NPOやNGOが行うボランティア活動には興味があるものの
- ・ボランティア活動で何が得られるの?
- ・どんなボランティアがあるの?
- ・ボランティアに参加するにはどうすればいい?
といった疑問を持つ方もいるのではないでしょうか?
学生・社会人問わずボランティア活動に参加することは、社会貢献だけでなく、人との出会いや知識・スキルの向上など、自分にとっても多くのメリットがあります。
そこでこの記事では、
- ・ボランティア活動で得られるメリット
- ・ボランティアの種類
- ・ボランティアを探す方法や注意点
について、SDGsに関する記事を1000記事以上執筆してきた専門メディアが解説します。
ボランティア活動に参加する8つのメリット
NPOやNGOなどでボランティアに参加すると、以下のようなメリットが得られます。
- 社会貢献を実感できる
- いつもとは違う活動ができる
- 幅広い世代の人とつながりができる
- 知識や知見が深まる
- スキルを身に付けられる
- 就職活動・大学入試のアピールポイントになる
- 自らの成長につながる
- 日常生活が楽しくなる
それぞれを詳しく見ていきましょう。
参考:日本財団ボランティアセンター「全国学生1万人アンケート~ボランティアに関する意識調査2023~」
参考:内閣府「2022 年度(令和4年度)市民の社会貢献に関する実態調査報告書」
1.社会貢献を実感できる
支援をした人から感謝の言葉をもらえると、社会の役に立っているという実感を強く感じられます。
やりがいを感じられることを理由にボランティア活動を続けている人もいます。
2.いつもとは違う体験ができる
日常生活では得られない体験ができるのもメリットの1つ。NPOによっては参加人数や資金面の大規模な活動も可能です。
より多くの人を支援できるだけでなく、大きな組織の仕組みやマネジメントを間近で見られます。学生のみならず社会人にとっても学びのチャンスとなるでしょう。
3.幅広い世代の人と交流できる
子どもから高齢者まで幅広い年代の人と交流する機会があるのも、ボランティア活動の魅力です。
価値観や年代が違う人たちと交流することで、視野が広がりコミュニケーション能力も身に付きます。
4.知識や知見が深まる
社会課題の解決に積極的に取り組むことで、その分野に関する知識が増し、理解が深まるのもメリットです。
例えば世界の紛争や飢餓など、今までニュースでしか知らなかったことについて、より認識を深める機会を得られます。
5.スキルを身に付けられる
ボランティア活動で実践を積み重ねることで、スキルを身に付けることも可能です。
例えば、国際ボランティアなら語学、教育支援なら教えるスキルなど。社会人であれば、今持っているスキルを磨くのにも役立つでしょう。
6.就職活動・大学入試のアピールポイントになる
ボランティア活動をした経験は、就職活動や大学入試の際に、自分のアピールポイントとして活用できます。
ボランティアに参加する人は、高い問題意識を持ち、社会貢献に取り組む人物として評価されやすい傾向があります。
7.自らの成長につながる
ボランティア活動に参加することは、自らの成長につながるという理由で、ボランティアに参加する人も少なくありません。
新しい価値観に触れることで本当にやりたいことが見つかると、自発的に行動できるようになります。
8.日常生活が楽しくなる
新しい価値観やいろいろな人と触れ合うと、生活に張りが出て楽しいものです。支援をした人から感謝の気持ちを伝えられると達成感が得られ、モチベーションも上がるでしょう。
ボランティア活動に参加するデメリット
ボランティア活動に参加することはメリットだけでなく、以下のようなデメリットもあります。
- ・時間的に拘束される
- ・お金を負担することもある
- ・身体的な負担がかかる
1.時間的に拘束される
自分の時間がとられることはデメリットと言えるでしょう。支援を求めている場所は人手不足の場合が多く、活動に参加するには自分の貴重な時間を提供することになります。
プライベートや本業、勉強に影響のない範囲で活動に参加することが大切です。
2.金銭的な負担が発生することもある
ボランティアに参加するために、交通費や必要な道具などを自分で負担するケースもあります。
金銭的に自己負担したくない場合は、費用の支給などを確認してから始めましょう。
3.身体的に負担がかかる
体を動かすボランティアでは、身体的に負担がかかる場合もあります。
例えば、災害支援のボランティアでは、宿泊する場所がなく体調を崩したり、作業時に怪我をしたりすることも。
ボランティアは保証がないことが多いため、ボランティア活動保険に加入するなどして自分でリスク管理することも大切です。
ボランティア活動の種類
学生や社会人が参加できるボランティア活動は数多くあります。日常的によく募集されているのは、以下の通りです。
- 収集・募金活動
- 環境保全活動
- 子育て支援
- 医療・福祉活動
- 国際交流・国際協力
- 被災地の支援
- 地域活性
- スポーツ・文化
使用済み切手やベルマークの収集、該当募金活動など
森林や海辺の清掃美化活動、動物愛護活動など
レクリエーション活動、子ども食堂での支援など
高齢者や障がい者への支援など
通訳ボランティア、発展途上国への援助など
支援物資の提供や復興支援など
行事のサポート、農業のお手伝いなど
スポーツ大会の運営、伝統文化の普及など
各ボランティア活動の種類について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
>>ボランティア活動は種類が豊富!興味があることから始めよう
ボランティア活動を探す方法
ボランティアに参加をしたい場合は、以下のような団体のホームページで活動内容を確認し、不明点があれば電話やメールなどで問い合わせをすると良いでしょう。
- ・NPO/NGO団体の公式サイト・SNS
- ・ボランティアセンター(社会福祉協議会)
- ・青少年団体(スポーツ・学童保育など)
- ・介護老人保健施設
- ・地域の広報誌
- ・ボランティアサークル(大学生)
- ・学校(中学生・高校生)
ボランティア活動に応募する際の注意点
初めてボランティアに応募する際には、信頼できる団体であるかを確認することが重要です。次のような点に注意してみてください。
- ・団体の法人格
- ・団体のホームページや活動報告
団体に法人格があるかを確認する
以下のような法人格を持っている団体は、厳しい審査基準をクリアしているため、信頼性が高いと言えます。
- ・認定NPO法人(認定特定非営利活動法人)
- ・公益財団法人
- ・公益社団法人
認定NPO法人は内閣府NPOホームページで、公益法人は公益法人行政総合情報サイトで確認できます。
団体のホームページや活動報告を確認する
ボランティア団体の活動に実態があるかどうかは、ホームページやSNSの更新、活動報告書で確認できます。また代表者のプロフィールや顔写真が掲載されているとより安心です。
記載されている電話番号やメールアドレスに連絡をとって確認してみましょう。
ボランティア活動の参加が難しい場合は寄付で支援する方法も
ボランティア活動に興味はあるものの、
- ・参加する時間がとれない
- ・体力的に自信がない
- ・不特定多数の人と接触を避けたい
という方もいるでしょう。そんな方におすすめなのが、「寄付」という支援のかたちです。
寄付という言葉を聞くと、ハードルが高く感じる人もいるかもしれませんが、インターネットから簡単に手続きが可能です。金額も500円~1000円とランチ1食分から始められる団体もあります。
信頼できる寄付先を探したい人は以下の記事をご覧ください。
>>信頼できる寄付先は?どこがいい?専門家がオススメNPO団体を徹底解説
ボランティアや寄付を通じて社会貢献しよう!
今回は、ボランティアで得られるメリットについて解説しました。内容をまとめると次の通りです。
- ・ボランティア活動の参加は、社会貢献だけでなく、やりがいや達成感、スキルが身に付くなど多くのメリットがある
- ・ボランティアに応募する際は、法人格を持ち活動実態がある団体かを確認する
- ・ボランティア活動の参加が難しい場合は、寄付する方法もある
今回紹介したメリット・デメリットを踏まえて参加してみたいと感じたら、まずは取り組めそうな活動から始めてみてはいかがでしょうか。