしなが育英会への寄付を迷っていた人はこの機会に始めてみるのも良いのではないでしょうか。

    ぜひ以下のボタンからホームページをチェックしてみてくださいね。

    参考:あしなが育英会の基礎情報

    団体名一般財団法人あしなが育英会
    所在地〒102–8639 東京都千代田区平河町2丁目7−5 砂防会館4F
    代表者名代表 玉井義臣(会長)
    活動内容病気や災害、自死(自殺)などで親を亡くした子どもたちや、障がいなどで親が働けない家庭の子どもたちを奨学金、教育支援、心のケアで支えています。

    寄付先の選び方ガイド:河合将生(まさお)さん

    NPO組織基盤強化コンサルタント office musubime代表/関西チャプター共同代表・准認定ファンドレイザー

    大学卒業後、国際協力分野のNGOにボランティアスタッフとして参加。その後、国際交流・協力分野の中間支援組織へのインターンシップ、職員を経て、office musubime (オフィス ムスビメ)を2011年7月に設立。
    寄り添って伴走する第三者として、身近な相談相手や多様な人・団体をつなぐ役割を通し、組織診断・組織基盤強化、ファンドレイジング支援など、各団体の支援に取り組む。
    大阪マラソンチャリティ事務局担当や、国際協力や子ども/子育て支援、まちづくり分野、コミュニティ財団などの役員、大学の非常勤講師としてNPO論やボランティア論などの担当も。

    この記事を書いた人
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